SCP-225

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SCP-225」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2017/10/15 (日) 14:25:46
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&bold(){SCP-225-1とSCP-225-2の衝突は[データ削除]する可能性を有します。}}

SCP-225は、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) のひとつである。 
項目名は『Unstoppable and Immovable (止められない動かせない)』、[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclidである。

*概要
SCP-225は2個の金属球の総称であり、それぞれSCP-225-1およびSCP-225-2と名付けられている。
共通の性質として、共に光沢のある灰色をしており、直径は0.681m、推定重量約1300kg (平均密度は7.9g/cm&sup(){3}と、鉄と同程度) 、どうしてそこにあるのか起源は不明で、そしていかなる手段でも破壊不可能という点である。

*SCP-225-1
SCP-225-1は、現在ではサイト-65に収容されており、地上から約7.3mの空中で浮遊状態を保っている。
ただし、これは[[地球]]にいる我々から見た話であり、地上から離れたある1点で固定されているという事は、SCP-225-1は未知の推進力で地球の自転/公転運動と正確に一致する運動をしている事を意味する。
空中で浮遊状態を保っているというのはあくまで相対的な見方に過ぎない。

SCP-225-1の異常な性質は、この&bold(){空中の1点に固定された状態を永久的に維持している}点である。
外から工具や武器を使っても、重力や磁場のような相互作用を加えようと、破壊はおろか、そこから少しも動く事が無いのである。
実際の所、サンプルを採集できていない事から、金属という組成自体推定でしかない。
この異常なまでの頑強さから、SCP-225-1は収容こそされているが盗難が不可能と見なされ、警備すらされていない。
SCP-225-1の性質はこれだけであり、単独では特に何も害をもたらさない存在である。

*SCP-225-2
SCP-225-2はSCP-225-1と異なり、現在収容されていない。
収容する方法も現時点では見つかっておらず、財団では現時点ではSCP-225-2を継続的に監視する事しかできていない。

SCP-225-2の異常な性質は、&bold(){地球の公転運動とほぼ同期した移動を永久的に維持している}点である。
SCP-225-2の移動は、地球の公転運動に似た運動をしているが、地球を周回している訳でも、[[太陽>太陽(天体)]]を周回している訳でもない、本質的に予測不能な軌道を維持している。
地球から見ると、SCP-225-2は相対的に地球と同じ方向に進みながら、近づいたり離れたりを繰り返しているように見える。
通常、地上から██km~████kmの間を維持しており、1日の間ではほとんど高度を変えるようには見えない。観測を始めて以来高度が10kmを下回った事は無いが、一方で[データ削除済み]まで離れ、一時的に見失った事がある。
ちなみに見失われたSCP-225-2は、██████&bold(){ルナ衝突事案}の後に再発見された。ルナとは[[月>月(天体)]]と言う意味なので…。
SCP-225-2もSCP-225-1と同じく、あらゆる力を加えても破壊不可能である。それどころか進路上にある物は全て貫通する上に、SCP-225-2の軌道は全く変化しない。
財団がSCP-225-2を収容できていないのは、この停止できない性質にある。

*"止められない動かせない"
SCP-225-1とSCP-225-2は、それぞれ単独では脅威となる事は無い。
SCP-225-2は進路上の物体を貫通してしまうが、それでもかなりの上空にある為、通常は問題にならない。

しかしながら、SCP-225同士がもし衝突するような事態が発生した場合、話はがらりと変わる。
SCP-225-2の軌道は50年先に渡って予測が立てられているが、万が一衝突する恐れがあると判明した場合、以下のようなプロトコルが用意されている。

>現時点でSCP-225は喫緊の脅威をもたらすものではありません。しかしながら、SCP-225-1との衝突経路にあることが検知された場合、SCP-225は直ちにKeterへと更新され、SCP-225-1またはSCP-225-2をその経路から変更する全ての努力がなされねばなりません。
>
>仮に衝突の可能性がある場合でもこの目的のために全ての財団資源が利用可能となります。予防措置およびKeter級物品の即時破壊に至らないであろう[データ削除]により封じ込め違反が生じた場合の改定された取扱方として地球脱出計画が作成されます。

なんと、衝突経路になると分かった時点で、例え可能性の段階でもSCP-225はEuclidからKeterに格上げ、&bold(){財団の資源が全て利用可能}、最終手段として&color(#ff0000){&bold(){地球脱出計画}}まで検討されるのである。
SCP-225-1から見れば、SCP-225-2はかなりの高速で運動している。しかも、SCP-225は合計2600kgとかなり重い。この為、両者が衝突する事態はかなり危険を伴う。
SCP-225の衝突イベントで何が起こるのかは完全には予測されていないが、最も受け入れられている予測は、衝突は互いを消滅させ、運動エネルギーが変換され、少なくとも██ギガトンの核爆発に相当するエネルギーを放出する事である。
史上最大の核兵器であるツァーリ・ボンバは、設定された出力の上限は100メガトンであるが、実際の爆発は50メガトンに設定された。
ギガトンで2桁と言うのはその数百倍を意味するのだからいかにとんでもないかが分かるだろう。


追記・編集は地球脱出計画を作成してからでお願いします。

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#right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-225 - Unstoppable and Immovable
by RhettSarlin
http://www.scp-wiki.net/scp-225
http://ja.scp-wiki.net/scp-225

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
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これで終わりではない。実際のところ、衝突の結果莫大なエネルギーが放出されるというのはあくまで予測でしかない。
そもそも、SCP-225は、財団が試せる全ての方法で破壊不可能であり、SCP-225-1は移動が不可能、SCP-225-2は運動方向を変えたり止める事が不可能なのである。
勿論、財団も全知全能ではないのだから、何か方法はあるかもしれないが、それでも超常現象を扱っている財団である以上、財団が試して出来ない事は本質的に不可能である可能性がある。
SCP-225も、片方は動かせず、片方は止められないのである。互いが衝突した場合どうなるのだろうか?SCP-225-1が動く保証も、SCP-225-2が止まる保証も、何より互いに破壊される保証はない。
メタ的な話になるが、SCP-225の元ネタは「抗う事の出来ない力のパラドックス」を表したSCiPである。つまり、抗う事の出来ない力が、不動の力と出会った時にどうなるか、という逆説である。「全能のパラドックス」の改変版で、東洋では「矛盾」とほぼ同じ意味で語られる話である。

ではこの場合にSCP-225同士が衝突したらどうなるか。
最良のストーリーは、SCP-225-2が跳ね返って運動方向を変えるか、SCP-225-1が運動を開始し、逆にSCP-225-2が停止する事である。しかしながら、これらは両者の性質を破る物である。
また、そもそも膨大なエネルギーが放出されるという結果も、両者が破壊不可能な点を考慮すると、やはり性質を破っている物である。
上記の事が起こらない事は完全否定はされていないが、かといって肯定されるものでもない物である。
最悪のストーリーは、衝突した結果が互いに矛盾するならば、宇宙の中で法則を犯す矛盾が出現する事を意味する。
その場合宇宙で何が起こるかは不明だが、少なくとも地球脱出では全く不十分であろう。
勿論、矛盾している同士の出会いなのだから、導かれる結果は無数にあり得る。

>そのような事情により地球脱出では不十分である可能性があることから、[データ削除]する前に[データ削除]が許可されるべきです。

結局のところ何が起こるのか、それはSCP-225が実際に衝突するまで分からない事かもしれない。

#openclose(show=メタ的な追記){
ここまで見ると、人類あるいは地球ないし宇宙が終わりを向かえる可能性があり、[[K-クラスシナリオ>K-クラスシナリオ(SCP Foundation)]]が発生するしか結論はないと考えたくもなるだろう。
ただし、作者のRhettSarlin氏は、少なくともK-クラスシナリオという単語を出す事に否定的な事がディスカッション内で示されている。
SCP-225がパラドックスを元ネタとしたものであるが故に、結論を何か1つに絞ろうとする書き方にする事に難色を示しているからである。
パラドックスが発生する以上、その結果発生する出来事はそれこそ無限にあり得る。その無限の可能性を1つに絞る事は、パラドックスを元ネタとするSCPの記事としては相応しくないという考えである。
勿論、読者がこれを読んでK-クラスシナリオを想像する事は自由であるが、少なくとも他の可能性も選択肢として残す意味で、元記事ではK-クラスシナリオという単語を使用していない。
この記事でも、あくまで解説の意味でそのような終わり方もあるという事を明記はしたものの、元記事を尊重しK-クラスシナリオという単語は使用していない。
}


追記・編集はSCP-225同士の衝突で何が起こるのか考えてからでお願いします。

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#right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-225 - Unstoppable and Immovable
by RhettSarlin
http://www.scp-wiki.net/scp-225
http://ja.scp-wiki.net/scp-225

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- SCP-225同士がぶつかるより、人工衛星とか宇宙空間の他のSCPとぶつかった時の方が心配  -- 名無しさん  (2017-10-15 15:28:03)
- 項目名の単語の頭文字を取るとU and Iになるのは何か意図があるのだろうか  -- 名無しさん  (2017-10-15 16:03:24)
- ぶつかっても相対速度は地球の自転スピードだし、たかだか1トン同士じゃそれほど被害でなさそうな気がするんだが  -- 名無しさん  (2017-10-16 12:05:07)
- なぜ「そう」なっているのかわからない、だから「そう」ならなくなったときに何が起こるのかわからない。そういうことか。  -- 名無しさん  (2017-10-16 13:13:25)
- そう見えている現象も  -- 名無しさん  (2017-10-16 19:49:21)
- おっとミス。そう見えている現象も、本当にそうであるとは限らないわけで、財団としてはそちら(≒二つの間に見えてないルールがあること)を祈るしかないのがつらいところだ  -- 名無しさん  (2017-10-16 19:50:39)
- 何故か付与されたタイトルを見た途端日本人のみに「カ○ビーのかっ○え○せん♪」という言葉とメロディによるミーム災害が発生するという記録があるとかないとか  -- 名無しさん  (2017-10-17 00:57:41)
- 斬像矛・剛羅盾「「うん、ぶつけてみないと分からないよな!」」  -- 名無しさん  (2017-10-17 11:49:12)
- ↑6  -- 名無しさん  (2017-10-17 16:38:36)
- 失礼、1トン同士の物体がぶつかって大した被害にならないのは両者の原子が動けるから。もし原子が空間上で動けないなら原子が崩壊して90兆ジュールかける10^6分のエネルギーが…  -- 名無しさん  (2017-10-17 16:43:08)
- そもそも「壊れない」のが「財団の技術で不可能」なのか「概念的なレベルで壊れない」なのかも財団はわかってないんだからぶつかったときに何が起こるのか予想できるはずがないんだよな  -- 名無しさん  (2017-10-17 21:33:58)
- ↑5 それなw 絶対日本人限定ミーム災害持ってるわ  -- 名無しさん  (2017-10-20 00:42:55)
- ↑7 実は1と2は互いに干渉できず衝突してもすり抜けて終わり…という可能性もあるかもしれない>二つの間に見えてないルール  -- 名無しさん  (2017-10-20 01:21:10)
- 太陽系が銀河の周囲を公転している事を考えると-1と-2の接触の可能性は凄く低くなりそうだけども  -- 名無しさん  (2017-10-27 19:55:00)
- 日本支部にはどんな球体でもホームランできる「ホームラン量産法」があるじゃないか。あれで225-1を宇宙の果てまで吹き飛ばせば解決じゃね?  -- 名無しさん  (2018-01-23 19:22:23)
- ↑例えば225-1が相対的に地球に固定されていた場合、225-1につられて地球も宇宙の果てに吹っ飛んでいく可能性があるから財団には絶対できない(けん玉の玉を全力で壁に投げつけてみよう!  -- 名無しさん  (2018-01-23 19:58:11)
- ようするに「何が起こるか全く予想もできない」ということだな。すり抜けたり両方消滅したりして被害が出ないかもしれないし、無限のエネルギーが放出されて宇宙が壊れるかもしれない。  -- 名無しさん  (2018-09-12 21:39:24)
- 宇宙がシステムエラーを吐いて固まる、とか。  -- 名無しさん  (2019-01-23 23:50:55)
- SCP-225-2を黒く塗ってみるのはどうだろう? 地球から相対的に見て浮遊しているSCP-225-1。疲れからか、不幸にも█████████に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…。  -- 名無しさん  (2019-02-17 21:47:58)
- トンネル効果にワンチャン賭ける  -- 名無しさん  (2019-03-22 20:01:07)
- ↑2 てっきり長野の大ウツロに放り込めって意味かとごどくした  -- 名無しさん  (2019-03-30 00:34:55)
- ↑2実際「すり抜ける」が一番望ましい結果だよな 動かず止まらず、全て世はこともなし  -- 名無しさん  (2019-05-06 12:43:58)
- これ、金庫に入れて別の金庫から出せば動かさずに場所移動できるんじゃね?  -- 名無しさん  (2019-09-20 06:30:09)
- あれ、だけど、-1は7.3mの高度に固定。一方の-2は地上に最接近したとしても、二けたのkmだから、そもそもぶつかるという可能性はないんじゃない? そうだよそうだよ、HAHAHA! 杞憂だZE!(SCPということに目そらし  -- 名無しさん  (2019-09-29 18:16:42)
- 物体SCP標準装備「謎の破壊耐性」があってサンプルを削り取る事すらできなくても、金属かどうかくらいは電気流してみりゃ分かるんでは?  -- 名無しさん  (2019-10-30 08:07:20)
- ↑金属に電気が流れる、すなわち自由電子が移動するわけだが、この場合はたして電子は動いてくれるのか。  -- 名無しさん  (2020-06-23 09:46:15)
- 本当に金属であれば、たぶん、原子は本質的にスカスカなので、お互いすり抜ける(ふだん2つの物体をぶつけてすり抜けあわないのは、原子核と電子の間がスカスカで無数の原子核が通過できるスペースがあっても、原子核同士の電磁作用ではじかれるから。財団の技術で動かせないレベルのナニカがあるなら電磁作用無視してすり抜けられるはず)。一方で密につまっている原子でない謎質量体ならば、2つの衝突は矛盾なわけで、概念の破壊をもたらしてKクラスか、そのようなことは現行の法則では起こりえないとして宇宙の法則が書き換わってKか、最もいいのは唯一矛盾のないトンネル効果。  -- 名無しさん  (2021-03-30 17:01:39)
- これホームラン量産法でぶっ飛ばせないもんかね  -- 名無しさん  (2021-08-21 19:13:49)
- ↑最終手段としてそれで吹っ飛ばそうとするtaleとかあったら面白そう  -- 名無しさん  (2021-08-22 10:47:08)
- ↑10地球返してくださいオナシャス!センセンシャル  -- 名無しさん  (2021-09-02 06:09:06)
- ←「貫通するから意味なし」と思ったタイプの人間  -- 名無しさん  (2021-09-03 23:50:45)
- ニュートンのゆりかごみたいに止まってた方が吹っ飛んで動いてた方が止まるかもしれない。けどそれまで止まっていた方は地球の動きと同期しているため…  -- 名無しさん  (2022-08-23 07:42:03)
#comment
#areaedit(end)
}

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