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真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ - (2023/06/25 (日) 11:00:54) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2010/02/17 Wed 19:35:29
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#center(){&sizex(6){&bold(){&color(blue){熱き怒りの嵐を抱いて}}}
&sizex(6){&bold(){&color(blue){戦うために}}}
&sizex(6){&bold(){&color(blue){飛び出せ ゲッター!}}}
&sizex(6){&bold(){&color(blue){明日の希望を取り戻そうぜ!}}}
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&bold(){『&color(red){真ゲッターロボ}対&color(blue){ネオゲッターロボ}』}は2000年に発表されたOVA作品。OVAゲッターシリーズ第2弾である。
*【概要】
前作の『[[真ゲッターロボ 世界最後の日>真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日]]』が13話と言う多い話数で、
しかもある程度ゲッターに関する知識が無いと理解しづらい作品であったのに対して、本作は4話108分と言う短い時間で、
かつ前知識が無くても充分に楽しめる作品となっている。
OVAゲッター全般に言える事だが主題歌が良く、特に[[水木一郎]]と影山ヒロノブが熱唱するOP曲「STORM」は人気が高い。
しかも歌詞通りのことを歌詞通りにキャラがやるという実に優等生なOP映像である。
ED曲である「RISING」もいいぞ!
前作のような小難しい設定は一切無し。
『[[ゲッターロボ號]]』をベースとしたストーリーは東映まんが祭りのように、低年齢の視聴者にも分かりやすい作り、
四話の中にロボアニメのお約束がたくさん組み込まれている。
約2時間という時間的にも、多少グロくはあれど、タイトル的にも平成版『東映まんがまつり』と言えなくもない。
舞台となった横浜や東京の作画はロケハンにより実写映画を見ているかのようなまでに繊細に描かれている。
…が、国会議事堂の写真を撮っている所を警察に職質されたため、&bold(){「ついでに警視庁も壊そう」}ということになったとかならなかったとか…。
最後の最後で虚無りかけたが、それも未遂に終わっている。
もっとも博士的には「我々はゲッター線に弄ばれている」らしいので、本気出さなかったのだろう。
サーガでは弄んでいるってレベルじゃないけどな!
しかしその反面、往年のゲッターファンやおなじみの三人が好きな人からは
「プラズマ駆動はパッとしない」
「4話じゃ食い足りねぇ」
「號がベースならアラスカ戦線やれよ」
「竜馬達ゲッターに乗らないの?」
と、不満の声が無いでもない。
また角川スニーカー文庫から小説版も上下巻でリリースされていたが、細かいストーリーや設定が異なるパラレルワールド的作品である。
こちらはOVA本編よりも原典『[[ゲッターロボ號>ゲッターロボ號(漫画版)]]』のエッセンスを多分に取り入れた内容となっており、
たった全4話では物足りないと思ったゲッターファンでも十分満足できる密度の濃い内容に仕上がっている。
以下、ネタバレ注意
*【ストーリー】
時は1991年((2話で早乙女博士に突き付けられた公文書の日付が1996年4月となっている))。
人類はニューヨークで地上侵略を掲げる[[恐竜帝国]]との最終決戦を迎え、人類を守る「ゲッターロボ」と恐竜帝国のメカザウルス軍団との間に激しい戦いが繰り広げられていた!
ゲッターチームのメンバーである巴武蔵の尊い犠牲によってメカザウルス軍団は消滅、帝王ゴール撃退し人類は恐竜帝国に勝利する。
それから五年後、恐竜帝国の復活に備えて「ネオゲッターロボ」を開発した神隼人はゲッターの三人目のパイロットとして、
闇プロレスで賞金を稼ぐ少年、一文字號に目をつける。
號はプロレスに乱入してきた恐竜兵に殺されそうになるも%%狂気%%凶器攻撃で返り討ち、隼人から資質を認められ恐竜帝国が滅んでいないことを聞かされる。
そこにメカザウルスが現れ、號は成り行きからネオゲッターに乗る事に、果たして號の運命やいかに!?
*【登場メカ】
◆[[ネオゲッターロボ]]
隼人が開発したプラズマ駆動のゲッター、操縦方法は技名を叫んでレバー引くだけ。
1が陸、2が空、3が海の戦いを得意としている。
単純な性能は従来のゲッターをも凌駕する。劇中描写は少ないものの恐竜帝国の進行を幾度も阻止していることから官僚からは「守護神」と絶賛されている。
しかし動力がハチュウ人類の天敵であるゲッター線ではないため対恐竜帝国の戦力としては決定力に欠け、エネルギーも有限のため長期戦に弱い。
それでもプラズマ駆動となったのは旧ゲッターの自爆でニューヨークが壊滅した影響でゲッター線の研究及び開発が禁止されたため。
必殺技は、1がプラズマエネルギーを集めてイカヅチ状の塊にして放つ「プラズマサンダー」、2はエネルギーを収束させビーム〇ーベルのように展開する「プラズマソード」、3が背部ユニットにエネルギーを収束して落雷のように放射する「プラズマブレイク」。
小説版では外付け装備「ゲッタービームキャリア」が登場し、各形態でプラズマサンダー以上の破壊力を誇るゲッタービームを使用できる。
(真ゲッターのゲッタービームには威力で劣る)
◆&font(#ffff66){[[真ゲッターロボ]]}
3話でネオゲッターから乗り換える、起動には人の精神力が必要。
旧ゲッターの後継機として開発されていたが何故か起動せずニューヨーク決戦に間に合わず、前述の理由からゲッター線研究が凍結されるとこの機体も封印されることとなった。
その力はネオゲッターの比ではなく、次々と将軍達を破る。
最終話では[[ゲッター線]]の未知の力により&b(){神ゲッターロボ}に進化し、帝王ゴールを圧倒、一撃で葬った。
神ゲッターの元ネタは画集「闘神」の「古代闘神 蒼のゲッターロボ」と言う絵から。
ストナーサンシャインは設定上は記載されており、小説版では真ゲッター1が、[[スパロボR>スーパーロボット大戦R]]では神ゲッターが使用。
◆テキサスマック
アメリカのスーパーロボット、2丁拳銃とショットガンそしてハイパワーライフルが武器。TV版にも同名の機体が存在するが、パイロットの名前以外は全くの別物。
ちなみにハイパワーライフルは世界中のアメリカ大使館に埋まっていて、必要に応じて緊急配備される。
「ハッハー♪ココは大使館ァンのインサァイド、ジャパァンの法律とは関係ナッスィ~ング!」
制作陣からも&bold(){「そんな訳ねーだろ(笑)」}と突っ込まれる武器。
支援兵器として馬型メカ「パスチャーキング」があり、再登場時にはこれに騎乗していた。
*【登場人物】
**◇[[早乙女研究所]]・NISER
◆&font(#0000ff){[[一文字號]]}(声:[[櫻井孝宏]])
天涯孤独の17歳の少年。主人公。
恐竜帝国に家族を殺され、生計を立てるために賭けプロレスに明け暮れている。
メカザウルスの外壁に飛び乗ったり、[[オブジェをねじ切って投げつける>平和島静雄]]など非常に高い身体能力を買われてネオゲッター1のパイロットになる。
正義感溢れる若者だが、根が単純で短気でしかもバカ。おまけに仲間からも『山猿』呼ばわりされるほどで、前作の號とは大違い。
小説版では元は高校アマレスの特待生だったが、家族をハチュウ人類に食われたことで天涯孤独の身となり、賭けプロレスで日銭を稼いでいたとされている。
年齢設定も22歳で&b(){アニメ版よりも頭が良い}。
櫻井孝宏氏はこの縁で2021年のアニメ版[[ゲッターロボアーク>ゲッターロボアーク(作品)]]でも一文字號を演じられた。
◆&font(#ff0000){橘 翔}(声:浅川悠)
ネオゲッター2のパイロットにして、ネオゲッターチームのリーダー、赤いからか?
クールかつ理知的な女性で、ゲッターでは珍しく美しい。髪も原作やTV版に比べると長い。
怒らせると怖いので號も剴も翔には逆らえない。おまけに刀の達人だし…
◆&font(#008000){大道剴}(声:桜井敏治)
ネオゲッター3のパイロット。
性格は3系統のパイロット伝統の「気が優しい力もち」。
號と翔のいさかいを良く止めるが、號を『山猿』と呼んでからかうのは彼だったりする…
口癖は「腹減った」。
…ゲッター線よ、おまえはそんなにデブが好きか。
◆[[神隼人]](声:内田直哉)
今作も指揮官。NISARの一員となり、號達ゲッターチームを指揮する。
頭脳明晰で沈着冷静、手段を選ばない冷酷な人…と言うのはいつもの事。
決め台詞は「きさまに地獄を見せる男だ!」。
◆[[流竜馬]](声:[[石川英郎]])
前作で主役を差し置いて暴れまくった為、今回は自重してかサブキャラ、本当に、いやマジで。
しかし数いる竜馬の中でも最強の戦闘クラスの身体能力を持っている。
人を抱えて&bold(){数百m上空から素足で地表に放置されていた車の上に着地}しても傷一つ付かず、「いで…ちょっと高かったかな」で済ます。
『うるせえ!俺は流竜馬だぁ!こんぐらい何ともねぇ!』
◆[[巴武蔵]](声:梁田清之)
一話アバン6分で命を燃やし尽くす人、彼がゲッター炉を引きずり出してドワォしたお陰で人類は救われた。
この6分は最高に熱く、OPへの繋ぎも素晴らしい。
実はこの決戦は漫画版での武蔵の最期の再現。なにげにアニメ化されるのは初。
◆[[早乙女博士]](声:富田耕生)
ゲッター線研究の第一人者にして、[[早乙女研究所]]の所長、本来の意味で。
キャラデザは漫画だが声と性格はTV版とあまり変わらず、おとなしい。
バット将軍率いる恐竜兵士達に襲われるが…
◆車弁慶(声:なし)
最終話エンディングに一枚絵でちらっと登場。
◆[[敷島博士]](声:八奈見乗児)
&bold(){超マッドサイエンティスト}で、頭に刺さった釘がチャームポイント(?)。
この人は漫画でもOVAでも全くブレない。
ゲッターの武器担当で、超振動パルス銃やら細胞破壊光線など危ない発明品を披露。
自重しない彼の振る舞いにはあの竜馬ですら&bold(){「ジジイ!!てめぇ、また何作ってんだよ!?」}と激怒するほど。
中の人はTV版で弁慶やブライ大帝役を演じられていた。
**◇アメリカ合衆国
◆ジャック・キング(声:西脇保)
テキサスマックのパイロット。
テレビ版のジャックはまともだが、今作のジャックは非常に胡散臭いしゃべり方をする。コンセプトは&bold(){「深夜にやってる通販番組の外人」}。
「こいつはトゥーマッチハイパワーで地上のターゲットには使えないのサ!」
スパロボで面白外人にされたのが逆輸入された。
號を『ポケットモンキー』やら『ジャパニーズ・マウンテンモンキー』呼ばわりしてからかうが、最終的には『ジャパニーズ・ハッスルボーイ』と評価する。
小説版では&font(l){流石に著者が苦労するのか}普通の喋り方。
◆メリー・キング(声:新千恵子)
ジャックの妹で、ハットマシンのパイロット。滑舌がめっちゃ怪しい。
通信機はワンダースワンに似ている。
本作でのキング兄妹のキャストはPSゲーム『ゲッターロボ大決戦』から引き継がれている。
ちなみに石川賢が最初にスタッフに提出したラフでは「大男(ジャック)と&bold(){更に巨漢の大男}(メリー)」だったとの事で、&bold(){危うく男にされるところだった}という逸話がある。
「エクストラルラージァーヌィさーんヌ!!」
**◇[[恐竜帝国]]
◆帝王ゴール(声:内海賢二)
恐竜帝国の帝王、武蔵の自爆でやられたが、オーパーツを取り込んで復活。
巨大化装置を使ってカッコよく巨大化、真ゲッターに乗り換えた號達を圧倒するが、パワーアップした神ゲッターには&bold(){手刀一撃で}やられてしまった。
「何ィ!?」
◆バット将軍(声:[[若本規夫]])
ゴールの配下で、剣の腕前は首と胴体泣き別れさせないらしい。
ネオゲッターを追い詰めるが、真ゲッターにあっさりやられる。
強力若本。
「グオゥルゥ様!様子が変です」
若本氏は2021年のアニメ版ゲッターロボアークでもバット将軍を演じられている。
原作アークではバット将軍は痴呆が入ってワンシーンのみで退場という悲しい役回りであったが、アニメ版では終盤のカムイの乱に合わせて覚醒。わずかだが若本氏にふさわしい威厳あるシーンが作られた。
◆ガリレイ長官(声:辻村真人)
恐竜帝国の科学長官。自らもメカザウルスで出撃するが、これまた真ゲッターに弱点を見抜かれ破れ去る。
ちなみに旧作のガレリィではなく&bold(){ガリレイ}。しかし次回予告で名前を間違えられる。Rでも間違えられた。
「ご覧なさい!機械だけ残して溶けている!」
次回予告の恐竜帝国三人組は本当にノリノリ。
**◇おまけ
◆内閣官房長官[[岩鬼将造]]
第2話冒頭、自衛隊を派遣させ早乙女博士にゲッター線観測の接収を行わせた張本人。
名前だけの登場だが、元ネタは『[[極道兵器]]』のアイツである。詳しくは項目で。
*【その後の活躍】
2002年に放送されたラブコメアニメ『[[おねがい☆ティーチャー]]』の第4話にて、[[劇中劇>作中作]]という形で登場。
どちらも製作がバンダイビジュアル、プロデューサーが森本浩二というつながりであろうか。
[[スーパーロボット大戦シリーズ]]にはGBAで発売された『[[R>スーパーロボット大戦R]]』にて初参戦している。
途中から真に乗り換えたり、条件を満たせば攻撃中のみだが神ゲッターになることができる。上述にある通りストナーサンシャインを使用できる他、真ゲッター2の武装に「ミラージュドリル」が追加されている。
おまけに『R』はクリア後も機体性能が次周に持ち越されるためフル改造しておけばチート化する。
『[[スパロボGC/XO>スーパーロボット大戦GC]]』にも出てるよ!
またややイレギュラーな作品ではあるが、ソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦Card Chronicle』では
なんと世界観の異なる前作&bold(){『真(チェンジ!!)ゲッター』とまさかの共演}。
平行世界の融合によって二人の竜馬、二人の隼人、二人の號、二人の凱、二人の敷島が対面し、二機の真ゲッターが共闘、大暴れする。
チェンゲ世界の早乙女にゲッター線を使わないまがい物扱いされたネオゲッターで邪真ドラゴンに一矢報いるといったクロスや、
原作よりもゲッター線の介入度数が高いのか、ネオゲ號がチェンゲ號がかつて行ったような
「真ゲッターの存在を感じ取る」「叫びで真ゲッターの封印を解き召喚する」なんて事をやっている。
しかし歴史あるゲッターの名を冠しながらクロスオーバーは上記程度であった。
4話完結のOVA単体作品のため知名度が低く、真の意味でのゲッターロボの出番が後半までないことに加えお馴染みの3人は乗らず
他作品では好き放題しているゲッター線も鳴りを潜めており、平たく言えばシリーズの中でもインパクトが少なく無難にまとまった感がある作品のためだろうか…
と思われた。
時は流れて2023年。
[[全くの別方面>【推しの子】]]から新たなスポットライトに照らされることとなる。
Wiki篭り!編集をさせて下さい、どうせ放置されるなら一挙に!
バカモン!甘ったれるんじゃあない!この項目にはもっと残酷な未来が待っているんだ!!
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&bold(){『&color(red){真ゲッターロボ}対&color(blue){ネオゲッターロボ}』}は2000年に発表されたOVA作品。OVA『ゲッターシリーズ』第2弾である。
*【概要】
OVA『[[マジンカイザー>マジンカイザー(OVA)]]』の制作が予想以上に遅れたため、その穴埋めとして企画された。
前作『[[真ゲッターロボ 世界最後の日>真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日]]』が13話という当時のOVAとしては多めの話数で、しかもある程度本シリーズに関する知識が無いと%%(あっても)%%理解しづらい作品であった反省か、本作は4話108分という短い時間で、かつ予備知識が無くても充分に楽しめる作品となっている。
小難しいSF感やメッセージは&bold(){一切無し}。
『[[ゲッターロボ號]]』をベースとしたストーリーは、『東映まんが祭り』上映作品のように、低年齢の視聴者にも解りやすくかつ敷島博士を中心としたコミカルパートも多く、それでいて4話の中にロボアニメの[[お約束>お約束(展開)]]がたくさん取り入れられていて全体的にゲッターOVAのほか2作と比べると王道で明るい作風。
多少グロくはあれど、タイトル的にも平成版『東映まんがまつり』と言えなくもない。
また、舞台となる世界各地の作画はロケハンにより実写映画を見ているかのように繊細に描かれている。
ちなみに国会議事堂の写真を撮っている所を警察に[[職務質問]]されたため、その腹いせ?に&bold(){「ついでに警視庁も壊そう」}ということになったとかならなかったとか……。
最後の最後で虚無りかけたが、それも未遂に終わっている。
もっとも博士的には「我々はゲッター線に弄ばれている」らしいので、本気出さなかったのだろう。
サーガでは弄んでいるってレベルじゃないけどな!
しかしその反面、往年の『ゲッター』ファンやおなじみの三人が好きな人からは
-「プラズマ駆動はパッとしない」
-「4話じゃ食い足りねぇ」
-「號がベースならアラスカ戦線やれよ」
-「竜馬達ゲッターに乗らないの?」
と、不満の声が無いでもない。
また角川スニーカー文庫から[[ノベライズ]]も上下巻でリリースされていたが、細かいストーリーや設定が異なる[[パラレルワールド]]的作品である。
こちらはOVA本編よりも原典『[[ゲッターロボ號>ゲッターロボ號(漫画版)]]』のエッセンスを多分に取り入れた内容となっており、たった4話では物足りないと思ったファンでも十分満足できる密度の濃い内容に仕上がっている。
%%かなり手に入れにくいことを除けば、ね……。%%
あと、OVA『ゲッター』全般に言える事だが主題歌が良く、特に[[水木一郎]]と影山ヒロノブが熱唱するOP曲『STORM』は人気が高い。
しかも&bold(){歌詞通りのことを歌詞通りにキャラがやる}という実に優等生なOP映像である。
ED曲である『RISING』もいいぞ!
以下、ネタバレ注意
*【ストーリー】
1991年((2話で早乙女博士に突き付けられた公文書の日付が1996年4月となっている。))、人類はニューヨークにて地上侵略を掲げる[[恐竜帝国]]との最終決戦を迎え、人類を守る「ゲッターロボ」と恐竜帝国のメカザウルス軍団との間に激しい戦いが繰り広げられていた!
ただ一人ゲッターに乗って戦った巴武蔵の尊い犠牲によってメカザウルス軍団は消滅、帝王ゴールも撃退し人類は恐竜帝国に勝利する。
それから5年後、恐竜帝国の復活に備えて「ネオゲッターロボ」を開発した神隼人はネオゲッターの3人目のパイロットとして、闇プロレスで賞金を稼ぐ少年・一文字號に目をつける。
號はプロレスに乱入してきた恐竜兵に殺されそうになるも%%狂気%%凶器攻撃で返り討ち、隼人から資質を認められ恐竜帝国が滅んでいないことを聞かされる。
そこにメカザウルスが現れ、號は成り行きからネオゲッターに乗る事に。果たして號の運命やいかに!?
*【登場メカ】
◆[[ネオゲッターロボ]]
隼人が開発したプラズマ駆動のゲッター、操縦方法は技名を叫んでレバー引くだけ。
1が陸、2が空、3が[[海]]での戦いをそれぞれ得意としている。
単純な性能は旧ゲッターを上回り、劇中描写は少ないものの恐竜帝国の進行を幾度も阻止していることから官僚からは「守護神」と絶賛されている。
しかし動力がハチュウ人類の天敵であるゲッター線ではないため対恐竜帝国の戦力としては決定力に欠け、エネルギーも有限のため長期戦に弱い。
それでもプラズマ駆動となったのは旧ゲッターの自爆でニューヨークが壊滅した影響でゲッター線の研究及び開発が禁止されたため。
小説版では外付け装備「ゲッタービームキャリア」が登場し、各形態でプラズマサンダー以上の破壊力を誇るゲッタービームを使用できる。
(『真ゲッター』のゲッタービームには威力で劣る)
◆[[真ゲッターロボ]]
3話でネオゲッターから乗り換える、&bold(){起動には人の精神力が必要。}
旧ゲッターの後継機として開発されていたが何故か起動しなかったのでニューヨーク決戦に間に合わず、前述の理由からゲッター線研究が凍結されるとこの機体も封印されることとなった。
その力はネオゲッターの比ではなく、次々と恐竜帝国幹部陣を破る。
最終話では[[ゲッター線]]の未知の力により&font(#ff0000,b){神ゲッターロボ}に進化し、帝王ゴールを圧倒、パンチ一発で葬った。
神ゲッターの元ネタは画集『闘神』用の描き下ろしイラスト「蒼のゲッター1」。
ストナーサンシャインは設定上は記載されており、小説版では真ゲッター1が、[[スパロボR>スーパーロボット大戦R]]では神ゲッターが使用。
◆テキサスマック
アメリカのスーパーロボット、2丁拳銃とショットガンそしてハイパワーライフルが武器。TV版にも同名の機体が存在するが、パイロットの名前以外は全くの別物。
ちなみにハイパワーライフルは世界中のアメリカ大使館に埋まっていて、必要に応じて緊急配備される。
「ハッハー♪ココは大使館ァンのインサァイド、ジャパァンの法律とは関係ナッスィ~ング!」
制作陣からも&bold(){「そんな訳ねーだろ(笑)」}と突っ込まれる武器。
支援兵器として馬型メカ「パスチャーキング」があり、再登場時にはこれに騎乗していた。
*【登場人物】
**◇[[早乙女研究所]]・NISER
◆&font(#0000ff){[[一文字號]]}(声:[[櫻井孝宏]])
主人公。天涯孤独の17歳の少年。
恐竜帝国に家族を殺され、生計を立てるために賭け[[プロレス]]に明け暮れている。
メカザウルスの外壁に飛び乗ったり、[[オブジェをねじ切って投げつけたりする>平和島静雄]]など、非常に高い身体能力を買われてネオゲッター1のパイロットになる。
正義感溢れる若者だが、根が単純で短気でしかもバカ。おまけに仲間からも『&bold(){山猿}』呼ばわりされるほどで、前作の號とは大違い。
小説版では元は高校アマレスの特待生だったが、家族をハチュウ人類に食われたことで天涯孤独の身となり、賭けプロレスで日銭を稼いでいたとされている。
年齢設定も22歳で&b(){アニメ版よりも頭が良い}。
櫻井孝宏氏はこの縁で2021年のアニメ版『[[ゲッターロボアーク>ゲッターロボアーク(作品)]]』でも一文字號を演じた。
◆&font(#ff0000){橘 翔}(声:浅川悠)
ネオゲッター2のパイロットにして、ネオゲッターチームのリーダー。
クールかつ理知的な女性で、&s(){『ゲッター』では珍しく}美しい。ちなみに髪も原作やTV版に比べると長い。
しかし怒らせると怖いので號も剴も翔には逆らえない。おまけに剣の達人。
◆&font(#008000){大道剴}(声:桜井敏治)
ネオゲッター3のパイロット。
性格は3系統のパイロット伝統の「気が優しい力もち」。
號と翔のいさかいを良く止めるが、號を『山猿』と呼んでからかうのは彼なのだった。
口癖は「腹減った」……ゲッター線よ、おまえはそんなにデブが好きか。
◆[[神隼人]](声:内田直哉)
今作も指揮官。NISARの一員となり、號達ゲッターチームを指揮する。
頭脳明晰で沈着冷静、手段を選ばない非情の男(いつも通り)。
決め台詞は「きさまに地獄を見せる男だ!」。
◆[[流竜馬]](声:[[石川英郎]])
&bold(){前作で主役を差し置いて暴れまくったため、今回は自重してかサブキャラ、本当に、いやマジで。}
しかし数いる竜馬の中でも最強の戦闘クラスの身体能力を持っている。
人を抱えて&bold(){数百メートル上空から素足で地表に放置されていた車の上に着地}しても傷一つ付かず、「いで……ちょっと高かったかな」で済ます。
『うるせえ!俺は流竜馬だぁ!こんぐらい何ともねぇ!』
◆[[巴武蔵]](声:[[梁田清之]])
一話アバン6分で命を燃やし尽くす人。&bold(){彼がゲッター炉を引きずり出してドワォしたお陰で人類は救われた。}
この6分は最高に熱く、OPへの繋ぎも素晴らしい。&s(){それ以降は全部おまけとか絶対言うなよ。}
実はこの決戦は漫画版での武蔵の最期の再現。なにげにアニメ化されるのは初。
◆[[早乙女博士]](声:富田耕生)
ゲッター線研究の第一人者にして、[[早乙女研究所]]の所長、本来の意味で。
キャラデザは[[漫画]]準拠だが声と性格はTV版とあまり変わらず、あとハッスルしない。
◆車弁慶(声:なし)
最終話エンディングに一枚絵でちらっと登場。
◆[[敷島博士]](声:八奈見乗児)
&bold(){超マッドサイエンティスト}で、頭に刺さった釘がチャームポイント(?)。この人は漫画でもOVAでも全くブレなどしない。
ゲッターの武器担当で、超振動パルス銃やら細胞破壊光線など危ない発明品を披露。
自重しない彼の振る舞いにはあの竜馬ですら&bold(){「ジジイ!!てめぇ、また何作ってんだよ!?」}と激怒するほど。
中の人はTV版で弁慶やブライ大帝役を演じられていたが、今回はボヤッキーのノリ。
**◇[[アメリカ合衆国]]
◆ジャック・キング(声:西脇保)
テキサスマックのパイロット。
テレビ版のジャックはまともだが、今作のジャックは非常に胡散臭いしゃべり方をする。コンセプトは&bold(){「深夜にやってる通販番組の外人」}だという。
「こいつはトゥーマッチハイパワーで地上のターゲットには使えないのサ!」
『スパロボ』で面白外人にされたのが逆輸入された。
號を『ポケットモンキー』やら『ジャパニーズ・マウンテンモンキー』呼ばわりしてからかうが、最終的には『ジャパニーズ・ハッスルボーイ』と評価する。
小説版では&font(l){流石に著者が苦労するのか}普通の喋り方をしている。
◆メリー・キング(声:新千恵子)
ジャックの妹で、ハットマシンのパイロット。滑舌がめっちゃ怪しい。
通信機はワンダースワンに似ている。
本作でのキング兄妹のキャストはPSゲーム『[[ゲッターロボ大決戦!]]』から引き継がれている。
ちなみに石川賢が最初にスタッフに提出したラフでは「大男(ジャック)と&bold(){更に巨漢の大男}(メリー)」だったとの事で、&bold(){危うく男にされるところだった}という逸話がある。
「エクストラルラージァーヌィさーんヌ!!」
**◇[[恐竜帝国]]
◆帝王ゴール(声:内海賢二)
恐竜帝国の帝王、武蔵の自爆でやられたが、オーパーツを取り込んで復活。
巨大化装置を使ってカッコよく巨大化、真ゲッターに乗り換えた號達を圧倒するが、いきなりパワーアップした神ゲッターには敵わなかった。
『何ィ!?』
◆バット将軍(声:[[若本規夫]])
ゴールの配下で、剣の腕前は首と胴体泣き別れさせないらしい。
ネオゲッターを追い詰めるが、真ゲッターにあっさりやられる。
『グオゥルゥ様ァア!……様子が変です』
若本氏は2021年のアニメ版ゲッターロボアークでもバット将軍を演じられている。
原作アークではバット将軍は痴呆が入ってワンシーンのみで退場という悲しい役回りであったが、アニメ版では終盤のカムイの乱に合わせて覚醒。わずかだが若本氏にふさわしい威厳あるシーンが作られた。
◆ガリレイ長官(声:辻村真人)
恐竜帝国の科学長官。自らもメカザウルスで出撃するが、これまた真ゲッターに弱点を見抜かれ破れ去る。
ちなみに旧作のガレリィではなく&bold(){ガリレイ}。しかし次回予告で名前を間違えられる。Rでも間違えられた。
『ご覧なさい!機械だけ残して溶けている!!』
[[次回予告]]の恐竜帝国三人組は本当にノリノリ。
**◇おまけ
◆[[岩鬼将造]]
内閣官房長官。
第2話冒頭、自衛隊を派遣させ早乙女博士にゲッター線観測の接収を行わせた張本人。
名前だけの登場だが、元ネタは『[[極道兵器]]』のアイツである。詳しくは項目で。
*【その後の活躍】
2002年に放送されたラブコメアニメ『[[おねがい☆ティーチャー]]』の第4話にて、[[劇中劇>作中作]]という形で登場。
どちらも製作がバンダイビジュアル、プロデューサーが森本浩二というつながりであろうか。
『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』には[[GBA>ゲームボーイアドバンス]]で発売された『[[R>スーパーロボット大戦R]]』にて初参戦している。
途中から真に乗り換えたり、条件を満たせば攻撃中のみだが神ゲッターになることができる。上述にある通りストナーサンシャインを使用できる他、真ゲッター2の武装に「ミラージュドリル」が追加されている。
おまけにRはクリア後も機体性能が次周に持ち越されるためフル改造しておけばチート化する。
『[[スパロボGC/XO>スーパーロボット大戦GC]]』にも出てるよ!
またややイレギュラーな作品ではあるが、[[ソーシャルゲーム]]『スーパーロボット大戦Card Chronicle』ではなんと世界観の異なる前作&bold(){『チェンゲ』とまさかの共演}。
平行世界の融合によって二人の竜馬、二人の隼人、二人の號、二人の凱、二人の敷島が対面し、二機の真ゲッターが共闘、大暴れする。
『チェンゲ』世界の早乙女にゲッター線を使わないまがい物扱いされたネオゲッターでもって邪神ドラゴンに一矢報いる、といったクロスや、原作よりもゲッター線の介入度数が高いのか、ネオゲ號がチェンゲ號がかつて行ったような「真ゲッターの存在を感じ取る」「叫びで真ゲッターの封印を解き召喚する」なんて事をやっている。
しかし、歴史ある『ゲッター』の名を冠しながらクロスオーバーは上記程度であった。
4話完結のOVA単体作品のため知名度が低く、真ゲッターロボの出番が後半までないことに加えお馴染みのアイツらは乗らず、他作品では好き放題やっているゲッター線もおとなしく、平たく言えばシリーズの中でもインパクトが少なく無難にまとまった感がある作品のためだろうか……。
……と思われた。
発表から20年以上の時が流れた2023年、突如[[全く予想外の別方面>【推しの子】]]から新たなスポットライトを浴び、誰もが目を奪われてく完璧で究極の一大ムーブメントが巻き起こるのだった。
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