ハーフボイルド・ワンダーガール

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ハーフボイルド・ワンダーガール」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/08/24(水) 20:05:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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みなさんは[[幼なじみ]]キャラと言えばどういう少女を思い浮かべるだろうか。


&font(#ff7800){「なに粗末な昼ごはん食べてんのよ。ほら、多めに作りすぎたから。べ、別にアンタの為に余分に作ったんじゃないんだからね!? ザクとは違うんだからね!?」}

とか

&font(#008cff){「ほら、もうすぐ学校だよー。起きなよ−。もう、昔から寝坊助さんなんだから。お布団剥いじゃ……きゃあっ!&font(#f09199){////}」}


とかだろうか。
少々テンプレート過ぎて飽食気味かもしれない。
どっこい、本作を読めばそうした幼馴染みたちが如何に貴重な、心優しいエンジェルかご理解頂けるだろう。

二次元には……



#center(){&font(#ff0000){史 上 最 低 最 悪 の 幼 な じ み} だ っ て い る の だ}


その存在が登場しているのが本作『ハーフボイルド・ワンダーガール』である。
アダルトゲームのシナリオライター早狩武志による青春ミステリードラマだが、断っておくとエッチな行為そのものは全く描かれていない。陰惨な殺人描写もない。あくまでライトノベルなので。
ただ、その中身は下手なPCゲーム顔負けの鬱展開である。

&font(#008000){「二度と読みたくない」}
&font(#800080){「読んだ後、壁を叩いた」}
&font(#994c00){「本を引き裂きたくなった」}

という感想もちらほら。
被虐の悦びを至上とする[[ドM>マゾヒズム]]の人や、[[寝取られ]]フリークの人にとっては、バイブルになるかも知れないが。


作者いわく&bold(){「幸福感に包まれながら安らかな眠りに就けるようなものを書きたい」}らしい。
&font(#ff0000){どこが!?}

なお、”ハーフボイルド”で”探偵”とはいえ、[[二人で一人の仮面ライダー>仮面ライダーW]]とは全く関係ないので悪しからず。


【あらすじ】
医者の家に生まれながら、優秀な兄の影で冷遇されてきた湯佐俊紀。
兄が事故死した途端、掌を返して「医者になれ」と進路を強制してくる家族に嫌気が差す毎日を送っていた。
そんな中、ずっと片思いだった幼なじみ・水野美佳から突然の告白を受ける。
それは……&font(#ff0000){「お腹にあなたの子がいるの。責任とって」}だった。
勿論、俊紀には全く身に憶えがない。
身の潔白を照明し、本当の父親を探し出して落とし前をつけさせようとする俊紀は、学校で評判の名探偵に協力を要請するが……。

あなたは、大好きだった幼馴染みの女の子から突如&font(#f09199){「あなたの子を授かったの」}と言われて正気を保てますか?


【登場人物】
●湯佐俊紀
主人公……の割に活躍は少なく、めぼしい所は殆ど綾任せ。
まあ、それを差し引いても不条理で理不尽な目に遭っている。
弁明もさせて貰えないまま、親戚一同に吊し上げを喰らい殴られるなど。
DNA鑑定を思いつかないほど馬鹿ではない。しかし、別の意味で愚かである。

●佐倉井綾
ヒロイン兼探偵役。というか、事実上の主人公か。
弁護士の娘で、成績優秀で容姿端麗な美少女。
たった一人のミステリー研究会を立ち上げ、中絶の仲裁など表に出せないような事件まで携わってきた。

●水野美佳
&font(#ff0000){ライトノベル史上最低最悪の幼なじみ。}
早い話が俊紀に“カッコウの托卵”をさせようとする。
非常に計算高く、幼馴染みゆえ俊紀の性格を把握しそれにつけ込むなど、自覚していないが凄まじく残酷。
その言動に悪意がないだけに余計タチが悪い。
代表的なものとして、綾が俊紀に気があると勘ぐった際の台詞が以下のものである。

&font(#0000ff){「これからしばらくの間、あたしに貸してください。俊紀くんを……ええと、だいたい18年くらい」}

&font(#0000ff){「佐倉井さん、将来弁護士になるんですよね? 一人前になって結婚するのなんて、30代中頃になっても全然遅くないですよね? エリートだし」}

&font(#0000ff){「だから、それまで俊紀くんをあたしに預けてください。絶対に、その時が来たら、何があっても佐倉井さんに返却しますから。利子は付けられないけど、絶対、悪い虫なんて付けさせません」}

&font(#0000ff){「18年後には、この子が18になったら、それからはあたしたち二人だけで力を合わせて生きていきます。だから…」}

冗談や挑発ではなく、これらの台詞は&font(#ff0000){本気で言っている}。
真相に関して、同情する読者は殆どいないだろう。











#center(){&font(#ff0000){以下ネタバレ}}




 
聖母マリアじゃないので処女懐胎はあり得ず、また、性的暴行を受けた結果の望まぬ妊娠という訳ではない。
誰が父親なのかは10ページも読めば何となくわかり、察しの良い人ならあらすじの時点で見抜けるだろう。
従ってそれ以降がグダグダになってミステリーとしては破綻しており、いきなり都合よく発症する心臓病、無意味なラブホテル描写など、お世辞にも構成は褒められたものではない。
不可解なほど大団円でまとめているのも、賛否が分かれる所か。
良くも悪くも&font(#ff0000){「エロゲーのライターが書いた小説」}と言えるだろう。とびきり鬱な、ね。


なお、全ての謎(そんな大それたものじゃなかったが)が解け、俊紀に別れを告げる美佳の台詞がこれだ。



&font(#0000ff){「いつの日か、あたしが本当に俊紀くんが好きだって改めて告白して、そしたらもう一度、その時こそちゃんと…」}



ふ ざ け る な
 



#center(){&font(#ff0000){この幼馴染みをひっぱたきたくなった人は追記修正をどうぞ}}




#center(){&font(#ff0000){Hello,Mika.}}
#center(){&font(#ff0000){ハロー、美佳。}}


#center(){&font(#ff0000){I want to play game.}}
#center(){&font(#ff0000){私と[[ゲーム>ジグソウ(SAW)]]をしよう。}}

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- 自分に好意を持つ幼なじみを自分の為に利用しておきながら、全く悪びれもしないとは…… &br()正に「吐き気を催す邪悪」だなコイツ  -- 名無しさん  (2013-05-17 04:55:59)
- ホントにあらすじ読んだだけで○の子供だってわかるわwww  -- 名無しさん  (2013-05-17 10:04:32)
- この女顔パン位はされたんだよな?されたんだよな?  -- 名無しさん  (2013-10-08 15:52:52)
- お腹の子には罪はないからな、こればっかりは顔パンするしかない  -- 名無しさん  (2013-10-08 19:03:11)
- むしろ無実の罪で袋叩きにされたのは主人公という…  -- 名無しさん  (2013-10-08 19:14:44)
- 幼馴染みには利用されその妹にはお前が死ぬべきだったって言われ……主人公には報われてほしいね!けど幼馴染みの子供には罪はないからSAWは勘弁な!  -- 名無しさん  (2013-11-13 15:37:48)
- ↑どうだろうね。もしSAW3みたいに子供を救う為には自分が何かを犠牲にしないといけないという内容のゲームなら、こいつ絶対我が身可愛さに自分の子供を平気で見捨てると思う  -- 名無しさん  (2013-12-22 02:23:40)
- 風都にだってこれほどの悪女はいなかったぞ…  -- 名無しさん  (2014-01-20 12:11:12)
- 家庭板の体験談と一緒で「地雷女やバカ家族と縁が切れてマトモな女の子と知り合えた」と考えるしかない。つーかそんくらいしないとやってらんないよ、本当。  -- 名無しさん  (2014-03-07 22:01:18)
- モミアゲの長いクレイジーなおじさんにお人形遊びされておっちね美佳。  -- 名無しさん  (2014-03-23 01:33:52)
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