ゴースト(マクロスシリーズ)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/03/06(日) 23:48:25
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#center(){&font(#ff0000){Ghost}}


[[マクロスシリーズ]]に登場する無人戦闘機の総称。
シリーズを通し一種の畏怖を以って描かれる。

有人機は“人間”という「生命」を乗せているため、その安全性を考慮する必要があり、身体限界を超えないよう性能にある程度の制限を加えなければならない。
更にパイロットの損耗による戦力の低下、加えてパイロットの養育費、給料、死亡したら遺族に払う年金…etc.と様々な面で金が掛かるため、ある意味で合理性に欠ける兵器となっている。

この問題に対処する案の一つとして出されたのが無人戦闘機(通称:ゴースト)の配備である。
「生命を排除する」ことによって機械的限界までポテンシャルを追究し、より高次元の戦闘を実現することができ、
尚かつ有人機に存在するコスト問題を解決し、均質で強力な兵力を量産することが可能となる。
これが俗に言う&bold(){「マシン・マキシマム構想」}である。
訓練の必要なく即戦力となり、錬度の差もなく、人間の限界を超えた機動で、大量に襲い来る容赦の無いキリングマシン。まさに、肉体から解き放たれた"ゴースト"である。 

欠点としては無線遠隔操作式の場合、敵のECM攻撃で無力化される可能性があること。
そのため完全自律型のAIを搭載することが理想であるが、この場合もハッキングによって乗っ取られたり、
自我意識の形成の方向によっては人類に危害を及ぼす事を自ら選んでしまう危険性がある。

実際、ゴーストX-9は採用寸前にまで至りながら、その弱点を露呈してしまったことで内定取消しとなった。

2050年代になると半自律型ゴーストが広く普及しているが、やはりバジュラのECM攻撃には無力だった。
 

機械的限界までポテンシャルを高めたというだけあって性能は大半の有人機とは比較にならず、
エース級パイロットですら反応しきれない程の戦闘機動を行い、特に完全自律型ゴーストを撃墜したパイロットは非常に少ない。

ゴースト撃墜で最も有名なエピソードは、2040年にゴーストが採用される寸前に至った時のもの。
AVF計画のテストパイロット2名がマクロスシティに乗り込んで撃破し、上層部に有人機の“価値”を叩き付けて撤回させた。
この際[[ガルド・ゴア・ボーマン]]は[[YF-21>VF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡ]]を駆り、肉体が圧壊する程の壮絶な機動戦闘の末、単機で刺し違えた。
ちなみに対X-9戦時の両機の状態はミサイルやガンポッドなど武装をほぼ使い切って消耗した状態であり、万全な状態であればどちらの機体いずれか単機であっても余裕で撃墜可能と評価されている。
もはや伝説を通り越して神話レベルである。

[[マクロスF(小説版)]]では[[クラン・クラン]]も撃墜に成功しているが、これはQF-4000が突撃して体勢が乱れた隙を衝いたからできたもの。
ガチで正面からやり合って撃墜するのは%%ごく一部の天才共を除いて%%やはり困難。

AIが反乱した場合に対抗するという建前の元、人間の手で“そら”を翔けることに至上のロマンを見た生粋の飛行機バカ達の努力の結晶こそが、
対G限界を超えるためのEX-ギアであり、慣性蓄積コンバーター(ISC)であり、[[VF-25 メサイア]]である。
このように、人類最強格のパイロットが、更にシステムサポートなどにより生物的限界を超えなければ、完全自律型ゴーストには及びもつかないのだ。
 


【主な機体】

&bold(){◆QF-2200D-A}
[[マクロスゼロ]]に登場。偵察機。
前進翼や推力偏向ノズルを装備している他、偵察機らしくステルス性を考慮した設計となっている。
まだ熱核反応エンジンが完成していない時期に運用されていたためジェットエンジンを使用しており、運用は大気圏内に限られる。


&bold(){◆QF-2200D-B}
上述の&bold(){ゴースト1機を丸々推進剤とする}アホみたいな追加装備「ゴーストブースター」に使用された魔改造仕様。
ステルス性能をかなぐり捨て、余剰推力を頼りにミサイルポッドと追加燃料タンクを兎に角積めるだけ積んだ決戦仕様でもあり、ツインブースター装備のSV-51に肉薄する推力と火力を得た。
本来の使用用途から大きく逸脱したオーバーチューンを施し、強引に機体に背負って接続しているため挙動の把握が困難。調整もヘッタクレもない状況で調達した装備のため、ミサイルを撃つだけで重量が変動してしまうじゃじゃ馬である。
[[VF-0 フェニックス]]に装備するために空母アスカで急遽改造されたため、厳密には存在しない型となっている。


&bold(){◆QF-3000E}
[[超時空要塞マクロス]]に登場。
といっても出番が少なかったため、覚えている人はあまりいない。実は見えないだけで、常に画面の中を高速で飛び回っていたらしい。
おかげでゴーストの初出を下記のマクロスプラスだと思っている人もいる始末。中には上述したゼロ視聴者でもそういう勘違いをしている人も。
熱核反応エンジンを搭載し、大気圏内外での全領域活動が可能になった。当初は統合軍の主力となることが期待されたが、AI技術が未熟で期待通りの性能を発揮出来ず、役割はバルキリー部隊の露払い等に留まった。
 

&bold(){◆X-9}
通称:ゴーストバード
[[マクロスプラス]]に登場。「究極の戦闘機」をコンセプトに【マクロスコンツェルン】が開発した完全自律型ゴースト。[[シャロン・アップル]]のデータを参考にしたAIが搭載されている。
マージ・グルドアが構築したそのシステムは仮想空間の中で生物の自我、無意識のレベルを完全にエミュレートするというもので、人工知能の一つの完成型。
無人機でありながら人間と同様の閃き、群を抜いた反応速度を有する怪物。

YF-19、YF-21を差し置いて新統合軍の時期主力戦闘機に内定。
第一次星間戦争終結30周年記念式典でお披露目され、有人機を過去の遺物にする筈だったが、AIの元であるシャロンが暴走を開始。
X-9も乗っ取られその前の戦闘(じゃれ合い)で消耗したYF-19、YF-21を襲撃するも、
リミッターを解除した状態であるハイ・マニューバ・モードを解放したYF-21の特攻によって撃墜された。

一連の「シャロン・アップル事件」の煽りを受けて、事件の隠蔽と共に本機の主力機内定は取り消し、完全自律型AIの研究開発も禁止され、
内定取り消しに伴い空座となった次期主力機の座は[[VF-19 エクスカリバー]]が受け持つことになった。

[[A.C.E.3>Another Century's Episode 3 THE FINAL]]にも登場し、最高難易度になると一部の機体では詰んでるほどの変態機動でフルボッコにしてくる。下手にドッグファイトに持ち込むとあっという間に撃墜される。
因みにシミュレーションでは&bold(){フォッカーが撃墜されたらしい}(一条輝談)
 

&bold(){◆AIF-9B}
[[マクロスVF-X2]]に登場。見た目はまんまX-9。
シャロン・アップル事件から時を経て、実戦配備が始まろうとしていた。明言はされていないが、おそらく半自律型。
マクロスFの時代には後述の後継機達がいる為、退役した様だが。


&bold(){◆AIF-7S}
マクロスFに登場。半自律型ゴースト。
自律行動をある程度抑制することで、晴れて制式・量産化に至った。
同時期の主力有人機VF-171 ナイトメアプラスより遥かに高性能でありながら、製造・運用コストはその1/3以下という破格の安さ。
そのため実質的な新統合軍主力機となっている。
これが戦場の主役になったことで有人機に要求されるスペックは下がり、ナイトメアプラスは生存性が重視された結果スペックは全世代機よりやや下がっている。
運用は母艦からの遠隔操作、AIとプログラムによる自律機能を複合した半自動式によって行われており、外部からの通信が途絶えてもある程度の継続戦闘が可能。


ただし、本編では落とされる事安請け合い。
マクロスΔの小説版でもホイホイ落とされていた。


&bold(){◆QF-4000}
ルカ・アンジェローニが従える三機の改良型AIF-7S。愛称はそれぞれシモン、ヨハネ、ペテロ。
バジュラのECM攻撃に対処するため、最新式のフォールド通信システムを搭載して試験運用している。
L.A.I技研が秘密裏に回収・改良したX-9のAI「ユダ・システム(SYSYTEM-JUDAH)」が封印されており、解放されると完全自律状態へ移行。
V-9すら凌駕する驚異的な性能を発揮する。ただ、基礎システムについてはマージの理論が理解できず解析不能だったため、ブラックボックス化してそのまま積んでいる。
娘ドラには人格が付与されたAIが三機登場。名前は[[アルト>早乙女アルト]]、[[ミシェル>ミハエル・ブラン]]、ナナセ。
これは本人が言うには「ユダ・システムを使うときに備えた抑止力」らしいが、明らかに違う使われ方をしている。


&bold(){◆AIF-9V}
通称:V-9
Fに登場。2050年代における最高性能を追求した完全自律型ゴースト。
勿論スペックは驚異的なもので、0-MAX-0の急加速・急停止が可能な上、その軌道は鋭角を描く。本当に戦闘機?
あまりのヤバさに故にBC兵器と同義とされ、カウンターテロ以外では使ってはならないことになっている。
新統合軍も配備を認めておらず、公的には技術実証機として扱われている。

まあ鬼畜外道を地で行くギャラクシー船団がそんな約束事を守る筈もなく、
最終決戦にてバトル・ギャラクシーから凄まじい速度で大量に射出され、フロンティア船団を一方的に蹂躙していった。
中枢モジュールはX-9の模倣発展型。そのため純正発展型であるユダ・システムを解放したQF-4000には敵わずフルボッコにされていた。

サヨナラノツバサにも最終局面でVF-27 ルシファーを駆るブレラ・スターンに率いられ3機が登場。
しかし、YF-29 デュランダルを駆る早乙女アルトに攻撃を全て回避された上に、叩き墜とされてしまった。

小説版によると、他にも大量に投入され応援部隊を襲撃していた模様。
本文中だと「ルカなどRVF-25隊がジャミングかけながらミサイルをぶち込めばかろうじて撃墜可能」という強敵レベル。
が、イサム・アルヴァ・ダイソンによって数多くが「ミサイルすら使わず瞬殺」されてしまった。V-9ェ……
VF-27とのバトルはちゃんとどんな操縦したか書かれてたのに、ゴーストは素の文でしれっと撃墜されていた。もうやだこの天才。
この時はマクロス7船団の最強夫妻も参戦していたので、そちらにもスコアを献上する羽目になったと思われる。そして8年後…


&bold(){◆リルドラケン}
『[[マクロスΔ]]』に登場。2060年代後半においてウィンダミア王国空中騎士団が運用する無人支援戦闘機。
機体はかなり小型で有人機との共同運用に終始していたなど、他のゴーストとは性格が異なる。
普段はSv-262の主翼端に接続されてブースターや増加装甲としても機能する。
分離の際はアクティブジャミングを併用して分身したかのように見せかける、有人機を守る盾として扱うなど多様な使い方ができる。
劇場版の時系列においては、銀河標準規格のおかげで[[VF-31>VF-31 カイロス/ジークフリード]]を母機としても運用可能なことが判明した。

ウィンダミアの場合、
・新統合政府と対立しているのでシャロン・アップルのような高度なAI技術を入手/開発できない
・ウィンダミア人の身体能力は地球人のそれを上回るので有人機とゴーストの性能差が小さい

といった理由から、V9のような機動力と低コストで有人機を凌駕するタイプのゴーストを導入する理由に乏しかった可能性が考えられる。
作中撃墜される印象があるが、交戦したVF-31はISCやEXギアが標準装備であること、そもそもV9とは性格が異なる機体であることに注意。


&bold(){◆Sv-303 ヴィヴァスヴァット}
『[[劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!]]』に登場。こちらもゴーストとしては型破りな機体。
svナンバーが付いていることからもわかるように、&bold(){無人化されたバルキリー}といった方が正確であり、3段変形に加えて”第4のモード”を持つ。

シャロン・アップルの発展システムを利用した「セイレーンシステム」によって制御されており、
しかもフォールドウェーブシステムに対応していることもあり、エース級のバルキリー乗りが複数いるも同然の状態で、
停戦が成立したウィンダミアを強襲して空中騎士団のSv-262・Δ小隊のVF-31を纏めて一方的に押しまくり、ゴーストの恐ろしさを改めて知らしめた。

…なお、[[ただの天才>マクシミリアン・ジーナス]]の前ではやられ役に徹するしかなかった。



&bold(){◆スーパーゴースト}
同じく『絶対LIVE!!!!!!』に登場。
ケイオスが所有しており、カイロスプラスに搭乗したΔ小隊が仮想ヴィヴァスヴァットとして相手取った。
ヴィヴァスヴァットの戦闘データが反映され、60%の性能発揮でΔ小隊を翻弄していた。

その後の最終決戦でも何機かが参戦しており、終盤さらなる見せ場が披露される。




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- イサムが相手じゃ瞬殺されても仕方ない  -- 名無しさん  (2013-08-22 09:59:08)
- ↑あの戦場には天才夫婦とイサムというマクロス界のバクが3人もいたからな…相手が悪すぎた  -- 名無しさん  (2014-01-01 11:22:59)
- ↑幾らAIが強くなろうが人間が時々生み出すバグ(色々な意味で)には対応できんからな…… &br()というかジーナス夫妻とかイサムとか相手が悪すぎるってレベルじゃねーよ……  -- 名無しさん  (2014-01-01 11:42:05)
- 何か統制された最強の機械が人間である一部の例外に負けるって構図はアーマードコアに通じるものがあるね。  -- 名無しさん  (2014-01-01 15:35:30)
- マクロスアルティメットフロンティアだと屋外戦最強の一角  -- 名無しさん  (2014-01-01 15:38:54)
- ↑ホーミングレーザー撃ちつつ円軌道を描いてるといつの間にか相手が居なくなるからなぁ……  -- 名無しさん  (2014-01-01 23:00:16)
- ↑ミサイルじゃなかったっけ?レーザーもあるけど、あれは射線が直線の追尾しないタイプのはず  -- 名無しさん  (2015-03-08 20:30:51)
- Δだとまだ出てないよね(たぶん)。辺境だから配備されてないんだろうか?敵側は似たようなの使ってたが  -- 名無しさん  (2016-04-25 18:34:42)
- 乗っ取られるから有人機に比べて危険って話だけどさ、有人機もよく乗っ取られているよね。  -- 名無しさん  (2016-06-10 14:11:55)
- 無人機の問題は、現実世界でも同じことが言えるよね; ハッキングとかバグとか、プログラマの素性の問題とか  -- 名無しさん  (2016-07-11 18:01:19)
- ↑2 有人機は自爆装置を作動させたりとか、そういう対応が出来る。っていう前提なんだろうね。完全掌握されたら無人機より酷い事になるが  -- 名無しさん  (2016-07-11 18:28:20)
- 利点は量産性のはずなんだが、X-9のインパクトがでかくてどうしてもエース級パイロットと比較したくなっちゃうよね  -- 名無しさん  (2016-07-11 18:54:32)
- ぶっちゃけゴーストの武装が少なすぎて完全代用が利く訳でもないのがな  -- 名無しさん  (2016-07-11 19:03:10)
- そういえば、人工知能が引退した空軍士官に勝利したらしい。現役のパイロットに勝てるか分からんが、ゴーストの実用化は近づいてるかも。  -- 名無しさん  (2016-07-19 18:11:18)
- 完全オートの自動車もどうなることか…… 下手したら、あちこちで人をひきまくるかもしれんぞ; プログラマがとんでもない運転プログラム組んだら  -- 名無しさん  (2016-07-19 18:57:18)
- ゴースト(特にX-9)単体でプラモ化されないのはなんでだよう…  -- 名無しさん  (2016-08-15 09:01:20)
- 受注ミッション限定とはいえ、マクロス30でX-9が登場した時は嬉しかったな。まあこっちもQF-4000を9機召還して圧殺してやったけどね。(自機やNPCも含めれば約15機)  -- 名無しさん  (2016-08-15 12:17:37)
- ↑2  リル・ドラケン「お ま た せ」  -- 名無しさん  (2016-10-02 20:40:49)
- 確か、マクロス時代の3000Eって、大きな金属筒にブースターか何かがついた形状じゃなかったっけ?一応航空機みたいな形の2200Dからどうしてああなったのか……  -- 名無しさん  (2016-11-12 20:49:51)
- A.C.E.3で友人にウィングゼロで戦うときに制限かけてと言われたから「じゃあ射撃なしで」って言ったっけ。苦戦してたようだわ  -- 名無しさん  (2017-01-09 19:16:45)
- Δで出てこなかった……というか配備されてなかったのはゴースト展開するほど戦域が広くなかったからだと思う 空中騎士団のリルドラケンは数的不利を補う意味もあっただろうけど  -- 名無しさん  (2019-04-29 20:30:01)
- ACEではバルキリーで周りを見ずに全力で飛び回りつつミサイル撃ってればそのうちミサイルが撃墜してくれる。パイロットの負担を無視できるゲームだからこそだな  -- 名無しさん  (2020-03-03 14:25:38)
- スパロボシリーズではザコのくせに高い命中率&回避率でこちらを苦しめてくる。誰がそういう形で再現しろと。  -- 名無しさん  (2021-10-23 23:46:20)
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