&font(#6495ED){登録日}:2010/05/30(日) 08:13:51 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 精神隷属器はマジック・ザ・ギャザリングのミラディンに収録されたカードである。レアリティはレア。 >《精神隷属器/Mindslaver》 (6) >伝説のアーティファクト >(4),(T),精神隷属器を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの&bold(){次のターンをあなたがコントロールする。}(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるすべてのカード((注:現在は総合ルールの変更により、「見ることのできるすべてのカード」にサイドボードが含まれなくなった。そのため願いを唱えることは可能だが、サイドボードから選ぶの所は不発するので、マナと願いが消費されて何もしないという事になる。旧ルールでは願いを唱えた場合サイドボードの閲覧と、そこから願いで1枚カードを手札に加える事が可能だった。さらに旧ルールではカードタイプを指定しない《死せる願い/Death Wish》は使用可能だった、ただしサイドボードから選ぶことは出来ず、無作為に1枚引く。それ以外の願いは現行ルール同様に唱えられるけど何も出来ないという扱い。))を見て、&bold(){そのプレイヤーのすべての決定を行う。}) 型破りなエキスパンションとして知られるミラディンを象徴するかのような、ひと目見てわかるぶっ飛んだカードである。 相手のターンを支配できるという事はやりたい放題。 手札を見て無駄に消費させようが、クリーチャーを自爆させようが、土地をフルタップさせようが許されるわけで、&bold(){通ればほぼ勝ち}と言って問題ない。 むろん簡単に通せるはずもなく、キャスティングと起動コストを合わせて10マナ必要という重さ。 これにより、発売当初は浪漫砲の域を出ないネタカードとして扱われていた。 ところがである。 この頃のスタンダード環境には、3種揃うことで膨大なマナを生み出す土地「ウルザランド」が存在しており((基本セット8版に再録))、特殊地形をサーチできる緑の呪文《森の占術》((ミラディンに収録))と組むことで安定してビッグマナを供給できるデッキが組めてしまったのである。 これらにより《精神隷属器》を実用レベルに引き上げた【ウルザトロン】は、環境で大暴れする事となる。 また、よりカードプールの広いエクステンデット環境では更に凄まじい働きを見せる。 アーティファクトを墓地から回収する《ゴブリンの溶接工》を、アーティファクトを踏み倒す《修繕》などと組み合わせることで、 延々と《精神隷属器》を使い回して[[ずっと俺のターン!!>海馬瀬人]]できてしまったのである。 *余談 **Gleemax 実はこの効果、《精神隷属器》としてミラディンで登場するはるか以前からアイデアとしては存在していた。 もともとは《Gleemax》と呼ばれるカードにこの効果を搭載する予定だったが、結果的にミラディンに収録。 《Gleemax》には別の(これまた豪快な)能力が印刷された、という有名な小話がある。 **マネデス 相手に何でもさせられる効果、黒枠で使ってもゲームを破壊し尽くす十二分な凶悪さだが、銀枠だとさらに悪質な応用がいろいろ考えられる。 例えば、アングルードの《Ashnod's Coupon》。 >Ashnod's Coupon (0) >アーティファクト >(T),Ashnod's Couponを生け贄に捧げる:プレイヤー1人とドリンク1本を対象とする。そのプレイヤーは、そのドリンクをあなたのために取ってくる。あなたはそのドリンクに必要なあらゆるコストを支払う。 こいつをタップ状態で《寄付/Donate》((その名の通り送りつけ札))して、次のターンで対象を自分にして起動させる。 すると、対戦相手は買いたくもないドリンクを買ってこなければならない。 誰が呼んだかマネーデストラクション、通称『マネデス』コンボである。ランデスが土地破壊なら、こちらは財布破壊。 後のアンヒンジドで登場した類似カード《Booster Tutor》(こちらはパックを買わせる)でも同じ戦法(?)がとれる。 ただし、ネタとしては面白いものの「実用性」は皆無。 というのも、他プレイヤーにコントロールされていても投了は即時無条件に行えるため。即サレンダーしてしまえば財布破壊は免れられる。 **類似カード 「プレイヤーをコントロールする」ルールがこのカードのためだけに設立された、と語り草になるくらいユニークを極めた独特なカードだが、MtGの長い歴史の中で同効果を内蔵したカードが登場している。 具体的にはプレインズウォーカー[[ソリン・マルコフ>ソリン・マルコフ/Sorin Markov(MtG)]]、そして&ruby(エム){神}様こと[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End>エムラクール]]など。 やはり破格の存在が多い。 >《アニヲタ隷属器/Aniwotaslaver》 (6) >伝説のアーティファクト >(4),(T),アニヲタ隷属器を生け贄に捧げる:アニヲタ1人を対象とし、そのアニヲタの次の追記・修正をあなたがコントロールする。(あなたはそのアニヲタが見ることのできるすべての項目を見て、そのアニヲタの追記・修正の決定を行う。) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - つい最近ソーサリー化。ソリンさんの影響か、やっぱり色は黒だった -- 名無しさん (2014-04-19 14:33:30) - カードゲームでドカポンプレイとかさすがだ -- 名無しさん (2014-07-14 14:59:12) - これはほんとに友達なくす諸刃の剣。修学旅行でのmtg大会で使うもんじゃないわ… -- 名無しさん (2014-12-17 19:29:03) - ワードオブコマンドのリメイクだから黒なのは当然なんだよなぁ -- 名無しさん (2015-01-18 00:28:13) - これ桃鉄でいえば陰陽師カードだよな。 -- 名無しさん (2019-07-24 22:30:02) #comment #areaedit(end) }