D2/Dの食卓2

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D2/Dの食卓2」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2016/08/21 Sun 23:41:47
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*■Dの食卓2
『Dの食卓2』は99年12月23日にドリームキャスト(DC)で発売されたロールプレイングゲーム。
……というか事実上の探索型アドベンチャーゲーム。
企画、販売は株式会社ワープ。
因みに、ワープは本作発売後に社名をスーパーワープに変えてゲーム開発からは事実上の撤退をしてしまった。((後に、更にフロムイエロートゥオレンジに改名。))
ワープ作品に共通している部分だがムービーを見せるのを目的にしている為、細かい動作毎にムービーが挿入されるのも特徴である。

原案、脚本、デザイン、音楽は当時を代表するゲームクリエイターにして業界のお騒がせ男として知られていた飯野賢治。

正式なタイトルは『Dの食卓2』の方らしいのだが、当初の予定や内容とは大きく違ったゲームとなったからなのか、パッケージやプロモーションでは基本的に『D2』表記がされている。((『Dの食卓ディレクターズカット』や3DOマガジンの付録等で見れたM2版『Dの食卓2』の元のタイトルは『トランシルバニア』だったらしい。『ドラキュラ』のモデルとなったワラキア公ヴラド・ツェペシュをモチーフとした物語であった。……これなら確かに『Dの食卓』の続編でもよかったのだが。))

*【概要】
95年に発売され、ワープと飯野の名を知らしめた出世作『[[Dの食卓]]』の一応の続編。
……もっとも、当初の企画での発売予定 ハードであった「3DO M2」が開発中止に追い込まれた事などから企画に変更が加えられていき、最終的には第5世代TVゲーム戦争に敗れたセガが開発を進めていた第6世代ハード「ドリームキャスト」での発売となった。

尚、セガに新ハードを開発している事実を公表するように迫ったのは本作のプロモーションの関係から必要と判断した飯野である。((『D2』制作発表として1998年5月23日に東京国際フォーラムと全国4ヵ所の会場にて中継を行う。これに先立ちセガに対して制作発表にさきだち、開発中の次世代機の公開を要望。これを受けてセガは同年5月21日、22日の新聞発表にてドリームキャストの開発と発売時期を公開した。))

前作、及び『[[エネミーゼロ]]』と同様に主人公の名前はローラである。((それぞれファミリーネームは違っている。……というか顔も違う。主に技術的な意味で。))
特に『エネミーゼロ』からはローラ以外にも名前と声優の一致したキャラクターが登場しており、飯野のゲームデザインの特徴の一つである、配役的な意味でのスターシステムが採用されている。

基本的なゲームの進行方法は『[[バイオハザード]]』以降に流行した探索型アドベンチャーそのものなのだが、よっぽど一緒の事をやるのが嫌だったのか何故かRPGとして売り出されてしまった。  

表現のリアリティーを謳っているゲームにも関わらず、そうした仕様上のちぐはぐさが指摘される面も少なくない。

一方、ドリームキャスト最初期のタイトルでありながら、既にハード性能の限界に挑んだdisk4枚分にも及ぶゲームのボリュームは大作の喧伝に恥じぬクオリティーを誇り、正に99年当時の最高のグラフィックを堪能出来る。
舞台となる雪山の美しさと、生き生きと動くキモい造形のクリーチャーは一見の価値ありで、物語や仕様の問題点はさておき、この世界の情景だけはガチで好き、嫌いになれない。との声も。

……一方、シナリオが「かなり電波が入っている」「言いたいことは分かるが(ゲーム内容に)合わない」と評されたり、キャラクターの「行動や言動が変で感情移入し難いというか出来ない」と言われたり、そもそも「雪山なのに主人公がスーツ姿にハイヒールで平気な顔で走り抜く姿がおかしい」
……等の意見も多く、最後までプレイ出来なかった。すぐに売ってしまった。という人間も多かった模様。

もっとも、それらの意見についてはあくまでも個人的な感覚の範疇であり、ゲームとしては決してクソゲーとは呼べない位に「ちゃんとしたゲーム」である事は訴えておきたい所である。

*【システム】
主人公であるローラを操作して、雪山と点在する各施設を探索。
敵とエンカウントしたら容赦なく射殺しよう。
……以上。

敵はエンカウント方式で延々と涌き出てくる上に逃げられないので、死なない為には戦闘をしなくてはならない。
RPGなのでレベルアップの概念があり、レベルアップに伴い体力の最大値が上昇する他、照準が(弱冠)ブレなくなる。
レベルアップすると体力も回復するので、面倒だが悪い事は無い。
体力は炎と数字で表されている。
炎が弱まったらお肉を食べよう。

敵との戦闘は自分視点で、移動できない代わりに相手が動きまくるので、面倒くさがらずに表示に従い目標をセンターに入れてシュートして行こう。

*【怪物】
本作の怪物は何れもが人間が&font(l){お馴染み}感染により変貌した存在であり、本作ではこれを「咲いた」と表現している。

雑魚敵はバリエーションが少ないが、ボス敵は狂ったデザインや変な行動するものが多いので楽しい。
「自分の欲望が肥大した」という設定に従い、狂った「弱点」が設定されているのも注目ポイントである。
「弱点」を攻撃することで敵をひるませる事が可能で、これを狙うことは回避行動が取れない本ゲームでは必須テクニックとなる。
解りやすい雑魚敵はともかく、ボスの狂った「弱点」には予想外のものも……。

……ラスボスに関しては、正直ガッカリしたとの声が多い。
何が残念なのかも、人によって違いそうなのも恐ろしい所(つまり文句を付けたくなる要素が多い)。

この他、本作独自の要素として挙げられるのが雪山に生息する生き物をハンティングする事で回復アイテムに出来る事。
仕留めた獲物をファイアボックスに入れる事で自動的に調理してくれる。
肉をかじりながら銃を乱射する姿を想像すると間抜けと言われつつも、このハンティングは出来のいいミニゲームとなっている。

*【物語】
2000年のクリスマス。 
ある目的を持ってカナダの人里離れた雪山に向かおうとしていたローラ・パートン。
しかし、彼女の乗った旅客機はハイジャックに遭遇。
母親の形見のコンパクトを拾ってくれた男性デイビットが応戦するも、混乱の中で旅客機は不気味な魔術師のような老人の呪文に導かれるように落ちてきた隕石に直撃されて旅客機は墜落してしまう。

……ローラが目を覚ましたのはとあるロッジ。
同じ旅客機に乗り合わせ、同じく生き延びていたキンバリーという女性がローラを介抱してくれていた。
2日前にローラを見つけてくれたというキンバリーの話によれば、墜落事故から既に8日が過ぎているという。
そして、自分と出合う以前にもローラは何者かに保護されていた筈だというのだが……?
そこに、突如として旅客機を襲ったハイジャック犯が乱入してくる。
しかも犯人は2人の前で突如として怪物に変貌。
2人を助けてくれたのはパーカーという、矢張り墜落から生き延びていた男性だったが、怪物に襲われたキンバリーはパーカーを拒絶してしまう。

……記憶がハッキリしないローラだったが、生き延びる為に銃を手に雪山の探索を開始する。
パーカーの伝えてくれた人間が「咲いた」事により変貌した怪物の跋扈する雪山でローラを待つ運命とは?

*【主要登場人物】
■ローラ・パートン(声:駒塚由衣)
■キンバリー・フォックス(声:幸田直子)
■デイビット・ブレナー(声:大塚明夫)
■パーカー・ジャクソン(声:山野井仁)
■ジェニー(声:小桜エツ子)
■ノレックス・ゲオルギータ(声:ケン・サンダース)
■ラリー・デヴェルー(声:荒川太郎)
■ジェニーのおじいちゃん(声:永井一郎)
■グレートマザー(声:北浜晴子)

※この他にも大塚芳忠といった豪華声優陣が流石の熱演で電波なシナリオを盛り上げる。
ぶっちゃけ、見る気になれば悪い話でもないぞ!

*【リンダ】
主にキンバリーが使用している向精神薬。
実は、舞台となる雪山にある植物を原料としている。
……ゲーム中での情報を聞く限り、発禁処分にならないのが不思議である。
さっさと麻薬認定して市場から抹殺すべきである。

*【入手武器】

■サブマシンガン
最初に手に入る武器。
威力は低いが、15連射というすばらしい連射機能を誇る。

■グレネード
手榴弾。
投げてから爆発するま時間がかかるので注意。
意外に手に入りやすい。

■ショットガン
石小屋でのボス戦後に入手可能。
威力は高いが隙が多い。
敵が強くなる後半まで温存したい。

■サブマシンガン(強)
中盤からの主力兵器。
連射は10に減ったが、威力は上昇。

■ハンドガン
印象はショボいが自動照準付き。
入手できる弾数は一番少ない。

*【余談】
エンディング後にドリームキャスト内の現在時刻が表示されるが、それがちょうど2001年を迎えると「A Happy New Century」と表示された……らしい。


追記修正は雪山に薄着で突入して人類愛に目覚めてからお願い致します。

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- デュエルマスターズのD2フィールドかと思ってしまった  -- 名無しさん  (2016-08-23 20:06:16)
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