SCP-413-JP

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SCP-413-JP」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2017/04/11 Tue 11:29:13
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#center(){&font(b,red){「どうしてこんなクッソ長い階段が13段なんだよ!おかしいだろ!」}}



SCP-413-JPはシェアード・ワールド[[The SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(The SCP Foundation)]](SCiP)の一つ。
オブジェクトクラスはSafeであり、現在は収容がしっかりなされているオブジェクトであるが、微妙に危険度が大きいオブジェクトではある。
項目名は『13階段』。

#contents()

*概要
SCP-413-JPはとある小学校に存在する12段の階段。設計図上でも12段の階段であり、見た目も12段でしかない。
しかしこの階段を昇る際に、段を数えながら昇ると、「この階段が13段である」と認識するようになる。
「いーち」「にー」「さーん」と数えてんのになんで12段であることがわからないんだよって思うかもしれないが、そのからくりは単純明快。
その人が使う位取り記数法が「9進法」に変わる、つまり「はーち」の次は「じゅーう」とカウントしてしまうのである。
いわゆる学校の七不思議系のアレなのだが、その理屈をその昇る人の認識に持ってきたオブジェクトであるのだ。

さてこのSCP-413-JP、厄介なことに、その人が階段を登り降りする際は常に段を数えなければならないという強迫観念を植え付ける効果を持つ。
そして、その階段がどれだけ短くても、逆にどれだけ長くても13段の階段として認識させるようになる。
もっとはっきり言うならば、「その階段が13段であると認識させるような位取り記数法をその人に使わせる」。
短い階段ではいくつかの数がすっぽぬけ、長い階段では複数の数字が追加されるというわけである。
…んだけど、実は当初長い階段の場合は「階段自体が13段以下になるように作用する」と思われていた。これに関しては後述。

そしてこの記数法が変化した人はその記数法に使わない数字を認識できなくなる。
例えば9進法を使っている人は「9」が認識できず、そのため自分が使う記数法を「10進法」だと思い込んでいる。
そして逆に増えちゃった人は増えちゃった人で厄介で、今度はこの数字を他人に認識させることで、その人にもその記数法を使わせる影響を持つ。
影響された人は別に階段を昇る際に数える強迫観念は持たず、記憶処理を受けることで影響を脱する。
…待って、じゃあ元々の人は記憶処理を受けても…。

一応階段は13という数字に不吉であるという認識を(それを馬鹿馬鹿しいと感じていたとしても)持っている人である場合にしか影響しないようだが、
産み出されたわけわからん数字は否応なしに周囲に影響を与えるようだ。
だいたい最初の条件からしても日本は非キリスト教圏ながらジェイソンのせいで認識を持ってるわけで…。

**発見経緯
SCP-413-JPの発見された経緯は、「ある小学校の学力テストの算数の点だけ異常に他の小学校より低い」というもの。
つまり階段のせいで「9」が認識できなくなっており、そのせいでテストの答えが変化してしまったというわけなのだろう。
しかも子供たちがこうなので、当然家族や周辺住民は見事に影響を受けている。もちろん彼らの影響は記憶処理でなんとかした。
ただし子供たちはもうどうにもならないので「13段の階段しかない」建物に収容しているとのこと。さらっと言ってるけど結構きついぞ。

*実験
財団は早速Dクラスを使って実験を開始。

「1,2,3,4,5,6,7,8,10,11,12,13。あれ、さっきまで12段だったよなこの階段。」

SCP-413-JPを登らせて影響を受けたDクラスを早速11段の階段に連れて行く。
「1,2,3,4,5,6,7,10,11,12,13。ありゃ、これも13段だ……さっきまで12段だったのに。おかしい。」
8進法を使っていることに気づかず動揺するDクラス。

今度は5段の階段を登らせる。
「1,3,10,11,13。え、おかしいだろさっきまで…あれ何段だっけ?」
3進法…なのだが、13と認識させるために3が2の代わりに使われるようになった。
また5という数字が存在しないため昇る前に見た段数が理解できなくなってしまっている。

さて。

次は14段の階段を登らせる。
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,█,10,11,12,13。これも13段…どうなってんだ。頭がおかしくなったのか?」
一個数字が増えて13段と認識する(11進法)なのだが、これを聞いた研究員も
「数の数え方に異常はみられない、確認したが実際に13段になっていた。用意する階段を間違えたか?」
と分析してしまった。あっ(察し)
更に今度は18段の階段を登らせるが、
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,█,█,█,█,█,█,10,11,12,13。これも13段…どう考えてもおかしい。」
「数の数え方に異常はみられない、確認したが実際に13段になっていた。階段の段数自体に影響を及ぼしているのだろうか、13段未満の挙動と異なるのが気になる。」
研究員も影響を受けているため、同じことが起きていることに気づいていないのだ。
このままだとこの人もこの15進法を広めかねない。

さて報告書を読んだ別の博士は、研究員も影響を受けていることを推測し、
実験に関与していない別の研究員を呼んできて、全員に[[黒丸>SCP-2521]]の数で13を表記させた。

>D-13284: 「●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●」
>██研究員: 「●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●」
>██職員:  「●●●●● ●●●●● ●●●」

博士は「13と認識するために16進法でいうところのAのような数字を認識・使用している」とみて、
その数字に認識災害特性があるのではないかと疑った。
その後全員に記憶処理を施し、全員に13を再度書かせると、

>D-13284: 「●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●」
>██研究員: 「●●●●● ●●●●● ●●●」
>██職員:  「●●●●● ●●●●● ●●●」

博士「研究員を無駄にしなくてよかった(Dクラスが無駄になったことには目をつぶる)」
博士いわく、「足し算するたびに認識災害を撒き散らされてはたまらない」とのこと。たしかに。

博士はこのDクラスに100段の階段を登らせる。

「どうしてこんなクッソ長い階段が13段なんだよ!おかしいだろ!」
一体どういう数字を作り出したんだろう。いや、博士いわく「もともと存在する数字を認識していると考えるのが自然」だそうだが。

さて、研究員は「君の数の数え方は間違っている、通常は10進法で数える。」と教えた。
ところがこれに対してDクラスは「当たり前だろ…今更何を言ってんだ。」と解答した。
何進法であっても階段を登った人は自分の使う記数法を10進法と理解してしまうようだ。
「すまない、それでは例えば…自分の手の指の数を数えてみるといい、通常それが10本になるはずだ。」

「まあ当たり前だがそれもそうだ。1,2,3,4,5,6,7,8,9,&font(){█,█,█,█,█,█,[データ削除]}」

手がどうなってたんですかね…?



#center(){&font(b,blue){SCP-413-JP-1-aには一種の[[現実改変>現実改変(The SCP Foundation)]]作用があるとみられる。&br()SCP-413-JPそのものよりも本質的にはこちらが危険であると判断する。 -██博士}}



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