こまり(猫神じゃらし!)

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&font(#6495ED){登録日}:2017/09/27 (水曜日) 22:48:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

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#center(){&color(orange){猫と人とをつなぐ猫神さまとしてっ 二代目こまりをどうかよろしくお願いしまーーーす!!!}}




こまり(猫神じゃらし!)とは、週刊少年チャンピオンで連載されていた、人外コメディー漫画『[[猫神じゃらし!]]』に登場する&font(l){ネコ人間}猫神さまである。同作のメインキャラクターであり、物語は彼女と人間との交流をメインに展開する。



【概要】
猫が多く住む町・「藍ヶ浦」にかつて豊穣をもたらした「猫神」の一人娘。一人称は「こまり」。普段は人里に降りず、先代の猫神「&color(brown){しっぽ}」と共にかつて猫神のために建てられた廃神社で暮らしている。見た目は猫耳が付いた人間の少女で、巫女装束を身に纏っている。&font(l){スカートの下は穿いてない。}

尻尾の部分には、先述したしっぽがくっついている。こまり自身の尻尾は、ウサギの尻尾のような短尾。見た目は完全にネコ人間だが、本人はあくまで「猫神さま」であると言い張り、ネコ人間と呼ばれると否定する。
姿かたちこそ人間そっくりだが、基本的に生態は猫であり、その生活習慣や倫理観は人間のそれとは大きく異なっている。例として、持久力が無い、魚が大好物、普段の姿では寒さに弱いなど。ただ、色覚などは人間と同一で、しっぽなどと異なり、桜の色を識別して花見を楽しむシーンがある。その他、猫に絶対に与えてはいけないチョコレートを食べることができる、完全な猫としての姿は持たない、文字の読み書きができるなど、本来猫には出来ないことが出来る、どっちつかずな生物でもある。&font(l){やっぱりただのネコ人間である。}

凄むときの効果音は&color(orange){&bold(){ニャゴゴゴ}}。その他、&color(orange){にゃばーん}など独特な擬音を用いたり、びっくりした際は「&color(orange){&bold(){にょわ―――!!!}}」と驚くなど、猫っぽさをアピールしている。

ある日、飼い猫を探しに来た人間の少女「 &color(blue){秋雨沙耶}」と出会い、彼女の誘いをきっかけに、山を下りて人間たちと関わり合うことになっていく。当初は神社から沙耶の家に遊びに行くばかりだったが、沙耶の夏休みが終わり、彼女が学校に行くようになると、遊べなくなるのが嫌で、沙耶を追いかける形で彼女の通う学校に入学する。
二代目の猫神となってから日が浅く、能力的にも精神的にも未熟であったが、回が進むごとに神としての能力を発揮していく。




【人物】
性格は一言で表すと「&bold(){天真爛漫}」。明るく・元気を絵に描いたような人物。無邪気で人懐っこく、大抵の相手とはすぐに打ち解けることが出来る。とはいえ、これまで神社に引きこもっていたので、多くの人間を前にすると緊張してしまう。その愛くるしさから、沙耶の友人である&color(hotpink){寒恋雪子}を始めとする町内の人々からは可愛がられている。ただ、オカルト女子の &color(purple){九生葵}のようなおっかない人物は苦手で(&bold(){鉈を振り回すような人物なので}当然とも言えるが)、初対面時に彼女に対してのみ、嫌いと発言したことがある(葵の事情を知ってからはなんとか歩み寄ろうとしている)。


父親であるしっぽのことは名前で呼ぶ。人間嫌いのしっぽと異なり、「人も猫も大好き」。なので、しっぽの「&bold(){人間なんて糞!!}」といった言動は苦々しく思っている。そして、激怒したしっぽが人間と関わることを禁止し、沙耶のことを悪く言ったことで、一度こまりの方から一方的に絶交を宣言したことがある(この時のしっぽは、人間と仲良くしてばかりでこまりが自分に構ってくれないことに対して怒っていたようであるが)。仲直りした後も、人間に対して毒づくしっぽを窘めることも度々であった。ただし、しっぽのことは先代の猫神として尊敬しており、決して嫌っているわけではない。曰く「二人で一人の猫神さま」。とはいえ、神社でずっとしっぽと一緒だったことには退屈を覚えていたようで、沙耶たちと遊ぶようになってからは、しっぽに対して「沙耶ちゃんたちと遊ぶ方が楽しい」と辛らつな言葉をかけることもあった。その一方で、依存心も強く、ある事情でしっぽがいなくなった時は、まともに話すことが出来ないぐらい泣きじゃくっていた。

自分を度々「偉大な猫神さま」とアピールするが、作品内外で言われるようにかなりの&bold(){ポンコツ}(自力で木から降りることが出来ない、どう見ても罠であることに気が付かない、自分の尻に引っ付いているのに、「しっぽには内緒」と話すなど)。単行本のキャラ紹介文では「藍ヶ浦を見守っている(?)」「ポンコツ」などと書かれる始末。
しっぽの教育が偏っていることもあるが、人間社会の知識はまるでなく、所謂世間知らずなアホの子([[これ>実は私は(漫画)]]といい、チャンピオンの人外ものはアホ揃いである)。しかし、町に降りてからは、学校に通うようになって文字の書き方を覚えたり、初詣や夏祭りに出かけたり、町内会の手伝いに精を出すなど、沙耶達と過ごすうちに、人間社会には徐々に適応していく。ただ何故か「体育」を『たいく』と覚えてしまっている。
世間知らずなため、言われたことは何でも真に受ける傾向があり、学校の担任である柳に悪質な冗談で弄られることも多い。
水が苦手なために、当初は海を間近で見るだけで狼狽し、沙耶から「海には好物の魚がいるだろう」と言われた時は、「海に魚なんている訳が無い、&bold(){溺れてしまうから}」などと言い出す始末だった。

沙耶と出会うまで碌に町に出ていないため、猫の神であるにも関わらず、人間のことはおろか、猫社会の事情にも疎かった。実際、彼女の猫のイメージはしっぽによって刷り込まれた、かなり美化された「&bold(){藍ヶ浦の猫は優秀で絶対に悪さをしない}」というもの。結局現実(猫による悪さ)を目の当たりにして、猫たちの意識改革を図るが、自分含めて大失敗に終わっている(沙耶が「お前ら猫はそのままでいい」とフォローしてくれたが)。その後は猫神として、猫たちの集会を取り仕切ったり、いじめられている猫を助けるなどの活動を行っている。沙耶の飼い猫「ゆきち」を始めとした猫たちからは基本的に「猫神さま」と慕われているものの、結構気楽に接されており、しっぽ共々あまり敬われていない様子。

その他基本的に子供らしくお調子者で、おだてるとすぐに得意になる。そのため調子に乗って痛い目に遭うこともしばしば。加えて何かと影響されやすいところがあり、テレビで見たライオンの雄々しさに影響され、「強いライオンになる」と言い出し、そのために「ケンカごっこ」で強くなろうとした。この際、わざわざライオンの着ぐるみを着込んでいた(沙耶の母親が製作したもので、彼女はこれ以外にもこまり用の衣装を作っている)。その他、これまたテレビで見た猫を題材にしたヒーロー番組を見た後、それを真似て猫神ヒーロー『&color(orange){&bold(){ますくにゃん}}』を名乗りコスプレして藍ヶ浦の自治活動に乗り出したりした。
幼さ故頼りなさが目立つものの(こまり自身も、自分が未熟だということは自覚している)、当人は「猫神さま」であることを強く意識しており、町の人々や、猫たちを守りたい気持ちは本物。しっぽのような傲慢な態度ではなく、健気に周囲の為に奔走する姿は、非常に愛らしく、町の人々から可愛がられる一因となっている。


彼女を語る上で欠かせないのは、彼女が非常に  &color(deepskyblue){&bold(){泣き虫}}なことである。[[作品>猫神じゃらし!]]の項目にもあるが、何かあるたびに泣く。ほぼ1話に1回は泣くかぐずつく。
最終的には、泣いてばかりで周囲に心配をかける自分を反省し、藍ヶ浦の猫神として皆を守りたいという決意を以て、泣き虫を卒業した。



【人間関係】
・&color(brown){しっぽ}
こまりの父親にして初代猫神。沙耶達と出会うまではずっと神社で一緒に過ごしてきた。こまりにとっては「偉大な先代」であり、様々なことを教えてくれた尊敬すべき存在なのだが、こまりを溺愛するあまり、過保護かつ偏った教育を施していたので、こまりが世間知らずなポンコツに育った原因でもある。ある事情から人間を非常に嫌っているため、こまりを人間に関わらせまいとしている。ただ、こまりの意志は尊重しており、口では人間と関わるなと言いつつも、こまりが沙耶達と遊ぶことに関しては干渉していない。むしろこまりと共に人間社会に関わっていく内に、しっぽ自身も段々と馴染んでいっている。
こまりを見守るため、文字通りこまりの尻尾として振る舞い、こまりの尻尾にくっついている。
こまりの父親だけあってしっぽ自身もポンコツなところがあり、こまりと一緒に罠に引っかかるなど、ハッキリ言って頼りにならない。ただし、土壇場では「自分は良いからこまりにだけは手を出すな」と訴えるなど、父親として体を張る。


・ &color(blue){秋雨沙耶}・ゆきち
こまりにとって初めてできた友達。こまりが外の世界に出るきっかけとなった人物で、一際彼女に懐いている。沙耶の方もこまりのポンコツさや素っ頓狂な言行に呆れたりツッコミを入れつつも大切な友達としてよく面倒を見ている。ただしこまりによって迷惑をかけられることも人一倍多く、こまりが猫たちに盗み食いを我慢させる訓練を行った際に用意した魚は&bold(){全て沙耶の自腹}であったり、雨の日に、沙耶が傘にこまりを入れたにも関わらず、少し濡れるだけで大騒ぎし、沙耶がこまりに傘を渡し、自分は傘を差さず帰宅した結果、熱を出して寝込んだこともあった(さすがにこまりもこの時は強く責任を感じていたが)。沙耶の方も、こまりをからかうことがあり、マタタビで酔わせて遊んだりした(その結果エライ目にあわされたが)。
学校に入学してからも沙耶の家にほぼ毎日入り浸っており、半ば居候状態。沙耶の母親に大層可愛がられており、沙耶のお古の雨合羽などを着せてもらっている。
飼い猫のゆきちとも、親密な関係を築いており、ゆきちを学校に連れて行ってやったり、相談に乗ったりしている。当初は周囲の猫に馴染めていなかったゆきちを猫集会で紹介し、仲間入りを助けるなど、色々とフォローしている。



・&color(hotpink){寒恋雪子}・たぬのしん
二番目に出来た友達。彼女からは「こまにゃん」と呼ばれ、可愛がられている。扱い方を心得ているようで、こまりをよくおだてている。他にも、沙耶の人となりをこまりに話し、二人で沙耶をからかう場面がある。よくがさつな沙耶のフォローをしており、こまりが海に慣れたり、学校に行くきっかけも雪子が作っている。沙耶が姉貴分なら雪子はまるで過保護な母親のように接しており、沙耶からは「ダメな方向に甘やかすな」と突っ込まれたこともあった。シーンによっては本当に母と娘のように見えることも。
雪子が預かっている家出猫・たぬのしんに、「こんなのが神とか終わってる」と笑われた時は、本気で怒っていたが、それ以降は仲良くなっており、他の猫に絡まれていたたぬのしんを助けている。

・ &color(purple){九生葵}・ナナ
こまりが作中最も苦手としている存在。ファーストコンタクトは、葵の仕掛けた罠にはめられた時(後にまた罠にかかる)。その罠だが、一目で罠と分かる程度のもので(魚が乗ったトレーの左右に紐が付けられ、魚を取ると紐が千切れ網が降ってくるというもの)あり、そんなものを「お供え物」と勘違いして拾い食いしようとしたこまりのポンコツぶりが際立っている。後にまた罠にひっかけられることになる。
それ以降、悪霊研究のために、度々葵から襲撃を受け、しっぽを切り落とされそうになったり、怪しげな薬を飲まされそうになっている。当初はしっぽ目当てだったが、後にこまりもターゲットに含まれている。こまり自身は、初対面時には「あっち行って」と拒絶するが、葵が猫好きであることを知り、それ以降愛猫のために研究している葵に何とか歩み寄ろうとしているが、過激な葵を怖がっている。
葵の飼い猫で、現在は死亡し幽霊となっているナナには、葵の襲撃から何度も助けてもらっている。その他、「自分の死から立ち直ってほしい」というナナの願いを叶えようとするも、葵を怖がって失敗することが多い。



【作中での描写】
〈1巻〉
初期のころから、キャラクター自体はほぼ固まっており、「ポンコツ」「お調子者」「泣き虫」「世間知らず」「優しい性格」といった要素が描写されている。ただし1巻時点では、海の件(こまり:海なんて嫌!→釣り人:魚釣れたからあげるよ→こまり:海っていいもんですな~)や、我慢の訓練の件(こまり:町の人が猫のことキライになっちゃう→沙耶:お前らはそのままでいい→こまり:じゃあ魚食べたい!)、お手伝い(猫神さまなんだから町の人のお手伝いする!→大変なのでたまにだけやります!)などで、調子のいいウザカワイイキャラ的な描かれ方がされていた。


〈2巻〉
学校に入学し、制服を着るようになる。この辺りから、雨合羽や後述する衣替えなど、見た目に変化が見られるようになる。この頃には「人間も猫も大好き」と明言している。しっぽとはこまりの方から一方的に仲違いするが、周囲の言葉を受けてしっぽに謝り、和解する。これ以降、しっぽの人間に対する悪口を諌めるようになる。


〈3巻〉
更に衣装のバリエーションが増加。沙耶のお古の着物や、ライオンの着ぐるみ、おひなさまやサンタクロースの衣装など、様々な衣装を身に纏っている。&font(l){ちょっとした着せ替え人形である。}この頃になると、こたつで正月を満喫していたり、クリスマスにサンタごっこに勤しんだり、罠であったが湯たんぽと毛布で温まっていたりと、俗世にまみれてきた感がある。家庭訪問で沙耶の為に担任に&font(l){頭の悪い}取引を持ち掛けたり(この際逆に担任の言動で追い詰められたが)、猫たちと違って花見を満喫したり、ぶっちゃけるとほぼ人間みたいな描かれ方である。本人も初詣の際、自分が猫「神」であることを忘れかけ、別の神社でお参りしそうになった。流石にその後「猫神さまの神社でないと」と持ち直したが。





【特殊能力】
●&bold(){猫呼び鈴}
物語開始時点で唯一こまりが使用できた能力。本人曰く「秘技」。文字通り、鈴を鳴らすことでどこからともなく猫を呼び寄せる。ぶっちゃけ&bold(){地味}な上に、作中でも言及されたように偶然猫が来ているようにしか見えなかったりするため、絵面的に微妙。しかも最初の使用時は、&bold(){一匹も呼び寄せることが出来ず}、彼女のポンコツっぷりが発揮されている。ただし、その後の使用時には多数の猫が集まっており、効果はあるらしい。


●&bold(){衣替え}
通常の猫は季節の変わり目に衣替えをするが、こまりは当人曰く未熟だったため、当初は衣替えできなかった。しかし、急激な寒さによって(しっぽ曰く「成長」)冬毛に衣替えすることに成功している。毛深くなり、手足には爪が生え、肉球も発達、顔に猫の髭が生えるなど、より猫に近づいた獣人チックな見た目になる。顔と服装以外は完全に二足歩行の猫である。
最初に衣替えした時は、早速調子に乗って張り切っていた(この時の一連の言動に、沙耶は完全に呆れていた)が、悉く&bold(){裏目に出てしまう}。肉球のせいで鉛筆や箸が持てず、伸びた爪によって道具も壊すなど、学校生活をまともに送れなくなってしまい、「思ってたのと違う」と落ち込むが、&bold(){翌日には元の姿になっていた}。その後も冬毛になることがあったが、&bold(){結局大して役に立っていない}。結局友達がいるから温かいという結論を出し、寒いから冬毛になるということはなくなった。実際、初めて冬毛になった回以降、寒さをこたつや湯たんぽで凌ぐ場面がある。


●&bold(){抜け毛(毛玉)ボール}
クリスマスの夜、こまりが「猫神サンタ」としてクラスの仲間たちに配ったプレゼント。その名の通り、こまりの抜け毛から造られた毛玉。&font(l){夜中に枕元に毛玉置いていくとかホラーすぎである}
この毛玉を持っていると、こまり曰く「ずっと一緒」とのこと。この毛玉を渡された者には、生涯の幸せが約束されたと言う。
葵は後日、この毛玉から&bold(){しっぽのクローンを独自に生成している}(本人曰く失敗であったようだが)。


●&bold(){にゃんこウイルスM}
しっぽとこまりの「みんな猫になれば仲良くなれる」という意思が&font(l){珍しく}共鳴した結果、人間を猫に変える力が発生した。ウイルスという名の通り、次々と学校の人間に感染していき、感染した者はこまり同様猫耳と尻尾が生える。症状が進行すると、猫と会話できるようになったり、猫と同じ習性になっていく。こまりとしっぽはこの力によって「町のすべての人間を猫に変えて藍ヶ浦を真の猫の町にする」という野望を持つが、沙耶の訴えを聞いたこまりは改心し、なんとか事態は収まっている。この際、こまりに叱責されたしっぽは&bold(){速攻で折れた。}


●&bold(){入れ替わり}
しっぽとこまりが体を交換する。しっぽ曰く、こまりとしっぽは二心同体であるため、行うことは容易いとのこと。
人間を嫌うしっぽがこまりの体を使って、人間の本性を暴こうとした。この際、しっぽがこまりとして、こまりがしっぽとして振る舞うのだが、お約束として二人して&bold(){演技がド下手}だった。何だかんだでばれなかったが。
肝心の結果はというと、如何にこまりが周囲から大切に思われているかを証明しただけだった。






主な&font(l){ポンコツ}台詞集
#region
・この&ruby(・・・){こまり}こそがこの藍ヶ浦をずーっと昔から見守っている偉大な”猫神さま”なんよー!!!

・かっ…神様ごっこじゃないもん!!!こまりはほんとに猫神さまだし!!

・大昔の藍ヶ浦の猫たちはとっても優秀で 猫神さまの言うことだってちゃーんと聞いて 人間のためにネズミ退治だってしたのに…! 
 &bold(){猫は絶対に悪いことしないのにー!!!}

・猫神さまの教え① 藍ヶ浦の猫は「がまん」すべし! 藍ヶ浦の猫たるもの「食べたいなー」とか「遊びたいなー」とか思っても 人間のためには我慢しなければなりません! 昔の猫たちにはその心がありました!

・&color(orange){今日は特訓のために沙耶ちゃんが美味しそうなお魚を買ってきてくれましたー!}
 &color(blue){私の自腹なんだからな!大事に使えっ}

・&color(orange){いいですね~みんな~我慢です!絶対に食べたらいけませんよお~ ぜ…絶対に…食べたら…}
 &color(blue){(お…教えてる側が早くも限界!!!)}

 &bold(){バクーッ}

 &color(orange){&bold(){あーっ!!! あ…あああ~…!!!}}
 &color(blue){(もはや先に食われたことを悔しがっている…)}
 &color(orange){&bold(){はっ…!!}も もー!!ダメって言ったのになんで食べるんー!!}
 &color(blue){(説得力ねー…)}
 &color(orange){も―――次っ!もう1回やるから今度はちゃんと我慢するんよー!!}
 &color(blue){つ 次!?また私が買ってくんのか!!?}

・&color(orange){ううう…なんでえ~…?何回やってもみんな食べちゃう…我慢できないって言う~…}
 &color(brown){藍ヶ浦の猫がここまで堕落していたとはな… けぷっ}
 &color(blue){&ruby(おまえ){しっぽ}もこまりに隠れて食ってたじゃねーか!!!私の金で買った魚を!!}

・&color(orange){ううう…我慢しなきゃダメなのに…こんなんじゃ町の人が猫のことキライになっちゃう~…}
 &color(blue){………}
 &color(blue){べ…別に嫌いになんかならねーよ!猫なんて基本的にわがままで気まぐれだし!それでも藍ヶ浦の人たちは猫と一緒に暮らしてきたんだから}
 &color(blue){おまえら猫はそのまんまでいいんだよ}
 &color(orange){…沙耶ちゃん…}
 &color(blue){(や やべっこっ恥ずかしいこと言っちゃった)}
 &color(orange){え…えっとね!じゃあ沙耶ちゃん &bold(){こまりもあのお魚食べたいなーって…!}}
 &color(blue){………}


・こまりねー最近思うんよ!藍ヶ浦を守る猫神さまなんだから町の猫だけじゃなくて町の人たちのことも守ってあげなきゃダメなんじゃないかなーって!

・&color(blue){そういや こまりお前近くで海みたことあんのか?}
 &color(orange){?&bold(){ない!}}
 &color(blue){(ないのにキレイとか言ってたのかよ)}

・&color(blue){ほ ほら!海にはお前の好きな魚とかいっぱいいるんだぞ?}
 &color(orange){う 嘘だ~…!}
 &color(orange){魚とかおるわけないやん!溺れてしまうやん~…!!}
 &color(blue){&bold(){泳ぐんだよ!!魚は泳いでんだよ!!!}}



・&color(orange){あ あの…!沙耶ちゃんのおかーさん!}
 えっあっはい!なんでしょーか!
 &color(orange){こ…こまりのことキライにならないでください…!猫神さまはたしかに怖くってスゴイですが 人間に悪いことはしません! だから猫神さまのこと好きになってくださっ&bold(){ゔゔえ゛え゛え゛}}
(な…泣いてる!!!)

・&color(orange){みっ見てしっぽ!!お魚だ!!神社の前にお魚が置いてあるよ―――!!!お お供え物かな!?食べていいんかなー!?}
 &color(brown){なーにかまわん!町のもんはすべて猫神のもんだー!!}
 &color(orange){いっただきま―――…}&bold(){ブチッ}

 &sizex(6){バサーッ}
 
 &color(orange){&bold(){にょわ―――っっ!!!! なっ…なんこれ!?動けんよしっぽー!}}

 
・あ…あくりょー…?あくりょーって悪いユーレイのこと?こまりが?

・こまりたちはねー猫神さまなんよ!藍ヶ浦を守っているちょースゴイ神さまなんよ!

・&color(purple){こんな耳まで生やされて これも悪霊の影響なんですね!!}
 &color(orange){&bold(){この耳は生まれつきです!!}}

・怖いことする人キライ!あっち行ってください~…!

・きっとあの人も猫が大好きなんよ

・&color(orange){そうだった!こまりすっかり忘れてました!こまりは猫神さまなんだから もっと藍ヶ浦のために頑張らなきゃいけないんよー!}

・&color(orange){ねー2人ともーお願いごととか手伝ってほしいことなーい?}
 &color(blue){(猫しか呼べないくせに…)}

・&color(orange){ねーしっぽ!次はどんなお手伝いしたらいいと思うー?}
 &color(brown){ふむこまりよ おまえはひとつ重大なことを忘れているぞ! 真の猫神ならば人間になぞ一切構わず神社でしっぽと一緒にお昼寝するだけで十分―――!!!}
 &color(orange){しっぽに聞いたこまりがまちがいだった}
 &color(brown){………!!}

・お魚焼いたから1匹持っていきなさい
 &color(orange){&bold(){にゃわ―――!!ありがとうおかーさん!!} えへへーお手伝いするといいことあるんやね!}
 &color(brown){当然だー!!この猫神が人間ごときのために労働してやったのだからなー!!}



・&color(orange){う…うえええ~…沙耶ちゃんどっか行っちゃったって…今日遊べないって~…!楽しみにじてたのに…今日もいっぱい遊べると思っでだのに~…!!}
 &color(brown){な 泣くなこまり!大丈夫だ! 学校とは勉強する場所のことだ 小娘共も夕刻には家に戻るはず 明日また遊べるではないか!}
 &color(orange){あ…あした…?で でもっ1日会わんかったら 沙耶ちゃんこまりのこと忘れちゃうかもじれんし~!!!}
 &color(brown){な……なんだとー!? ふ ふむありうる!!&bold(){人間はアホだからな!!}}
 &color(brown){猫神を忘れられては困る!!!集え猫共!!小娘共のいる『学校』とやらを探すのだ―――!!!}



・&color(orange){今日も登校日なん!?}
 &color(blue){………うん…じゃあ行ってくるから…}
 &color(orange){&bold(){わあああ わあああー!!! 猫呼び鈴!}}
 &color(orange){&bold(){行かせんもん!行かせんもん―――!!!}}
 &color(blue){&bold(){だあーもー!!駄々っ子かおまえは―――!!!}}

・&color(orange){&bold(){みなさんはじめましてー!こまりは猫神さまです!藍ヶ浦に伝わるすっごくエライ神様なんよー!!}}
 &color(brown){ひれ伏せガキ共!!食うちゃるぞ―――!!!}
 &color(orange){えっとえっと…だからえっとーっ…&bold(){こっ……こまりとなかよくしてくださーい!!!}}


・こまりだって前沙耶ちゃんたちが学校行ってすっごくさびしかったのに ゆきちの気持ちに気付けないなんて…!!

・&color(orange){(うああー…!怖いよう…!!でも猫神さまとしてナナと葵ちゃんのために説得しなきゃ…!!)あ あの 葵ちゃ…}
 &color(purple){&bold(){いざ切断!!}}
 &color(orange){&bold(){やっぱこわい無理いいい!!!}}

・&color(orange){ねーねーおかーさん!こまり 何かお手伝いしよっか!}
 へ?ああーそうねえ…そうだ!このお手紙ポストに入れてきてくれん?ポストわかる?赤い丸筒みたいなの!
 &color(orange){わかんない! けど沙耶ちゃんと行くからたぶんわかります!}
 &color(blue){&bold(){勘弁してくれよおーもお―――!!}}

・&color(blue){おいどうした!?手伝いは!?}
 &color(orange){やめる…}
 &color(blue){やめんの!?}
 あらー雨降ってるの?じゃあ沙耶1人で行ってきなさい
 &color(blue){&bold(){おかしくない!!?} おいおいちょっとした小雨だろーポストすぐそこだぞ!?}
 &color(orange){やだ…雨キライ…お外出たくない…}
 &color(brown){貴様しつこいぞ!!!猫神に雨に濡れろと申すかーッッ!!!}
 &color(blue){しつこいってほど言ってねえよ!!! たかだか雨でテンション下がりすぎだろ…}

 

・すごい!全然濡れない!こまりは今むてきだ―――!!

・&color(orange){もおーしっぽはなさけないなあー!たかだか雨なんよ~?}
 &color(brown){ふええ…}
 &color(blue){それは さっき私がおまえに言った言葉だ!}

・こまりのこと学校に入れてくれてありがとう!おかげで今すっごく楽しいんよ!

 

・いつもと違う冬毛こまりが今日も学校を頑張っちゃいますよおー!
 今日のこまりは一味違う冬毛なので &ruby(・・){ココ}をつかうのです!
 冬毛なこまりは『たいく』でもしゅごいのです!

・&color(orange){(こ ここは一味違うこまりとしてカッコよく切りぬけないと…!)}
 &color(orange){&bold(){ええーい!ひっさつ肉球こうげき!}}

 ポムンッ ポムンッ…ポムンッ…ポムンッ…ポムンッ…

 &color(purple){いや効きませんけど}
 (引きずられて)&color(orange){わあああん}
 &color(blue){&bold(){ほらいつも通りだ!!!}}


・&color(orange){&bold(){やめてってばー!!! しっぽなんかキライ!!!}}

 &color(brown){す…すまん…こまり…しっぽが悪かった…!!}
 &color(blue){(謝んの早っ!!!)}
 &color(orange){勝手なことばっかり…沙耶ちゃんのことまで悪く言うしっ…}
 &color(brown){だ だから悪かった…!キライなんて言うな…!}
 &color(orange){&bold(){もう口利かない!!知らんもん!!}}
 &color(blue){お…おい…!}
 &color(brown){お…おおおおーん!!!}
  &color(blue){(あーあ…)}




・しっぽはいつも人間のことキライキライって こまりは猫も人間も大好きなのに…!何より沙耶ちゃんの悪口言ったし!絶対許さんもん!

・こまりだってしっぽ大好きだよう~… 
 いっぱい色んなこと教えてくれたし憧れの初代猫神さまだし本当は仲直りしたいのに あんなに怒ってキライとか言っちゃってどう謝ったらいいのかわかんないよおお~!!

・&color(brown){にゃはあああ~~~!!!この&ruby(こたつ){箱}のにゃんと素晴らしいことか!!}
 &color(orange){あったかいのがこまりをつつみこむよおおお}
 &color(brown){そして雑煮がうまい!}
 &color(orange){おもちがもちもちだー!}

 &color(orange){&bold(){はああ…お正月ってしあわせ~…♥}}
 &color(blue){………(こ…これが…我が町の神さまだというのか…)}


・&color(orange){こまりは強いライオンになって猫神さまとして沙耶ちゃんや藍ヶ浦のみんなを守りたいんよ…!}
 &color(blue){(ライオンになっちゃったら もうライオンゴッドじゃん)}

・&color(orange){&bold(){ひっさつ!猫ぱーんち!!!}}

 がっっ

 &color(blue){(す…すげえ…&bold(){ぜんっぜん痛くねえ……)}}
 &color(blue){&bold(){人間チョップ}}

 &bold(){ド  ス}

 &color(orange){&bold(){ぬ゛ん゛っ}}
 &color(orange){&bold(){わあああん~}}
 &color(brown){貴様あああー!!!}
 &color(blue){&bold(){貧弱すぎるわ!!}}


・&color(orange){ん んん~っ?雪はキライだけどお~ちょっとこまりもつくってみよっかな~?んん~?}
 &color(blue){素直に楽しそうだからやりたいと言え}


・&color(brown){今日1日こまりとしてあやつらに接触し本性を暴き出してやるのだ…!!}
 &color(orange){こまりは何だか騙すみたいで嫌だなー…}
 &color(brown){いやいや騙すわけではない!前に『てれび』で観たドッキリのようなものだ!}
 &color(orange){そっか!ドッキリなら楽しいかも!}


・&color(orange){う…うーこほんっこほんっ し しっぽは今日ちょっと体調が悪くてよく見えんかったんよお~~~}
 &color(brown){(でたー!!『しっぽの監視が弱いことを伝える』作戦ー!!)}
 &color(hotpink){えっ そうなん!?大丈夫!?}
 &color(brown){(監視がなければ気もゆるむというもの!さあ 本性を現せ人間…!!!}
 &color(hotpink){そんな…}
 &color(hotpink){&bold(){それなのに猫神さまとして気丈に振る舞って…ほんとええ子やねこまにゃんたちはっ~!}}
 &color(brown){~~~っっ}

・&color(brown){おのれ あやつ…ことあるごとにベタベタと…!}
 &color(orange){ぎゅーってしてもらってきもちよかった~}
 &color(brown){&bold(){にゃんぽんたん!}あんなので喜んでどうするっ}
 &color(orange){でもでもっ雪ちゃん優しかったでしょ?人間は悪い人ばっかりじゃないんよ!}
 &color(brown){い…いいやっまだ作戦は始まったばかりだ!!あやつはともかく必ず人間は本性を見せるはずなのだっ!!}
 &color(orange){んも~…}


・&color(brown){や…やたら心配されて物をたくさんもらってしまった…}
 &color(orange){ほらねーしっぽ!藍ヶ浦は いい人ばっかりなんよ!&bold(){だから こまり人間大好き!猫神さまとしてみーんな守ってあげたいなあー!}}
 &color(brown){…こまり…}


・&color(blue){あちゃ~…折り畳み1本しかないな…小さいけど一緒にさして帰るか}
 &color(orange){うう~… ほあっ 肩が!!肩が濡れちゃうよおおーっ!!!}
 &color(blue){それくらい我慢しろや!!}
 &color(orange){&bold(){んにゃあああー!!!}}
 &color(blue){………}

・&color(blue){ほら 1人で使えばちょっとはマシだろ}
 &color(orange){沙耶ちゃん!!? だめなんよ沙耶ちゃん!!!濡れたら死んじゃうんよ―――!!!}
 &color(blue){死なねーよ!! 心配すんな!私は走って先帰っとくから!}
 &color(orange){沙耶ちゃん…! 自らをぎせいにして…!}
 &color(brown){けっ…小娘が気の利いた真似を…}






・こまり…助けてもらってばっかりで…全然りっぱじゃなかった…今度はこまりがみんなを 藍ヶ浦を守れるようになりたい…!だからしっぽがおらんくたって泣かない!!だって こまりは猫神さまだからーーー!!
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