MUSASHI-GUN道-

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&font(#6495ED){登録日}:2021/04/12 (月) 02:34:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center{&bold(){西暦1600年、慶長五年七月}} #center{&bold(){徳川家康の罪科十三ヶ条を揚げ、}} #center{&bold(){豊臣家の名の元に石田三成が諸大名に挙兵をせよとの伝令を走らせたのでございます。}} #center{&bold(){時同じくして、この戦乱の時代を終わらせ千年の王国を築こうとする者達が}} #center{&bold(){千年の眠りから覚めようとしていたのです。}} #center{&bold(){そんな中、同年九月十五日、関ヶ原で東軍・徳川家康軍と西軍・豊臣家・石田三成軍とが激突、}} #center{&bold(){小早川秀秋軍の活躍により、西軍・豊臣家・石田三成軍が大勝利を収め、}} #center{&bold(){三百年に渡る太平の世が訪れるはずでございます。}} #center{&bold(){あなたがたもよくご存知のはず…}} &bold(){『MUSASHI -&ruby(ガン){GUN}&ruby(どう){道}-』}とは、2006年にBS-i(現:BS-TBS)で独占放送されたTVアニメ作品。全26話。 Gyaoやフレッツスクエアなどでも配信された。 『[[ルパン三世>ルパン三世(人物)]]』でお馴染み、モンキー・パンチが&bold(){構想に12年を費やした}作品。 タイトル通り「ミヤモトムサシ」を主人公にし、両手に銃と刀をそれぞれ持つ戦闘術を本作では&bold(){「GUN道」}と呼んでいる。 「もし、[[関ヶ原の戦い>関ヶ原の戦い(戦国時代)]]で西軍が勝利していたら?」というIFの世界で、ムサシらの旅を描くアクションアニメ。 そして、&bold(){&color(#F52512){凄まじい}}&bold(){[[作画崩壊]]}&bold(){&color(#F52512){で知られているある意味伝説となったアニメ作品である。}} ちなみに、毎週日曜朝9時30分に放送されたれっきとした朝アニメである。 制作はACCプロダクション。 *概要 ---- &bold(){「本当にこれが2000年代の作品か」というくらい、とにかく作画が悪い。} 大半の回が海外の外注スタジオが仕上げたものとはいえ、ほぼ毎週に渡って作画が崩壊しており、安定している場面を探す方が難しい。 しかもその作画崩壊のレベルは作画監督による個性の差なんてものではなく、人体のバランスが何度も崩壊し、 ひどい時には&bold(){10秒近いカットを1枚絵しか使わない}などアニメーションとしては破綻しきった出来栄えである。 そしてその作画の悪さに起因して、謎の超演出を見せる事も多く、遂には&bold(){先週の予告と異なりいきなり総集編を放送する}という暴挙までやらかしてしまっている。 そして、本作が他のいわゆる「作画崩壊アニメ」と一線を画すのは、&bold(){作画崩壊が完全に常態化}しており、「この場面がひどい」とか「この話がひどい」とかのレベルではなく、&color(#F54738){&bold(){全26話の殆ど全てが作画崩壊している}}ことである。 もちろん26話もあるので波はあるものの、1話通してまともだった回は&bold(){1話「GUN道 MUSASHI」と24話「金の城」の2話だけ}という評価が大勢であることからもその凄まじさは感じ取れる。 どれだけひどいかと言うと… -&bold(){毎回毎分毎秒のように主役・脇役を問わず顔や髪型が百面相レベルでコロコロ変わり、&color(#F54738){髪の色や目玉の有り無しなどといった基本情報にすら間違いがしばしば発生する}} --主人公のムサシからして、チンピラのような表情になったりサル顔になったり『[[名探偵コナン]]』のようなキラキラの目になったり『サラリーマン金太郎』のような男前になったりと、髪の色と着物しか合ってないんじゃないかと思うほどコロコロ変わる。&bold(){そしてその髪の色も稀に間違える。} --ヒロインであるカグヤや夢姫も&bold(){髪型がおかっぱになったり分け目が出来たりするのは日常茶飯事}で、&bold(){&color(#F54738){妖怪のような表情になるわ、100kgはあろうかというデブ化するわ}}と、凡そヒロインとは思えない扱いを受ける。 --メインキャラではスキンヘッドに黒目のない表情と、顔がシンプルで描きやすい主人公の相棒・ロウニンが最も作画の安定性が高い。&bold(){たまに間違えて黒目を描かれるけど。} --主人公格ですらこんな感じなので、モブの描写も&bold(){縦向きになったり横向きになったりするモヒカン}など、まともなものは望めない。中盤以降になると、そもそも展開的にモブキャラ自体があまり出て来なくなるが。 -&bold(){0.5秒~数秒程度の謎の「間」がそこかしこに発生する} -ただグルグル回ってるだけで済ませる問答シーン -無茶苦茶な遠近法、パースを貫通する塗り --全体的に人物の遠近が極端で、どアップややたら全員が遠いシーンが多い(作画が特に酷い回に顕著)。いくら距離を遠くしたって、&bold(){口が全く動いていない}のは誤魔化せないと思うが。 -人物が&bold(){平行移動したりフェードアウトしたりと、}全く人間味のない動きをするシーンがある --特に平行移動は一度や二度ではなく、作画の特に酷い回では1話に何度も出て来る。 -&bold(){「陰陽弾をくらえー!」「うおっまぶしっ」} --本作を一躍有名にした一連のシーン。ムサシが必殺技のように「&ruby(おんみょうだん){陰陽弾}」を二丁拳銃でぶっ放すが、敵に当たるとプシュンプシュンと気の抜けたショボい音がして全く怯む様子がない。 --続いてムサシが&bold(){「うおっまぶしっ」}と思わず声を出す。フラッシュも無く&bold(){&color(#F54738){全く眩しくない}ため唐突かつ意味不明}なシーンであり、「演出がカットされたのでは?」と様々な憶測を呼んだ。 -動きに意味があるのか全く分からない「賢者の舞((字幕が出ない時代のため、漢字表記がこれで正しいのは不明。「顕邪の舞」などの説もある。))」 --大徳寺の和尚にしてGUN道の達人、タクアン和尚が踊る謎の舞。「タクアン和尚様が賢者の舞を復活されるぞ!」と仰々しく寺の門下生がざわめくが、その舞は&bold(){何と言うかリアクションに困る。} --&bold(){「すげえあの爺さん…落ちながら戦ってる…」}などの迷言もあり、タクアン和尚は1話で本作を代表するキャラとなった。&bold(){計4話しか出ないけど。} -普段がコレなので戦闘描写も凄まじい。迫力がないとかそういうレベルではない --明智光秀の回想シーンで、右→正面→左と&bold(){&color(#F54738){一切のコマ割りなく3コマで腕を動かして}}銃を三発撃っただけで&bold(){周囲の敵が一斉に倒れ込む}シュールなシーンは&bold(){「明智撃ち」}と呼ばれ親しまれた。 --拳銃自体もコロコロと形や弾倉の数が変わり、&bold(){勝手に弾倉が塞がれていたりする。}へろへろだったり、天から降って来るような軌道で落ちて来たりと弾道も無茶苦茶。 --刀での乱戦も、駄々っ子のように腕を振り回しているだけ。棍棒がゴムのようにしなるなどの物理的におかしい場面も頻発するせいで、意図的に誇張した描写をした場面があってもイマイチ凄さを感じ取れない。 --それに対してのリアクションが&bold(){「つ、強い…」「こんな相手と戦っていたのか…!」} -背景が全く無い、あるいは実写画像を加工しただけ --&bold(){「作画はひどいが背景はきれい、まるで実写みたいだ」}というネタは本作の定番。 --遠くに&bold(){マンションのようなものが映り込んでいる}ようにも見えるが、[[気にするな!>ジュラル星人]] --&bold(){室内なのに変な色の空の下で喋っているシーンや、前から見ても後ろから見ても背景に満月が見えるなどのダウトももちろんある。} -SEと作画の演出が一致していない(明らかに銃弾が命中する前に倒れる、銃弾が貫通しても血が一滴も流れないなど) --&bold(){「絵は普通の梯子なのに音は縄梯子」「落ちてくる刃の刃のついている方向が逆」}などの間違い探しで視聴者を楽しませる。 -明らかに他の人物よりも大きいサイズになっていたり、頭がデカすぎたり、急に子供のように体が縮む登場人物たち -&bold(){目を塗り忘れて背景が透過し、目にアザが出来たみたいになっている} -&bold(){&color(#F54738){口パクが1つズレて3人それぞれ別人と合わさっているシーンが数十秒続く}} -&bold(){精神世界に出てきた「鬼」と現実世界の人物(小早川秀秋)をそっくり間違えて描き、&color(#F54738){「心が鬼に支配された」小早川秀秋を本当に鬼の姿に変えてしまう}} --台詞は「心が鬼に支配された」前提で進むため、&bold(){完全に鬼の姿となった小早川を見て「小早川様!」と何事もなかったかのように話しかけたり、}それに対して&bold(){「いいえ、影を見て」と角の生えた影を指差したりする。}&color(#F54738){&bold(){本体を見ろ。}} --流石にスタッフも気付いたらしく、次の回では唐突に元に戻っている。 --通称&bold(){&color(#F54738){「小早川三部作」}}と呼ばれる小早川秀秋の登場回(10~12話)は本作の作画崩壊の真骨頂であり、&bold(){現実に放送されたことが信じられないほどのあり得ないミスや作画崩壊が頻発する。} ---なお、この「小早川三部作」は&bold(){ネットで主にネタにされた「陰陽弾をくらえー!」「うおっまぶしっ」でおなじみの回(2話)とは異なる}ことに注意。ぶっちゃけこの回、&color(#F54738){&bold(){小早川三部作に比べればまだマシな方である。}} -&bold(){どう見てもおにぎりなのに「うまいなあ、このまんじゅう」} -&bold(){子どもがクレヨンで描いたラクガキにしか見えない信玄餅} -&bold(){チーズが入ったうどんにしか見えないほうとう} -&bold(){&color(#F54738){6話にして総集編}} --12話(正確には11.5話)でまた総集編。 --総集編を挟んだら作画も少しはまともになるかと思いきや、そんなこともない。総集編を挟んだ12話は上記の小早川三部作の一話である。 -&bold(){アニメ誌に載っていたあらすじと全く異なる展開} --なお、サブタイトルが予告で「城取り勝負」なのに、本編で「城盗り勝負」になっているような表記揺れは&bold(){このアニメではよくあること}なのでこれには含めないこととする。 -OP・ED・次回予告のクレジット用フォントがパソコンに標準で入っているもの --まるでシリアスさに欠けるポップ体のフォントも平気で使う。 -&bold(){EDのスタッフの名前が文字化け} &bold(){これでもまだほんのわずかに過ぎない。}とにかく全編に渡ってツッコみどころが満載なのである。 &bold(){同時期に放送されたのがあの『[[涼宮ハルヒの憂鬱]]』}という事も相まって、当時のネット上では片や高クオリティ、片や低クオリティのアニメとしてセットで語られる事が多く、ネタアニメとして一気に広まっていった。 主題歌『ハレ晴レユカイ』で知られる『ハルヒ』のEDをパロディした&s(){雑コラ}ネタ動画『ハレ晴レまぶしっ』等も作られ、当時は&bold(){「『MUSASHI』経由で『ハルヒ』を知った」}人すら多数現れる事態となった。 ちなみにニコニコ動画はまだ開設前。タイミングが惜しい…。 ただし、アニメーションとしては&bold(){間違いなくクソではある}ものの、 ・空耳でそれなりに盛り上がったオープニングテーマ ・%%無駄に豪華な%%[[声優陣のアドリブも含めたと思わしき熱演や個性豊かなキャラクターたち>ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー]] ・%%露骨に尺稼ぎしても回収されなかった伏線や詰め込み感のある終盤なども見られるものの%%テンポよく話が進み、真面目な意味でオチの付いた最終回 などと、意外としっかりしたストーリーもあり、作画以外の要素&bold(){は}そこそこ評価されてもいる。 何より、こんな有様でありながら2クール全26話を放送の長期延期も無しに何とか完走できただけでも十分な評価点では無いだろうか?((現在でも制作遅延と思わしき事情で総集編が入り、終盤の話のみ別枠で放送という事態も珍しい事ではなくなっている。)) そのため&bold(){「アニメとしては確かにクソだが決してクソアニメじゃない。ネタ抜きでもMUSASHIが好き」}という声も見られている。 [[こいつ>チャージマン研!]]の子孫であり[[こいつ>聖剣使いの禁呪詠唱]]の先輩とも呼べなくはないが、そちらはネタ要素が重視されている傾向にあるためネタ要素抜きでもファンを獲得した本作は珍しい部類…かもしれない。 DVDは無修正の本編&bold(){8話まで}とアフレコ用映像を収録した「封印BOX」が出たのみ。 しかもサブタイトルが次回予告掲載の物と新聞や番組表掲載とで異なるので何が正しいサブタイトルかわからないほど。 全話入りのDVD-BOXとサウンドトラックの発売も予定されていたが結局中止になった。%%英断%% 一応、&bold(){フランスで}DVDが出ているので、そちらで全話の視聴そのものは可能。 *ストーリー及び世界観 ---- 現実と異なり、豊臣幕府が天下を収める時代。 リボルバー式の拳銃も普及し、片手に刀・片手に銃を持つ武道「GUN道」も世に広まっていった。 GUN道使いのミヤモトムサシと相棒のロウニンは大徳寺へ修行に訪れた際に鬼が宿る拳銃「ガン鬼の銃」をタクアン和尚から託される。 千年の眠りから目覚めた妖怪「アヤカシ」たちともう片方の「ガン鬼の銃」の争奪戦を繰り広げ、やがてアヤカシ封じの秘宝「封印魂」を巡る壮大な旅となる…。 要するに歴史改変SFといった趣であり、作中にて史実が「表の歴史」として言及されている他、実在した歴史人物も多く登場する。 *登場人物 ---- ・ミヤモトムサシ(声:[[浪川大輔]]) &bold(){「うおっ、まぶし!」} 主人公。自称「オイラ流」の二丁拳銃のGUN道使い。城盗りを生業としている。 次回予告では毎回のようにメタ発言を連発するなど、迷台詞が非常に多い。 また、作画崩壊の影響で毎秒のように顔が変わる(誇張抜き)。 何の因果か、声を演じた浪川氏は&bold(){放送中に}出た『[[戦国BASARA2]]』でも[[宮本武蔵>宮本武蔵(戦国BASARA)]]の声を演じていた。%%流石に銃使いじゃないが%% さらに数年後には[[石川五ェ門>石川五ェ門(ルパン三世)]]の三代目声優に選ばれると言うちょっとした奇跡も起こっている。 ・ロウニン(声:堀川仁) &bold(){「だな!」} ムサシの相棒である浪人。昔はムサシと敵対していたらしい。 スキンヘッドに白目と昔の宇宙人みたいな見た目をしている(石ノ森章太郎の『佐武と市捕物控』の市がモデルか?)。 外見は無骨だが、割と愛嬌のある兄貴分。要するに[[次元>次元大介]]ポジ。持ち武器は念剣「メイレツ」。 ・ニンジャ%%868号%%太郎(声:[[小林ゆう]]) &bold(){「すっげぇあの爺さん、落ちながら戦ってる…」} ムサシの弟子を自称する少年忍者で一行のコメディリリーフポジション。 木の葉隠れが全然隠れていないなど、忍者の腕前はかなりヘッポコ。 中の人が中の人ゆえかテンションが高め。 ・デスペラード(声:柳沢真由美) &bold(){「ジャパニーズヌードルだねぇ!マスター! フォークあるかい!? あるわけないか!」} ムサシを父の仇と思い付け狙う異人の美女。蓮っ葉な喋り方をする。 ダブルバレルショットガンが武器で、成り行きでムサシ一行の仲間になる。 ・カグヤ(声:[[河原木志穂]]) &bold(){「あなたがたもよくご存知のはず…」} ヒロイン其の一。豊臣秀吉の養女で大阪城の姫。「月の巫女」と呼ばれる存在らしい。 小刀が武器だが、時には素手でアヤカシに立ち向かうなど相当のじゃじゃ馬。 毎回のアバンナレーションも担当。 一応美女なのだが、作画崩壊の影響で悪人顔になったり不細工になったりムサシより身長がデカくなったりと忙しい。 ・ダンジョウ(声:山野井仁) &bold(){「カグヤ様、かっこいい…」} カグヤの付き人。ごつい見た目とは裏腹に臆病なヘッポコ親父。一行のコメディリリーフポジション其の二。 ・夢姫(声:中村千絵) &bold(){「小早川様!お気を確かに!」} ヒロイン其の二。カグヤと同じ「月の巫女」であり、予知夢を見る少女。 記憶喪失らしく、話が進むにつれ徐々に記憶を取り戻していった。 普段は可愛いのだが、作画崩壊の影響をダイレクトに受けまくり、精神的ブラクラ並に顔が酷くなった事もあるなど作画崩壊最大の犠牲者でもある。 ・荼毘の字(声:廣田行生) &bold(){「手がかり…とでも訳せばよいかのう」} ムサシ一行ご用達のカラクリ屋の主人。猿を相棒にしている。 登場回数は少ないが、実は重要キャラ。 ・タクアン和尚(声:田中総一郎) &bold(){「長さといい…細さといい…足首の締り具合…最高じゃ」} %%あらすじではヨボヨボの爺さんと書かれていたが%%かなり体格が良い大徳寺の和尚。 左の義手から取り出した銃でアヤカシを相手に落ちながら戦ったり、洗脳されたデスペラードを正気に戻すために「%%賢者%%顕邪の舞」を踊ったりと、 そのキテレツな言動は視聴者に強烈なインパクトを与えた。 物語開始前にムサシのライバルである佐々木小次郎に敗れたとして、今は「シバヅケ和尚」を名乗っている。%%どっちみち和尚かよ%% この作品を代表するキャラクターでもあるのだが、意外と出番は少なく序盤6話までの登場。 なお、台詞でも解るように結構スケベらしい。モデルは実在した僧侶・沢庵宗彭と思われる。 #region(その正体) 正体は本能寺の変から生き延びた[[織田信長]]。 しかし、本編の尺が足りなくなったらしくその話が出る事も無く本編からフェードアウトしてしまった。 一応、台詞で和尚について触れられているなど、存在そのものは忘れられてはいない。 #endregion() ・ヤシャ(声:五十嵐麗) &bold(){「どうにもなりませぬ…」} 中性的な佇まいと能面顔が特徴のアヤカシの首領。「表の歴史(=史実)」を知っており、リョウゲンに力を貸した。 アイキャッチ担当キャラであり、そこではSD化された姿で登場するなど、ある意味本作のマスコットでもある。 ・リョウゲン(声:斎藤志郎) &bold(){「な、なんじゃこりゃー!!…by松田優作」} ヤシャの配下である人型のアヤカシでカグヤを妻にしようと目論む。 正気を保つために若い女性の生気が必要で、夜な夜な女性を追いまわしている。 一応敵側のキャラなのだが、全編通じてコミカルな振る舞いが目立つギャグキャラ。 その正体は[[徳川家康>徳川家康(戦国武将)]]がヤシャの力によりアヤカシとなった姿。 あらゆる意味でどうしてこうなったし。 *主題歌 ---- ***オープニングテーマ -『GHOST BUSTERZ』(14話まで) オッオッオー! -『Glitter』(15話以降) テラステラス! ***エンディングテーマ -『STYLE』(14話まで) 飾らない僕のスタイルで~♪ &s(){頼むからもうちょっと飾ってくれ} -『艶色の光』(15話以降) 行く先も分からずに~♪ &s(){割とまっとうにいい曲だが、イントロが長いせいで「遂にインストになったか」と疑われる} 言われなくても追記・修正だぜぃ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 陰陽弾をくらえッ! -- 名無しさん (2021-04-12 06:21:41) - 今まで記事が無かったのか。落ちながら戦ってるは間違ってないがなんか間違ってて笑ったな -- 名無しさん (2021-04-12 07:21:06) - TVSPルパンみたいな作画で作り直し…は無理か… -- 名無しさん (2021-04-12 15:55:54) - そもそも外注してた制作会社が資料ごと夜逃げしたのが原因なんだっけ -- 名無しさん (2021-04-12 19:04:14) - 作画崩壊でこれ以上の作品はもう出て来ないと思う。他で代名詞に挙げられるキャベツやヤシガニだって数シーンとか数話のレベルなのに、こいつは量も質もそれらを超えてる -- 名無しさん (2021-04-12 21:58:06) - 監督は割と酷い環境で作品を仕上げられたことはそれなりに評価されてるらしい。 -- 名無しさん (2021-04-12 23:50:24) - ↑それ本人にとって何一つ嬉しくない評価じゃん・・・ -- 名無しさん (2021-04-13 00:16:03) - 「ブラックラグーン」1話の予算でこれ全話作れそう(声優のギャラは除く) -- 名無しさん (2021-04-13 17:53:27) - ストーリーとしては面白そうなんだけどね…。作画をしっかりしてリブートすればワンチャンあるか? -- 名無しさん (2021-04-13 18:17:48) - ヤシャ退場辺りからのストーリー展開の適当感はもはや伝説と言ってもいいレベル -- 名無しさん (2021-04-13 18:18:58) - 作中のひどいシーンかき集めてかるた作れそう -- 名無しさん (2021-04-13 22:07:44) - 再放映とか一挙放送とかやってくれないかな…放送当時は盛り上がったけど今や知る人ぞ知るアニメになっちゃってるのが惜しい、色んな意味で -- 名無しさん (2021-04-14 20:20:24) - 出来のいい回が2話くらいあって、そっちが作画崩壊って言われてたな -- 名無しさん (2021-04-19 01:16:03) - 出番が少ないからしょうがないけど登場人物に佐々木小次郎(CV櫻井)も入れてほしかった -- 名無しさん (2021-05-31 21:12:37) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/04/12 (月) 02:34:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center{&bold(){西暦1600年、慶長五年七月。}} #center{&bold(){徳川家康の罪科十三ヶ条を揚げ、}} #center{&bold(){豊臣家の名の下に石田三成が諸大名に挙兵をせよとの伝令を}} #center{&bold(){走らせたのでございます。}} #center{&bold(){時同じくして、この戦乱の時代を終わらせ}} #center{&bold(){千年の王国を築こうとする者達が}} #center{&bold(){千年の眠りから覚めようとしていたのです。}} #center{&bold(){そんな中、同年九月十五日、}} #center{&bold(){関ヶ原で東軍・徳川家康軍と西軍・豊臣家/石田三成軍とが激突。}} #center{&bold(){小早川秀秋軍の活躍により、西軍・豊臣家/石田三成軍が大勝利を収め、}} #center{&bold(){三百年に渡る太平の世が訪れるはずでございます。}} #center{&bold(){あなたがたもよくご存知のはず…}} &bold(){『MUSASHI -&ruby(ガン){GUN}&ruby(どう){道}-』}とは、2006年にBS-i(現:BS-TBS)で独占放送されたTVアニメ作品。全26話。 Gyaoやフレッツスクエアなどでも配信された。 『[[ルパン三世>ルパン三世(人物)]]』でお馴染み、モンキー・パンチが&bold(){構想に12年を費やした}作品。 タイトル通り「ミヤモトムサシ」を主人公にし、両手に銃と[[刀]]をそれぞれ持つ戦闘術を本作では&bold(){「GUN道」}と呼んでいる。 「もし、[[関ヶ原の戦い>関ヶ原の戦い(戦国時代)]]で西軍が勝利していたら?」というIFの世界で、ムサシらの旅を描くアクションアニメ。 そして、&bold(){&color(#F52512){凄まじい}}&bold(){[[作画崩壊]]}&bold(){&color(#F52512){で知られているある意味伝説となったアニメ作品である。}} ちなみに、毎週日曜朝9時30分に放送されたれっきとした朝アニメである。 制作はACCプロダクション。 *特徴 ---- &bold(){「本当にこれが2000年代の作品か」というくらい、とにかく作画が悪い。} 大半の回が海外の外注スタジオが仕上げた((その弊害として、例を挙げると海外には「烏天狗」が何が伝わらず、烏天狗が出てくるシーンで「ただの巨大な烏」が登場するなどの齟齬が発生している。))ものとはいえ、全く絵柄の統一感がなく、安定している場面を探す方が難しい。 本作が他のいわゆる「作画崩壊アニメ」と一線を画すのは、&bold(){作画崩壊が完全に常態化}しており、「この場面がひどい」とか「この話がひどい」とかを通り越し、&color(#F54738){&bold(){全26話のほぼ全てが作画崩壊している}}ことである。 しかもその作画崩壊ぶりは「作画監督による個性の差」なんてものですらなく、人体のバランスが何度も崩壊し、ひどい時には&bold(){10秒近いカットで1枚絵しか使わない}などアニメーションとしては破綻しきった出来栄え。 もちろん26話もあるので波はあるものの、1話通してまともだった回は&bold(){1話「GUN道 MUSASHI」と24話「金の城」の2話だけ}という評価が大多数であることからその凄まじさは感じ取れる。 では、どれだけひどいかと言うと…… -&bold(){毎回毎分毎秒のように主役・脇役を問わず顔や髪型が百面相レベルでコロコロ変わり、&color(#F54738){髪の色や目玉の有り無しなどといった基本情報にすら間違いがしばしば発生する}} --主人公のムサシからして、チンピラのような表情になったりサル顔になったり『[[名探偵コナン]]』のようなキラキラの目になったり『サラリーマン金太郎』のような男前になったりと、髪の色と着物しか合ってないんじゃないかと思うほどコロコロ変わる。&bold(){そしてその髪の色も稀に間違える。} --ヒロインであるカグヤや夢姫も&bold(){髪型がおかっぱになったり分け目が出来たりするのは日常茶飯事}で、&bold(){&color(#F54738){妖怪のような表情になるわ、100kgはあろうかというデブ化するわ}}と、凡そヒロインとは思えない扱いを受ける。 --メインキャラではスキンヘッド+黒目のない表情とシンプルで描きやすい主人公の相棒・ロウニンが最も作画の安定性が高い。 ---それでも&bold(){たまに間違えて黒目を描かれる。} --主人公格ですらこんな感じなので、モブの描写も&bold(){&color(#F54738){縦向きになったり横向きになったり}する[[モヒカン]]}など、まともなものは望めない。 --明らかに他の人物よりも大きいサイズになったり、頭がデカすぎたり、急に子供のように体が縮んだりする。 --目を塗り忘れて&bold(){背景が透過し、目にアザが出来たみたいになる}こともある。 -&bold(){0.5秒~数秒程度の謎の「間」がそこかしこに発生する} -&bold(){問答シーンをただグルグル回ってるだけで済ませる} -&bold(){1枚絵をスクロールするだけで尺を稼ぐ} -&bold(){全体的に人物の遠近が極端で、どアップややたら全員が遠いシーンが多い} --作画が特に酷い回に顕著。いくら距離を遠くしたって、&bold(){口が全く動いていない}のは誤魔化せないだろうに……。 -&bold(){人物が&color(#F54738){平行移動したりフェードアウトしたり}と、全く人間味のない動きをするシーンがある} --特に平行移動は&bold(){一度や二度ではなく、}作画が特に酷い回では話の中で何度も使われる。 -&bold(){背景が全く無い、あるいは&color(#F54738){実写画像を加工しただけ}} --&bold(){「作画はひどいが背景はきれい、まるで実写みたいだ」}というネタは本作の定番。 --遠くに&bold(){マンションのようなものが映り込んでいる}ようにも見えるが、[[気にするな!>ジュラル星人]] --&bold(){室内なのに変な色の空の下で喋っているシーンや、前から見ても後ろから見ても背景に満月が見えるなどのダウトももちろんある。} -&bold(){美味しそうに見えないのは当然として、そもそも食べ物に見えないことすらある食べ物} --どう見てもおにぎりなのに&bold(){「うまいなあ、この&color(#F54738){まんじゅう}」} --&bold(){&color(#F54738){子どもがクレヨンで描いたラクガキにしか見えない}信玄餅} --&bold(){&color(#F54738){チーズが入ったうどん}にしか見えないほうとう} 普段がコレなので、戦闘描写も当然のように筆舌に尽くしがたい凄まじさを醸す。 作画の悪さに起因して、&bold(){謎の超演出}を見せる事も多く、 -&bold(){「陰陽弾をくらえー!」「うおっまぶしっ」} --本作を一躍有名にした一連のシーン。ムサシが[[必殺技]]のように「&ruby(おんみょうだん){陰陽弾}」を二丁拳銃でぶっ放すが、敵に当たるとプシュンプシュンと気の抜けたショボい音がして全く怯む様子がない。 --続いてムサシが&bold(){「うおっまぶしっ」}と思わず声を出す。フラッシュも無く&bold(){&color(#F54738){全く眩しくない}ため唐突かつ意味不明}なシーンであり、「演出がカットされたのでは?」と様々な憶測を呼んだ。 -&bold(){動きに意味があるのか全く分からない「賢者の舞((字幕が出ない時代のため、漢字表記がこれで正しいのは不明。「顕邪の舞」などの説もある。))」} --大徳寺の和尚にしてGUN道の達人・タクアン和尚が踊る謎の舞である。「タクアン和尚様が賢者の舞を復活されるぞ!」と仰々しく寺の門下生がざわめくが、その内容は……&bold(){何と言うか、リアクションに困る。} --&bold(){「すげえ、あの爺さん…落ちながら戦ってる…」}などの迷言もあり、タクアン和尚はたった1話で本作を代表するキャラとなった。&bold(){計4話しか出ないけど。} -&bold(){右→正面→左と&color(#F54738){一切のコマ割りなく3コマで腕を動かして}銃を3発撃っただけで周囲の敵が一斉に倒れ込む}(通称明智撃ち) -&bold(){銃や刀の描写も無茶苦茶} --銃の形状はおろか弾倉の数まで場面レベルで変わったり、&bold(){勝手に弾倉が塞がれていたり}する。 --ヘロヘロな動きで飛んでいったり、&bold(){天から降るような軌道で落ちて来たり}する弾道。 --刀での乱戦も、駄々っ子のように腕を振り回しているだけ。&bold(){棍棒がゴムのようにしなる}などの物理的におかしい場面も頻発するせいで、意図的に誇張した描写をした場面であってもイマイチ凄さを感じ取れない。 ---それに対してのリアクションが&bold(){「つ、強い…」「こんな相手と戦っていたのか…!」} -&bold(){SEと作画・演出が一致していない} --明らかに銃弾が命中する前に倒れる、銃弾が貫通しても血が一滴も流れない、&bold(){鼻を啜る音まで聞こえるほど大泣きしている人が終始無表情}など。 --&bold(){「絵は普通の梯子なのに音は縄梯子」「落ちてくる刃の刃のついている方向が逆」}など、もはや&bold(){[[間違い探し]]として視聴者を楽しませる}レベル。 -&bold(){&color(#F54738){口パクが1つズレて3人それぞれ別人と合わさっているシーンが数十秒続く}} -&bold(){精神世界に出てきた「鬼」と現実世界の人物(小早川秀秋)をそっくり間違えて描き、&color(#F54738){「心が鬼に支配された」小早川秀秋を本当に鬼の姿に変えてしまう}} --台詞は「心が鬼に支配された」前提で進むため、&bold(){完全に鬼の姿となった小早川を見て「小早川様!」と何事もなかったかのように話しかけたり、}それに対して&bold(){「いいえ、影を見て」と角の生えた影を指差したりする。}&color(#F54738){&bold(){本体を見ろ。}} --流石にスタッフも気付いたらしく、次の回では唐突に元に戻る。 ---通称&bold(){&color(#F54738){「小早川三部作」}}と呼ばれる小早川秀秋の登場回(10~12話)は本作の作画崩壊の真骨頂であり、&bold(){現実に放送されたことが信じられないほどのあり得ないミスや作画崩壊が頻発する。} ---そして、この「小早川三部作」は&bold(){ネットで主にネタにされた「陰陽弾をくらえー!」「うおっまぶしっ」でおなじみの回(2話)とは別}である。というか、2話は&color(#F54738){&bold(){小早川三部作に比べればまだマシな方。}} ……これでもまだ&bold(){ほんのわずかに過ぎない}のだが、看過できないミスは&bold(){&color(#F54738){作画以外にも}及びまくっている。} -&bold(){&color(#F54738){6話目にして総集編}} -&bold(){12話(正確には11.5話)で&color(#F54738){また総集編}} --総集編を挟んだら作画も少しはまともになるかと思いきや、&bold(){そんなこともない。}総集編を挟んだ12話は上記の小早川三部作の1つである。 -&bold(){アニメ誌に載っていたあらすじと全く異なる展開} --なお、サブタイトルが予告で「城取り勝負」なのに、本編で「城盗り勝負」になっているような表記揺れは&bold(){このアニメではよくあること}なのでこれには含めない。 -&bold(){[[OP>オープニングテーマ]]・[[ED>エンディングテーマ]]・[[次回予告]]のクレジット用フォントがパソコンに標準で入っているもの} --まるでシリアスさに欠けるポップ体のフォントも平気で使う。 -&bold(){EDのスタッフの名前が文字化け} とにかく全編に渡ってツッコミどころが満載なのである。 &bold(){同時期に放送されたのがあの『[[涼宮ハルヒの憂鬱]]』}ということも相まって、当時のネット上では片や高クオリティ、片や超低クオリティのアニメとしてセットで語られることが多く、ネタアニメとして一気に広まっていった。 主題歌『[[ハレ晴レユカイ]]』で知られる『ハルヒ』のEDをパロディした&s(){雑コラ}ネタ動画『ハレ晴レMABUSHIT』等も作られ、当時は&bold(){「『MUSASHI』経由で『ハルヒ』を知った」}人すら多数現れる事態となった。 ちなみにニコニコ動画はまだ開設前。タイミングが惜しい。 ただし、アニメーションとしては&bold(){間違いなくクソではある}ものの、 ・空耳でそれなりに盛り上がったオープニングテーマ ・%%無駄に豪華な%%[[声優陣のアドリブも含めたと思わしき熱演や個性豊かなキャラクターたち>ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー]] ・%%露骨に尺稼ぎしても回収されなかった伏線や詰め込み感のある終盤なども見られるものの%%テンポよく話が進み、真面目な意味でオチの付いた最終回 などと、意外としっかりしたストーリーもあり、作画以外の要素&bold(){は}そこそこ評価されてもいる。 何より、こんな有様でありながら2クール・全26話を放送の長期延期も無しに何とか完走できただけでも十分な評価点ではないだろうか?((現在でも制作遅延と思わしき事情で総集編が入ったり、終盤の話のみ別枠で放送という事態も珍しくなくなってきている。)) そのため&bold(){「アニメとしては確かにクソだが決してクソアニメじゃない。ネタ抜きでもMUSASHIが好き」}という声も見られている。 [[こいつ>チャージマン研!]]の子孫であり[[こいつ>聖剣使いの禁呪詠唱]]の先輩とも呼べなくはないが、そちらはネタ要素が重視されている傾向にあるため、ネタ要素抜きでもファンを獲得した本作は珍しい部類かもしれない。 DVDは無修正の本編&bold(){8話まで}とアフレコ用映像を収録した「封印BOX」が出たのみ。 しかも、サブタイトルが次回予告掲載のものと新聞や番組表掲載のものとで異なるので、&bold(){何が正しいサブタイトルかわからない}ほど。 全話入りのDVD-BOXとサウンドトラックの発売も予定されていたが結局中止になった。%%英断%% 一応、&bold(){フランスで}DVDが出ているので、そちらで全話の視聴そのものは可能。 なお、余談だが、本作の後番組として放送された『&bold(){RGBアドベンチャー}』もACCプロダクション制作の作品であるが、 こちらも&bold(){半年の放送を予定していたのに「制作会社の都合により放送継続が不可能になった」ために急遽打ち切りとなった}いわくつきの作品である。 制作会社の都合の理由は何なのかは明らかにされてはいないが、制作したACCプロダクションは2007年11月をもって倒産している。 *ストーリー及び世界観 ---- 現実と異なり、豊臣幕府が天下を握った時代。 リボルバー式の[[拳銃]]も普及し、片手に刀・片手に銃を持つ武道「GUN道」も世に広まっていった。 GUN道使いのミヤモトムサシと相棒のロウニンは大徳寺へ修行に訪れた際に鬼が宿る拳銃「ガン鬼の銃」をタクアン和尚から託される。 千年の眠りから目覚めた妖怪「アヤカシ」たちともう片方の「ガン鬼の銃」の争奪戦を繰り広げ、やがてアヤカシ封じの秘宝「封印魂」を巡る壮大な旅となる……。 要するに歴史改変[[SF]]といった趣であり、作中にて史実が「表の歴史」として言及されている他、実在した歴史人物も多く登場する。 (しかし性別や種族すら変わっていたりする) *登場人物 ---- ・ミヤモトムサシ(声:[[浪川大輔]]) &bold(){「うおっ、まぶし!」} 主人公。自称「オイラ流」の二丁拳銃のGUN道使い。城盗りを生業としている。 次回予告では毎回のようにメタ発言を連発するなど、迷台詞が非常に多い。 何の因果か、声を演じた浪川氏は&bold(){放送中に}出た『[[戦国BASARA2]]』でも[[宮本武蔵>宮本武蔵(戦国BASARA)]]の声を演じていた。%%流石に銃使いじゃないが%% さらに数年後には[[石川五ェ門>石川五ェ門(ルパン三世)]]の三代目声優に選ばれるというちょっとした奇跡も起こっている。 ・ロウニン(声:堀川仁) &bold(){「だな!」} ムサシの相棒である浪人。昔はムサシと敵対していたらしい。 スキンヘッドに白目と昔の宇宙人みたいな見た目をしている(石ノ森章太郎の『佐武と市捕物控』の市がモデルか?)。 外見は無骨だが、割と愛嬌のある兄貴分。要するに[[次元>次元大介]]ポジ。持ち武器は念剣「メイレツ」。 ・ニンジャ%%868号%%太郎(声:[[小林ゆう]]) &bold(){「すっげぇあの爺さん、落ちながら戦ってる…」} ムサシの弟子を自称する少年[[忍者]]で一行のコメディリリーフポジション。 木の葉隠れが全然隠れていないなど、忍者としてはかなりヘッポコ。 中の人が中の人ゆえかテンションが高め。 ・デスペラード(声:柳沢真由美) &bold(){「ジャパニーズヌードルだねぇ!マスター!フォークあるかい!?あるわけないか!」} ムサシを父の仇と思い付け狙う異人の美女。蓮っ葉な喋り方をする。 ダブルバレルショットガンが武器で、成り行きでムサシ一行の仲間になる。 ・カグヤ(声:[[河原木志穂]]) &bold(){「あなたがたもよくご存知のはず…」} ヒロイン其の一。豊臣秀吉の養女で大阪城の姫。「月の巫女」と呼ばれる存在らしい。 小刀が武器だが、時には素手でアヤカシに立ち向かうなど相当のじゃじゃ馬。 毎回のアバンナレーションも担当。 一応美女なのだが、作画崩壊の影響で悪人顔になったり不細工になったりムサシより身長がデカくなったりと忙しい。 ・ダンジョウ(声:山野井仁) &bold(){「カグヤ様、かっこいい…」} カグヤの付き人。ごつい見た目とは裏腹に臆病なヘッポコ親父。一行のコメディリリーフポジション其の二。 ・夢姫(声:中村千絵) &bold(){「小早川様!お気を確かに!」} ヒロイン其の二。カグヤと同じ「月の巫女」であり、予知夢を見る少女。 [[記憶喪失]]らしく、話が進むにつれ徐々に記憶を取り戻していった。 普段は可愛いのだが、作画崩壊の影響をダイレクトに受けまくり、[[精神的ブラクラ>KOS-MOSの躯体一覧]]並に顔が酷くなったりもする作画崩壊最大の犠牲者。 ・荼毘の字(声:廣田行生) &bold(){「手がかり…とでも訳せばよいかのう」} ムサシ一行ご用達のカラクリ屋の主人。猿を相棒にしている。 登場回数は少ないが、実は重要キャラ。 ・タクアン和尚(声:田中総一郎) &bold(){「長さといい…細さといい…足首の締り具合…最高じゃ」} %%あらすじではヨボヨボの爺さんと書かれていたが%%かなり体格が良い大徳寺の和尚。 左の義手から取り出した銃でアヤカシを相手に落ちながら戦ったり、洗脳されたデスペラードを正気に戻すために「賢者の舞」を踊ったりと、そのエキセントリックな言動は視聴者に強烈なインパクトを与えた。 物語開始前にムサシの[[ライバル]]である佐々木小次郎に敗れたとして、今は「シバヅケ和尚」を名乗っている。%%どっちみち和尚かよ%% この作品を代表するキャラクターでもあるのだが、意外と出番は少なく序盤6話までの登場。 なお、台詞でも解るように結構スケベらしい。モデルは実在した[[僧侶]]・沢庵宗彭と思われる。 #region(その正体) 正体は本能寺の変を生き延びた[[織田信長]]。 しかし本編の尺が足りなくなったらしく、特に話に絡まずに本編からフェードアウトしてしまった。 一応、台詞で和尚について触れられているなど、存在そのものは忘れられてはいない。 #endregion() ・ヤシャ(声:五十嵐麗) &bold(){「どうにもなりませぬ…」} 中性的な佇まいと能面顔が特徴のアヤカシの首領。「表の歴史(史実)」を知っており、リョウゲンに力を貸した。 アイキャッチ担当キャラであり、そこではSD化された姿で登場するなど、ある意味本作のマスコットでもある。 ・リョウゲン(声:斎藤志郎) &bold(){「な、なんじゃこりゃー!!…by松田優作」} ヤシャの配下である人型のアヤカシでカグヤを妻にしようと目論む。 正気を保つために若い女性の生気が必要で、夜な夜な女性を追いまわしている。 一応敵側のキャラなのだが、全編通じてコミカルな振る舞いが目立つギャグキャラ。 その正体は[[徳川家康>徳川家康(戦国武将)]]がヤシャの力によりアヤカシとなった姿。 あらゆる意味でどうしてこうなったし。 *主題歌 ---- ***オープニングテーマ -『GHOST BUSTERZ』(14話まで) オッオッオー! -『Glitter』(15話以降) テラステラス! ***エンディングテーマ -『STYLE』(14話まで) 飾らない僕のスタイルで~♪ &s(){頼むからもうちょっと飾ってくれ} -『艶色の光』(15話以降) 行く先も分からずに~♪ &s(){割とまっとうにいい曲だが、イントロが長いせいで「遂にインストになったか」と疑われる} 言われなくても追記・修正だぜぃ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 陰陽弾をくらえッ! -- 名無しさん (2021-04-12 06:21:41) - 今まで記事が無かったのか。落ちながら戦ってるは間違ってないがなんか間違ってて笑ったな -- 名無しさん (2021-04-12 07:21:06) - TVSPルパンみたいな作画で作り直し…は無理か… -- 名無しさん (2021-04-12 15:55:54) - そもそも外注してた制作会社が資料ごと夜逃げしたのが原因なんだっけ -- 名無しさん (2021-04-12 19:04:14) - 作画崩壊でこれ以上の作品はもう出て来ないと思う。他で代名詞に挙げられるキャベツやヤシガニだって数シーンとか数話のレベルなのに、こいつは量も質もそれらを超えてる -- 名無しさん (2021-04-12 21:58:06) - 監督は割と酷い環境で作品を仕上げられたことはそれなりに評価されてるらしい。 -- 名無しさん (2021-04-12 23:50:24) - ↑それ本人にとって何一つ嬉しくない評価じゃん・・・ -- 名無しさん (2021-04-13 00:16:03) - 「ブラックラグーン」1話の予算でこれ全話作れそう(声優のギャラは除く) -- 名無しさん (2021-04-13 17:53:27) - ストーリーとしては面白そうなんだけどね…。作画をしっかりしてリブートすればワンチャンあるか? -- 名無しさん (2021-04-13 18:17:48) - ヤシャ退場辺りからのストーリー展開の適当感はもはや伝説と言ってもいいレベル -- 名無しさん (2021-04-13 18:18:58) - 作中のひどいシーンかき集めてかるた作れそう -- 名無しさん (2021-04-13 22:07:44) - 再放映とか一挙放送とかやってくれないかな…放送当時は盛り上がったけど今や知る人ぞ知るアニメになっちゃってるのが惜しい、色んな意味で -- 名無しさん (2021-04-14 20:20:24) - 出来のいい回が2話くらいあって、そっちが作画崩壊って言われてたな -- 名無しさん (2021-04-19 01:16:03) - 出番が少ないからしょうがないけど登場人物に佐々木小次郎(CV櫻井)も入れてほしかった -- 名無しさん (2021-05-31 21:12:37) - 後番組のRGBアドベンチャーも制作会社の都合を理由に打ち切りになったんだよね -- 名無しさん (2023-07-07 03:21:52) #comment(striction) #areaedit(end) }

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