ジグソウ(SAW)

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ジグソウ(SAW)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2012/03/07(水) 20:08:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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以下、映画[[SAW>SAW(映画)]]シリーズの&font(#ff0000){ネタバレ}が大量に含まれています。
シリーズを&font(#ff0000){未視聴}の方はご注意下さい。








#center(){&font(#ff0000){Hello,Mr.Wikigomori.}}
#center(){&font(#ff0000){ハロー、wiki籠り。}}


#center(){&font(#ff0000){I want to play a game.}}
#center(){&font(#ff0000){私とゲームをしよう。}}







ジグソウとは、映画『[[SAW>SAW(映画)]]』シリーズに登場するメインキャラ。

本名ジョン・クレイマー。
演じた俳優はトビン・ベル。
日本語吹き替えは石田太郎(SAW~[[ザ・ファイナル 3D>SAW THE FINAL 3D]])→[[銀河万丈]](ジグソウ:ソウ・レガシー)。



◇概要
元は機械工学や建築学に精通した天才であり、雑誌などにも名が取り上げられる有名な実業家という肩書きに加え、
麻薬中毒患者の更生施設を経営する美人妻ジルを伴侶に持ち、待望の子供(「ギデオン」と命名予定)にも恵まれ後は妻の出産待ちという、
超がつく程の勝ち組人生を歩むリア充“だった”。

だが、彼の人生はある時に一変する。

・妻が経営する麻薬中毒患者更生施設に押し入った強盗による子供の流産
・自らが癌に犯され完治不能の脳腫瘍を患った事
・そして余命宣告後に自殺を試みるも奇跡的に生き残った事
 
この三つの出来事によって、ジョンは一つの悟りを開く。
「命を省みない者に命の意味を見出ださせる」事が、命が残り少ない自らに課せられた仕事であると考えたのだ。

そして、最愛の妻であるジルをこの仕事に巻き込まないように一方的に離婚すると、
手始めに彼女を流産させた強盗セシル・アダムスを被験者として最初の「ゲーム」を行う。
これを皮切りに、彼自身が「命を省みない者」と判断した被験者を強制的に極限状態に置き、
その上で彼らに生死を賭けた「ゲーム」を行うようになり、「ゲーム」に失敗した者を容赦なく死に至らしめる殺人犯となる。

ジョンは「ゲーム」に失敗し、死なせた者たちの皮膚の一部をジグソーパズルのピース状に切り取ることから、
その遺体の惨状を見た警察からは、「連続猟奇殺人犯“ジグソウ”」という呼称を付けられ、彼らに追われるようになった。



◇「ゲーム」の傾向
ジグソウが被験者に「ゲーム」を行う際、その被験者は過去に何らかの罪を犯した者か、
命を軽んじた言動をした者、己可愛さに他者を省みない者などを基準として選ばれる。

これは前述のジョンが生死の境をさ迷った際に悟った考えが基準であり、結果的に死に至らしめることは往々にしてあるものの、
「ゲーム」はあくまでその者が命を大事に出来る人間になる、或いは強烈なまでに生きる事を欲する事が出来る人間になるようにするためであり、
失敗した時のリスクが重すぎるが、その目的だけ見れば更生施設的な意味合いが強い。
それ故、彼が被験者に行う「ゲーム」の仕掛けは、一見すると成功させることは不可能に見えるものが殆どであるが、
その実、被験者が(凄まじい)肉体の痛みを受ける覚悟を決めればクリア方法が分かるものであったり、
「ゲーム」開始前に行われるルール説明をちゃんと聞いてその忠告に従ってさえいればクリアは可能だったりと、
なりふり構わず、どんな代償を払ってでも被験者が生きようと決意すればクリアできる仕掛けになっている。

「ゲーム」の内容に関しても、ジョンが被験者の経歴を調べ上げた上で「ゲーム」を行うことも多く、
その場合は被験者の犯してきた『業』を治す事で初めてクリア出来る内容に合わせた「ゲーム」としており、そこだけ見れば「更生が目的」なのが分かりやすい。
ただし、一時的に『業』を治して「ゲーム」をクリア出来た被験者も、その『業』がぶり返したことで結果的に「ゲーム」失敗になる場合もある。

なお、ジョン自身は殺人行為を自分はもちろん、他人が犯すことも嫌っており、
&font(#ff0000){「ゲーム」で死亡するのはあくまで被験者の意思による物と考えている。}

しかし、この考えは警察や彼の助手と後継者には理解されず、ただの猟奇趣味と考えられている。
確かに、ジョンの「ゲーム」においても被験者に極限の選択を迫るための道具に近い扱いをされ、命の危機に晒されたり命を落とした人間がいたり、
ジョンが自らの身を守る為にアジトに仕掛けたトラップに引っかかって殺された刑事がいることから、そういった解釈をされるのも致し方ない面もあるが。



◇後継者

・アマンダ・ヤング
でっち上げに近い強引な捜査のせいで無実ながら薬物使用の容疑で逮捕・収監され、本当に薬物中毒になってしまった女性。
『SAW(1)』にてヘッドギア・トラップを仕掛けられるも奇跡的に生還して以降は、
自らの再生の恩人としてジョンの弟子となり、影からジグソウの助手として行動していた。
ジョンが脳腫瘍によって車椅子生活となってからは、彼の介護と代わりに「ゲーム」を仕掛けていたが、
その「ゲーム」は本来のジグソウのものと違い、被験者を必ず死なせるような内容になっていたため、
ジグソウ事件を追う捜査官にはその違いに気付かれていた。

前述のセシル・アダムスの恋人であり、セシルがジルの更生施設に強盗に入る様に命令し、ジョンの息子ギデオンを殺す結果を作った張本人でもある。
この事は本人も後悔しているが、この真相を知ったホフマンに脅迫され、リン女医を殺す羽目になる。
また自分が殺さなければならないリン女医の娘に「貴女を助ける男(ホフマン)を信用しないで」と泣きながら告げていた事などから、良心の呵責に苦しんでいた節も見られる。
ジョンは「アマンダがジグソウの後継者として、私怨や制裁願望といった余計な感情を持たずに冷静に被験者に対応できるか」を試すテストとして、
「リン女医が解放される事を許せずに彼女を殺してしまえば、リン女医の夫・ジェフに撃たれる」という状況を用意していたため、結果的にジェフに射殺されることとなる。


・マーク・ホフマン
ジグソウ事件を追う刑事だったが、かつて妹を殺した殺人犯をジグソウ事件を模倣して殺害。
その事がジョンにばれ、「劣悪な模倣」ではない真の「殺人と更生の違い」を学ぶか死ぬかの二沢を前に、ホフマンはこれを了承。
以降、老人のジョンや女性のアマンダでは出来ない力仕事をメインに、ジグソウの第2の助手を務める。

その後、ジョンの死期が迫る最中に行われた「ゲーム」の中でアマンダを罠にはめて殺害し、ジョンの死後は二代目ジグソウとして行動を開始する。

しかし、自らの冷酷かつ残虐な嗜好をむき出しにして暴走を始めた為、最初からジョンに全てを知らされていたジルによって、ヘッドギア・トラップを仕掛けられたが…。


・ローレンス・ゴードン
『1』にて老朽化したバスルームに監禁されていた外科医。
仕事と割り切った冷酷な余命宣告をジョンに行った事で、命を軽んじる者とみなされ「ゲーム」に参加させられたが、足枷をはめられた右足首を切断する事で脱出。
足枷に繋がれたままの同じく監禁された男・アダムに「助けを呼んでくる」と告げてバスルームの外へ向かう。

配管の高熱で傷口を焼いて止血する応急処置はしたものの出血多量で気絶してしまうが、
全てを見ていたジョンに治療や義足の提供を受け、彼の「ゲーム」を医療的な手法で支える第3の助手となる。

なお、本来彼の「ゲーム」はアダムを制限時間内に殺害することがクリア条件であるため、制限時間を超過した上にアダムを殺せなかった彼は失格のはずなのだが、
アダムを殺さないという一線を守りつつ自らの足を切断してまでバスルームを脱出した執念が、ジョンに認められたということなのかもしれない。
彼もアマンダ同様、「ゲーム」を生還した事によってジョンを自らの再生の恩人と考えており、ジョンもまたホフマンに脅迫されて情緒不安定だったアマンダより、ゴードンを信頼していた。
また、アマンダとホフマンからはゴードンはただの「ゲーム」の被験者としてしか考えられていなかった為、その存在を知られていない事を利用し、ジョンの代わりに二人を監視する役目も持っていた。

最終作にて、ジグソウの「ゲーム」がもつ更生の意味を履き違えて完全に暴走していたホフマンがジルを殺害した為、
ジョンの遺言に従いホフマンを自らが閉じ込められた老朽化したバスルームに監禁。
絶対に逃れる事の出来ない状況を作り、彼がジョンの仕事を引き継ぐ真のジグソウの後継者となった。

ただし、彼が新たなジグソウとしてゲームを行うという明確な描写はなく、小説版では「ジョンの敷いた道を歩める人間はジョン以外にいないのかもしれない」、
「ジョン亡き今、誰も彼を真似することはできない」と、自らがジョンと全く同じ道を歩むことには否定的な考えを抱いている((また、結局「助けを呼ぶ」という約束を守れなかったアダムに対しては「バスルームの奥の壁、そこに友達がいる」「一緒に過ごしたのはたった数時間だったが、ジョンを除けば、これほど深い結びつきを覚えた人間はいない」と複雑な感情が描写されている))。


・ローガン・ネルソン

「ソウ・レガシー」で明らかになった&bold(){最初のジョンの弟子}。元軍人の検視官。
ジョンの初めての「ゲーム」の被験者のひとりで、彼が研修医時代にジョンのカルテを取り違えたことで
彼の脳腫瘍の発見が遅れ、手遅れになってしまったことからジョンの「ゲーム」に参加させられた。

だが、彼は他の被験者たちとは違い昏睡状態から意識を取り戻すのが遅れてしまった((他の被験者が全員ルールを理解した被験者の1人から説明を受けて突破したタイミングですら昏睡から目覚めていなかった))ため、
ゲームのルール説明を飲み込む余裕もないまま回転鋸に背中を切り裂かれてしまう。
これがジョンにとって想定外のミス((目覚めなかった理由が明らかにジョンが昏睡させる為に使用した薬物の量が多すぎた事))であったこと、またカルテを間違えたことにも悪意はなかったことから、
死ぬ必要はないことがジョンに認められ、またローガンも戦争で負った心の傷をジョンに理解され、
彼に心を許し、彼の弟子となって「ゲーム」の仕掛け作りなどに協力した。

ジョンも「憎しみや怒りだけでは人は生きられないと君が教えてくれた」とローガンを信頼しており、
ジョンが「命の価値を見出させる」という使命に殉ずるようになったのは彼の影響であるようだ。
実際ローガンが巻き込まれた最初の「ゲーム」は私怨による制裁の色が強く、ジョンのゲームらしくない無理ゲー度が高かった。

ジョンの死後すぐにはジョンの後継者になるつもりはなかったようだが、
ジョンの死から十年の時を経て、自分がジョンの後継者として相応しいかを試すため
自らの妻を殺した犯罪者と協力関係にあり、自身の利益のために釈放させたハロラン刑事へ
あえて自らも受けたジョンの「ゲーム」を再現する形での復讐を行うことを決める。
計画を無事完遂できたことからジョンの後継者となる決意を固め、ジグソウの&ruby(レガシー){遺産}を受け継ぐ正統な後継者となった。

ただしジョンの直系の後継者でありながら、その思想はジョンのものとは異なる。
「死者の代弁者」として己を定義しており、ジョンにとっては被験者となる
「自らの命を粗末にする者」への対応は未知数であるなどジョンとは似て非なるジグソウである。





#center(){&font(#ff0000){Most people are so ungrateful to be alive.}}
#center(){&font(#ff0000){多くの人間は“生きているという事”に感謝しないで生きている。}}


#center(){&font(#ff0000){Those who don't appreciate life do not deserve life.}}
#center(){&font(#ff0000){生存に感謝しない者は、生存に値しない。}}


#center(){&font(#ff0000){Live or die,make your choice.}}
#center(){&font(#ff0000){生か死か、己の意思で選択せよ。}}








#center(){&font(#ff0000){GAME OVER}}

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- 地愚蔵?  -- 松永さん  (2013-06-27 10:53:41)
- ↑ヒロくん  -- 名無しさん  (2013-08-06 23:06:51)
- ある意味ダークヒーロー?  -- 名無しさん  (2013-10-08 17:10:18)
- イオリアやイゼ様を連想した  -- 松永さん  (2013-10-08 17:58:33)
- 最初にゴードンを閉じ込めた件とか多田野八つ当たりにしか見えないんだよなあ…   レクター博士に上手いように操られる程度の格だと思う  -- 名無しさん  (2013-11-20 11:25:05)
- ↑確かにあれは完全に筋違いだよな、彼は職務を全うしただけだし、それとも告げられずに死んだ方が良かったとでも?テメェの好みなんざ知るかよ(嘲笑)って感じだわ  -- 名無しさん  (2013-11-20 12:57:14)
- I don’t think so. は痺れた  それだけにゴードン先生が真の継承者だとすぐ分かるような流れだったのが残念  -- 名無しさん  (2013-12-09 19:49:53)
- 一言でハッキリ言ってしまうと独善  -- 名無しさん  (2013-12-28 23:53:15)
-違反コメントを削除 (2014-01-14 23:34:46)
- 殺人ではなく更生が目的だぞ?  -- 名無しさん  (2014-01-15 01:29:15)
- 結局更正した人なんていたっけ?  -- 名無しさん  (2014-01-15 03:12:31)
- SAW6で腕チョンパした女が「『学ぶ』ですって?! 私を見てよ、酷い目に合って、腕をなくして、何を学ぶっていうの?!」…生きる事に真摯になるより、マジキチ拷問ゲーム考えた奴を恨みにいく方が自然なんだよなぁ  -- 名無しさん  (2014-02-27 04:55:13)
- 「ドス黒い巨悪」というジョジョで出てきた台詞はこいつにピッタリだな  -- 名無しさん  (2014-04-15 19:43:54)
- ゴードンがなんでコイツの後継者になったんだ?誰か説明してくれよ!  -- 名無しさん  (2014-06-12 21:04:51)
- 違反コメントを削除  (2014-06-30 09:38:54)
- ゴードンに対しては何も隠し事してないんだよな、ホフマンとアマンダ、最初はムカついたけど、最後まで見ると「こいつらもかわいそうな部分あったな」と思える。ジグソウに最初から信用されてないんだもんな  -- 名無しさん  (2014-10-15 16:17:59)
- 違反コメントを削除  (2014-11-27 22:51:10)
- 吹き替えの人はコマンドーのべネットもやってる  -- 名無しさん  (2015-01-06 12:43:02)
- 俺にとっての最高のヒーロー  -- 名無しさん  (2015-03-22 10:31:20)
- 後継者の2/3がアマンダとホフマンな時点で人物鑑定眼ガバガバ  -- 名無しさん  (2015-11-15 13:44:40)
- アマンダもホフマンも長期的なゲームだったんでない?それにしては被害者多すぎるけど  -- 名無しさん  (2015-11-15 14:51:53)
- 違反コメントを削除  (2015-11-16 08:31:56)
- パニッシャーのジグソウとクロスオーバーしてほしい  -- 名無しさん  (2016-04-02 23:36:11)
- 吐き気を催す邪悪と言われても文句は言えない  -- 名無しさん  (2016-05-02 20:49:19)
- 例え相手が犯罪者とはいえ、相手の運命を一方的に自分の掌の上で弄ぶようなやり方をするのは普通に何様のつもりなのかと思うわ。上でも言われてるようにそれを悪だと思ってもいないようだし。  -- 名無しさん  (2016-05-02 21:04:27)
- コイツを悪と思ってる多いのね。俺だけじゃなくてよかったー、なんか「ジグソウは善人」とか言ってる人をよく見たから。  -- 名無しさん  (2016-06-24 13:21:00)
- 違反コメントを削除 (2016-11-04 16:31:22)
- 邪悪ならよかったし、善人でもよかった、矛盾した考えに苦悩する人間でもよかった、けどそのどれでもない命が惜しくなっただけの爺でしかない  -- 名無しさん  (2016-11-04 16:38:40)
- そういう据わりの良くないところがあるからこそ印象に残り、存在意義があるとも言えるな こいつ自身のキャラも映画本編も  -- 名無しさん  (2016-11-04 17:26:06)
- 違反コメントを削除  (2017-05-14 15:46:42)
- 海外版のデスノートみたいだな。  -- アグバー  (2017-05-14 16:08:13)
- ソウレガシーでまた新しい人間関係が判明したねぇ。  -- 名無しさん  (2017-11-27 00:20:09)
- 自分も命張ってた初代以外は安全圏でニヤついてるただの殺人鬼だよな  -- 名無しさん  (2018-09-09 03:10:18)
- 違反コメントを削除 (2018-10-24 02:09:07)
- 有名ではないが、annoying orangeにもパロディとして登場する。しかしこちらはOrangeにグルグルほっぺちゃんと馬鹿にされたりいつの間にか鍵を取られてたりと散々な目に・・・  -- 名無しさん  (2018-10-24 06:05:38)
- 違反コメントを削除 (2019-09-06 11:45:36)
- やってることは卑劣な私刑でしかないけど説得力ある行いっぽく思えてしまうのは演出やストーリーの妙か  -- 名無しさん  (2020-06-04 23:02:30)
- 違反コメントを削除 (2020-10-25 23:41:55)
- 初代は低予算で作られた単発B級映画に過ぎなかったってことを理解した方が良いかと。ゲームの趣旨だのジグソウの思想だのなんて、結局シリーズ化したことで後付けされただけなんだから。  -- 名無しさん  (2020-12-29 16:55:53)
- 違反コメントを削除 (2020-12-30 12:23:37)
- 違反コメントを削除 (2021-08-06 13:36:48)
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