K-クラスシナリオ(SCP Foundation)

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K-クラスシナリオ(SCP Foundation)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}: 2016/12/29 Thu 23:48:56
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます

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#center(){&font(b,i,blue){問題がある。タンポポのお酒を作るときにはまず花を摘み取らないといけないってことが問題だ。}}




ここでは、シェアード・ワールド怪奇創作『[[SCP Foundation]]』に於ける、「終末論」について解説する。

#contents()

*概要――K-クラスシナリオとはなにか?
すでにアニヲタWikiで多数の[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]記事を読んできた諸兄は、
財団世界において多数の異常物品があることと、財団をはじめとした[[幾多の団体>要注意団体(SCP Foundation)]]が、
それらを収容したり、破壊したり、あるいは目的のために利用・奪取しようとしていることを理解していることであろう。

異常存在は概して性質が完全に判明しておらず、不用意な使用によって人や動物、環境などに害を齎すこともありえる。
また、それらに害が少なくとも、それを悪用する者達によって世界が脅かされる危険もある。
酷い場合にはそれこそ、「世界滅亡」という事態に陥ることもあるわけだ。
これが、財団が異常存在を確保・収容・保護し、[[GOC>世界オカルト連合(SCP Foundation)]]が異常存在を徹底的に破壊する理由である。
…まあ、時々財団がしまいこんだことや、GOCが破壊したことがきっかけで世界がやばいことになることが稀によくあるんだけど。

で、財団は「世界が滅亡の危機に瀕する、あるいは滅亡してしまう」ものをさして「K-クラスシナリオ」と呼称している。
特に敵意の強いオブジェクトや放置するとどんどん悪化していくオブジェクトなどは何かしらのK-クラスシナリオのトリガーになりうるため、
財団からも厳重にチェックされている。…のだが大概が収容困難or不可能。財団世界の明日は大丈夫か?というか昨日がすでに大丈夫か?
早い話、「K-クラスシナリオ」とは「&font(b){世界\(^o^)/オワタ}」状態だと思えばいい。

これらはその出来事に応じていくつかに分けられている。


*説明する際の問題点
…さて、分けられているのはいいんだが、SCP創作は個々人のヘッドカノンによって創作されることが、
K-クラスシナリオの説明を困難にしている。
ヘッドカノンとはざっくり言えば「俺設定」であり、例えばある人が「AとはBである」と言ったのに対して、
「いいや、AとはCのことだ」という新たな定義付けを行っても許される(面白ければ、だけど)のがSCP創作である。
よって、同じAという概念があっても、それがBなのかCなのかはその作品を読んでみない限りわからないのである。

#openclose(show=▷ ヘッドカノンがわからない人のために){
そもそも「SCP」とは大勢の人が基本的にバラバラに創作して出来上がった世界である。
書く人は財団の基本的な設定は頭に入れてから創作するわけだが、書き手によって細かい解釈が違うことがある。
また、数が多いために「このSCPがこういう存在だと、こっちのSCPっておかしくね?」ってことも起こる。
そういう部分は個人の自由な解釈に委ねよう、ということである。

例えば、「[[十六夜 咲夜]]は普通に巨乳である」として創作するたかしくんがいれば、それはその人にとっての「咲夜さんの胸」であるが、
「いやいや、あれはパッドだ」と主張して創作するひろしくんがいれば、それがその人にとっての「咲夜さんの胸」であるということ。
二人の間で「咲夜さんの胸」は別の定義を持っているというわけである。
よってたかしくんの絵では「巨乳である咲夜さん」が前提になっているが、ひろしくんの絵では「胸にコンプレックスのある咲夜さん」が前提である。

しかもSCP創作はややこしいことに、「たかしくんの絵から世界観を膨らませたが、実はやっぱり咲夜さんはパッドだったんです」という創作も認められるし、
「ひろしくんの絵から世界観を膨らませたが、実際に揉ませてもらったら天然モノでした」というのもまたありだったりする。

まあとりあえず、「あんこといえばつぶあんだし、うどんといえば讃岐うどんだし、唐揚げにレモンは絞らないし、
駆逐艦雷は俺のママだし、野獣先輩は後輩にアイスティーを持ってきてくれる人間の鑑だし、きのこはたけのこより上」
といわれたときに&bold(){「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」というのがヘッドカノン}であると理解しておけばいい。
}

もちろん、全く皆が違うとそれはそれで読みづらいので、大概は議論の末に決着を見せたり、
ある特有の偉大な先駆者に則って定義付けが似たようなものになることが多い。ただ似ていても若干違ったりもする。
そういったものをひと括りに語りにくい、というのがK-クラスシナリオの説明の難しさであるといえよう。
以下の説明も、大多数の人のある程度共有されたヘッドカノンを元に、
やはり項目作成・編集者の独自の解釈が入るということを前提の上で読まれることを推奨する。

*これからSCPの世界で起きるであろうK-クラスシナリオの例
・&s(){2019年3月5日:[[SCP-3519]](静かなる日々)の影響で全人類が自殺}
・約30年後:[[SCP-2317]](異世界への扉)の封印が解け全長200キロメートルの巨人が復活
・2234年:[[SCP-2700>SCP-2700/SCP-2400]](テレフォース)が起動し宇宙が崩壊
・3128年:SCP-1436-JP(それはずっと先の話で、たいしたことではないかもしれない)の影響が地球全域に拡大。&br()12月31日の午後22〜24時の2時間の体感時間が約2904年に拡大
・約5700年頃:[[SCP-1548>SCP-1548/Von Pincier]](きらいきらい星)が地球に衝突
・銀河歴10997年頃:クラス-10 Behemoth実体により地球の生物の90%、人類の95%が死亡。&br()銀河歴54000年に再び地球に襲来。地球を犠牲に返り討ちに成功(SCP-4100「フューチャー・インパーフェクト」)
 
等SCPの世界はK-クラスシナリオで満ちているのである。


*各シナリオについて
**AK-クラス:世界終焉シナリオ
人間の知覚プロセス・思考プロセスのいずれかの、あるいは両方の崩壊が起き、&font(#ff0000,b){「すべてが狂ってしまう」}シナリオ。
みんなの常識がまるっと置き換わり、もはや元の人間らしさを失ってしまうシナリオ。

[[SCP-571]](自己喧伝性感染図形)が有名な例で、これは「その図形を見た人は必ずそれを書き写したくなり、
書き写したあとは他者にそれを見せて書き写させようとする」という概念オブジェクトであるのだが、
最終的にこの図形を一度見た人は延々とこのサイクルを文字通り死ぬまで行い続ける。
すごく変な形でではあるが文明が崩壊していくシナリオである。なにしろ書き写すことが他の活動より優先されるから。

「文明を人類から取り去る」=「事実上の世界終焉」という立場から、「世界終焉シナリオ」と呼ばれる。


**CK-クラス:再構築シナリオ
歴史や物理法則が書き換えられて、今いる世界とは別の世界に上書きされるシナリオ。

[[SCP-239]](ちいさな魔女)が典型例で、彼女が[[サンタさん>サンタクロース]]は実在すると思えばサンタさんは実在するし、
目の前の人が「ともだち」だと思えばその人は「ともだち」になってしまう。
他にも[[SCP-1000-JP]](特別回収任務)における小惑星は表象サーバによって「[[日本>日本国]]」に塗りつぶされてしまっている。

そのため[[SCP-1941-JP]](その時歴史が動かなかったら)では、「歴史が改変されかねないために『第二次大戦での日本の勝利』をなんとしても止めねばならない」と日本支部理事”獅子”が述べている。


**GH-クラス:”デッドグリーンハウス”シナリオ
80%以上の生命は死に絶えるが、地球は存続し、生命を維持できるまでに回復可能なシナリオ。
財団世界においては、Tale『[[マリアナ海溝から回収された文書>SCP-1422/SCP-2000]]』が有名であろうか。
このTaleでは「ほぼすべてのSCPが収容違反し、文明はあらかた破壊され尽くしてしまうが、財団は何かしらの方法で文明を立て直した」ということがわかる。
このなかでは「GH-0"デッドグリーンハウス"シナリオ」と呼称されている。

このTaleに対してのアンサーこそが、[[SCP-2000>SCP-1422/SCP-2000]](機械仕掛けの神)である。
この機械を起動することで、地球上の人類を生産し、再び世界を元の状態に戻すことができる。
ただし、あくまで地球そのものが無事ではないと意味はないので、GHあるいはGHと等価のシナリオに持ち込めないと使えない。
要は地球は守らないといけない。あと現在は停止している。


**IK-クラス:世界文明崩壊シナリオ
XKに近い定義だが、このシナリオを肯定するメンバー内では「SCP封じ込め違反を直接の理由としない」シナリオ、
例えば小隕石の衝突で地球の半分の人が死んでしまうとか、そういったタイプのシナリオとして位置づけられるようだ。

…じゃあなんで財団で対応するのかという話になるが、例えば「それに乗じて数百レベルの収容違反が起きる」とか、
「財団の持つ武力と政治力なら有効に対処できるから」とかの理由が大きい。
財団のサイトは世界中にあるわけだから、どこに隕石が落ちても収容違反は起きてしまうだろう。
だとするならば、財団の関与したいたぐいの異常性がなくとも世界を守るというためには対応は必至となる。

…よく考えれば、世界を守るっつってんだから異常性なくとも動かなきゃいけない時はあるわなという感じではある。
ただし物語に織り込むためには、単に危険だからではなく、財団世界でそれをTaleにする意義を見せないといけない。

また[[SCP-1238]](トンネルフィッシュ)は「既存の生物学からは考えにくい魚」ではあるが、
もしかしたらさかなクンさんも驚嘆の魚としていずれ図鑑に載るかもしれない魚である(つまりExplainedになるかも)。
だが、今は生物学者をワクワクさせている場合ではない。名前の通りこの魚、トンネルを掘ってそこに卵を産み付けるのだが、
なんと個体数が増えすぎてトンネルが増え、「プレートが破壊される」危険が出てきてしまったのだ。  
この場合は魚のせい、ではあるのだが、魚が直接壊しているというよりは結果的に壊れてしまう、というものであるため、
IK-クラスあつかいされている。


**NK-クラス:世界終焉シナリオ
「自己増殖する物質」による終焉シナリオ。
「NK-クラス"グレイ・グー"世界終焉シナリオ」とも呼ばれる。

SCP-505(インクの染み)では、自己増殖するインクによって環境汚染が起きるというシナリオが語られる。
これによってどんどん黒く汚れて地球環境がどんどん悪化していくわけである。
別名となっているグレイ・グーもこういった事象を指す言葉であり、ナノマシン実用化についての課題の一つ。
自己増殖と侵食を行えるナノマシンが開発された際、エラーによって暴走したナノマシンにより乗算的に侵食が進み、
最終的には地球上の存在全てと地球そのものがナノマシンの塊(&ruby(グレイ・グー){灰色の泥})と化してしまう事である。

アニヲタWikiの読者ならばドラえもんの[[『栗まんじゅう問題』>バイバイン]]といえばどういう顛末か想像がつくだろう。
財団世界は栗まんじゅうを増幅させるエキスは存在しない。え、栗まんじゅうがなければ[[ケーキを食べればいいじゃない?>SCP-871]]


**SK-クラス:支配シフトシナリオ
名前の通り、別の「何か」に世界を支配されてしまうパターン。
現在の地球の支配種は、まあ異論はないと思うが人類である。そしてそれを守ってるのが財団である。
では新たな支配種が現れたらどうなるだろうか。「人類の世界」は当然、終わりを告げ、人類は駆逐されるか[[奴隷]]になるか。
幸せな場合でも「違う文化への理解を求められる」ことになるだろう。

財団世界ではSCP-435(『かの闇を作りし者』((鉄の隕石(SCP-435-1)と不規則な形状の物質(SCP-435-2)2つで構成されるオブジェクト。光を当て続けていないと極めて危険。)))および[[SCP-2932]](ティターニアの檻)を読む限りでは、
地球上にはかつて「妖精」のような支配種がいたが、それらは[[夜行性の類人猿>SCP-1000]]に追われ、
そして彼らを今度は人間が隅に追いやった、つまり人間が地球上二度目の支配シフトに関わった可能性が指摘されている。
ちなみに違うヘッドカノンに基づく歴史も財団世界には存在しているが、そっちの支配種もやっぱり人類によって支配シフトを起こされている。


**XK-クラス:世界終焉シナリオ
アブラハムの宗教的黙示録のイメージに近い、読んで字のごとく「世界が終わる」シナリオである。
「[[塩漬け>SCP-014-JP-J]]の地球」とも言われる、&font(#ff0000,b){「もう文明を再建できない領域まで崩壊してしまった」}シナリオ。
世界終焉シナリオの中でもイメージがしやすく、またありとあらゆる方法で、
たとえば未知の病とか、未知の放射線とか、大量に自己増殖した[[SCP-173]]とか、
それこそ意志を持った異常存在が人類から核ミサイルを奪取して全世界に撃ちこむことでも起こせるという
世界終焉シナリオのなかでももっとも「可能性が高い(かつ一番救いがない((ほかはまだ人類が逆転できるが、XK-クラスはそのまま滅びるしかない)))」シナリオ。

あまりに使いやすいため、俗語として「XKが起きる」なんて使い方がされることもある。
(たとえば[[アベル>SCP-076]]の強さを指して「XKレベル」みたいな)

他に比べるとシナリオ開始時点でもう手遅れであるため、他のシナリオの『エピローグ』として齎されるものとも言える。
例えば[[SCP-3519]](静かなる日々)では、記事の体裁こそ報告書ではあるが、現在のプロトコル制定時点で&bold(){財団含めた人類が全滅}しており、補遺にて破滅までのプロセスが語られる……という形式になっている。


**YK-クラス:世界終焉シナリオ
または『YK-クラス:エントロピー消滅事象』。
ざっくり言うなら「宇宙の始まり=ビッグバン」の対極にある、「宇宙の消失=ビッグクランチ」がこの世界終焉シナリオにあたる。

XK-クラスが一応世界が残る(けどもう取り返しがつかないレベルで破壊しつくされている)のに対して、
こちらは世界自体が消えてしまう現象である。
[[SCP-2700>SCP-2700/SCP-2400]](テレフォース)、及び[[SCP-1690-JP]](トンあるいはウロボロス)では「世界がオブジェクトの暴走で消えてなくなる」、
[[SCP-3049]](ゼロから作るアップルパイ)では「世界がオブジェクトの中でNK-クラスシナリオを経てアップルパイになる」という終わりを迎える。


**ZK-クラス:現実不全シナリオ
いくつかの現実が「機能不全」を起こしてしまうというシナリオ。
…と言われても若干わからないと思うが、要はそれまでの現実がいきなり虚構になってしまう、というもの。

「それってCKでは?」と思う人もいるかもしれない。
だがZKを主張したサイトメンバーはかねがねZKについてこの認識で一致していたというので、
CKとは明確な差異があると考えられる。

現在ZK-クラスの代表的なものとしては「[[S・アンドリュー・スワンの提言>SCP-001]]」が挙げられるだろうか。
これは「俺達の世界はどうやら外側にいる悪趣味なホラー作家の一団によって紡がれたようだ」という
ややメタな話なのだが、「自分たちの世界の内側から現実改変者がいじくったら」CKで
「外側から書き換えられてしまう」ものをZKみたいに区分しているのかもしれない。
また、[[SCP-3999]](私は私に起きること全ての中心にいる)では第四の壁の向こうで新たなSCPを生み出そうとしている執筆者の迷走ぶりが、
何故か執筆者のアバターであるタローラン博士を通じて財団世界にフィードバックされてしまった事により
財団世界がカオスの坩堝と化してしまう。
この場合、[[SCP-2442]](時として治療は唯の痛々しき真実に過ぎず)や「tokage-otokoの提言」なんかもこれにあたりそうである。



以上の他にもいくつかのK-クラスシナリオがタイプ分けされている他、
世界終焉シナリオの新たなタイプを提案したり、古典的なシナリオに新たな拡張を齎すことも許されている。
画面の前の諸兄も独創的なK-クラスシナリオで世界を破滅に追い込もう!&font(l){犀賀派「やめてね。」}

ここからは少し色が異なるK-クラスシナリオである。

**LV-Zero : 捲られたヴェールシナリオ
オブジェクトや要注意団体、自然災害等々の原因により世間一般に異常存在や財団などのアノマリーを扱う団体が存在する事を知られてしまうというシナリオ。
なお後述するSCP-1710-JPにおいては&bold(){LK-クラス: ”捲くられたヴェール”シナリ}オとされている。
「世界終焉関係ないやん!」と思うかもしれないが、考えて欲しい。
財団は、世間からアノマリーを隔離して収容し、平穏な日常を保護するための組織であり、このシナリオの発生はすなわち財団の完全敗北を意味する。当然財団としては許容できないだろう。
また、一般人がアノマリー開発や異常性を含む宗教に傾倒することでこれ以上財団の負担を増やされるのは御免であるという事情もあるのかもしれない。

しかし、[[SCP-2217]]ではサーキックとの戦争のためにヴェールが剥がされるのもやむなしであるとしており、他のK-クラスシナリオに比べると比較的セーフな部類としているようだ。
正直[[SCP-8900-EX]]で使われたアンニュイプロトコルをやっちまえばいい分財団も甘く見てるのだろう。それはそれで財団の敗北なのだが。

関連するSCPとしては[[SCP-1710-JP]]によって意外すぎるベールの剥がされ方がされたり、[[SCP-2273]]のtaleではベールが剥がされた世界での異常性を孕む人間の待遇が描かれていたりする。
また、[[SCP-5000]]のピエトロさんが居た世界では財団が自分からベールをめくっちゃっているが、その理由は最後まで明かされない。最もその財団がXKシナリオを引き起こしているのであまり意味はないが。
ちなみにSCP-JPハブ『1998』は上記SCP-1710-JPのためにこのシナリオが起きた世界が舞台となっている。


**ΩK-クラス : 死の終焉シナリオ
これは全人類が完全な不死となるシナリオである。ただし、普通に老いるし、妊娠もする。
まさしく、(これまでの)世界(の常識)終焉シナリオ。

これが何を意味するかというと、老いきって全く体が動かせなくなったにも関わらず、脳死状態とはならず結果的に長期睡眠状態に追い込まれた&bold(){うん百歳の老体によるNK-クラスシナリオ}である。(厳密には異なるが、増え続ける物品により文明が崩壊するという意味では似たようなもの)

また、増え続ける人口により資源の奪い合いによる戦争が発生する事は想像に難くない。そこで見られるのはゾンビのようになりながらも銃を手にし敵陣に突っ込み合う不死兵士の群れだ。まさに地獄。

さらに、一般市民にとったら急に自分自身や家族も知り合いも不死になることからLV-Zeroシナリオも確実におまけでついてくる。財団にとっては完全に悪夢だ。

関連するSCPは[[SCP-1682-JP/AiliceHershey]]や、[[SCP-1344-JP]]、[[SCP-3866]]など意外に多くのオブジェクトがあるが、どれもΩK-クラスシナリオが発生したことに関与するSCPというよりそれが発生した後の世界での話が多い。


**SD-クラス:“シャットダウン”シナリオ
SCP-JPの『筐体作り』ハブに登場するK-クラスシナリオ。
具体的に何が起きるのかはまったくわからないが、ある時点から64日後に発生することだけが判明しているという特異性から独立した呼称で呼ばれる事になった。
作中ではこの未知のシナリオへの対抗策として[[SCP-2000>SCP-1422/SCP-2000]]=筐体が製作されることとなった。

#co{
*おまけ
**「映画で[[ドラえもん>ドラえもん(キャラクター)]]達が防いだ&font(#ff0000,b){[[地球]]に関わる}Kクラスシナリオ」 
・大魔境 &font(#ff0000,b){SK-クラス}
アフリカ奥地に住む犬から進化した種族による『火を吹く車』や『空飛ぶ船』での人間界への侵攻。大したことない兵器と思われがちだが、5000年前に既にその技術へと到達していたことやそれをあっさり復元できる知性は十分危険である。

・海底鬼岩城 &font(#ff0000,b){GH-クラス}
古代海底都市アトランティスの自動報復コンピューター『ポセイドン』の誤作動による全世界への核ミサイルの発射。明らかに冷戦をモチーフにした設定だが、近年になって&font(#ff0000,b){実際にこういった事例が起こりかけた}ことがあると発表された。

・[[鉄人兵団>ドラえもん のび太と鉄人兵団]] &font(#ff0000,b){SK-クラス}
鉄人兵団の圧倒的物量による地球侵略、並びに人類の総[[奴隷]]化。ドラえもんの史上最強の敵と称されるだけはあり、最終的にタイムマシンを使って過去に干渉し、敵の文明にCK-クラスを発生させて存在そのものを消すしか術が無かった。

・竜の騎士 &font(#ff0000,b){CK-クラス}
恐竜人による、歴史改変を前提とした恐竜救済計画。当人たちはあくまでも恐竜絶滅回避のため、過去へと渡ってその要因を排除するのが目的であって、歴史改変の実行を目論んでいるという自覚はかなり曖昧だった節がある。内容自体はシンプルで悪意も無いが、それ故に成功した場合の歴史への影響が非常に大きい計画。無論、そんなことになったら大変だと分かっていたドラえもんたちと交戦状態となるが、その最中に恐竜絶滅の真相と、ドラえもんが聖域を作った救世主だったという事実が判明したため両者は完全に和解。計画は平和的かつ恐竜人たちが納得できる形で阻止された。

・[[パラレル西遊記>ドラえもん のび太のパラレル西遊記]] &font(#ff0000,b){CK-クラス&SK-クラス}
妖怪たちによる唐の時代での世界征服が発生したことによる歴史改変。現代で人が文字通り“人の皮を被った化物”になってしまったが、妖怪たちの始祖の出所が唐の時代でドラえもんが使ったひみつ道具『ヒーローマシン』なため、&font(#ff0000,b){元凶がドラえもんで解決したのもドラえもん}という物語自体が壮大な自分の尻拭いになる。

・[[日本誕生>ドラえもん のび太の日本誕生]] &font(#ff0000,b){CK-クラス}
7万年前の中国大陸で23世紀の科学者が呪い師『精霊王ギガゾンビ』に扮し、「歴史を支配する」との名目で行われていた歴史改変。

・雲の王国 &font(#ff0000,b){GH-クラス&XK-クラス&SK-クラス}
天空に住む「天上人」による、洪水を使っての環境汚染源たる地上文明一掃計画。及び密猟者による天上世界支配計画(きっかけはドラえもんが武力恫喝のため出した天上人限定のXK-クラス級最終兵器)。
天上人の大義名分自体は「地球環境の正常化」つまりIKクラスを防ぐことであり、地上文明の深刻な環境破壊が大元の原因であるため、一応「動植物及び地上人の命」は保全する予定だったが…明らかにその後は地上人を「環境を破壊させない」という名目で管理する気満々だったり、その強権的態度及び洪水の未来予想図を垣間見たせいでドラえもんが通常交渉を諦めて最終兵器を持ち出してしまったり、そもそも已む得ぬ事情があった可能性があるにせよ絶滅動物・絶滅危惧種保護以外の対策は殆どやっていなかったり、21世紀現在の視点で見ると「[[単なる洪水じゃIKがXKになるだけじゃね?>東北地方太平洋沖地震]]」とツッコミどころが出てくるなど、あちら側の問題点もかなり多い。そのため、はっきり言って天上人は地球に対してもアフターケアをあんまり考慮していなかった感がある。

・[[銀河超特急>ドラえもん のび太と銀河超特急]] &font(#ff0000,b){SK-クラス}
寄生生物ヤドリによる銀河系征服計画。ヤドリ自体が寄生して乗っ取った人間の記憶を継承することでどんなセキュリティををも突破(作中では全身スキャン、掌紋、声紋、パスワードの四重ロック)できたり、一度寄生しても規制対象をあっさり乗り換えられたりとKeterクラスの危険度を誇る。

・[[宇宙漂流記>ドラえもん のび太の宇宙漂流記]] &font(#ff0000,b){SK-クラス}
IK-クラスによって星を失った人々が集う『銀河漂流船団』の過激派による地球侵略。彼ら自身は自らの体験から「武力による移住は行わない」としていたが、司令官リーベルトがアンゴルモアに洗脳されたことにより武力行使をも厭わない『独立軍』として離反してしまった。ちなみにドラえもんの世界ではノストラダムスの世紀末の予言の正体は彼ら(正確には黒幕であるアンゴルモア)ということになっている。

・[[ふしぎ風使い>ドラえもん のび太とふしぎ風使い]] &font(#ff0000,b){GH-クラス}
風を操る呪術師の一族『風使い』の過激派『嵐族』の始祖が生み出し封印されていた風の怪物『マフーガ』の解放による天変地異。生み出された際に起きた災害はノアの大洪水として記録されており、劇中でも解放と同時に超大型台風として気象衛星に観測されている。

・[[ワンニャン時空伝>ドラえもん のび太のワンニャン時空伝]] &font(#ff0000,b){SK-クラス}
21世紀から3億年前に運ばれ保護された、捨て犬・捨て猫たちの末裔の過激派による現代への侵攻。ちなみに彼ら全体もIK-クラス発生(P-T境界の大量絶滅)を逃れるため宇宙への避難計画を進めていた。

・緑の巨人伝 &font(#ff0000,b){SK-クラス}
植物型宇宙人による「地球の植物を守る」という名目で行われる地球侵略。

・人魚大海戦 &font(#ff0000,b){SK-クラス}
アクア星から来た『怪魚族』による地球上の全海の制圧。

・新・のび太と鉄人兵団 &font(#ff0000,b){SK-クラス}
大筋は旧作と同じだが、作画の進歩によって彼らの武装やその威力がより強大に描かれている。

・[[ひみつ道具博物館>ドラえもん のび太のひみつ道具博物館]] &font(#ff0000,b){XK-クラス}
封印されていた『太陽製造機プロトタイプ』の制御装置が消滅し、暴走した太陽が赤色巨星化することによる地球崩壊。元は太陽のレプリカを生成して観測するためのものだったが、開発者のペプラー博士が制御端末にコーヒーをこぼした上にケーブル(しかもタコ足配線)に足を引っ掛けプラグが抜けるという怒涛の&font(#ff0000,b){うっかりミス}により制御不能になったが、もう一人の開発者であるハルトマン博士が時間軸を停止させることによって被害を免れていた((ちなみに漫画版では、「ハルトマン博士よりも優れた功績を立てたくて焦ったペプラー博士が、彼に黙って制御装置を操作していたら想定外の暴走が引き起こされてしまった」という経緯に変更されている。))。

・新・のび太の大魔境 &font(#ff0000,b){SK-クラス}
前述の鉄人兵団と同じく兵器の表現がパワーアップしており、特に『空飛ぶ船』の旗艦の武装がなんと&font(#ff0000,b){波動砲}になっている。ちなみに旧作で匂わされていた設定が明確に描かれ、犬の種族率いるバウワンコ国は兵器の封印によって科学技術は衰退したが、代わりに水車を利用した農業国として平和が続いていたことになっており、緩やかにIK-クラスを回避している。

・新・のび太の日本誕生 &font(#ff0000,b){CK-クラス&XK-クラス}
旧作では情けない印象だったギガゾンビがCV.[[大塚芳忠]]に見合う強大な敵として描かれており、ドラえもんと[[STARWARS>STAR WARS (映画)]]ばりの殺陣を繰り広げ槍の扱いのみで勝利するシーンが追加されたりと、ある意味リメイクで一番優遇されている。また、時空乱流も彼の仕業ということになっており、タイムパトロール対策として開発した亜空間破壊装置が&font(#ff0000,b){時空間そのものを消滅させる危険性}があると理解している上で起動したりとマッドサイエンティストな面も加わっている。

・南極カチコチ大冒険 &font(#ff0000,b){XK-クラス&SK-クラス}
異星人が残した古代兵器『ブリザーガ』が起動したことによる全地球凍結。本作はクトゥルフ要素が取り入れられており、作中ではブリザーガは異星人による数億年単位のテラフォーミングのための装置ではないかと推測されている。
}
#co{

**「映画でドラえもん達が防いだ&font(#ff0000,b){地球以外}のKクラスシナリオ」
魔界大冒険(パラレルワールドの地球) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
魔界星接近による悪魔の地球侵略。本作では悪魔の正体は星ごと宇宙を彷徨う異星人となっており、魔界星が接近するだけで地球では異常気象が起きている。

・[[アニマル惑星>ドラえもん のび太とアニマル惑星]](アニマル星) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
舞台となる『アニマル惑星』の連星『地獄星』の種族『ニムゲ』による侵略行為。彼らは先祖の犯したIK-クラスによって衰退しおり、緑豊かなアニマル惑星を狙っての計画だった。衰退してはいるものの軍隊クラスの火力を行使するためドラえもん達では対処し切れなかったが、実は彼らは少数派の過激派であり、奪うのではなく自分たちで1から故郷を再建しようという穏健派が加勢に来てくれたことによって侵略が食い止められた。

・[[ブリキの迷宮>ドラえもん のび太とブリキの迷宮]](チャモチャ星) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
過剰発展したロボットによる人類の粛清。なのだがその遠因は楽を求めるあまりありとあらゆるものをロボットに任せ、警察及び軍隊はおろか発明すらロボット任せにしたことという、結構自業自得な展開である。無論、直接の元凶はロボットたちのトップに立つ者であったが。

・夢幻三剣士(夢世界) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
妖霊軍団によるユミルメ国の滅亡、及び夢世界の支配。夢世界自体はひみつ道具『気ままに夢見る機』の産物なのだが、夢の登場人物そっくりな者が現実世界でのび太を導いたり、ラストシーンの現実世界の光景なと謎が残る展開になっている。実は作者自身が「パラレル西遊記のような展開をやりたかったが、“日常の中の非日常"の日常の部分を壊すことが信念的にできずウヤムヤになってしまった失敗作(意訳)」と語っており、ある意味ZK-クラスにも該当するパターンとなっている。

・[[創世日記>ドラえもん のび太の創世日記]](新地球) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
独自進化した昆虫人による地上征服。実はこの世界の『神』であるのび太が人類への進化ルートを促進させた時の事故が原因だったりする。

・ねじ巻き都市冒険記(ねじ巻き都市がある小惑星) &font(#ff0000,b){SK-クラス}
地球人犯罪者による、魂を与えられたぬいぐるみ達が住む都市への侵略行為。規模はとんでもなく小さいのだが、支配シフトというSKクラス指定の条件には触れているため、一応ここに記載。

・[[翼の勇者たち>ドラえもん のび太と翼の勇者たち]](バードピア) &font(#ff0000,b){XK-クラス}
封印されていた怪物『フェニキア』の復活による大災害。人類に恨みを持つ鳥人が復讐のために封印を解いたため、それを阻止しようとしたドラえもんが『進化退化放射線源』により退化させて無力化しようとするも妨害が入り失敗、それどころか揉み合ってるうちにスイッチが切り替わりよりによって&font(#ff0000,b){進化}させてしまいより凶悪化させてしまった。

・新魔界大冒険(パラレルワールドの地球) &font(#ff0000,b){SK-クラス&XK-クラス}
過去にも魔界星接近によって恐竜絶滅やノアの大洪水など天変地異が起きたことになっている。また、今作では旧作と違い魔法世界と元の世界がある程度リンクしており、魔法世界での魔界星の接近が元の世界では&font(#ff0000,b){ブラックホールの接近}として観測されている。

・宇宙英雄記(ポックル星) &font(#ff0000,b){XK-クラス}
星のエネルギーの枯渇による崩壊。宇宙海賊団が衛星のアルマスを破壊して内部のグラファイトを手に入れるために、ポックル星そのもののエネルギーを吸い尽くして破壊エネルギーとして利用しようとしていた。
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追記・修正はK-クラスシナリオが発生する前にお願いします。

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#right(){SCP-571 - Self-Propagating Infectious Pattern
by seisatsu
http://www.scp-wiki.net/scp-571
http://ja.scp-wiki.net/scp-571

Of Multiverses and Dandelion Wine
by DrClef
http://www.scp-wiki.net/dandelions
http://ja.scp-wiki.net/dandelions

K-Class Scenarios
by thedeadlymoose 
http://scpsandbox2.wikidot.com/k-class-scenarios
http://ja.scp-wiki.net/k-class-scenarios

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