ハーフボイルド・ワンダーガール

登録日:2011/08/24 Wed 20:05:52
更新日:2025/04/02 Wed 10:58:07
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みなさんは幼なじみキャラと言えばどういう少女を思い浮かべるだろうか。


「なに粗末な昼ごはん食べてんのよ。ほら、多めに作りすぎたから。べ、別にアンタの為に余分に作ったんじゃないんだからね!? ザクとは違うんだからね!?」

とか

「ほら、もうすぐ学校だよー。起きなよ−。もう、昔から寝坊助さんなんだから。お布団剥いじゃ……きゃあっ!////


とかだろうか。
少々テンプレート過ぎて飽食気味かもしれない。
どっこい、本作を読めばそうした幼馴染みたちが如何に貴重な、心優しいエンジェルかご理解頂けるだろう。



本作『ハーフボイルド・ワンダーガール』とは、アダルトゲームのシナリオライター早狩武志による青春ミステリードラマ。
断っておくとエッチな行為そのものは全く描かれていないし、陰惨な殺人描写もない。
あくまで一迅社文庫から出たライトノベルである。


なお、”ハーフボイルド”で”探偵”とはいえ、二人で一人の仮面ライダーとは全く関係ないので悪しからず。


あらすじ

医者の家に生まれながら、優秀な兄の影で冷遇されてきた湯佐俊紀。
兄が事故死した途端、掌を返して「医者になれ」と進路を強制してくる家族に嫌気が差す毎日を送っていた。
そんな中、ずっと片思いだった幼なじみ・水野美佳から突然の告白を受ける。
それは……「お腹にあなたの子がいるの。責任とって」だった。
勿論、俊紀には全く身に憶えがない。
身の潔白を照明し、本当の父親を探し出して落とし前をつけさせようとする俊紀は、学校で評判の名探偵に協力を要請するが……。

あなたは、大好きだった幼馴染みの女の子から突如「あなたの子を授かったの」と言われて正気を保てますか?


【登場人物】

  • 湯佐俊紀
主人公だが活躍は少なく、めぼしい所は殆ど綾任せ。
作中では、例を挙げれば弁明もさせて貰えないまま、親戚一同に吊し上げを喰らい殴られるなど、不条理で理不尽な目によく遭っている。
導入で幼馴染は既にどこかで初体験済だったという別な意味でも衝撃的な事実を知ってしまう気の毒な男だが、それでも自分に父親という責任だけを押しつけようとする彼女を憎み切れず情を捨てられない面は、人によって評価が分かれる所である。

  • 佐倉井綾
ヒロイン兼探偵役。というか、事実上の主人公。
弁護士の娘で、成績優秀で容姿端麗な美少女。
たった一人のミステリー研究会を立ち上げ、中絶の仲裁など表に出せないような事件まで携わってきた。

  • 水野美佳
俊紀の幼なじみ。
妊娠という十代には重い事態を前に、早い話が俊紀に“カッコウの托卵”をさせようとする。
ある意味では非常に計算高く、幼馴染みゆえ俊紀の性格を把握しそれにつけ込むなど、自覚していないがヒドイ振舞いを取っている。
その言動に悪意がないだけに余計タチが悪い。











以下ネタバレ






美佳の受胎は、性的暴行を受けた結果の望まぬ妊娠という訳ではなく、ちゃんと合意があってのベッドインによるもの。
じゃあなぜ本来の父親に責任を取らせないのか…というのは10ページも読めば何となくわかり、察しの良い人ならあらすじの時点で見抜けるかも知れない。







追記・修正は幼馴染のいる人におねがいします。


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最終更新:2025年04月02日 10:58