STAR WARS エピソードⅤ 帝国の逆襲

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&font(#6495ED){所要時間}:約 25 分で読めます

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#center(){
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・


STAR WARS
EPISODE Ⅴ
THE EMPIRE STRIKES BACK 
}


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1980年5月に公開された、スター・ウォーズシリーズ第2作。監督はアーヴィン・カーシュナー。製作総指揮はジョージ・ルーカス。配給会社は20世紀FOX。 
コアなファンからは「&bold(){SW最高傑作}」とも呼ばれる作品である。


**製作
***撮影前史
[[EP4>STAR WARS エピソードⅣ 新たなる希望]]のヒットで巨万の富を得たルーカスであったが、彼の安息の時はまだまだ訪れない。
20世紀FOXと「ヒットした場合続編を2年以内に作ること。無理なら権利は全部FOXでもらう」と契約していたのだ。

ルーカスは

「制作費用は僕のEP4の収入(約2000万ドル)で出すから、FOXは配給費用を(&bold(){全部})出してくれるだけでいい。そのかわり撮影に2度と口出ししないで。
それと今回の成功報酬はEP4の「約4割」から(&bold(){3割くらい})上げてほしい。
あと劇場興行権は7年間(&bold(){だけ})全部あげるから、TV放映やマーチャンダイジングの権利は頂戴(収入の10%は上納するから)。
&bold(){嫌なら他の会社に持ってく裁判起こす}」

…という無茶苦茶な条件を(&bold(){訴訟よりはマシと泣き寝入りした})FOXから勝ち取る。

そして、ルーカスは「SWは実は9部作構想です」とぶち上げ、全世界のファンを仰天させる。
「今まで俺らが見てきた第一作は何だったんすか」というツッコミには、リバイバル公開版にしれっと『エピソードⅣ 新たなる希望』の文字を挿入して対応した。
……その後疲れたのか、いつの間にか6部作構想になっていたが、EP7が公開されたことで公約を果たした形となった。


しかし自ら長編映画を作る気力が残っていなかったルーカスは、撮影脚本執筆をリー・ブラケットに、監督をアーヴィン・カーシュナーに依頼する。
ブラケットは大ベテランの女性脚本家で、ルーカスも以前からファンだった。
カーシュナーはルーカスの相棒であるゲイリー・カーツプロデューサーが見つけてきた人物で、いくつかの映画やドラマ制作で名を上げ始めていた。ルーカスは彼を「ハリウッドの知識を持つ非ハリウッド人」と評価し、カーシュナーも私財を全て映画にぶち込むルーカスの姿に感銘し、監督を引き受ける。

同時に、ルーカスは特撮担当「ILM」の本拠地をサンフランシスコに移す。
EP4で特技監督を務めたジョン・ダイクストラが『[[宇宙空母ギャラクティカ]]』の製作に無断で人員と施設を駆り出し、ルーカスと揉めて独立していったため、ルーカスは『[[エイリアン]]』に関わったブライアン・ジョンソンを招き、自らも特撮の指揮を執った。

が、脚本初稿を仕上げた直後にブラケットが癌で&bold(){急逝}(そもそも執筆も病床でだった)。
悲しみに暮れつつ自分で本脚本を書きかけていたルーカスは、盟友[[スティーブン・スピルバーグ]]の勧めで『レイダース/失われたアーク』の脚本家に決まっていたローレンス・カスダンを新脚本に抜擢する。

ルーカスは当初から「&bold(){EP5は続き物にする。謎や伏線は全部放置して次回につづくんだ}」と決めていたが、これも当時の映画界では前例のないことだった。
おまけにEP5は第2作。ビデオも高い時代、EP4を見てない人もいるのにそんなことをやって客がつくのか……と、書き上げた第一稿を次々カットされたカスダンは不安だったという。


***そして茨の道へ
79年3月の撮影開始直後、使用を予定していたイギリスのエルストリー・スタジオが全焼する(原因は[[スタンリー・キューブリック]]の『[[シャイニング]]』撮影中の事故)。やむなく惑星ホスの撮影を優先し、主要クルーとキャストはノルウェーのフィンスへ飛んだ。
そちらはそちらで-20°にもなる大寒波が到来し、ヘリ空撮がまともに飛ばないどころか雪崩が頻発、凍傷による死の危険すらある殺人的な環境だった。空路が使えない日は、ハン・ソロ役のハリソン・フォードは除雪車のエンジンルームに詰め込まれ、現地へ輸送されたという。
そして撮影第2班チーフのジョン・バリーが初日に髄膜炎でダウン、その晩に&bold(){急逝}。カーツが急遽チーフに就任する。呪われている……。
なお、撮影にはノルウェー陸軍が協力している。反乱軍兵士のエキストラとして参加した彼らへの演技指導は非常にスムーズに運んだとのこと。

イギリス帰還後、再建したエルストリーでの撮影が始まる。エルストリーは持ち主の配慮で早期に再建が始まっており、しかもEP5の撮影に都合が良い様に大部分を改装してもらえるというおまけまでついていた。
無論撮影は順調ではなかった。クラウド・シティの冷凍室シーンの撮影では蒸気発生装置が高熱を発し、サウナルーム状態だったという。
一方、アメリカ本国ではILMが大幅にアップした予算(700万ドル)の元、素晴らしい特撮を順調に生み出していた。特にダイクストラの穴埋めとしてスーパーバイザーに昇格したリチャード・エドランドの活躍は目覚ましかった。


しかし度重なる撮影予定超過のために、ルーカスが負担している撮影費用は遂に2000万ドルを突破。
銀行に融資を頼もうにも、前年に[[フランシス・フォード・コッポラ]]の『[[地獄の黙示録]]』(ルーカスがノンクレジットで原案を譲ったアレ)に関わって酷い目に合っていた銀行は映画関係の話を極力断っていた。
いい感じに不安になってきたルーカスはイギリスを訪れると、ラフカット(仮編集版)が自分のイメージ通りでないことに発狂。
前半の大部分をカットしようとして、反対したカーツとカーシュナーに「&bold(){これは僕の金で作っている僕の映画だ!}」とマジギレする。
いくらいい条件を貰ったからと言って、結局ルーカスが制作に文字通り生活をかけていることに変わりはないことをスタッフは思い知り、ルーカスもスタッフを無視した発言をしてしまったことを自覚して落ち着きを取り戻した。

だが、迫る公開期限と膨らみ続ける予算に、ルーカスの精神状態はさらに酷くなっていった。
とうとうルーカスは「このままじゃ間に合わん。もう諦めよう……」と、SWに関わって以来、初めて妥協を選ぶ。
が、以前のブチギレはなんだったのかと問いたくなる弱音に対し、今度はカーツが「&bold(){こんな状態で出せるか!}」と猛反対し、無理やりルーカスを説き伏せて撮影を強行する。カーツはいくつか未完成なところがあった特撮面のクオリティを何としても高めたかったのだ。
結果、撮影費用は約2500万ドルにまで膨れ上がり、ルーカスは結局FOX側に頭を下げて利益配分を改め、融資をしてもらう羽目になってしまう。作品としての完成度は間違いなくアップしたのだが。

この一件で、ルーカスとカーツの間には埋めがたい溝が生まれてしまう。
「公開がしくじれば僕も終わり」というルーカスに対し、「失敗してもまた別のところで映画を作れる」カーツとの境遇差もあったし、撮影続行についても、結局ルーカスにとっては「他人からの干渉を許した」ことに変わりはなかった。
カーツも流石に堪えるものがあり、かくしてSW2作品を纏め上げた名プロデューサー、ゲイリー・カーツはルーカスフィルムを去って行った。
そして疲れ果てていたのは雇われ監督のカーシュナーも同じだった。EP6のメガホンは別の人物が取ることになる。


紆余曲折を経てEP5は世に送り出される。ちなみに、世界共通版ポスターを執筆したのはEP4のファンアートがルーカスの目に留まって評価された日本人、生頼範義だった。
生頼はこの功績で第11回星雲賞アート部門を受賞し、以後ポスター絵師として引っ張りだこになる。
(日本での代表作は[[ゴジラ]]シリーズ、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]、[[信長の野望]]などなど。ちなみに本作以前にも名作「日本沈没」のポスターも担当している)
今でも「帝国の逆襲 ポスター」でWeb検索しようものなら彼の名前が真っ先に上がってくるほどだ。
更にポスター関連について加えると、米国内で使われていた初期版ポスターには新キャラクターであるランド・カルリジアンが描かれていなかったため、人権団体から「黒人差別だ!」とイチャモンが付いたという逸話がある。
そのためか、生頼版ではランドが妙に大物っぽく描かれている。


**反響
カーツの奮戦の甲斐あって、最終的な興行収入は8億ドルに届く大ヒットとなった。
アメリカ国内でも、劇場収入はEP4には届かなかったものの、関連商品分を合わせて、ルーカスは最初の2ヶ月で総制作費の元を取ることができた。
第53回アカデミー賞では&bold(){録音賞}を受賞。作曲賞と美術賞にノミネートされた。


話自体は「主役サイドが負け続け、ロクな逆転も無しに終了する」という暗いムードだが、「SWシリーズの中ではEP5が一番好きだ」という意見が多い。
前作よりは予算に余裕ができ、配給会社からのプレッシャーが少なくなったことで(ほぼ)ルーカスの意図した通りに制作が進み、全ての要素がEP4よりパワーアップしたのがその要因であろう。

ドラマ制作で慣らしてきたカーシュナーの手腕が光り、ストーリーとキャラクター描写の進歩が著しい。
キャラクターがルーク組とハン組に分かれ、シナリオがザッピング進行する構成でありながら無駄なシーンが一切なく、テンポよくまとまっている。
前作では記号的だったキャラクターの人格が掘り下げられたのも、観客をSWワールドへ更に深く引き込む一助となった。

特撮のクオリティも遥かに上昇している。
特撮面のクライマックスとなる惑星ホスのシーンでは、あえて昔ながらのモーションピクチャー(コマ撮り)を中核に据え、そのクオリティを極限まで上げると共に、新技術を盛り込んで全く新しい映像を生み出している。
特にコマ撮りで動く獣を、移動するヘリ空撮の映像と合成するというカットは前代未聞だった。
やはり昔ながらのマットペインティング技術(背景画)も洗練され、特にクラウド・シティの描写でその威力が発揮されている。

音楽はジョン・ウィリアムズが引き続き担当。EP5は音楽でも傑作が多い。
まずは本作が初登場となった「ヴェイダーのテーマ」こと『&bold(){帝国のマーチ}』。日本のバラエティ番組でも至る所で引用されているため、聞いたことが無い人は少ないのではないか。
SWのベストサントラには高確率で収録される『&bold(){小惑星の荒野}』と『&bold(){ヨーダのテーマ}』も外せない。
その他には、『[[機動戦士ガンダムF91]]』で露骨にパ……インスパイヤされている『&bold(){ベスピンからの救出/ハイパー・スペース}』、「愛のテーマ」として全編でテーマが引用される『&bold(){ハン・ソロとレイア姫}』等が白眉。



**特別編
EP5、6を撮り終えてから10余年。スピルバーグがILMを率いて制作した『ジュラシック・パーク』がヒットしたことで、特撮技術の進歩を実感したルーカスはいよいよEP1の製作を考え始める。 
その手始めに取りかかったのが、3部作のリマスター公開であった。3年をかけてフィルムを物理的に洗浄し、CGによる新たなシーンの追加、既存シーンの微編集を行った『特別編』を97年に公開したのである。 

現在発売されているDVD、BD版では更に編集が加えられている。



**ストーリー
要塞惑星[[デス・スター]]を破壊した反乱同盟軍だが、帝国軍の反撃は熾烈を極めた。
あれから3年。ヤヴィン4の秘密基地を追われた反乱軍は、氷の惑星ホスに新たな基地を築き、抵抗活動を続けていた。
その中でルーク・スカイウォーカーは立派な戦士に成長し、反乱軍の飛行中隊を率いるようになっていた。だが、彼はまだ「ジェダイ」ではない。

一方、デス・スターからの生還を果たした暗黒卿ダース・ヴェイダーは、今や実質的な帝国軍の最高司令官となっていた。
彼は自らの艦隊を率い、デス・スターで取り逃がした反乱軍のパイロット「スカイウォーカー」を血眼になって探していた。

ある日、ホスに一つの隕石が落下する。それは隕石に擬態した帝国軍の偵察ドロイドであった。
盟友ハン・ソロと共に哨戒任務に出ていたルークは落下する隕石を発見し、ハンを先に返してその調査に向かう。


これから先、これまでの冒険とは比べ物にならないほど苦しい戦いが待ち受けていることを、彼らはまだ知らない。


**物語の舞台
&bold(){◆ホス}
銀河の辺境地帯に位置する、一年中雪と氷河に閉ざされた極寒の惑星。ロケ地はノルウェー。
僅かな生物がいる以外はほぼ無人惑星に近い。
&bold(){◆小惑星帯}
ホス周辺に広がる広大な暗礁地帯。ミレニアム・ファルコンと帝国艦隊の追いかけっこの舞台となる。
こうした空間に適応した生物が存在するのが、SW世界の魅力。
&bold(){◆ダゴバ}
星図に記載されていないことも多い沼地の惑星。生命力豊かな植物や幻獣生物が溢れ、強いフォースに満ちている。
伝説のジェダイ・マスター、ヨーダの隠遁の地。
&bold(){◆ベスピン}
ホスから通常航行で数か月の位置にある雲の巨星。ブラスターの燃料になるティバナ・ガスの産地で、それを採集する空中鉱山が設けられている。
浮遊都市「クラウド・シティ」が惑星の玄関口となっており、同地で執政官が統治を行っている。現在の執政官はランド・カルリジアン。
夕焼けの描写が非常にすばらしく、荘厳な音楽と合わさって、『SW』でも屈指の美しいポイントとして仕上がっている。


**基礎用語
※本作でクローズアップされる物を紹介※

&bold(){◆フォースの暗黒面}
「怒り・恐怖・敵意。それがダークサイド(暗黒面)じゃ。それは心の中に容易く生まれる。墜ちれば、それに食い尽くされる」
フォースは決して「聖なる力」ではない。光と闇は表裏一体なのだ。
惑星ダゴバにもダークサイドのフォースが集まったエリアというものが存在する。そこに足を踏み入れたルークが見る物とは……。

&bold(){◆エコー基地}
惑星ホスに設けられた新たな反乱軍の秘密基地。半分氷河に埋もれた岩盤をくりぬいて作られている。
反乱軍の台所事情もあって住環境は劣悪で、寝室・医療室・特定の保存庫以外は暖房どころか保温材すら設置されておらず、氷壁がむき出し。スタッフは基地内でも防寒具を着用しなければならない。
実用性を重視したメイン・ハンガーは、物資の搬入や発進時にはとても便利だが、解放された扉からは絶え間なく冷気が吹き込んでくる。夜になるとハンガーの機材どころか基地内が全滅するので勿論閉鎖されるが、それは定時までに基地に帰れなかった作業員の死を意味していた。
&bold(){◆クラウド・シティ}
ベスピン上空に浮かぶ巨大な浮遊都市。都市が広がる最上層、ティバナ・ガス採集施設と工場が集まる下層、そして巨大な吹き抜け構造になった中層から成る。
最上層の景観はとても美しく、街中も清潔だが、作業区画が密集する下層は打って変わって薄暗く、不気味さすら感じられる。
『特別編』ではCGによる屋外描写が増え、オリジナル版ではただの壁だった通路に窓が設置されるなど、美しさが大幅アップした。

&bold(){◆ローグ中隊}
ルーク・スカイウォーカーを隊長、ウェッジ・アンティリーズを副隊長とする反乱軍の飛行中隊。
若い腕っこきのパイロットが集結している。
&bold(){◆ヴェイダー艦隊}
別名「死の小艦隊(デス・スコードロン)」。スーパー・スター・デストロイヤー「エグゼキューター」を旗艦とするダース・ヴェイダー直属の艦隊。
失態を犯した部下を容赦なく処刑するヴェイダーの悪癖の為、司令部の人事異動が激しい。
裏を返せば現在働いている指揮官たちはいずれも失敗知らずのエリート達であり、その精強さは帝国軍トップクラス。

&bold(){◆イオン砲}
物理的な破壊力はないが、電子機器をマヒさせるエネルギー砲。ブラスター用の防御シールドを突破できる。
&bold(){◆カーボン凍結}
極低温のカーボナイトによる物体の保存・保護方法。長距離の物資輸送に用いられる。
生命体に使用した場合、命の保障は出来ない。


**登場人物
***反乱同盟軍
&bold(){○[[ルーク・スカイウォーカー]]}(演:マーク・ハミル)
反乱軍の中佐となった主人公。今回は映画が始まってから5分で登場する。
ベンの霊体に導かれた彼は惑星ダゴバへ赴き、ヨーダの指導を受けることになるが、未だ「少年」の面影を残す彼の修業は中々うまくいかない。相変わらずの怒りっぽさである。
EP4の普段着は終始真っ白だったが、今作では灰色になっている。この演出はEP6への複線になっている。

ハミルはEP4の撮影終盤、運転中に崖から転落して重傷を負い、その後遺症で端正だった顔が少し歪み、傷もついてしまった。
冒頭、ワンパに襲われて顔を負傷するシーンは、EP4との違和感を観客に自然に受け入れさせるため、追加撮影されたカットである。
更にワンパの洞窟から逃げ出し、吹雪の中を彷徨う遠景カットは、実は屋外に出ていたのはハミル一人だけで、スタッフは全員ホテルの中からガラス越しに撮影していた。

○&bold(){[[R2-D2]]}(演:ケニー・ベイカー)
SWの裏の主役。今回は勝手に戦線を離脱して修行に向かうルークに巻き込まれ、ただ一人(一機?)ダゴバへ同道する。
雪が落ちて来たり沼に落ちたり異星で一人ぼっちにされたりショートしたりと散々な目に合うが、最後で決めてくれる。

&bold(){○[[ハン・ソロ]]}(演:ハリソン・フォード)
主人公その2。英雄として表彰されたEP4以降反乱軍に協力してきたが、おかげでジャバ・ザ・ハットに借金を中々返せず、遂には賞金を懸けられ賞金稼ぎ達から追われる身となってしまう。
相変わらずレイア姫に気があるが、不器用な悪ガキめいて意地悪な発言を繰り返してしまう。
ポンコツファルコンに苦戦する様子はどこかコミカル。

既に人気俳優として活躍し、そして[[銭闘士>銭闘(プロ野球)]]として覚醒したフォードは、前作からアップしたギャラ以上、数倍の額を要求してきた。
出し渋るルーカスは、最悪ハン・ソロというキャラクターを没にすることも考えたが、結局ハンに対する思い入れが勝ったフォードは他の面子と同額で出演することを承諾した。
だが、今作の撮影で一番過酷な目に合ったのはフォードだったことを考えると、もう少しギャラを上げても良かったかもしれない……。

&bold(){○[[レイア・オーガナ]]}(演・キャリー・フィッシャー)
主人公その3。反乱軍首脳部の一員としてエコー基地防衛の指揮を執る。そのために逃げ遅れ、ファルコン号に飛び乗って脱出。
それまでただのキザ野郎としか思っていなかったハンに惹かれていくが……。
今回はあの団子かロールパンみたいな髪型はしない。

フィッシャーは撮影時、&bold(){薬物中毒}に陥っていたらしい。劇中ではそれを感じさせない演技をしているが、自分が喋っている台詞の意味自体は理解していなかったというから、すごいというか恐ろしいというか……。
彼女の「愛しているわ」にソロが「わかってる」と返すシーンはSW屈指の名場面だが、これは散々リテイクを出したフィッシャーに内心キレかけていたフォードが、本来「俺もさ」と言うところを「(&bold(){何回も聴いたから})わかってる(&bold(){、だからいい加減にしろ})」という意味合いで発したアドリブだったとのこと。

&bold(){○[[C-3PO]]}(演:アンソニー・ダニエルズ)
ご存じ金ぴか。右足は相変わらず銀色。
親友R2と別れた彼はレイア姫と行動を共にする。R2共々前作以上に悲惨な目に合う苦労人。
ピンチの時でも無駄に前置きをして話したがる悪癖は治っていない。

EP4のクランクアップ時には「服を叩き壊したい」と怒っていたダニエルズだったが、結局彼も撮影に参加した。
「&font(yellow){&bold(){一生C-3POの面倒を見たいほど気に入っている。でも、ここから狂気の世界が始まるんだ}}」
以後EP7に至るまで、ダニエルズは3POに命を吹き込み続ける。

&bold(){○[[チューバッカ]]}(演:ピーター・メイヒュー)
お馴染み歩く絨毯。今作では可愛らしさが増している。

&bold(){○カーリスト・ライカン}
エコー基地指揮官。堅物チックだが、ハンとも親しい関係を築いている。
&bold(){○ダック・ラルター}
ローグ中隊の若き隊員。ルーク機の射撃手を担当する。
&bold(){○[[ウェッジ・アンティリーズ]]}
ヤヴィンの戦いで生還したエースパイロット。今作でもローグ中隊副隊長の面目躍如な活躍を見せる。
吹き替え版ではEP4と声優が変わっていることが多いので誤解されがちだが、演者はEP4と同じ人。
&bold(){○ウェス・ジャンセン}
ローグ中隊のパイロット。ウェッジ機の射撃手を担当する。
&bold(){○ゼヴ・セネスカ}
ローグ中隊のパイロット。遭難したルーク達を見つけたのが彼。
ヘルメットのデザインと顔つきがウェッジと似ているため、吹き替えではごっちゃにされることが多い。
&bold(){○デレク・“ホビー”・クリヴィアン}
ローグ中隊隊員。劇中ルークがやたら呼びかけている人で、ブリーフィング時にレイア姫に不満を漏らしたのが彼。


***帝国軍
&bold(){●[[ダース・ヴェイダー]]}(声:ジェームズ・アール・ジョーンズ / スーツアクター:デヴィット・プラウズ / ボブ・アンダーソン)
スーパー・スター・デストロイヤー「エクゼキューター」号を座乗艦とし、銀河各地の反乱軍を殲滅する傍ら、スカイウォーカーを探し求めている。
恐らく本作で内面が最も掘り下げられたキャラ。敵どころか使えない部下は容赦なく処刑するシーンで相変わらずの「冷酷さ」が強調され、皇帝への謁見シーンではそんな彼でも「恐怖」を抱くことが描かれる。そして、最後には「優しさ」も……?
また、今作では一瞬だけだが素の頭部を晒すシーンがある。焼けただれた醜い姿だが、彼がれっきとした人間であることを示す重要なカットである。

EP4でプラウズがライトセーバーのプロップを折りまくったため、本作以降は剣劇シーンのみ、フェンシング選手のアンダーソンが演じるようになった。
また、プラウズは「どうせ全部ジョーンズの声に吹きかえられるんだし」と、撮影ではたまに台本と違うアドリブのセリフを挟んでいたらしい。

&bold(){●ケンダル・オゼル}
ヴェイダー艦隊の提督。考え方が古い堅物で、自分の職権を侵す強権的なヴェイダーに不満を抱いている。
作品序盤にてポカをやらかし、キレたヴェイダーに絞殺されてしまう。
&bold(){●ファーマス・ピエット}
スーパー・スター・デストロイヤーの艦長。オゼルが処刑されたことで艦隊提督に繰り上げ昇進する。
有能なのは間違いないが、完全にヴェイダーにビビっており、いつもびくびくしている可哀想な人。
&bold(){●マクシミリアン・ヴィアーズ}
ヴェイダー艦隊に属する陸戦のプロ。ヴェイダー直々の指名で地上攻撃部隊を指揮する。
&bold(){●ロース・ニーダ}
ヴェイダー艦隊に属するスター・デストロイヤー「アヴェンジャー」号の艦長。

&bold(){●[[皇帝>ダース・シディアス]]}(声:クライヴ・レヴィル)
その存在はEP4でも触れられていた、銀河帝国の最高指導者。本作の時点では本名や暗黒卿としての名は設定されていなかった。
本作ではホログラム映像のみの出演で、お婆さん女優の顔にチンパンジーの瞳を合成して描かれている。
現在発売されている映像ソフトでは、EP6で彼を演じたイアン・マグダーミドの新撮映像(台詞も6部作の整合性を考慮して変更された)に差し替えられている。


***その他
&bold(){○[[ヨーダ]]}(操演・声:フランク・オズ)
惑星ダゴバでルークが出会うジェダイ・マスター。小さな体からは考えもつかない大きな力を秘めている。
SWという作品に神秘性を与えた名キャラクターで、SWクリーチャーの中でも大人気のご老人。
当初はルークの忍耐力を試すためにボケ老人の体を装っていたため、EP1から見たファンには「おじいちゃん…こんなになっちゃって…」と心配される。

人形師フランク・オズの神がかり的操演が見もの。マペット(人形)故の力の入らなさが、逆に雄大なるフォースの流れを表現している。
一番精巧な表情用モデルは、顔中のピアノ線を5人組のチームで動かしていた。

&bold(){○オビ=ワン・“ベン”・ケノービ}(演:アレック・ギネス)
EP4で命を落とした後、霊体として登場するジェダイの騎士。ルーク、そしてヨーダに随所で助言を与える。

ギネスは当時目を患い、更にEP4に出演したこと自体を後悔し始めていたため、当初は出演を断るつもりだった。
しかしルーカスが「映画に重みをつけるためにはあなたが必要だ」と説得したことで、一日だけ撮影に参加してくれたという。

&bold(){●ランド・カルリジアン}(演:ビリー・ディー・ウィリアムズ)
クラウド・シティの執政官で、ハンの旧友。ちょび髭が映えるダンディな黒人で、「男爵」と呼ばれる。
シティの統治権は賭けに買って奪い取ったものだが、かつてミレニアム・ファルコンをハンに賭けで取られた。「何でも好きな船を持ってけ」とは言ったものの、よりにもよってガラクタにしか見えない、しかし一番のお気に入りだったファルコン号を持って行かれたことで、今でもイカサマをされたのではないかと疑っている。
ビジネスマンとしてはかなり有能で、シティをよく統治している。

&bold(){●ロボット}
ランドの側近であるサイボーグ。ボーグ化したピカード艦長ではない。

&bold(){●[[ボバ・フェット]]} (声:ジェイソン・ウィングリーン / スーツアクター:ジェレミー・ブロック)
スカイウォーカー捜索のためにヴェイダーが呼び寄せた賞金稼ぎ。伝説の傭兵部隊マンダロアの装甲服を纏う。
初出はテレビスペシャルのアニメ。そのイカした容姿とハンとの因縁から高い人気を集めるが、いざ本作に出演すると出番が非常に少なく、ファンをがっかりさせた。
それもあってか、この後スピンオフ作品の主役として引っ張りだこになる。
EP3製作後の映像ソフトではEP2以降で彼(?)を演じるテムエラ・モリソンの声に差し替えられている。


**クリーチャー
&bold(){○トーントーン}
ホスの原住生物。馬とドラゴンが合体したような2脚歩行の動物。マイナーすぎてアレだが[[ドラクエ7>ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち]]に出てくる「フーガ」族に近い。
温厚で飼い馴らすこともできるため、反乱軍の脚として使われている。内蔵はものすごく臭い。

&bold(){●ワンパ}
ホスの原住生物。まんま「イエティ」で、食物連鎖では白熊ポジション。わんぱくワンパくん。
エコー基地に侵入した個体が何体か捕獲されており、扉には「危険・進入禁止」のシールが貼られている。
基地からの脱出時、3POがワンパを帝国軍と遊ばせてあげようとシールをはがしていくカットがあったが、時間の関係で没シーンとなった。


**メカニック
&bold(){○ミレニアム・ファルコン}
ハンの愛機である「銀河系最速のガラクタ」。整備不良が深刻化しており、頻繁に故障を起こす。
ダウンしたコクピットシステムを壊れたテレビの様に叩いて復帰させるハンの姿は苦笑必死。
他にも対人用の隠しブラスターや、ハイパードライブ不発時の情けない効果音、みずぼらしいデザインを生かした驚きの偽装術など、見どころが満載。
今作ではハン達の「隠れ家」として使用されるため、実物大のセットも制作された。

&bold(){○スノースピーダー}
民間用のエアースピーダーを大改造し、軍用&寒冷地仕様にしたもの。
貴重な宇宙戦闘機を温存しなければならない反乱軍の地上戦力として活躍する。
旋回時に展開するエアブレーキがチャームポイント。

&bold(){○Xウイング・ファイター}
ルークの足兼フォースの実験台。&bold(){以上}。

&bold(){○病院船}
反乱軍の艦隊集結シーンに登場する艦艇。縦に長い前後のブロックが、細いブームで繋がれている折れそうな構造がイカス艦。
艦種名は「ネビュロンB型エスコート・フリゲート」。元は帝国軍の艦で、劇中登場するのはその性能に目をつけた反乱軍が苦労して強奪してきたもの。
病院船はTIEファイターの搭載スペースを潰してメディカル・ルームに改造している。


&bold(){●スター・デストロイヤー}
前作から引き続き登場の「インペリアル級」。今作ではどっさり登場し、帝国の強大さを見せつける。
ファルコン号を追撃する3隻が衝突しかけて緊急回避するシーンは、実は結構手間のかかった合成処理が行われている。
&bold(){●スーパー・スター・デストロイヤー}
新登場の「エグゼキューター級」。インペリアル級とは対照的に青黒の船体で、エンジン光は赤色。劇中に登場するのは一番艦のエグゼキューター号である。
全長19kmにも及ぶ超大型戦艦。インペリアル級に影がかかり、なにかの宇宙港らしき施設が映った後、その全体の威容が明らかとなる演出は、前作冒頭に引き続いて観客を驚かせた。
2m80cm前後の大型プロップには、薬品を噴霧して18万個を超えるミリ~ミクロン単位の「窓」が開けられ、中から漏れる光で船体を彩っている。

&bold(){●TIEファイター}
今作では塗料とライティングが微変更された為、青みがかった色合いになっている。
これが以降のスタンダードカラーとなる。
&bold(){●TIEボマー / TIEシャトル}
TIEアドバンスドを改良したような新型機。搭乗ブロックを増設した双胴の機体。
左側のブロックがボマーでは爆弾倉に、シャトルでは乗員区画となっている。
やはり操縦席は非与圧で、ハイパードライブと防御シールドは未搭載。乗員区画はしっかり与圧されているのでパイロットスーツはいらない。
シャトルはニーダ艦長がアヴェンジャー号からスーパー・スター・デストロイヤーに移動するシーンで登場している。

&bold(){●ラムダ級インペリアル・シャトル}
初出はEP6。『特別編』において、ヴェイダーの移動の描写をしっかり行い、演出上不自然な点を無くすために追加登場した。

&bold(){●AT-AT}
All Terrain Armored Transport(全地形装甲移動機)。反重力装置と反発する惑星の磁気や防御シールドを突破するため、
そして敵に対する視覚的な威圧感を求めて、あえて4足歩行を採用した全高13mの巨大戦車。時速60kmと意外に早い。
スピーダーのブラスター・キャノンではまるで歯が立たない装甲に物を言わせ、破壊力に優れた顎のへヴィレーザーと、速射性に優れた側頭部のミディアムレーザーを撃ちまくる。
劇中では描写されないが、内部には十数名の兵士を乗せられるため、中距離から敵基地を制圧した後はそのまま兵員を送り込むことが出来る。
弱点は首の装甲だが、頭は自在に動いてエアスピーダーをも容易に補足するため、狙撃は容易ではない。
また、重心が高く歩幅も小さいため、脚部に強靭なケーブルを巻きつけられると転んでしまう。
&bold(){●AT-ST}
All Terrain Scout Transport (全地形偵察移動機)。2脚歩行のチキン・ウォーカー。
本作では遠景で一瞬登場するだけ。まともに活躍させるだけの撮影時間が確保できなかったのだろう。

&bold(){●プロボット}
帝国軍のプローブ(偵察)・ドロイド。気色悪い機械のタコみたいな大型ドロイド。
ゲーム作品でもおなじみである。

&bold(){●スレーヴⅠ}
ボバ・フェットの宇宙船。
EP3完結後の映像ソフトでは効果音がEP2準拠のものに差し替えられている。









#right(){
&bold(){BEFORE:[[EPISODE Ⅳ A NEW HOPE>STAR WARS エピソードⅣ 新たなる希望]]}

&bold(){THE STAR WARS SAGA CONTINUES――}
&bold(){NEXT:[[EPISODE Ⅵ REVENGE OF THE JEDI>STAR WARS エピソードⅥ ジェダイの帰還]]}
}

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#include(テンプレ3)


















#center(){
※ここより先、作品の根幹にかかわるネタバレがあります。
ぶっちゃけ&bold(){全世界的に有名すぎて隠す意味があるのか疑問}なネタで
&bold(){このWIKIのSW関連項目でも至る所でバラされている}ネタですが、
「マジでSWは全然知らねーんだよ」という幸運な人がいることを期待して警告します。
そんな方は、是非とも本編を見てください。貴方は非常に幸運な方です。
下手に話を知ってしまった若いSWファン垂涎の衝撃が貴方を待っていることでしょう。
フォースと共にあれ。
}




#openclose(show=●映画史上に残る衝撃とその他の顛末){



#center(){
&font(red){オビ=ワンはお前の父のことを話さなかっただろう…}
&font(blue){教えてくれたさ!! お前が父さんを殺したんだろう!!}
&font(red){違う}


&font(red){&size(14){&bold(){(I am your father.)}}}
&font(red){&size(19){&bold(){私がお前の父だ}}}


&font(blue){……嘘だ。うそだ。そんなのウソだ。そんなことあるもんか……}
&font(red){心を読んでみろ。本当だとわかるはずだ}


&font(blue){&size(14){&bold(){(Nooooooooooo!!! Nooo……!)}}}
&font(blue){&size(19){&bold(){嘘だぁぁぁぁぁぁっ!!! うそだぁぁ……!}}}


&font(red){ルーク、お前は皇帝をも倒せる。皇帝もそれを知っている}
&font(red){それがお前の運命なのだ}
&font(red){私と来い。そして父と息子でこの銀河を治めるのだ……!!}

&font(red){……私と共に往こう。他に道はない}
}





&bold(){ダース・ヴェイダーはルークの父、アナキン・スカイウォーカーだったのである}。オビ=ワンはルークを騙していたのだ。
尤も、オビ=ワンとしてはアナキンが暗黒面に屈したことを「ヴェイダーがアナキンを殺した」と表現しただけで、騙した気は一切ないのだが。
ルーカスが『SW』を作る参考にしたジョーゼフ・キャンベルの神話論においては、英雄は必ず負傷し、肉親と対峙する局面がやってくるという。
ルーク・スカイウォーカーは右手を切られる肉体的な重傷と、目前の極悪人が父親であり、しかも自分を悪の道に誘い込もうとしている事実を知るという、精神的な重傷を負った。彼は英雄としての真の一歩を踏み出したが、その代償として、スリルを求めてスピーダーを飛ばし、宇宙に憧れていた、あの砂漠の惑星の農場手伝いの少年は、完全に死んだ。
続くEP6において、ルークはEP5までの彼とはまるで違った性格で描かれることになる。


酷い衝撃を受けたのは当時の観客も同じだった。
とあるアメリカの映画館では観客のほとんどが「嘘だっ!」と悲鳴を上げ(アメリカ人は映画中も普通にリアクションする)、日本ではショックのあまり泣きだした人もいたという。
その後まもなく映画が終わってしまうことも相まって、観客たちは「果たしてヴェイダーはルークを騙そうとしているのか、マジでガチな話なのか」と、EP6公開まで悶々とする日々を送ったのである。それを抜きにしても、&bold(){ハンは冷凍されて行方不明}、&bold(){ルークは右手を刎ね飛ばされ}、ラストはルークとレイアがランドとチューバッカを&bold(){見送って終わり}と、クライマックスは怒涛の展開が連続するため、情報の整理が追い付かずに茫然とする観客が続出した。

(参考リンク・「ダース・ベイダーの正体を当時の映画館で見て知った人に聞きたいんだけど」海外の反応:ttp://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6482661.html)

神話や歴史において、肉親が敵となる話は珍しくないし、実際そういう伝記や小説も存在していた。
色々常識外れだったEP5だが、最も観客を驚かせたのは、そうした展開を&bold(){「劇場映画で」「初めて」「やってしまった」}ことだったのだ。
以降、この衝撃的な告白は後に多くのネタを生む事になる。


そして驚いたのは観客だけではなかった。ヴェイダーのスーツアクターであるプラウズは「&bold(){違う。オビ=ワンが殺したのだ}」と書かれた台本を与えられていたため、試写を見て驚愕したという。
「本当のセリフが書かれていればもっと違う演技をしたのに」とぼやくプラウズだが、実は本当の展開を知っていたのはルーカスやカーツ、カーシュナーらトップスタッフ、ルーク役のハミル、ヴェイダー役のジョーンズと録音スタッフだけだった。ルーカスはネタバレを防ぐため、徹底した情報封鎖を敷いていたのである。


ハン・ソロのカーボナイト凍結に関連して。前述の「過酷な目に合ったフォード」の話だが、フォードはあのカーボナイトで固められた自分のデスマスク(デスボディ?)を作るため、鼻からストローを出して型どりをすることになった。当然彼は「もう嫌だ。二度とやらない」とキレたらしい。
また、フォードは「本作でハンはすごくカッコいい活躍をしたし、その人間性も深く描かれた。いっそラストでレイア達を守るために&bold(){死んでしまう}のはどうだろう? その方がもっとカッコよくなると思うんだが」とルーカスに提案していたという。ギャラを貰えなかった当てつけだろうか。

}




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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- ノルウェー陸軍が撮影に協力したことは有名だが、よく承諾がとれたよね…  -- 名無しさん  (2015-12-29 12:39:55)
- 今までのSWシリーズの中で、一番続きが気になったエピソード。こんな裏話があったとはね…  -- 名無しさん  (2015-12-29 13:27:07)
- 製作エピソードのドタバタは名作につきもの  -- あ  (2015-12-29 13:29:30)
- 膨大な金と人が動いている以上仕方ないけど、舞台裏を見るとよく完成したもんだと感心する  -- 名無しさん  (2015-12-29 13:58:03)
- 相変わらず読む人を引き込む文章力ですね。続編の項目も期待してます!  -- 名無しさん  (2015-12-29 16:05:51)
- 子供のころ見たときはヴェイダーの告白に正直混乱したなあ。EP6見るまで実際本当だとは信じられなかった  -- 名無しさん  (2015-12-29 16:09:50)
- レナ「嘘だッ!!!!!」  -- 名無しさん  (2015-12-29 16:22:49)
- 言われてみれば確かに、負けっぱなしなのに暗い印象はあまりなかったな いや、ヴェイダーには衝撃を受けたけれども  -- 名無しさん  (2015-12-29 17:58:32)
- 今でこそ肉親が敵のボスなんて創作物ではありがちな事だけど、当時は斬新で衝撃的だったんだな  -- 名無しさん  (2015-12-29 18:59:10)
- ↑これ以前にもちょくちょくあったんだけど、これのお蔭で一気に注目されたパターンだね。これのお蔭で「ありがちに」なってしまったんだ  -- 名無しさん  (2015-12-29 19:19:00)
- ある意味「ボス=自分の親」と言う新しい王道を作った作品…とも言えなくもない?  -- 名無しさん  (2015-12-29 19:49:19)
- 今文章にして見直してみると本当にヒドイ終わり方だなぁwww  しかしあのラストシーンは音楽も相まって何度見ても泣ける。ファルコン号離陸からの一連の流れはホント神がかってる。  -- 名無しさん  (2015-12-29 19:57:23)
- パドメと一緒に現れてしまった事でアナキンの良心にトドメを刺してしまったから、オビワンがアナキンを殺したっていうのもある意味嘘じゃないよな、と思ってみたり  -- 名無しさん  (2015-12-29 21:49:12)
- 後付のEP4宣言にぶったぎりENDで続きは次回、なおかつ全財産ブッ込んでの撮影とかばくち打ち気質もここまでくると見事なもんだなあw・・・実写版ガッチャマンの監督が『これはEPⅣですから』とか言い出した時には殺意が湧いたが。  -- 名無しさん  (2015-12-29 21:51:18)
- 子供の頃は大した逆転もなく敗走続きな展開が退屈に感じたせいかあんまりいい印象なかったが、この機会にしっかり観直してみるか…  -- 名無しさん  (2015-12-30 10:48:26)
- ファルコンを取り逃がしてニーダ艦長は処刑されたけど、同じく取り逃がしたピエット艦長は処刑されなかったんだよな。結局エンドアで死んだけど  -- 名無しさん  (2015-12-31 18:52:19)
- ↑ あれはヴェイダーの心境の変化を表したものだろうね。あのシーンは親父の哀愁が感じられて好き。あとはピエット役の俳優の演技がいい。  -- 名無しさん  (2015-12-31 19:25:09)
- ↑2  -- 名無しさん  (2015-12-31 20:00:50)
- ↑3小惑星帯でファルコン号追跡してたパイロットなんかヴェイダーに不首尾を報告するくらいなら、岩にぶつかったほうがましだって思って必死で追跡したのにな。  -- 名無しさん  (2015-12-31 20:03:34)
- 自分は吹替派だけど、父であることを打ち明けたあとの太平さんの感情を絞り出すような語りかけがすごい。何度聴いてもグッとくる  -- 名無しさん  (2016-01-01 04:52:02)
- 敵が生き別れの親や兄弟や子供という展開はこの作品の影響が大きい  -- 名無しさん  (2016-01-21 16:26:43)
- 冷凍エリアから脱出するルークの跳躍力とスピードの凄まじさ  -- 名無しさん  (2016-01-23 02:10:40)
- EP6の項目をずっと待ってる…早く作成してくれ…  -- 名無しさん  (2016-02-02 14:01:39)
- 私もEP6の項目が出来ているか気になって毎日wikiをチラチラ見てます 是非ともお願いします  -- 名無しさん  (2016-02-02 14:16:14)
#comment
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