&font(#6495ED){登録日}:2019/03/31 Sun 01:18:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,red,24px){&ruby(hare club for kids by dado){こどもの ための けはね くらぶ by dado}}} SCP-3802はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafe。 #openclose(show=▷ 目次){ #contents() } *概要 SCP-3802はdadoなる異常な薬理学者が生み出した薬品である。 現在まで財団はこのdadoなる人物を特定できていない。 なんJや鬼女、嫌儲を上回る特定集団財団の力でも特定できないのかー(棒) この薬品が、病気の影響などで髪が抜けた子供の頭皮に塗られると異常性を発揮する。 それは以下のようなプロセスを経る。 1.子供の頭皮に腫瘍ができる。 2.その腫瘍は幼いうさぎのような形をつくる。 3.毛を生やしたら完璧にうさぎになり、対象の子供から一切の傷跡も苦痛もなく分離する。 4.子供とうさぎは互いに相手を慈しむ。 …。うん。なんか腑に落ちねえ。 子供は毛が抜けた。で薬を塗ったらうさぎ。 なんでやねん。 ということで発見経緯を見てみよう。 *発見経緯 この薬が発見されたのは病院で、ガンの化学療法で髪の抜けた子供たちがたくさんのうさぎと遊んでいるという、 微笑ましいのか気の毒なのか反応に困る光景が繰り広げられていた。 ローカルニュースサイトを監視していた財団エージェントは、 ミネソタ州ミネアポリスのニュース放送局KAREのウェブサイトで“少年の頭から謎の生物現る!”という一面見出しを目撃したことでこれを発見し、 例のごとく関係者に記憶処理を施しつつ事態を収拾。 どうやら一人の患者の父親が、自分の娘を不憫に思っていた所、看護師からdadoの電話番号を教えられ、注文したものであるという。 なおいつものごとく&font(b,blue){その看護師の行方は現在不明}。そんな気はしていた。 その通話記録がこちら。 >&font(b){[記録開始]} > >呼び出し音。 > >&font(b){不明な声:} はい、ハロー、あなたdadoに電話してる、ここ一流dado製品とあと持ち帰りレストランのお店。あなた、今日どんな必要要る? > >&font(b){父親:} えーっと… どうも? この番号を教えられて— > >&font(b){不明な声:} はい、良いです。dado、製品が要る人捕まえてdadoの製品ある番号あげる友達いっぱいいる。どんなdadoの製品あなた必要なりたい? > >&font(b){父親:} その、実は娘が癌になったんだ、それで— > >&font(b){不明な声:} じゃあ、あなたdadoに癌治すさせたい。私あなた言ってる事分かる、でもこれdadoにもとても複雑なる思う。dadoは一番賢い思索家です、だから私— > >&font(b){父親:} いや、そういう事じゃない、流石にそれが不可能なのは分かってるさ。娘はもう手術を受け終わってて、今は化学療法をやってる。それで髪が全部抜けちまった。あの子なりに精一杯頑張っちゃいるけれど、まだ娘は12歳なんだよ。それに俺には、髪の毛が生えてない女の子が他の子供からどんな仕打ちを受けるか分かるんだ。 > >&font(b){不明な声:} ああ! あなたdadoに髪の毛跳ねるさせて、娘さんすぐにとても笑顔したい、はい? > >&font(b){父親:} できるか? > >&font(b){不明な声:} 勿論、dadoそれできる。あなたdado信じる必要です! > >&font(b){父親:} マジかよ! 本当にありがとう!! > >&font(b){不明な声:} dado明日あなたにAmazon Prime送るつもり、支払い必要無し、dadoこれあなたのためボプロノでする。 > >父親が電話を切る。 > >ガタガタという音。 > >&font(b){不明な声:} (僅かにこもった声) ボトル1本大急ぎ、簡単、秤混ぜる、子供の髪跳ねる薬、そしてdado心配の必要無い、これ絶対大人使うこと無い。 > >通話が遮断される。 > >&font(b){[記録終了]} ちなみにこの事案のあと、ミネアポリスの各所の広告看板に「こどもの ための けはね くらぶ by dado」という文字が表示されていた。 看板の管理を行っていた代理店はこの変化に気づいてもいなかった。 *まあ要するに dadoは頭はいいのだろうが、Hair(髪の毛)とHare(うさぎ)を間違ってしまったのである。 なにしろ同音異義語だからもう… 日本語訳ではこれを「けはえ」と「けはね」としてうまくこの間違いを再現しているわけだ。 訳者には称賛の意をこめて畑で取れた新鮮なトマトを贈りたい。 #center(b){&font(b,40px){SCP-3802 - &ruby(hare growth by dado){けはねぐすり by dado}}} とはいえ、ボプロノ…改めプロボノ(専門家が、その知識を有して慈善活動をすること)でやってるわけだし、 dadoの他のオブジェクトを見る限りでも「顧客を満足させたい」という意志は非常に強いのだろう…。 一応子供たちを幸せにするという目的は達成しているのでモノ売りとしては失敗しているが、コト売りとしては成功しているし。 どっかの行き過ぎた慈善団体とはえらい違いであろう。 なお。 *大人のハゲに塗ってみた 1.対象の全体に腫瘍ができる。ハゲはめっちゃ苦しがる。 2.それは大きなうさぎになり、対象の頭部ごと首から切り離される。 3.うさぎはハゲの下半身になつく。なお対象が死んでるとかそのうち腐るとかそこは気にしない模様。 &font(b){結論:あくまで子供用。} ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-3802 - hare growth by dado by TheeSherm http://www.scp-wiki.net/scp-3802 http://ja.scp-wiki.net/scp-3802 この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }