「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい

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&font(#6495ED){登録日}:2019/05/02 (木) 04:03:37 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 ? 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){呪いが祝福へと変わるとき、その絶望は反転する-} &big(){&bold(){◆}&bold(){概要}}   「お前ごときが魔王に勝てるとおもうな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい とは、[[小説家になろう]]で発表された小説。カクヨムにも同時掲載。作者はkiki。単行本版のイラストはキンタ。   本編自体は最終章まで完結しているが、その後もちょいちょい作者がエクストラとして短編(時々長編)を書いているため、終了した作品というわけではない。 また単行本も現在3巻まで発売されており、人物描写等が大幅に加筆修正されている。WEB版ではずっと後の章で登場する人物が先行で登場し(かつ難のあった性格が改善されて)活躍したりもする。 特に3巻はもはや新作レベルにまで書き直されて、熱血成分も鬱成分も百合成分も大☆増☆量。 &font(l){書下ろし短編もあるがだいたい主人公とヒロインがイチャイチャしてるだけ。} WEB漫画版もあり、現在2話まで無料公開中。コミックライドでなら有償で先行で読める。 作者は「悪魔のリドル」の漫画版を描いた南方純で、この事実を知った時原作者は余りの尊さに消えかけたそうな。 ちなみにWEB版から書籍化にあたり、"と~勇者"の間にあった"ガチ勢に"がタイトルから削られている。  タイトルだけ見ると昨今よくある追放系まったりスローライフラノベに思えるが… 作者自身が「スローライフは死にました」「暮らしたい(願望)」と語るように、次から次へと重苦しい展開が続き、 主人公は血肉をまき散らしながら(自身の含む)、世界に潜む闇との闘いに否応が無しに巻き込まれる事になる。 ぶっちゃけタイトル詐欺と作者も認めちゃってる。また作者の趣味でグロ・ホラー要素が多く、敵のデザインは毎度毎度SAN値チェックもの。 ただし、絶望の展開をひっくり返す熱血・王道・カタルシス要素もまた非常に濃いものを持つ。 そして一方でこれまた作者の趣味(嗜好)として、超濃厚な百合成分こそがこの作品の最大の特徴。 容赦の無い戦いが繰り広げられる一方で、主人公(♀)とヒロインの砂糖を㌔単位で吐きそうな、ウブでイチャでラブな関係は、この作品の清涼剤としてそれはもう強く機能する。 また、主人公カップル以外でも百合カップルが多い。 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){男女カップルもいないわけではないが妙に死亡率が高い}} それでいて、味方男キャラは一部を除いて漢でもある。そして敵男キャラは外道が多い。 総じて、[[ベルセルク]]と[[クトゥルー>クトゥルー神話]]と王道少年漫画とガチ百合要素を全部ごった煮にした様な内容ながら、 それらの要素が不思議とばらけず重なり合い、先へ先へと読ませるだけの魅力を持った小説である。&font(l){人は選ぶが。} タイトルの日本語が稀におかしい事があるが、それは作者の罠です。幸福な狂っています。それはあなたの逃げ場なんてどこにもないのに無駄な安らぎと無価値な救いと&font(l){オリハルコンは素晴らしい物質です} なお作者の書く小説はほかのも&bold(){だいたいこんなんばっか}である。むしろ主人公がまっとうな分ダーク成分は薄まっている方。百合成分は何処に行っても濃厚。 &big(){&bold(){◆あらすじ}}  少女フラムは、神の予言により、魔王討伐の旅の一員として選ばれることとなった。 全員が一流の力を持つ勇者一行。しかし、なぜかフラムだけは戦う力を持たず、ステータスも全て0。 肩身の狭い思いをしながら、それでも彼女は勇者たちの役に立とうと努力を続ける。 だがある日、パーティのうちの1人から騙され「もうお前は必要ない」と奴隷商人に売り飛ばされてしまう。 奴隷として劣悪な環境の中で生きることを強いられたフラム。 しかし彼女は、そこで”呪いの剣”と出会い、最弱の能力”反転”の真価を知る。 戦う力を得た彼女は、正直もう魔王とかどうでもいいので、出会った奴隷の少女と共に冒険者として平穏に暮らすことを決めるのだった。 ――これは一人の少女が、平穏な日常を取り戻すためにどん底から這い上がってゆく、戦いの物語である。 (以上WEB版より抜粋) &big(){&bold(){◆登場人物}} 人間側 〇フラム・アプリコット  本作の主人公。16歳、身長156cm。髪の色はオレンジ。シャツに短パンなど、動きやすい活発な格好を好む。 生まれながらにして"反転"というよく分らない能力を持ち、それの所為で全てのステータスが成長せず0のままという状態で、 細々とした暮らしをしてきた(とは言え、家族や友人達は優しかった)が、 ある日"教会"の"神託"により、魔王討伐の勇者パーティに選ばれてしまう。    勇者パーティ内では戦闘では役に立てないながらも、料理や雑用、身を挺して仲間を庇う等に徹し、 半分くらいのメンバーからは扱いも悪くなかった(とは言え辛くなかったわけではない)。 しかし一人天才を自認する"賢者ジーン"から心底疎まれ、遂に騙されて奴隷商に売り飛ばされてしまう。  そしてそこでも酷い扱いを受け(奴隷商的にはステータス0のゴミを騙されて掴まされた、といった形) 余興としてモンスターに殺されてしまいそうになり、これまた余興でワザと置かれていた"呪いの剣"を手にしたその時、絶望は"反転"し…  この様に、散々な身の上の状態から物語は始まるのだが、最初に殺人を犯してからはある程度本人も自覚して タガが外れ、自分の行く先の邪魔になる、害を成してくる存在に対しては、割と殺す事を躊躇わなくなる。  また、"呪いの剣"の効果が"反転"し、腕や脚や最悪首すら千切れても、数秒から十数秒程度で再生/結合する 能力を得た(ただし治っていく間も含めて死ぬほど痛い)為、それを逆手にとって割とエゲツナイ戦い方をするようにもなったり。  奴隷商の元で出会ったミルキットとは、当初「奴隷商を殺した事をばらされるわけにはいかない」という打算と、 「寂しいので誰でもいいから傍にいて欲しい」という感情がない交ぜになった、半ば共依存のような関係から始まるが、 やがては互いにかけがえのない存在として、とてつもなく深い愛情で結ばれる事になる。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){最終話では国中に祝われてミルキットと結婚する。}} 〇ミルキット  本作のヒロイン。14歳、身長148cm。顔の殆どに包帯を巻いており、その下には酷い膿や爛れがある。髪の色は水色。 親の顔を知らず、物心ついた時からずっと奴隷として生きてきており、当初は完全に感情が欠落してしまった もはや死に対する絶望すら感じていない状態の中、フラムと出会う。    フラムの事を最初は「新しいご主人様」以上でも以下でもない存在としてしか見ていなかったが、自分を一切傷付けず虐待せず、 それどころか文字を教えてくれたり、必死に守ろうとしたりしてくる姿を見る内に徐々に感情を取り戻し、その感情がやがて 信頼に、親愛に、そして深い深い愛情へと変化していくのであった。    「ご主人様に仕える」という立ち位置を本人的に分析した結果として、普段着は常にメイド服を着用する。 そしてフラムの事を基本的に「ご主人様」呼びする。これはどれだけ二人の関係が深まっても変わらない。  また素顔については、&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){膿や爛れが治療されてからも}}、フラム以外には絶対に見せない約束を二人で取り決めた。 もはや二人きりの時に包帯を取り外す仕草がひとつの儀式である。リア充爆発…しなくていいね、尊いし。    ヒロインだけあってか(?)、ピーチ姫並によく攫われるのが特徴。勿論フラムはその度犯人にブチ切れ(て残酷に冷酷に容赦なく殺)る。 〇セーラ・アンビレン  オリジン教会に勤める10歳の修道女。おでこを出した金髪セミロング。 どこか田舎っぽい雰囲気で一人称が「おら」、語尾に「~っす」を付ける話し方が特徴にしてチャームポイント。 ある程度の回復・光魔法を扱えるほか、メイスを得物に戦う事も出来る。 奴隷であったことを示すフラムやミルキットの焼き印を見ても全く気にしない、優しく天真爛漫で、強い正義感の持ち主。  教会の敬虔な信者であるが、最近の教会の強引とも言えるいくつかのやり口には、やや不審を抱いている。  奴隷から解放され、冒険者になる為ギルドに登録した(そこでも二悶着くらいあった)フラムが、ちょっとしたトラブルを通じて出会う。 その後共に冒険して以降何かと親しくなり、セーラ自身10歳の少女ながらそれなりの戦闘力を持っている事から、 後々「フラムと仲間たち」の一員となる。物語の展開上、離脱期間も長いのだが。  そして彼女もまた、この作品の百合ップルの一員を担う事に。反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){おねロリ的な意味で。愛は種族を超える。}} 〇キリル・スウィーチカ  勇者。16歳、身長159cm。金髪ボブカット。生まれながらの希少属性"勇者"持ちで、総じてステータス値が非常に高い。 本人は元々田舎生まれの田舎育ちの純真な(そして少々薄幸そうな)少女であり、勇者として旅立つ前は故郷の村で生涯穏やかに暮らすつもりだったのだが、神託を受け、持ち前の責任感と正義感から断り切れなかったのが実情。  性格的にも年齢的にもフラムと近しかった為、半ばフラムに依存するかのように仲が良かったのだが、物語開始当初はジーンの洗脳染みたやり口により、フラムに対し冷たく当たってしまっている。    しかしそれでもフラムがパーティを抜けたと聞かされた時には大きなショックを受け、「私のせいだ」との自己嫌悪から以降戦闘にも身が入らないようになり…。 作中最強クラスの戦闘力があるのだが、物語中では意外と出番自体が少ない、少々不憫な子。 作者公認で「曇らせたい(最終的には幸せにしたい)」とか言われちゃってる。   〇エターナ・リンバウ  魔法使い。見た目はフラムと同年代だが年齢不詳の美少女(?)。身長152cm。髪はロングの水色。 いかにも"魔女"らしいエナン帽を被るが、服装は白いボディスーツにシュシュの沢山ついた黒い上着(?)と珍妙な格好をしている。 勇者パーティでは最も魔力値が高く、所持する属性は"水"。ほかに医学・薬学にも造詣が深い。 Sランク級冒険者並の実力を持つが、元々山奥で自給自足の生活を送っていた。興味があること以外には全く食い付かないタイプ。    クールなおっとりマイペース系の性格だが人嫌いと言うわけではなく、むしろ面倒見は良い方。 お荷物だった頃のフラムにも薬学や(使えないにしても)魔法を教えるなど優しく接していた為、ジーンがフラム(とパーティメンバー)を騙して奴隷商に売った真実を知った際には、ジーンと全くソリが合っていなかった事も相まって見事にブチ切れている。 なお魔力のステータスは、エターナの方が1割強程度上。  元々魔王討伐には殆ど興味がなく、勇者パーティの旅を楽しみたかっただけの為、教え子ことフラムが勇者パーティを抜けてからつまらなくなり、彼女もパーティを抜けて王都に帰っている。 そしてフラムと再会してからは、フラムがある依頼の(破格の)報酬として譲り受けた2階建一軒家の同居人となる。 …と言うか偶然勝手に住み着いていた。  彼女もまたこの作品の百合ップルの(ry 〇ジーン・インテージ  賢者。28歳、身長177cm。髪色は紫のロンゲ眼鏡。一応王国所属の研究者だが、常に引きこもって一人で研究をしている。 希少属性"自然"を有しており、火・水・風・土の四属性魔法を自在に操る掛け値なしの天才…にして掛け値なしのクズ野郎。 「自分は天才なのだから常に正しく、他の人間の感情を推し量るつもりなど一切ないし、その必要もない」と心底から考えている 超絶独善的で自分勝手な性格。それでいて魔法面以外でも技術的能力は悉く有能であるからタチが悪い。  当然、勇者パーティの中でも浮いており、他メンバーといがみ合ったり諭されたりするのだが、本人に改善するつもりなどない。 と言うか周りが自分に合わせないのがおかしいと思っている。プライドも高いため、エターナなどに馬鹿にされるとすぐに激昂する。 自身の天才的な遺伝子を残す為には相手もそれに相応しい優秀な存在でなければならないと考え、キリルをその対象としていたが、 キリルがジーン視点では全く何の役にも立たないクズ女と距離を縮めてしまった事に苛立ち、フラムはおろかパーティメンバーも騙して奴隷商に売り払ったことから、この物語は始まる。  反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この手のキャラクターには珍しく、最後まで性格は改善しないが、物語上の株は非常に上がると言う、ある意味とてもオイシイ奴。結果論で言うと彼がその独善の元フラムを追放せず魔王の元まで辿り着いていれば、世界は終わっていた可能性が高い。}} …言うまでもなく、その事実を知って以降でもフラムからは「死なない程度に殺したい」と無茶苦茶に恨まれている。 〇ガディオ・ラスカット  鎧を着こんだ大剣使い。32歳、身長197cm。Sランク冒険者。短髪黒髪で顔には傷がある。ガッt… 見た目は厳いが面倒見がよく、勇者パーティ時代のフラムにも、お互いそれが使えないと分かっていても剣術や戦い方を教えていた。 得意とする剣術は、体内のプラーナを集中し、剣に乗せて振るったり放ったりする騎士剣術(キャバリエアーツ)。必殺技に気剣斬(プラーナシエーカー)・気剣嵐(プラーナストーム)等。一部の技は後にフラムも体得し、弟子の確かな成長にガディオも喜んだ。 嘗て冒険者仲間の恋人がいたが、死別しており現在は新しい…? 〇ライナス・レディアンツ  弓使い。24歳、身長184cm。軽めの鎧にマントを羽織った、イメージ的にはロビンフッド。Sランク冒険者。 軽薄そうな雰囲気で、実際これまで多数の気に入った女性と(浅い)関係を持っているのだが、若い時分より冒険者をしてきた 為、様々な経験を持っている。能力的には敏捷値が非常に高く、目も良い事から斥候を担当する事が多い。 現在は勇者パーティ仲間のマリアに一目ぼれして以降マリア一筋になり、当初の目的の金と名誉の為でなく、彼女の為に戦うようになっている。 そのマリアが何か黒いものを隠しているような様子がある事は察しているが、致命的な事になるのを恐れて踏み込めないでいる。  フラムに対してはエターナやガディオ程親しくしていたわけではなく、むしろ辛い事も言ったとは本人の弁で 「故郷に戻った方が良いんじゃないかな…」程度の事は思っていたが、元よりお人良しな性格な事から、 追放の真実を知った際には(一応友人と思っている)ジーンに対しブチ切れた。 〇マリア・アフェンジェンス  オリジン教会所属の、聖女と呼ばれる聖職者。18歳、身長162cm。金髪ロングヘアで、聖職者特有のロープを羽織っている。セーラとは顔見知りで、「マリアねーさま」と慕われている。 主に回復魔法を担当するが、隙があればメイスでの打撃戦や光魔法での攻撃も行う。 非常に温厚な性格でいつも聖女らしく笑顔を浮かべているが、その笑顔にはどこか影がある。 また、魔族に対してはある理由から人一倍深い憎悪を抱いているが、それだけでは説明できない何かを抱え込んでいるのではないかと、ライナスからは疑われている。(キリルを除くメンバーからも薄々勘づかれている)   ライナスに惚れられている事については自覚しており、本人もまんざらではない様子。  但しフラムに対してジーンを除けば、回復魔法も掛けてあげないなど、最もドライな態度をとっていた。 ただしもしも回復魔法を使っていた場合、その効力が"反転"して… 〇インク・リースクラフト  フラムが王都で保護した少女。10歳。黒髪おさげ。何故か両目が縫い留めらわれている。なし崩し的に同居人となり、エターナに懐く。 両目の事は別に、本人はいたって元気で天真爛漫な少女なのだが…。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){第3章(単行本2巻)のSAN値チェック要因。挿絵注意。}}  こんな少女も後には立派な百合ップル要員である。 〇イーラ・ジェリシン  王都西区ギルドの受付譲。24歳、167cm。髪は紫混じりの黒。化粧濃い目・香水きつめ・露出度高め・目つきが悪いと色々分かり易く揃っている女。 本来のギルドマスターが長く戻ってこない為、半ば好き放題やっている。 割とその見かけ通りの性格で、当初冒険者登録の為に訪れたフラムに非常に辛辣な態度(一応、多少の 差異はあれど奴隷の焼き印がある者に対しては、一般人は似たり寄ったりな態度を取る)で接し、すったもんだの末フラムが 冒険者登録されて以降も長く犬猿の仲だったが、なんだかんだで腐れ縁の様な関係へと変化していく。  また上記の様な見た目をしているのは、西区自体が治安の悪い、ガラの悪い男達が揃う区画の為、TPOに合わせているとも言える。 魔族側 〇シートゥム  大陸北部、魔族の本拠地セレイドの魔王城に住む、魔王その人。…見た目12歳程度のロリである。 魔族の特徴である青白い肌を持ち、猫の様な縦筋の入った赤い瞳、頭から生えた蝙蝠のような羽根を持つ。&font(l){作者のtwitterアイコン。}    一応人間にとって敵軍の総大将であり、実際魔族は人間の町や村を破壊する事もあるのだが、「破壊する前に予告しろ」 「絶対に人間を殺すな」「逃げ遅れていた人間がいたら助ける様に」と、人間側からしたら余りにも不可解な命令を部下に 下し、部下もそれを受け入れている。「人間を殺すな」については、勇者パーティ一向に対しても例外ではない。  直属の部下である"三魔将"の一人ツァイオンとは昔から兄妹の様な関係で、身内だけの場では「兄さん」と呼んでおり、 傍目から見たらツンデレ同士のラブラブバカップルである。…体格差のせいで見た目が危ないが。 〇ツァイオン  魔王の直属の部下、三魔将の一角。見た目は20代程度。戦闘時、素でもっと熱くなれよおおぉぉ!!!とか叫んじゃう系の人。熱くなり過ぎてうっかり勇者一行を殺しかけたり。 昔からいつも服の襟を立てており、それを本気でかっこいいと思っている為、シートゥムなどに指摘されると半ギレする。  戦闘力は非常に高く、法外呪文(イリーガルフォーミュラ)と呼ばれる、非常に制御が難しい魔力の過剰消費魔法も 軽々と使いこなし、勇者パーティを一人で挑んでなお苦戦させる程。 〇ネイガス  三魔将の一角で、見た目サキュバスの様な露出度の高いエロチックお姉さん。風系の魔法を得意とする。彼女もまた法外呪文の使い手。 見た目通りの妖艶な雰囲気を持ち、喋り方もそれっぽいのだが、実の所どうしようもないくらいの… 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ロリコン。作中で誰に惚れるかはお察し。}} 〇ディーザ  三魔将の一角。見た目40代程度でモノクルを付けており、魔王城では執事のような事をしている。 ツァイオンとネイガスがくだらない事で小突き合っても、ディーザに小言を言われればすぐにおとなしくなる程度に、 昔から頭が上がらない存在(二人には"さん"付けで呼ばれている)。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){三魔将は、ただの幼馴染の集まりである。実力者を集めたら偶々そうなっただけで、名前も人間の勇者一向に応対するようにそれっぽい呼び名を付けただけだったりする。}} &big(){&bold(){◆用語}} 〇勇者パーティ  オリジン教会の神託の元、魔王討伐の為に集められた、勇者キリルを筆頭とするパーティ。 フラムを除けば、全員が全員&font(l){厨二臭い}二つ名を持つほどの超有名人揃いだった。 キリルの魔法"リターン"と転移石(転移魔法の指定先を決める石。貴重品)を用いて、王城地下の転移陣から日々魔族領を侵攻していたが、フラムの離脱を切欠に、パーティ内に少しずつ軋みが生まれ始める。 なお殆ど描写はされていないが、侵攻中に魔族の街をそれなりに破壊していた模様。 〇属性  この世界に産まれた生き物が、必ずひとつ身体に宿しているもの。 基本的に6属性"火・水・風・土・光・闇"のどれかとなるが、例外は"希少属性"と呼ばれ、それがジーンの"自然"やキリルの"勇者"(高ステータス・専用魔法の行使が可能)、そしてフラムの"反転"など。希少属性は6属性よりも優秀とされるが、フラムは"反転"の使い道を全く理解していなかった事で、昔から虚弱体質も同然の身であった。 〇反転(リヴァーサル)  フラムが生まれ持った希少属性。全ての成長や補正、能力を"反転"させてしまう。なお成長の反転補正は、0以下にはならない。 呪われた装備のステータスマイナス補正や呪い効果も"反転"させる事が出来、これによりフラムは手にした呪いの剣 "魂喰いのツヴァイハンダー"のステータスマイナス補正と効果【この装備はあなたの肉体を溶かす】が反転した、プラスのステータス値と【この装備はあなたの肉体を再生させる】を得た。以降も幾つか、呪いの装備を手に入れることがあれば、それらを身に着けステータスを上昇させている。 なお呪いは「フラムにとってのネガティブな効果を反転する」為、例えば【この装備はあなたの肉体を凍結させる】だと【(前略)炎上させる】ではなく、【この装備は相手の肉体を凍結させる】と言うように効力が変化する。 また直接的に(問答無用に)肉体に作用するもの…回復魔法やバフ魔法…などはマイナス効果を及ぼすが、薬草や薬、純粋な医学による治療などは「自己免疫/治癒力を高める」ものなので、普通の人間と同じように作用する。&font(l){じゃないと重い病気になったら死確定だよね。}  反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この世界の黒幕的存在を殺す為に、大昔に開発されたチカラ。フラムがそれを宿していた事にも理由がある。}} 〇ステータス  筋力・魔力・体力・敏捷・感覚で表される、個々人の強さを示す値。魔力が1でもあれば使える「スキャン」の魔法を使えば、自分のものでも他人のものでも確認する事が出来る。 なお飽く迄「戦闘力としての数値」なので、フラムの様にステータス0でも最低限普通の生活は出来る。「運動神経0」とか、「[[戦闘力たったの5か…ゴミめ…>戦闘力たったの5か…ゴミめ…と言われたおじさん]]」とかその辺りで置き換えて考えると分かり易い。 最低ランクのFランク冒険者の"総合平均値"が100~300程度、Aランクで5千~1万、Sランクで1万オーバー程。フラムは魂喰いの反転で1千弱(Cランク下位相当)。民間人は100に届かない程度。 物語開始時点で、キリルが"それぞれの数値が"6千台。他メンバーの得意分野の値がそれを上回り、それ以外は千に届かない~3,4千程度と割とバラつきがある。なおこの数字は、物語の進行に合わせて当然増大していく。 &bold(){なおこのステータス表示が本作の恐怖演出に一役買っていたりもする。} 反転::&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なお本当に色々、本当に色々あった結果、フラムの最終数値はオール100万オーバー。なんなら国を物理的にひっくり返せるが、飽く迄彼女は平凡で幸せな、気ままな日常を望むのであった。}} 〇装備品ランク  この世界の装備品はコモン、アンコモン、レア、レジェンド、エピックの5段階にランク分けされており、エピックに近づくほど性能が高くなっていく。ランクはステータス同様に"スキャン"で確認が可能で、ステータス補正値と付加効果も知る事が出来る。 そしてエピック装備は使用者が念じる事で、自由に異空間から出し入れする事が出来る為、市場では非常に高値で取引されるのが常。 "魂喰い"もエピック装備なのだが、呪われていた為安価で取引されていた模様(どうやって今まで持ち運びされていたのかは実は不明) 〇オリジン教  この世界における国教にして一神教。創造神"オリジン"の名の元に、多数の信者を抱える。 所属している信者は基本的に敬虔な信徒ばかりだが、現在の教皇になってからオリジン様への信仰を示す為との元に 医学・回復魔法や薬学を独占する(お陰で医者と薬屋は廃業した)など、不可解とも言える行動が見られ…。 なおエターナは山奥で引きこもっていた為、教会の手を逃れている。 〇王国  この世界を取りまとめている国家。国名は不明だが、王都や個々の街には名が付いている。 30年前に「魔族が攻めて来て」戦争となり、その時にボロ負けしているのだが、何故か魔族が撤退した為支配などはされていない。 最近になり勇者パーティを魔族領に送り込むなど、リベンジを仕掛けようとしているのだが、何やら裏に色々抱え込んでおり…。 &big(){&bold(){◆最大のネタバレ反転}}  &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この世界は一度文明が崩壊した後の遥か未来の地球。王国があるのは地形が大幅に変化してしまった日本で、(そうとは知らず)日本語が使われている。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){オリジンは西暦2100年代の、ジーンを軽く上回るドクズな人格の日本の科学者が開発した、元は半永久エネルギー装置のようなもの。これが原因となり世界中の人間の頭がおかしくなるような形で、世界は崩壊した。}} この辺りの話は本編でも終盤触れられているが、書籍版購入特典のWEB書下ろしでより詳しく知る事が出来る。&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){内容的には救いのない世界崩壊の中の百合である。読めばオリジンに殺意が湧くこと請け合い。}} &big(){&bold(){◆ちょっとアレな内容の反転}}  最終章のフラムとミルキットの&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){×××なシーンを書いた公式18禁SSがノクターン版にあるよ!}} 。すましい願お正修・記追 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 扱いが悪いわけでは無いんだけどこの作者の作品は毎回日本がえらいことになるという共通点があったりするな。ガチレズ催眠吸血鬼に支配されたり、実体化した都市伝説に壊滅させられたり。 -- 名無しさん (2019-05-02 06:01:22) - 面白いんだけど、レズ描写が多すぎて胸焼けする。あと中盤の全滅はマジビビる。追放モノの賢者枠でジーンみたいのは本当に珍しいよな。ほとんど最終的にざまあされる中、実質黒幕の計画を狂わせて最終決戦と黒幕戦でも活躍したからな... -- 名無しさん (2019-05-02 07:25:00) - ネットスラングの入ったタイトルとか、いつものテンプレ俺tueeeなんだろうなあ、と思って解説を見たら結構ガチな内容っぽくて驚き。読んでみようかな。 -- 名無しさん (2019-05-02 07:56:52) - ニコ静で漫画版を読んで気になってなろう原作を読んだが、ほんとグロいなおい。 -- 名無しさん (2019-05-02 09:17:28) - ネットでよく言われるほどなろうって、所謂「なろうテンプレ」ばかりが流行ってる訳ではないんだよね。よく「テンプレに沿わない作品は埋もれてる!」みたいに言われてるけどそうでもない。色んな意味で結構突き抜けた作品もあって、ちゃんと書籍化などの形で評価されていたりする -- 名無しさん (2019-05-02 10:34:46) - この作者、百合を入れないとモチベーションが保てなくてエタるって公言してるからな…それとは別に、作品が一本完結しない内に次々新しい連載を始めるのもどうなんだって気はするが。どれも面白いけど。 -- 名無しさん (2019-05-02 12:21:33) - ↑そういう作者批判が続くとなろう系作成に問題が生じるんじゃないか? -- 名無しさん (2019-05-02 12:23:28) - ↑批判(この場合批難?)したつもりはないぞ。未完状態のまま数か月以上置かれてる作品についても、いずれは完結させてほしいなあ…とは思ってるけど。今はこの作品の書籍化(と、未だ何かあるらしい)が忙しいのかな? -- 名無しさん (2019-05-02 12:36:03) - まあこの作者はなんやかやで長編2本完結させてるし、のんびり待とうや。 -- 名無しさん (2019-05-02 12:40:59) - タイトルの「」内の元ネタって遊戯王ARC-Vの「お前ごときが榊遊矢に勝てると思うな」? -- 名無しさん (2019-05-02 16:38:04) - ↑連載中の作品が「敗北者」でワンピのアレが流行って以降の連載だし、エタってる作品も「殺してでも奪い取る」だしで、パロったタイトルが好きな作者ではあるわな。 -- 名無しさん (2019-05-02 18:58:45) - 序盤から最後まで登場する肉渦、脳内でソーセージマルメターノで変換してる。ライナスとマリアが転生したあとレズったのにはちょっと呆れた。 -- 名無しさん (2019-05-02 21:28:28) - ↑ 書籍版のイラストが割と近くてもう食べられないよぅ… -- 名無しさん (2019-05-02 21:55:14) - 反転……? -- 名無しさん (2019-05-03 01:19:27) - 追放系ラノベって某真の仲間RPGがきっかけで広まったのかな -- 名無しさん (2019-05-03 23:05:36) - 文字化けしたステータスが初めて出たシーンはマジでビビった。 -- 名無しさん (2019-10-24 20:52:51) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/05/02 Thu 04:03:37 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){呪いが祝福へと変わるとき、その絶望は反転する-} ---- &bold(){&sizex(4){◆目次}} #contents() ---- *◇概要 ---- &bold(){「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい} とは、[[小説家になろう]]で発表された小説。カクヨムにも同時掲載。作者はkiki。 単行本はGCノベルスから販売。イラストはキンタ。既刊4巻。 WEB漫画版はコミックライドにて隔月連載中。既刊4巻。出版社も推しているのか、第2巻発売前の5日間では、界隈で人気な漫画家さん達(なもり・高河ゆんなど)による応援イラストの公開や、人気[[声優>声優(職業)]]を引っ張ってきてのPV作成など色々やっている。   本編自体は最終章まで完結しているが、その後もちょいちょい作者がエクストラとして短編(時々長編)を書いているため、終了した作品というわけではない。 書籍版は現在4巻まで発売されており、[[熱血]]成分も鬱成分も百合成分も外道成分も''大☆増☆量''。 主に人物描写等が大幅に加筆修正されており、WEB版ではずっと後の章で登場する人物が先行で登場し(かつ難のあった性格が改善されて)活躍したりもする。 特に3巻以降はもはや新作レベルにまで書き直されておりWEB版読了済でも新鮮に楽しめる内容となっている。 &font(l){書下ろし短編もあるがだいたい主人公とヒロインがイチャイチャしてるだけ。} 漫画版はライド掲載版が一番早く(有償で)読める。無償版は二ヵ月ほど後追いで各種WEB漫画サイトにて公開の形を取っている。担当は百合漫画として有名な「[[悪魔のリドル]]」を描いた南方純で、この事実を知った時原作者は余りの尊さに消えかけた。 ストーリーは原作に沿っているが一部戦闘描写等は原作と異なる部分もある。 ちなみにWEB版のタイトルは  『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」とガチ勢に勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』 で書籍化にあたり、"と~勇者"の間にあった"ガチ勢に"がタイトルから削られている。  *◆作風 ---- タイトルだけ見ると昨今よくある追放系まったりスローライフラノベに思えるが、 作者自身が「&bold(){スローライフは死にました}」「暮らしたい&bold(){(願望)}」と語るように、次から次へと重苦しい展開が続き、 主人公は(自身のを含む)血肉をまき散らしながら、世界に潜む闇との闘いに否応が無しに巻き込まれる事になる。 ぶっちゃけタイトル詐欺と作者も認めちゃってる。また作者の趣味で''グロ・ホラー要素''が多く、敵のデザインは毎度毎度SAN値チェックもの。 ただし、絶望の展開をひっくり返す''熱血・王道・カタルシス要素''もまた非常に濃いものを持つ。 そして一方でこれまた作者の趣味(嗜好)として、&bold(){&font(#ff7f50){超濃厚な}&font(#87ceeb){百合成分}}こそがこの作品の最大の特徴。 容赦の無い戦いが繰り広げられる一方で、主人公(♀)とヒロインの砂糖を㌔単位で吐きそうな、ウブでイチャでラブな関係は、この作品の清涼剤としてそれはもう強く機能する。 また、主人公カップル以外でも百合カップルが多い。 男女カップルもいないわけではない&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){が妙に死亡率が高い}}。 それでいて、味方男キャラは一部を除いて漢でもある。そして敵男キャラは外道・女キャラは狂人が多い。 総じて、[[ベルセルク]]と[[クトゥルフ神話]]と王道少年漫画とガチ百合要素を全部ごった煮にした様な内容ながら、 それらの要素が不思議とばらけず重なり合い、先へ先へと読ませるだけの魅力を持った小説である。 各要素が猛烈に濃い為、相当人を選ぶがハマる人はとことんハマれるだろう。 タイトルの[[日本語]]が稀におかしい事があるが、それは作者の罠です。幸福な狂っています。それはあなたの逃げ場なんてどこにもないのに無駄な安らぎと無価値な救いと&font(l){オリハルコンは素晴らしい物質です} なお作者の書く小説はほかのも&bold(){だいたいこんなんばっか}である。むしろ主人公がまっとうな分ダーク成分は薄まっている方。百合成分は何処に行っても濃厚。 *◇あらすじ ---- 少女フラムは、[[神]]の予言により、[[魔王]]討伐の旅の一員として選ばれることとなった。 全員が一流の力を持つ勇者一行。しかし、なぜかフラムだけは戦う力を持たず、ステータスも全て0。 肩身の狭い思いをしながら、それでも彼女は勇者たちの役に立とうと努力を続ける。 だがある日、パーティのうちの1人から騙され「もうお前は必要ない」と奴隷商人に売り飛ばされてしまう。 奴隷として劣悪な環境の中で生きることを強いられたフラム。 しかし彼女は、そこで”呪いの剣”と出会い、最弱の能力”反転”の真価を知る。 戦う力を得た彼女は、正直もう魔王とかどうでもいいので、出会った[[奴隷]]の少女と共に冒険者として平穏に暮らすことを決めるのだった。 ――これは一人の少女が、平穏な日常を取り戻すためにどん底から這い上がってゆく、戦いの物語である。 (以上WEB版より抜粋) *◆登場人物 ---- &bold(){□主要人物} 〇&bold(){&font(#ff7f50){フラム・アプリコット}}【CV:[[ファイルーズあい]]】(漫画単行本PV) 本作の主人公。16歳、[[身長]]156cm。髪の色はオレンジ。シャツに短パンなど、動きやすい活発な格好を好む。 生まれながらにして"反転"というよく分らない能力を持ち、それの所為で全てのステータスが成長せず0のままという状態で、細々とした暮らしをしてきた((ステータスALL0とはいえ日常生活に大きな支障をきたすほどのものは無く、家族や友人達は優しかった))が、 ある日"教会"の"神託"により、魔王討伐の勇者パーティに選ばれてしまう。   勇者パーティ内では戦闘では役に立てないながらも、料理や雑用、戦いでは身を挺して仲間を庇う等に徹し、 半分くらいのメンバーからは扱いも悪くなかった((とは言え辛くなかったわけではない))。 しかし一人天才を自認する"賢者ジーン"から心底疎まれ、遂に騙されて奴隷商に売り飛ばされてしまう。 そしてそこでも酷い扱いを受け((奴隷商的にはステータス0のゴミを騙されて掴まされた、といった形))余興としてモンスターに殺されてしまいそうになり、これまた余興でワザと置かれていた"呪いの剣"を手にしたその時、絶望は"反転"し… この様に、散々な身の上の状態から物語は始まるのだが、最初に殺人を犯してからはある程度本人も自覚して タガが外れ、自分の行く先の邪魔になる、害を成してくる存在に対しては、割と殺す事を躊躇わなくなる。 特にミルキットや無辜の一般人を巻き込むような外道((「反省しない、学ばない、死んだ方がいいクズ」byフラム))に対する殺意は非常に高く、そういった輩には拷問レベルの制裁を加えた上で止めを刺すことが多い。 "呪いの剣"の効果が"反転"し、腕や脚や最悪首すら千切れても、数秒から十数秒程度で再生/結合する能力を得た((ただし治っていく間も含めて死ぬほど痛い))為、 それを逆手にとって割とエゲツナイ戦い方をするようにもなったり。 ただ、メンタル面は年相応の少女でもあるため、(無意識とはいえ)自身の身体そのものを武器としたときは人間を止めすぎていると嫌悪感を持つことも。 なお脳か心臓が潰れれば流石に再生出来ずに死ぬかもと本人は認識しており、実際設定上もそうなっている。 またステータスが追い付いていなかっただけで戦闘センスや剣技の才能は高い様子((剣の師匠であるガディオ曰く"空の器"))。 しかし"反転"の力、再生能力、戦闘センスこそあるもののステータスで上回られたり特殊能力持ちの相手に苦戦することも多い。そんな彼女が成長していく姿も本作の魅力の一つ。 奴隷商の元で出会ったミルキットとは、当初&bold(){&font(#ff7f50){「奴隷商を殺した事をばらされるわけにはいかない」}}という打算と、 &bold(){&font(#ff7f50){「寂しいので誰でもいいから傍にいて欲しい」}}という感情がない交ぜになった、半ば共依存のような関係から始まるが、 やがては互いにかけがえのない存在として、とてつもなく深い愛情で結ばれる事になる。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){最終話では国中に祝われてワケあって2歳年上になったミルキットと結婚する。}} 〇&bold(){&font(#87ceeb){ミルキット}} 本作のヒロイン。14歳、身長148cm。顔の殆どに包帯を巻いており、その下には酷い膿や爛れがある。髪の色は銀色((挿絵等のイラストでは水色で描かれる))。作者のtwitterアイコン。 親の顔を知らず、物心ついた時からずっと奴隷として生きてきており、当初は完全に感情が欠落してしまった。 もはや死に対する[[絶望]]すら感じていない状態の中、フラムと出会う。   フラムの事も最初は&bold(){&font(#87ceeb){「新しいご主人様」}}以上でも以下でもない存在としてしか見ていなかったが、 自分を一切傷付けず虐待せず、それどころか文字を教えてくれたり、必死に守ろうとしたりしてくる姿を見る内に徐々に感情を取り戻し、 その感情がやがて信頼に、親愛に、そして深い深い愛情へと変化していくのであった。 フラムに対する愛は信仰レベルにまで達しており、地の文で相当なクレイジーっぷりを見せる((2行に1回は「ご主人様」という単語が出るほど))こともあるが、根が優しいので嫉妬こそあれ他者と対立することは極めて稀。 幼いころから過酷な環境で育ったことに加えフラム最優先のため他者の死に対してややドライな部分もある。   「ご主人様に仕える」という立ち位置を本人的に分析した結果として、普段着は常に給仕服(メイド服)を着用する。 そしてフラムの事を基本的に「ご主人様」呼びする。これはどれだけ2人の関係が深まっても変わらない。  また素顔については、&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){膿や爛れが治療されてからも}}、フラム以外には絶対に見せない[[約束]]を2人で取り決めた。 もはや2人きりの時に包帯を取り外す仕草がひとつの儀式である。リア充爆発…しなくていいね、尊いし。百合だし。   ヒロインだけあってか(?)、[[ピーチ姫]]並によく攫われるのが特徴。勿論フラムはその度犯人にブチ切れ(て残酷に冷酷に容赦なく殺)る。 &bold(){□フラム家居候} 〇&bold(){&font(#7acc3b){インク・リースクラフト}} フラムが王都で保護した少女。10歳。黒髪おさげ。何故か両目が縫い留めらわれている。なし崩し的に同居人となり、エターナに懐く。 両目の事は別に、本人はいたって元気で天真爛漫な少女なのだが…。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){正体は&ruby(スパイラル・チルドレン){螺旋の子供たち}と呼ばれるオリジンコア実験体の第1世代。"増殖"の能力を持ち、王都に混乱を招いた。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){第3章(単行本2巻)のSAN値チェック要因。挿絵注意。}} こんな少女も後には立派な百合ップル要員である。 &bold(){□勇者パーティ} 〇&bold(){&font(#4169e1){キリル・スウィーチカ}} 勇者。16歳、身長159cm。金髪ボブカット。生まれながらの希少属性"勇者"持ちで、各ステータス値が非常に高い。 更に"勇者"固有魔法の"ブレイブ"でそのステータスを3倍に引き上げることが出来、ステータスの暴力ともいうべき圧倒的な強さを持つ。 それだけでなく[[剣]]から[[ビーム>ビーム/レーザー]]を撃つ"ブラスター"を始めとする様々な独自の、且つ強力な"勇者"[[魔法]]((光属性に近いが光属性を行使する者には真似できない))を行使可能。 総じて遠近共に隙が無く、作中最強クラスの強さを持つ。 本人は元々田舎生まれの田舎育ちの純真な(そして少々薄幸そうな)少女であり、勇者として旅立つ前は故郷の村で生涯穏やかに暮らすつもりだったのだが、 神託を受け、持ち前の責任感と正義感から断り切れなかったのが実情。 性格的にも年齢的にもフラムと近しかった為、半ばフラムに依存するかのように仲が良かったのだが、 物語開始当初はジーンの[[洗脳]]染みたやり口により、フラムに対し冷たく当たってしまっている。   しかしそれでもフラムがパーティを抜けたと聞かされた時には大きなショックを受け、「私のせいだ」との自己嫌悪から以降戦闘にも身が入らないようになり…。 作中最強クラスの戦闘力があるのだが、物語中では意外と出番自体が少ない、少々不憫な子。ただし第5章は半分彼女が主役。 作者公認で「曇らせたい(最終的には幸せにしたい)」とか言われちゃってる。&font(l){最終的には結構図太くなるケド。}   〇&bold(){&font(#00bfff){エターナ・リンバウ}} 魔法使い。見た目はフラムと同年代だが年齢不詳の美少女(?)。身長152cm。髪はロングの水色。 いかにも"魔女"らしいエナン帽を被るが、服装は白いボディスーツにシュシュの沢山ついた黒い上着(?)という珍妙な格好をしている。 勇者パーティでは最も魔力値が高く、所持する属性は"水"。ほかに医学・薬学にも造詣が深い。 Sランク級冒険者並の実力を持つが、元々山奥で自給自足の生活を送っていた。興味があること以外には全く食い付かないタイプ。 クールなおっとりマイペース系の性格だが人嫌いと言うわけではなく、むしろ面倒見は良い方。 お荷物だった頃のフラムにも薬学や(使えないにしても)魔法を教えるなど優しく接していた為、ジーンがフラム(とパーティメンバー)を騙して奴隷商に売った真実を知った際には、 ジーンと全くソリが合っていなかった事も相まって見事にブチ切れている。 なお魔力のステータスは、エターナの方が1割強程度上だがジーンは4属性を扱えるため強さとしては大体同じ位。 元々魔王討伐には殆ど興味がなく、勇者パーティの旅を楽しみたかっただけの為、教え子ことフラムが勇者パーティを抜けてからつまらなくなり、彼女もパーティを抜けて王都に帰っている。 そしてフラムと再会してからは、彼女がある依頼の破格の報酬として譲り受けた2階建一軒家の同居人となる。 …と言うか偶然勝手に住み着いていた。 彼女もまたこの作品の百合ップルの(ry 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){人工的に魔族を生み出す実験の被験者で高い魔力を持つのもそのため。実年齢は60を超えているとのこと。%%エターナおばあちゃん。%% %%六十歳児。%%}} 〇&bold(){&font(#9400d3){ジーン・インテージ}} 賢者。28歳、身長177cm。髪色は紫のロンゲ眼鏡。一応王国所属の研究者だが、常に引きこもって一人で研究をしている。 希少属性"自然"を有しており、火・水・風・土の四属性魔法を自在に操る掛け値なしの天才…にして&bold(){掛け値なしのクズ野郎}。&font(l){童貞。} &bold(){&font(#9400d3){「自分は天才なのだから常に正しく、他の人間の感情を推し量るつもりなど一切ないし、その必要もない」}}と心底から考えている&bold(){超絶独善的で自分勝手な性格}。 それでいて魔法面以外でも技術的能力は悉く有能であるからタチが悪い。 当然、勇者パーティの中でも浮いており、他メンバーといがみ合ったり諭されたりするのだが、本人に改善するつもりなどない。 と言うか周りが自分に合わせないのがおかしいと思っている。プライドも高いため、エターナなどに馬鹿にされるとすぐに激昂する。 自身の天才的な遺伝子を残す為には相手もそれに相応しい優秀な存在でなければならないと考え、キリルをその対象としていた。 が、キリルがジーン視点では全く何の役にも立たない&font(l){フラム}クズ女と距離を縮めてしまった事に苛立ち、 フラムはおろかパーティメンバーも騙して彼女を奴隷商に売り払ったことから、この物語は始まる。 …言うまでもなく、フラムからは&bold(){&font(#ff7f50){「死なない程度に殺したい」}}と無茶苦茶に恨まれている。 他者全員を見下してはいるが意外にも自身の力量は理解している節があり、他人を利用する場面も多い。もっとも任せられた側がジーンの期待に応えられなければ即キレるが。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この手のキャラクターには珍しく、最後まで性格は改善しないが、物語上の株は非常に上がると言う、ある意味とてもオイシイ奴。結果論で言うと冒頭で彼がその独善の元フラムを追放せずに勇者パーティが魔王の元まで辿り着いていた場合、世界は終わっていた可能性が高い。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){「読者からも作中のほぼ全ての登場人物からも好感度0なのにその有能さはガチの本物で、尚且つコイツがいなかったら色々と詰んでいた。でもやっぱり性格は最悪で悪辣で好感度は上がらない、''ジーンだし''」という、なんとも厄介で、おかしなキャラクターである。}} 〇''ガディオ・ラスカット'' 鎧を着こんだ[[大剣]]使い。32歳、身長197cm。Sランク冒険者。短髪黒髪で顔には傷がある。ガッt… 見た目は厳いが面倒見がよく、勇者パーティ時代のフラムにも、お互いそれが使えないと分かっていても剣術や戦い方を教えていた。 得意とする剣術は、体内のプラーナ((魔力の体力版のようなもの))を集中し、剣に乗せて振るったり放ったりする&ruby(キャバリエアーツ){騎士剣術}。得意技の&ruby(プラーナシェーカー){気剣斬}・&ruby(プラーナストーム){気剣嵐}を始め技のバリエーションはかなり広い。 一部の技は後にフラムも体得し、弟子の確かな成長にガディオも喜んだ。 嘗て自身の恋人ティアを含む冒険者仲間でパーティを組んでいたが、ある戦いで仲間の恋人で妊娠により冒険に参加していなかったケレイナを除く全員と死別している。 現在は未亡人となったケレイナと彼女の子供ハロムに、恋人・父親同然に慕われているが、本人は未だ割り切れていないようで… 〇''ライナス・レディアンツ'' [[弓]]使い。24歳、身長184cm。軽めの鎧にマントを羽織った、イメージ的にはロビンフッド。Sランク冒険者。 軽薄そうな雰囲気で、実際これまで多数の気に入った女性と(浅い)関係を持っているのだが、若い時分より冒険者をしてきた為、様々な経験を持っている。 能力的には敏捷値が非常に高く、探知能力も良い事から斥候を担当する事が多い。 現在は勇者パーティ仲間のマリアに一目ぼれして以降マリア一筋になり、当初の目的の金と名誉の為でなく、彼女の為に戦うようになっている。 そのマリアが何か黒いものを隠しているような様子がある事は察しているが、致命的な事になるのを恐れて踏み込めないでいる。 フラムに対してはエターナやガディオ程親しくしていたわけではなく、むしろ辛い事も言ったとは本人の弁で「故郷に戻った方が良いんじゃないかな…」程度の事は思っていた様子。 しかし元よりお人良しな性格な事から、追放の真実を知った際には(一応友人と思っている)ジーンに対し&bold(){ブチ切れて殴り飛ばした}ほか、フラムにも[[土下座]]して謝罪している。 〇''マリア・アフェンジェンス'' オリジン教会所属の、聖女と呼ばれる聖職者。18歳、身長162cm。金髪ロングヘアで、聖職者特有のロープを羽織っている。セーラとは顔見知りで、「マリアねーさま」と慕われている。 主に回復魔法を担当するが、隙があればメイスでの打撃戦や光魔法での攻撃も行う。 非常に温厚な性格でいつも聖女らしく笑顔を浮かべているが、その笑顔にはどこか影がある。 また、魔族に対してはある理由から人一倍深い憎悪を抱いているが、それだけでは説明できない何かを抱え込んでいるのではないかと、ライナスからは疑われ、キリルを除くメンバーからも薄々勘づかれている。   ライナスからの好意については自覚しており、本人もまんざらではない様子。  但しフラムに対してジーンを除けば、回復魔法も掛けてあげないなど、最もドライな態度をとっていた&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){が個人的な感傷から、色々思惑があって出来なかっただけで、本心では救ってあげたいと考えていたようだ}}。 ただしもしも回復魔法を使っていた場合、その効力が"反転"して… 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){魔族だけではなく教会、ひいては全人類が復讐対象であった。後に復讐の為オリジンコアを使用したことで異形となり、パーティを離脱する。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){しかし根本的に"善"であったことや異形と化しても変わらずに好意をぶつけてくるライナスの存在もあり、復讐と仲間への情の間で揺れ動くことになる。}} &bold(){□教会関係者} 〇''セーラ・アンビレン'' オリジン教会に勤める10歳の修道女。おでこを出した金髪セミロング。 どこか田舎っぽい雰囲気で[[一人称>一人称(日本語)]]が「おら」、[[語尾]]に「~っす」を付ける話し方が特徴にしてチャームポイント。 ある程度の回復・光魔法を扱えるほか、メイスを得物に戦う事も出来る。 奴隷であったことを示すフラムやミルキットの焼き印を見ても全く気にしない、優しく天真爛漫で、強い正義感の持ち主。  聖女であるマリアを「マリアねーさま」と呼び慕っている。 教会の信者ではあるが、一般人が勝手に非常に手に入り辛い薬草を求める((教会から禁止されている行為))事等を知っても、「命が助かる方が大事」と寧ろ積極的に協力するなど、考え方は非常に柔軟。 と言うよりも、教会の強引とも言えるいくつかのやり口には、かなり不審を抱いている。 奴隷から解放され、冒険者になる為ギルドに登録した(そこでも二悶着くらいあった)フラムが、ちょっとしたトラブルを通じて出会う。 その後共に冒険して以降何かと親しくなり、セーラ自身10歳の少女ながらそれなりの戦闘力を持っている事から、 後々「フラムと仲間たち」の一員となる。物語の展開上、離脱期間も長いのだが。 そして彼女もまた、この作品の百合ップルの一員を担う事に。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){おねロリ的な意味で。愛は種族を超える。}} 〇''サトゥーキ'' 教会幹部である枢機卿の一人。王都の混乱を利用して教会の上層部を一掃し、自身が教皇となることを目論む男。 WEB版と書籍版で大きく扱いの変わったキャラクターでWEB版では小物感のある男だったが書籍版では教会の支配に対抗すべく、ある協力者と共に自前の組織を作成し、王都の裏からフラムたちをサポートしている。 書籍版の有能っぷりは凄まじく、書籍4巻(5章)では彼の行動によりWEB版6章に繋がるフラグがへし折られかけている。 〇''ヒューグ・パニャン'' オリジン教会騎士団団長。WEB版ではサトゥーキの息子だがコネではなく実力で団長まで上り詰めた実力者。 &ruby(ジャスティスアーツ){正義執行}の使い手で、得意技は遠距離から相手の首をピンポイントで切り落とす&ruby(スコッチメイデン){浄化の刃}。 腕は立ち、規則に厳格であるものの、問題を起こした副団長は即斬首という異常な部分も目立つ。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){色々有って本性を表してからは''全裸''(+異形)で性欲をぶちまけながらフラムたちを追い掛け回すやべーやつと化した。}} サトゥーキ曰く「狂人」、作者曰く「理解できないキャラ」。 サトゥーキと同じく書籍版では登場が早まったことに加え大きくキャラが変わっており、5章時点では異常さのない冷酷なキャラとして描かれている。 〇''バート・カロン'' オリジン教会騎士団副団長。%%ヘタレ%%やや気弱な性格だがステータスはSランク冒険者に匹敵する実力者。 得意とする&ruby(ジャスティスアーツ){正義執行}は大盾からバリアを張る&ruby(アイアンメイデン){封邪の防壁}。 本人の弁にもある通りその頑強さは作中でもトップクラスで、キリルの"ブラスター"(ブレイブ込み)を防ぎきる程の強度を持つ。 &bold(){□王国軍} 〇''アンリエット・バッセンハイム'' 王国軍のトップに立つ将軍。聡明な人物で周囲からの人望も篤く、特にオティーリエからは狂信的に慕われている。 血液を媒介とする戦闘技術・&ruby(ジェノサイドアーツ){虐殺規則}の使い手で、近接戦の実力はガディオに匹敵する。 また血液量の多い特異体質で&ruby(ジェノサイドアーツ){虐殺規則}に必要な血液を自前で用意できる。 欠点として自身に相性の良い血液を見ると自身を抑えられなくなる異常癖があり、本人もかなり気にしている。普段はオティーリエで満たしているらしいが流石のフラムもドン引きであった。 〇''オティーリエ・フォーケルピー'' 王国軍副将軍の一人にして作中きっての''クレイジーサイコレズ''。赤の[[ツインテール]]。 その狂信っぷりは将軍のアンリエットに近づきたいという理由だけで副将軍まで上りつめたあたり相当である。 普段は上流流階級のような口調だが(主にアンリエット関係で)激昂するとチンピラのような粗暴な口調になる。アンリエットが絡まなければ普段は有能な人材ではある様子。 アンリエット関係で何度かフラムを殺しかけたためジーンとは別方向でフラムからは苦手意識を持たれている。 戦闘面ではアンリエットと同じく&ruby(ジェノサイドアーツ){虐殺規則}の使い手。 書籍版では登場と活躍が大幅に早まっており、フラムとの関係も良好と大きく変更が加えられている。ちなみにクレイジーサイコレズもクレイジー面白レズぐらいになった。 〇''ヘルマン・ザヴニュ'' 王国軍副将軍の一人。大柄で仏頂面でとても不器用な男だが優しい人間。 趣味は鍛冶で王城内に自室は工房と化している。趣味とは言うもののその実力は一流。 副将軍'sの中では元から温厚な性格に加え、「妹に似ている」という理由からフラムに対して好意的に接する。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){崩壊した王都の中、王国民数万の&ruby(おもい){呪詛}を込めて折られた魂喰らいを打ち直す。自身の命を賭して打ち上げた大剣はフラムの新たな力となる。}} 〇''ヴェルナー・アペイルン'' 王国軍副将軍の一人。飄々とした性格だが副将軍だけあって戦闘力は高い。戦闘においては2対の爪を使用する。 オティーリエと同格の副将軍かつ瞳が濁っているという%%微妙に理不尽な%%理由でフラムからはあまり好かれていない。 &bold(){□西区ギルド} 〇''デイン・フィニアース'' 治安の悪い西区ギルドを束ねるAランク冒険者。26歳。181センチ。武器はクロスボウと短剣とワイヤー仕込みバックラーで火属性魔法も少し扱える。 奴隷差別のせいでまともに依頼をとれないフラムに対し&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ちょっと壁を高くしてやった}}Fランク依頼を紹介した。 その実態はギルドと癒着し不正を用いてAランクに上がった悪徳冒険者で本人の実力はBランク程度。上記の依頼もフラムの死を酒の肴にするつもりであった。 しかしフラムが依頼を達成したことに加え、後に(部下の暴走ではあるが)フラムに部下を殺害されたことで完全に敵対、部下を駆使して幾度となくフラムに対し嫌がらせや妨害を行うようになる。 ステータス的にも小物ではあるがごろつきを束ねる人心掌握や裏工作の能力はバカにできないものがあり、部下からの信頼もそこそこ篤い。 なおこんな人格にして一人称が「僕」だが、これは没落貴族の生まれと言う過去の名残。 書籍版では王国軍をも抱き込み、かなりの強硬策を取る場面も。%%下衆っぷりも大幅パワーアップした。%% 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){しかしある日を境に教会の敬虔な信徒となり、その変貌っぷりにフラムはもちろん付き合いの長いイーラもドン引いていた。}} 〇''イーラ・ジェリシン'' 王都西区ギルドの受付譲。24歳、167cm。髪は紫混じりの黒。化粧濃い目・香水きつめ・露出度高め・目つきが悪いと色々分かり易く揃っている女。 本来のギルドマスターが長く戻ってこない為、半ば好き放題やっている。 割とその見かけ通りの性格で、当初冒険者登録の為に訪れたフラムに非常に辛辣な態度((一応、多少の差異はあれど奴隷の焼き印がある者に対しては、一般人は似たり寄ったりな態度を取る))で接し、すったもんだの末フラムが冒険者登録されて以降も長く犬猿の仲だったが、なんだかんだで腐れ縁の様な関係へと変化していく。 また上記の様な見た目をしているのは、西区自体が治安の悪い、ガラの悪い男達が揃う区画の為、TPOに合わせているとも言える。 実際の所フラムのような真っ直ぐな人物は、苦手であっても嫌いにはなれないタチで、西区ギルドにおいても好き放題やっているデイン一派の一員の様な扱いを受けているが、本心ではそのデインに付いていけない所があるようだ。 〇''スロウ・ウラッドネス'' 王都西区ギルドの新米事務員。18歳。金髪。フラム曰く「イーラが食いつきそうタイプ」の顔。 やや軽めの性格だが仕事ぶりは[[真面目>真面目(まじめ)]]で、働く理由も母親の為と誠実な人物。母子家庭で父親は不明とのこと。 ただの一般人にもかかわらず謎の人物から金銭が送られてきたり、敵から狙われているような描写がある。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){本人も知らなかったが実は現国王の庶子。ウェルシー曰く「事故」。王位に積極的ではなかったがサトゥーキの陰謀に巻き込まれる形で王位を継承することとなる。}} &bold(){□王都民} 〇''リーチ・マンキャシー'' 王都でも最大規模の商店を持つ商人。 故有ってフラムが彼の妻を助けることになり、その恩から様々な面でフラムを支援する。 〇''ウェルシー・マンキャシー'' リーチの妹で新聞記者。 教会の悪行を暴くために様々な面から調査をしている。火魔法を使って名刺や情報を作る特技を持つ。 ちょくちょくフラム達に同行することがあるが、一般人の為戦闘には参加しない。 〇''ケレイナ'' ガディオの元パーティメンバーでAランク冒険者。夫は同じパーティのソーマだったが死別している。 妻を失ったガディオに対し好意を抱いているが同時にガディオが妻への未練を捨てきれないという部分にも気が付いている。 子育てブランクがあるとはいえAランク冒険者でありその実力を警戒される場面も。 〇''ハロム'' ケレイナの娘。幼くして父であるソーマを亡くしたため、現在はガディオを父のように慕っている。 〇''奴隷商'' フラムやミルキットを購入した奴隷商。王都に蔓延る(違法)奴隷を売買している。 ジーンから高額でフラムを買い取った後、フラムがステータスALLゼロで騙されたことを知り、逆恨みからフラムに暴行を加える。((ジーンは王都の有名人である上に普段は王城内にいるため「返品」はほぼ不可能だったと思われる)) その後フラムをミルキット(+α)と同じ牢に閉じ込めグールで殺害しようとするも、フラムの「絶望が"反転"」した事で脱出を許し、フラムに殺害される。 WEB版・漫画版は一撃で殺されたが書籍版は制裁シーンが大幅加筆された。%%ざまぁ%% &bold(){□魔族} 〇''シートゥム'' 大陸北部、魔族の本拠地セレイドの魔王城に住む、魔王その人。…見た目12歳程度のロリである。 魔族の特徴である青白い肌を持ち、[[猫]]の様な縦筋の入った赤い瞳、頭から生えた蝙蝠のような羽根を持つ。 希少属性"陽闇"を持ち光と闇属性を扱うことが出来る。得意魔法は魔王らしからぬ回復魔法。 &font(l){作者のtwitterアイコン。}⇒最近変わった。   一応人間にとって敵軍の総大将であり、実際魔族は人間の町や村を破壊する事もあるのだが、「破壊する前に予告しろ」「絶対に人間を殺すな」「逃げ遅れていた人間がいたら助ける様に」と、 人間側からしたら余りにも不可解な命令を部下に下し、部下もそれを受け入れている。「人間を殺すな」については、勇者パーティ一行に対しても例外ではない。 直属の部下である"三魔将"の一人ツァイオンとは昔から兄妹の様な関係で、身内だけの場では「兄さん」と呼んでおり、 傍目から見たら[[ツンデレ]]同士のラブラブバカップルである。…体格差のせいで見た目が危ないが。 〇''ツァイオン'' 魔王の直属の部下、三魔将の一角。見た目は20代程度。戦闘時、素で[[もっと熱くなれよおおぉぉ!!!>松岡修造]]とか叫んじゃう系の人。熱くなり過ぎてうっかり勇者一行を殺しかけたり。 昔からいつも服の襟を立てており、それを本気でかっこいいと思っている為、シートゥムなどに指摘されると半ギレする。 希少属性"燐火"の持ち主で火と闇魔法を扱えるが、闇魔法が苦手のため戦闘では火魔法と拳で戦うことがほとんど。 しかし戦闘力は非常に高く、&ruby(イリーガルフォーミュラ){法外呪文}と呼ばれる、非常に制御が難しい魔力の過剰消費魔法も軽々と使いこなし、一人で勇者パーティに挑んでなお苦戦させる程。((但しこれは主戦力のキリルがフラム離脱により、戦いに全く集中出来ていないのも一因)) 〇''ネイガス'' 三魔将の一角で、見た目サキュバスの様な露出度の高いエロチックお姉さん。風と闇魔法を扱える希少属性"血風"を持ち、特に風魔法を得意とする。彼女もまた&ruby(イリーガルフォーミュラ){法外呪文}の使い手。 見た目通りの妖艶な雰囲気を持ち、喋り方もそれっぽいのだが、実の所どうしようもないくらいの… 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){ガチのロリコン。作中で誰に惚れるかはお察し。}} 〇''ディーザ'' 三魔将の一角。見た目40代程度でモノクルを付けており、魔王城では執事のような事をしている。 くだらない事で小突き合っていても、ディーザに小言を言われればすぐにおとなしくなる程度に、 ツァイオンとネイガスにとって昔から頭が上がらない存在(二人には"さん"付けで呼ばれている)。 幼少期に捨てられたところを先々代魔王に拾われた経緯を持ち、魔王一族とはその時からの付き合いで、先々代は親、先代はきょうだい、今代(シートゥム)は娘のように接している。 また魔王城内では教育係を務めており、ツァイオンも教え子の一人。 希少属性"泥濘"を持ち、土と闇魔法を扱える。 〇''リートゥス'' 先代魔王でシートゥムの母親。故人。 人魔戦争の後に病でに伏せ、シートゥムに看取られながら側近のディーザに後事を託して幸せに亡くなった。 彼女が生前使用していた鎧が魔王城に保管されているが、何故かスキャンでステータスを見るだけで発狂する程の呪いのアイテムと化している。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){実は幸せに亡くなってなどおらず、ある人物に毒殺されており、先の鎧に取り憑いていた。鎧を装備したフラムの前に怨霊として現れ、利害の一致から戦闘をサポートするようになる。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){争いを好まない魔族ではあるが怨霊化したからか単に波長が合うのか、フラムの外道に対する制裁にノリノリで付き合う一面も。}} &bold(){□&ruby(スパイラル・チルドレン){螺旋の子供たち}} 〇''ネクト・リンケイジ'' &ruby(スパイラル・チルドレン){螺旋の子供たち}第2世代の一人。&ruby(コネクション){接続}の力を持つ青髪の少年。 典型的な生意気クソガキタイプの性格だが戦ったガディオの強さを認めるなど自身を過信してはいない。 &ruby(コネクション){接続}は「自身及び接触した人間の転移(テレポート)」と「物体同士を引き寄せ合う」の2種の能力を持つ。 転移による工作に長け、戦闘では転移で回避しつつ壁を"接続"して押しつぶすといった戦法を取る。 書籍版では最も扱いの変わったキャラクターで、フラムたちやマザーとの関係に大きく改変が加えられている。 反転(書籍版):&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){少年だと思われていたが''実は女の子''。マザーから女を男扱いで育てる実験台にされていたことが判明する。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){第2世代がマザーから蔑ろにされ不信感があったところに、上記の一件が決定打となりマザーと決別。以降はサトゥーキの庇護下でフラム一派に協力するようになる。}} *◇用語 ---- 〇''勇者パーティ'' "創造主オリジン"の神託の元、魔王討伐の為に集められた、勇者キリルを筆頭とするパーティ。 フラムを除けば、全員が全員&font(l){厨二臭い}二つ名を持つほどの超有名人揃い。 キリルの魔法"リターン"と転移石((転移魔法の指定先を決める石。貴重品))を用いて、王城地下の転移陣から日々魔族領を侵攻していたが、フラムの離脱をきっかけに、パーティ内に少しずつ軋みが生まれ始める。 なお殆ど描写はされていないが、侵攻中に魔族の街をそれなりに破壊していた模様。 〇''属性'' この世界に産まれた生き物が、必ずひとつ身体に宿しているもの。 基本的に6属性"火・水・風・土・光・闇"のどれかとなるが、例外は"希少属性"と呼ばれ、ジーンの"自然"((火・水・風・土の4属性が行使可能))やキリルの"勇者"((高ステータス・専用魔法の行使が可能))、そしてフラムの"反転"などが該当する。 希少属性は6属性よりも優秀とされるが、"反転"は特性・使い道を誰も理解していなかった事で、フラムは昔から虚弱体質も同然の身であった。 〇''反転(属性)'' フラムが生まれ持った希少属性。全ての成長や補正、能力を"反転"させてしまう。なお成長の反転補正は、0以下にはならない。 呪われた[[装備]]のステータスマイナス補正や呪い効果も"反転"させる事が出来、これによりフラムは手にした呪いの剣 "魂喰いのツヴァイハンダー"のステータスマイナス補正と効果【この装備はあなたの肉体を溶かす】が反転した、プラスのステータス値と【この装備はあなたの肉体を再生させる】を得た。 以降も幾つか、呪いの装備を手に入れることがあれば、それらを身に着けステータスを上昇させている。 なお呪いは「フラムにとってのネガティブな効果を反転する」為、例えば【この装備はあなたの肉体を凍結させる】だと【(前略)炎上させる】ではなく、【この装備は相手の肉体を凍結させる】と言うように効力が変化する。 また直接的に(問答無用に)肉体・ステータスに作用するもの(回復魔法やバフ魔法)などは反転しマイナス効果を及ぼすが、薬草や薬、純粋な医学による治療などは「自己免疫/治癒力を高める」ものなので、反転せず普通の人間と同じように作用する。 &font(l){じゃないと重い病気になったら死確定だよね。} 属性の一種なので&ruby(リヴァーサル){反転}魔法として行使することも出来る。最初は家具をひっくり返す程度のものだったが、成長するにつれ石畳を反転させて攻撃、投射物を反射する、 &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){重力を反転させて疑似飛行}}、&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){人体の外と内を反転させて死ぬまで苦痛を与える}}等と様々な応用を見せるようになる。 汎用性が高いが、「フラムが直接触れるor触れているものを通じてしか行使できない」という欠点があり、メインウェポンの大剣と射程・攻撃範囲がモロ被りしてしまっている。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この世界の黒幕的存在を殺す為に、大昔に開発されたチカラ。フラムがそれを宿していた事にも理由がある。}} 〇''ステータス'' 筋力・魔力・体力・敏捷・感覚で表される、個々人の強さを示す値。魔力が1でもあれば使える"スキャン"の魔法を使えば、自分のものでも他人のものでも確認する事が出来る。装備による補正があればその分上乗せされる。 なお飽く迄「戦闘力としての数値」なので、フラムの様にステータス0でも最低限普通の生活は出来る。「運動神経0」とか、「[[戦闘力たったの5か…ゴミめ…>戦闘力たったの5か…ゴミめ…と言われたおじさん]]」とかその辺りで置き換えて考えると分かり易い。 最低ランクのFランク冒険者の"総合値"平均が100~300程度、Aランクで5千~1万、Sランクで1万オーバー程。フラムは魂喰いの反転で1千弱(Cランク下位相当)。民間人は100に届かない程度。 物語開始時点で、キリルが"それぞれの数値が"6千台。他メンバーの得意分野の値がそれを上回り、それ以外は千に届かない~3,4千程度と割とバラつきがある。なおこの数字は、物語の進行に合わせて当然増大していく。 &bold(){そしてこのステータス表示が本作の恐怖演出に一役買っていたりもする。} 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){なお本当に色々、本当に色々あった結果、フラムの最終数値はオール100万オーバー。なんなら国を物理的にひっくり返せるが、飽く迄彼女は平凡で幸せな、気ままな日常を望むのであった。}} 〇''装備品ランク'' この世界の装備品はコモン、アンコモン、レア、レジェンド、エピックの5段階にランク分けされており、エピックに近づくほど性能が高くなっていく。 ランクはステータス同様に"スキャン"で確認が可能で、ステータス補正値と付加効果も知る事が出来る。 そしてエピック装備は使用者が念じる事で、自由に異空間から出し入れする事が出来る為、市場では非常に高値で取引されるのが常。 "魂喰い"もエピック装備なのだが、呪われていた為安価で取引されていた模様((魔法で浮かせるなり布でくるむなりすれば運搬時に呪いは受けない))。 〇''オリジン教'' この世界における国教にして一神教。創造神"オリジン"の名の元に、多数の信者を抱える。シンボルは螺旋。 所属している信者は基本的に敬虔な信徒ばかりだが、現在の教皇になってからオリジン様への信仰を示すという名目で回復魔法以外の医療行為(薬草学等)を弾圧し医者や薬屋を廃業させる、 王国内の他宗教の信者が急速に減少し代わりにオリジン教徒が増加するなど、不可解とも言える行動が見られ…。 なおエターナは山奥で引きこもっていた為、教会の手を逃れている。 〇''王国'' この世界を取りまとめている国家。国名は不明だが、王都や個々の街には名が付いている。 30年前に「魔族が攻めて来て」[[戦争]]となり、その時にボロ負けしているのだが、何故か魔族が撤退した為支配などはされていない。 最近になり勇者パーティを魔族領に送り込む((但しこれは『信託の元に集まった善意の有志の民間人』という扱いになっている))など、リベンジを仕掛けようとしているのだが、何やら裏に色々抱え込んでおり…。 〇''三魔将'' 魔王の直属の部下で魔族でも特に強力な力を持つ3名。現在のメンバーはツァイオン・メイガス・ディーザ。 全員希少属性持ちな上、個々人がキリルに匹敵するとされる実力者の集まり。 反転:&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){三魔将は、ただの幼馴染の集まりである。実力者を集めたら偶々そうなっただけで、名前も人間の勇者一行に応対するようにそれっぽい呼び名を付けただけだったりする。}} *◆余談 ---- &big(){&bold(){◆最大のネタバレ反転}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){この世界は一度文明が崩壊した後の遥か未来の地球。王国があるのは地形が大幅に変化してしまった日本で、(そうであると言う認識はないが)とある理由から明確に日本語が使われている(漫画版ではっきり分かるが、フラムが壁に刻まれたカタカナを普通に読んでいる)。「雪に閉ざされた北の魔族の本拠地」=北海道だったりする。書籍版では大幅な改稿により、中盤からキーワードとして「東京」や、WEB版の最終盤に登場した嘗てのある日本人(の意識体)が姿を見せている。}} &font(#ff0000,u){&font(#ffffff){オリジンは西暦2100年代の、ジーンを軽く上回るドクズな人格の日本の科学者が開発した、元は半永久エネルギー装置のようなもの。これが原因となり世界中の人間の頭がおかしくなるような形で、世界は崩壊した。}} この辺りの話は本編でも終盤触れられているが、書籍版購入特典のWEB書下ろしでより詳しく知る事が出来る。&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){内容的には救いのない世界崩壊の中の百合である。読めばオリジンに殺意が湧くこと請け合い。}} &big(){&bold(){◆ちょっとアレな内容の反転}} フラムとミルキットやセーラとネイガスの&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){×××なシーンを書いた公式18禁SSがノクターン}}にあるよ!インクとエターナ版も追加されたよ! 。すましい願お正修・記追 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,25) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 扱いが悪いわけでは無いんだけどこの作者の作品は毎回日本がえらいことになるという共通点があったりするな。ガチレズ催眠吸血鬼に支配されたり、実体化した都市伝説に壊滅させられたり。 -- 名無しさん (2019-05-02 06:01:22) - 面白いんだけど、レズ描写が多すぎて胸焼けする。あと中盤の全滅はマジビビる。追放モノの賢者枠でジーンみたいのは本当に珍しいよな。ほとんど最終的にざまあされる中、実質黒幕の計画を狂わせて最終決戦と黒幕戦でも活躍したからな... -- 名無しさん (2019-05-02 07:25:00) - ネットスラングの入ったタイトルとか、いつものテンプレ俺tueeeなんだろうなあ、と思って解説を見たら結構ガチな内容っぽくて驚き。読んでみようかな。 -- 名無しさん (2019-05-02 07:56:52) - ニコ静で漫画版を読んで気になってなろう原作を読んだが、ほんとグロいなおい。 -- 名無しさん (2019-05-02 09:17:28) - ネットでよく言われるほどなろうって、所謂「なろうテンプレ」ばかりが流行ってる訳ではないんだよね。よく「テンプレに沿わない作品は埋もれてる!」みたいに言われてるけどそうでもない。色んな意味で結構突き抜けた作品もあって、ちゃんと書籍化などの形で評価されていたりする -- 名無しさん (2019-05-02 10:34:46) - この作者、百合を入れないとモチベーションが保てなくてエタるって公言してるからな…それとは別に、作品が一本完結しない内に次々新しい連載を始めるのもどうなんだって気はするが。どれも面白いけど。 -- 名無しさん (2019-05-02 12:21:33) - ↑そういう作者批判が続くとなろう系作成に問題が生じるんじゃないか? -- 名無しさん (2019-05-02 12:23:28) - ↑批判(この場合批難?)したつもりはないぞ。未完状態のまま数か月以上置かれてる作品についても、いずれは完結させてほしいなあ…とは思ってるけど。今はこの作品の書籍化(と、未だ何かあるらしい)が忙しいのかな? -- 名無しさん (2019-05-02 12:36:03) - まあこの作者はなんやかやで長編2本完結させてるし、のんびり待とうや。 -- 名無しさん (2019-05-02 12:40:59) - タイトルの「」内の元ネタって遊戯王ARC-Vの「お前ごときが榊遊矢に勝てると思うな」? -- 名無しさん (2019-05-02 16:38:04) - ↑連載中の作品が「敗北者」でワンピのアレが流行って以降の連載だし、エタってる作品も「殺してでも奪い取る」だしで、パロったタイトルが好きな作者ではあるわな。 -- 名無しさん (2019-05-02 18:58:45) - 序盤から最後まで登場する肉渦、脳内でソーセージマルメターノで変換してる。ライナスとマリアが転生したあとレズったのにはちょっと呆れた。 -- 名無しさん (2019-05-02 21:28:28) - ↑ 書籍版のイラストが割と近くてもう食べられないよぅ… -- 名無しさん (2019-05-02 21:55:14) - 反転……? -- 名無しさん (2019-05-03 01:19:27) - 追放系ラノベって某真の仲間RPGがきっかけで広まったのかな -- 名無しさん (2019-05-03 23:05:36) - 文字化けしたステータスが初めて出たシーンはマジでビビった。 -- 名無しさん (2019-10-24 20:52:51) - タイトルや内容に興味惹かれたけど、レズモノだと知って読むの辞めた。 -- 名無しさん (2019-12-03 01:15:15) - 二次創作ですげー良い百合小説書いてた人の作者ページ見てたらこれの作者でびっくりした -- 名無しさん (2020-05-05 18:17:05) - ホラー&ダークファンタジーとしては傑作と言っても良いけど百合(それもガチ濃厚)が好きか・許容出来るかで個人評価はがらりと変わる感 -- 名無しさん (2020-05-05 18:30:25) - ごとき氏 -- 名無しさん (2020-05-05 18:49:45) - 作者のtwitterは常に百合に狂ってる(最上級の誉め言葉)ただし闇もしょっちゅう顔を出す。 -- 名無しさん (2020-05-09 00:56:34) - ↑記事タイトル見てそういうコメントあるだろうなと思ったら案の定 -- 名無しさん (2020-08-26 14:35:37) - ジーンがド屑なのは間違いないが終盤までの行動と敵対する男の屑度が高すぎて、相対的にまとも?って思えてしまうのが怖い -- 名無しさん (2020-08-27 06:44:25) - ジーンは終盤に自分を存外客観視出来てる(自分に出来ることの限界を認識している)事が発覚するからな。いや屑なのは何も変わらないんだが、敵対する男連中はどいつもこいつも頭のネジ外れたヒャッハーor狂人って感じでさあ。 -- 名無しさん (2020-09-06 07:37:20) - お、色々整理されて追記もされて読み易くなってる。ファンとして嬉しいぞい。 -- 名無しさん (2021-02-26 21:11:12) - 人物が大幅に増えとるー!オティーリエはほんとwebでは後半登場の強烈で強力でそして非常にやっかいなキャラだったのに、書籍版変わったよなー…良い意味で。 -- 名無しさん (2021-03-04 22:22:31) - 書籍版はサトゥーキやオティーリエ、あとまだここに書かれてない幾人かの立ち位置が少し変わったために、ある種のif展開というような面白い状況になってるんだよなあ。五巻が待ち遠しい。 -- 名無しさん (2021-03-04 23:22:44) - web版読破したけど、3章と7章がちょっとキツかったな(精神的グロ的な意味で)。絵のグロ・ホラー系苦手だと書籍版は控えた方がいいんだろうか(文章は大丈夫) -- 名無しさん (2021-08-11 22:07:21) - ↑グロ絵はうずまきフェイスと目玉ゴロゴロくらいであとは現状では直接描かれてなかったはず。その時点でダメなら仕方ないけど、ここにあるように二巻以降で内容がかなり変化してるからできれば読んでみて欲しい -- 名無しさん (2021-08-11 22:41:15) - ↑あー、既にその辺りで多分キツい……顔が奇形変化とかしてるの大苦手なんで、そこらへんあると厳しいかなと思ってたから。まぁ書籍版の変更点読みたいしなんとかして読んでみようとは思う。 -- 名無しさん (2021-08-11 23:36:34) - 原作単行本5巻、来年発売予定。良かった…海外で積極的に売ってんのに、マジで打ち切りになってないかと冷や冷やしてたぜ… -- 名無しさん (2021-12-16 19:37:43) - アニメ化は厳しいかな。少なくとも地上波で流すには内容が過激過ぎる。 -- 名無しさん (2023-01-03 17:54:31) - アニメ化してほしいんじゃー。だって今物凄く百合作品乃至百合要素含む作品アニメ化の流れ来てるし。 -- 名無しさん (2023-01-27 21:47:47) #comment #areaedit(end) }

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