科学戦隊ダイナマン

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科学戦隊ダイナマン」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/04/25(月) 18:38:35
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){&b(){&color(red){爆発!}}
&bold(){&color(gold){科}&color(blue){学}&color(red){戦}隊&color(pink){!}}

&sizex(7){&b(){&color(red){ダイナマン!!}}}}

#left(){&font(#ff0000){<ドゴォォォ!!(爆発音)}}
#right(){&font(#ff0000){ドゴォォォ!!(爆発音)>}} 

『科学戦隊ダイナマン』とは、東映が製作した特撮TV番組『[[スーパー戦隊シリーズ]]』の第7作目であり、劇中に登場するヒーローチームの名前である。
1983年(昭和58年)から1984年(昭和59年)にかけて放送された。



**◇あらすじ

各地で相次ぐ火山活動の急激な活発化。それは、人類の未だ知らない深い地底に文明を築いていた有尾人の一族・ジャシンカ帝国による地上侵略の始まりの合図でもあった。
その動きを事前に察知していた科学者・夢野博士は、ジャシンカ帝国に勇敢に立ち向かおうとした5人の若き科学者の卵を自身の発明センターに呼び寄せ、ダイナスーツを身に纏って戦う「科学戦隊ダイナマン」を結成した。
こうして、5人の若き科学者達とジャシンカ帝国の戦いの火蓋が切って落とされた!



**◇概要

今作の大きな特徴として、後に各種ロボットアニメ等で名物デザイナーとなる出渕裕氏を起用した点が挙げられる。これにより、怪人やメカのデザイン等のビジュアル・コンセプトにアニメ的な要素が加わり、より洗練されたものになった。

スーパー戦隊シリーズは今作を境に放送枠の都合で本編の時間が若干短縮されてしまったが、それが全体的なストーリー展開にも影響を与えたのか、簡潔な場面はより簡潔に、重要な場面は各話完結の枠を超えて複数回に跨って描写されるようになっていった。
尺の切り詰め方は驚異的で、回によっては、あの「[[戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー]]」とほぼ互角か、もしくはそれ以上の展開の速さで敵が襲ってきたりする。

進化獣に代わる強敵メカシンカの登場やそれに対抗する為の新必殺技の獲得、新幹部である女将軍ゼノビア参戦によるジャシンカ帝国の内部分裂や夢野博士の過去など、連続性のあるストーリーは高い評価を獲得し、この手法は後のシリーズにも受け継がれた。
また、スーパー戦隊初のアンチヒーロー・[[ダークナイト>ダークナイト(科学戦隊ダイナマン)]]の登場は新たなファン層の拡大に貢献した。

番組開始当初はまだ必殺技などの演出に試行錯誤が見受けられたが、回が進むごとにマイナーチェンジを繰り返し、徐々に完成されていった。

そしてダイナマンと言えば圧倒的な量の爆発である。
鈴木武幸プロデューサーによればその火薬の量は過去最高であるとのこと。
必殺技のスーパーダイナマイトおよびニュースーパーダイナマイトのインパクトも絶大。
あんまり使い過ぎた為、本作以降は火薬量が減らされた。

#center(){&blankimg(爆発!!.jpg,width=320,height=240)
↑
名乗りはだいたいこんな感じ}
 
OPからして歌詞が流れるまでに13回も爆発する爆発のオンパレードであり、その甲斐あって今では「火薬戦隊」と呼ばれるまでになっており『特撮=決めポーズをすると背後で爆発』というイメージを定着させた作品と言っても過言ではないだろう。

九州などを舞台とした特殊な地方ロケがたびたび行われるのも本作の特徴で、それぞれの場所での地の利や観光名所を活かした戦闘演出は見ごたえがある。

ちなみに、企画当初は野球をモチーフにした戦隊になる可能性もあったらしく、スーツのデザインにその名残がいくつか見受けられる。


**◇夢野発明センターの仲間達

変身する5人は若い学者であり、ダイナマンとして戦うと同時に子ども達の未来を守り自分の夢とに向かって突き進むのである。
基地は夢野発明センターの地下にあるダイナステーション。
前作「[[ゴーグルファイブ>大戦隊ゴーグルファイブ]]」と違い、後楽園ゆうえんちが活動拠点というわけではないのだが、どういうわけか後楽園ゆうえんちに入り浸っているシーンが妙に多い。

ダイナマンへは夢野博士が開発したダイナブレスに収納された強化スーツを&b(){「ダイナマン!」}の掛け声、あるいは自分のコードネームを叫び、胸にかざすことで装着・変身する。
共通武器は短剣にもなるスーパー戦隊初の光線銃&b(){「ダイナロッド」}。このダイナロッドからはメンバーによって違う特殊能力が備わっている。
両足のダイナブーツには小型エンジンとエネルギー集中ターミナルが搭載されており、&b(){「マッハダッシュ」}という加速攻撃や&b(){「ダイナジャンプ」}および&b(){「ダイナジャンプ・スカイハイ」}という空中飛行、そして右脚から繰り出す&b(){「ダイナキック」}という蹴り技に使われる。


・&color(red){弾 北斗/ダイナレッド}(演:沖田さとし)
ダイナマンのリーダー。北海道出身の22歳。
科学者兼モトクロスのライダーであり、その腕前は抜群である。
世界レース優勝を夢見て無公害水素エンジンの開発に取り組んでいるが、なかなかうまくはいかない模様。
生まれてすぐに母親を亡くしており、親子の愛情を奪おうとする者には激しい怒りを見せる。
武道の心得があり、特に小学生の頃から続けている剣道に優れている。その為同じく剣技を得意とするメギドやダークナイトとはライバルのような関係である。
リーダーということもあってか単独の状態で危険な目に遭う機会も少なくなく、ダイナブレスが壊れるなどして変身できなくなる展開が妙に多い。

ダイナレッドとしての個人武器は、両剣に合体させることも出来る二振りの[[剣]]「ダイナ剣」。
これを用いた[[二刀流>二刀流/双刀・双剣]]の剣技は強力無比で、「&b(){ダイナ剣だーっ!}」のひと声でシッポ兵が難なく蹴散らされていく光景は本作における恒例行事。
必殺技は夢の翼、ドリーム返し、竜巻剣、ドリームギャラクシー、ゴールデンスパークなどのダイナ剣を使った技が多いが、二の腕をムキムキにして放つマグナムスクエアパンチのようなパンチ技もある。
 

・星川 竜/ダイナブラック(演:春田純一)
ダイナマンのサブリーダー。22歳。宇宙人と友達になることを夢見ているお茶目な性格の天文学者。
&bold(){伊賀忍者の子孫}であり、何かにつけて「拙者」や「御座る」といった古風な喋り方をするのが特徴。
忍者としての能力はハイスペックであり、ぶっちゃけ変身しなくても既に超人的なレベルで強い。
変装術や分身の術を使う事もある。特に分身の術は、本人としても他人には簡単に教えたくないほどのとっておきの技らしい。

ダイナブラックとしての個人武器は合体して十字型の「ショットクロス」にもなる二本のブーメラン「クロスカッター」。
後に「バトルテクター」という強化装甲も装備する。
必殺技はブラック分身の術や木の葉隠れ、変わり身の術、流星キックなど忍法や体術を活かした物が多い。
演者さんの通称は『Mrブラック』。[[前作>大戦隊ゴーグルファイブ]]の[[ゴーグルブラック>ゴーグルブラック/黒田官平]]に引き続きブラック役を務めている。
変身しなくても十分強そうに見えるのも前作と同じである。


・&color(blue){島 洋介/ダイナブルー}(演:卯木浩二)
石垣島出身の18歳。星川の弟分。
海を愛する男で、人工えらの開発に取り組む海洋学者の卵。
そのためか水中戦を得意とし、&bold(){泳ぎながら戦闘員と揉みくちゃになって格闘戦を繰り広げる}などアクションの無茶っぷりではブラックにも負けてはいない。
水着の女性を正視出来ない程、純情な男だが、多少は改善された。
中国拳法の達人であり、変身後はスピードを活かした拳法技を得意とする。

ダイナブルーとしての個人武器は[[盾]]としても使える「ブルーフリスビー」とジェットエンジンを内蔵した水陸両用のサーフボード「ジェットサーフィン」、空を飛べるサーフボードの「アタックボード」。ジェットサーフィンからは蜘蛛の糸のようなブルーミラクルドラゴンを発射できる。
必殺技はスパークフリスビーやブルーサーフジェット、ブルー魚雷タイフーンなど武器を使った物が多いが、
第43話では星川との過酷な特訓の末に空中三角飛びとブルー稲妻キックを会得した。


・&color(gold){南郷耕作/ダイナイエロー}(演:時田優)
鹿児島出身。20歳の植物学者で、「ひとくちメロン」という小さくおいしい果物を生み出すのを夢見ている。
いわゆるデブキャラではないが、キレンジャー直系の食いしん坊の三枚目キャラで、子ども達から好かれやすい素直な性格の人情家。
大好物はラーメン。第3話では、「&bold(){この美味しさの秘密がどうしても分からない!}」と難しい顔をしながら何杯もたいらげるため、店員さんを困らせてしまうという場面があった。&footnote(ちなみに、彼がラーメンを食べていたのは後楽園ゆうえんち内のフードコート。さすがに時代が時代なので現在とは物価が違い、一杯400円という値札が貼ってあるのが興味深い。)
また、同じエピソード内で「5秒ラーメン」なる自動製造マシーンを開発・披露したこともあったが、それは失敗に終わってしまった。
ダイナマン一の怪力で、車の運転や狩猟道具の扱いに長け、西部劇のようなライフル射撃も得意。トレードマークのテンガロンハットを使った目くらまし戦法を使うこともある。

ダイナイエローとしては怪力を活かしたパワーファイターとして戦う。個人武器は棘付きの鎖鉄球「チェーンクラッシャー」。
必殺技はイエローボンバー、イエロー電光ボール、イエローグランドダイビング、イエローダイビングパンチなど持ち前の怪力を活かした技が多い。
五人で一斉にダイナキックを繰り出す時、彼のバンク映像だけ&bold(){画面の端っこに細かいゴミみたいなものがくっ付いている}のはツッコミ禁止(後に修正)。


・&color(pink){立花レイ/ダイナピンク}(演:萩原佐代子)
ダイナマンの紅一点。東京都出身の18歳。動物との会話を夢見て研究に取り組むコミュニケーション研究の専門家。
今までに犬、熊、ハツカネズミの言葉の解析を成功させているが、どういうわけか猫だけは大の苦手で(アレルギー?)、猫に関連したものを見ただけでも悲鳴を上げて逃げ回るという弱点がある。
発明センターの子どもたちとも積極的に交流し、事件の被害者に同情して涙を流したりするなど、心優しい性格を持つ一方で、世界レベルのフェンシングの達人でもある。
また、コミュニケーション研究の一環として学んだのか手話の心得もあり、それが事件解決のヒントになったこともある。
これまでの戦隊作品に多かった「パワーは男性陣に若干劣るものの特殊な技を駆使して戦う」というタイプではなく、普通に男性陣にも引けを取らない(&bold(){むしろ強い})身体能力を持ち、剣を片手にバリバリ戦うという、前作のゴーグルピンクとは違った意味で戦うヒロインの在り方に一石を投じてみせた逸材。
というか、第1話で初めてジャシンカ帝国が現れた際に、誰よりも真っ先に戦おうとしたのはこの人だったりする。
キレのあるアクションとは裏腹に、戦う時は「&bold(){とぉーっ(棒読み)}」と妙に気の抜けるような掛け声を繰り出していたが、中盤ごろから徐々に上達して迫力のある声に変わっていった。
かつては[[ウルトラヒロイン>ユリアン]]だったかも知れない。
何故か20話ごろから急に髪型が変わり、極端なパッツン前髪になっていた時期がある。

ダイナピンクとしての個人武器は「ローズサーベル」と「フラワーシールド」と花を模した爆弾の「バラフィナーレ」。
そのこともあってか、自身の主役回では、「&bold(){この花の戦士、ダイナピンクが許さない!}」という決め台詞をちょくちょく多用する。
必殺技はこれらを使ったピンクハートブレイクショット、ピンクスワンサーベルフラッシュ、ピンクフラワーカーニバルなど。


・夢野久太郎 (演:島田順司)
有尾人の存在を知り、科学戦隊を結成した科学戦隊の総司令。
普段は夢野発明センターの「発明おじさん」としてひょうきんに振る舞っているが、ひとたび緊急事態が発生すると、冷静かつ厳格な科学戦隊の総司令に一変する。
1話で彼の総司令としての顔を初めて目の当たりにしたメンバー5人は、呑気に「&bold(){カッコいい~☆}」などと嬌声をあげていた。&font(l){どんなリアクションだ。}
同じ発明家や科学者の知人は多く、その中にはジャシンカの存在に気付いているような比較的ハイレベルな人物もいたものの、自分が科学戦隊の長官をやっていることは誰であろうと一切秘密にしている。
司令官として指揮を執るだけでなく武道の心得もあり、弾が剣の特訓をする時には彼が相手を務めることもある。また、医学にも詳しい。
厳しさと優しさを兼ね備え、ダイナマンがニュースーパーダイナマイトを編み出すための特訓をしていた際は彼らがどんなに苦しんでも一切の妥協を許さない鬼教官と化したが、彼らの窮地には命懸けで救出に向かった。
実はある秘密を抱えており、終盤では彼の若き日の過ちが物語の主軸となった。


・剣道ロボット(声:門谷美佐)
夢野博士が作り出した、&font(l){ケムンパスに似た顔が特徴の}夢野発明センターのマスコット的ロボ。
第2話にて弾が剣道の技術をインプットしたことで二刀流もできる剣道の稽古相手ロボットになった。
第37話でメカシンカ・エレキウナギのウナギ電磁波を受けた影響で故障、以後出番がなくなる。


**◇ダイナマンの必殺技

・スーパーダイナマイト
空中に飛び上がった5人が、エネルギーを集中させて巨大なエネルギーの塊になって敵に突撃する技。
「アターック!」「アターック!」「爆発!」「爆発!」という次々に発せられる号令が小気味よい。

・ニュースーパーダイナマイト
スーパーダイナマイトが通用しないメカシンカを倒すために編み出された新必殺技。
編み出されるまでにはかなりの時間と労力を要し、メンバー5人が文字通り手に血が滲むほどの特訓を重ねても完成の糸口が掴めなかったが、そんな5人を見かねて乱入・強襲してきた夢野総司令と戦っているうちに、咄嗟に普段とは違うような飛び上がり方(回転を加えたきりもみジャンプ)をしたことがヒントとなり、「&bold(){爆発のエネルギーを竜巻回転で吸収し、更にパワーアップして飛び出す}」という&font(l){よく分からない謎の}理論により遂に完成させることができた。
つまり、特殊な新技術や新装備で強化したわけではなく、&bold(){純粋な[[努力と根性>トップをねらえ!]]}によって編み出されたという割と特殊な経緯を持つ新必殺技である。
空中に飛び上がった5人が、爆発エネルギーと共に激しい回転を伴いながら集結し、空中でスクラムを組んで巨大な火の玉となって体当たりする。決め台詞は「&bold(){大・爆発!}」。
大抵の敵は何がなんだか分からないうちに成す術もなくやられるが、なんとかして逃げようとした敵も、&bold(){どこまでも追いかけて撃破した}ことのある情け無用の必殺技。その威力は、カー将軍がバリアを張っても致命傷を負ってしまうほど。


**◇ダイナマンのメカニック

・ダイナファルコン
ダイナレッド専用オフロードバイク。
フロントカウルから展開される速射砲・ファルコンミサイルとモトクロスレーサーでもあるレッドの走行テクニックが最大の武器。


・ダイナマシーン
ダイナレッド以外の4人が乗るジープで、主にブラックが運転手を務める。
小型ミサイル・マシーンミサイルを装備している。


・ダイジュピター
ダイナステーションから発進される巨大母艦。
ダイナマッハ、ダイナモビル、ダイナギャリーの三機のダイナマシンを搭載しており、両翼のジュピターミサイルが武器。


・[[ダイナロボ]]
ダイナマッハ、ダイナモビル、ダイナギャリーが「合体・グランドスラム!」の掛け声で合体した巨大ロボットで、超進化獣および超メカシンカを迎え撃つ。
超進化獣との戦いもさることながら、超メカシンカに対してもこれまでと変わらずに倒せる程強い。
分銅つきトンカチのビートハンマー、投げてよし打ってよしのダイナブーメラン、[[ロケットパンチ]]のダイナナックル、トゲ付き鉄球のファイヤードラゴンといった多彩な武装を持っており、超高度でジャンプするダイナミックジャンプから続けて放つ科学剣・稲妻重力落としが最大の必殺技。

詳細は項目を参照。


**◇ジャシンカ帝国
遥か昔、地球に落下した隕石に付着していた生命体が進化した“有尾人”が地底深く築いた国。
その名の通りに尻尾を有し、生まれ持った尻尾の数で階級が決まる。
地上の人類に尻尾を生やすことが出来ないとわかると地上に不要とみなし、人類抹殺を掲げ地上征服を開始した。
危険人物や反乱分子を閉じ込めておくための「千年洞窟」という牢獄があり、少しでも情報が漏れると全力で潰しにかかるなど、その存在はジャシンカにとって極秘中の極秘となっている。

・帝王アトン(声:渡部猛)
帝国で最も多い、九本の尾を持つジャシンカ帝国の支配者。
強大な妖力を持つ帝王剣の持ち主。


・カー将軍(演:石橋雅史)
七本の尾を持ち、軍神と名高い将軍。
自他ともに認める、ジャシンカの誇る最高の科学者でもある。
進化獣やメカシンカの誕生及びメカシンカの巨大化は彼の声紋で行われる。
肩書きの割にはどちらかというと科学者のようなポジションであるが、メカシンカの登場以後は彼自身も前線に立って戦う機会が増え、その際には[[ウルトラマンタロウ]]のようなデザインの兜を被る。


・&color(#005500){メギド王子}(演:林健樹)
五本の尾を持つアトンの息子。
当時ロボットアニメ等で流行っていた、いわゆる“美形悪役”の要素を取り入れた戦隊シリーズ初の悪の王子様。
「[[宇宙刑事ギャバン]]」のサン・ドルバなどとは違い、首領の息子という自らの地位を鼻に掛けて威張ったりはしない、実直で誇り高き性格の持ち主。が、どこか思慮に欠ける一面も持つ。
初戦闘の際、&font(l){カニシンカが邪魔をしたせいで}地位の象徴である尾を一本ダイナレッドに斬られてしまい、その屈辱から彼を好敵手とみなす。
ジャシン剣を掲げ、周囲を闇に包ませることで相手を翻弄し無数に斬りつける「ジャシン剣・蝙蝠返し」なる必殺技を持ち、それなりに強いはずなのだが、勝てるはずの戦いでも&bold(){何故かトドメを刺さない}、ダイナマンに「今度は何を企んでいる!?」と聞かれれば&bold(){普通に全部答えちゃう}、どんなにツッコミどころ満載の作戦でも&bold(){超ノリノリで遂行する}等、喜怒哀楽のハッキリした林健樹氏の演技とも相まって、悪役ながら&bold(){愛すべきバカ}として君臨し続けたが、さすがに失敗を重ねすぎたうえに、後述するゼノビアの登場もあり、38話でとうとう帝王アトンに見限られてしまう。
尻尾も全て切り落とされ、千年洞窟へと追放されてしまうが……


・親衛隊員キール&ギーラ(演:辻井啓嗣(キール)、庄司浩和(ギーラ))
メギドの側近たるシッポ兵で、軍服とベレー帽を着用している。
シッポ兵同様一本の尾を持つが、メギドに忠誠を誓い、他のダイナマンが主君の決闘を妨げないように足止める役割を持つ。
また、メギドが手に剣を持てば、その刃を研ぐのを手伝ってあげたりもする。
剣が武器で、二人が剣を交差させ光線を出すなど他の戦闘員よりも数段上の実力を持つものと推察されるが、後述する王女キメラの初登場回で彼女が仕掛けた人喰い花に巻き込まれてしまい、ほとんど事故死のような形で死亡&退場してしまった。哀れ。


・&color(red){王女キメラ}(演:香野麻理)
第8話から登場するメギドの従兄妹。四つ葉のクローバーのような形をした四本の尾を持つ。
杖を変化させた悪魔の鞭が武器で、キメラ花吹雪など様々な妖術を駆使してダイナマンを苦しめた。また作戦に合わせ変装することも多い。
メギドにとっては同僚であると共にライバルでもあり、何か作戦を考案するたびにお互いケチを付けあったりしていたが、「[[マジンガーZ>マジンガーZ(アニメ)]]」における[[あしゅら男爵]]や[[ブロッケン伯爵]]ほど険悪な仲ではなく、どちらかというと喧嘩友達のような関係。
色々あざといというか&b(){狙いすぎ}&footnote(初期稿ではヘソ出しのコスチュームも検討されていたそうだが、「そこまで露出度を高くしないほうが逆に萌えるから(意訳)」という判断により現在の姿になったという。どんなこだわりだ。)なコスチュームデザインがしばしばネタにされ、特に29話の&bold(){星川に行水中の姿を見られたうえに服をパクられる}というエピソードは有名。
もちろん、そんな事をされて黙っているような彼女ではなく、自分の服を媒体にすることによって呪いの妖術を掛ける作戦を決行。進化獣も作戦に加わって呪いの規模はどんどん拡大し、呑気にコスプレを楽しんでいたレイが主な犠牲者となった。皆さんも、軽い気持ちで女性の服を持ち帰るのはやめましょう。


・女将軍ゼノビア(演:藤山律子)
第37話から登場した女将軍で、尻尾の数は七本(どこに生えているのかパッと見だとよく分からないが、ちゃんと腰の部分に生えている)。
奸計に長け、かつてアトン暗殺を企み千年洞窟へ追放されていたが、自力で脱出しカー将軍らの前に現れた。
戦線復帰してもなおジャシンカの支配者になることを諦めておらず、ダークナイトと組んで策を巡らす。
その野心に見合った強さと策略も伊達ではなく、初登場時にはメギド&キメラとエレキウナギによる合体攻撃をも跳ね除ける妖術の使い手でもあり、杖も兼ねた大鎌が武器。
終盤で自業自得とはいえ、トラウマ物の最期を遂げた。


・ビルギス(演:安田和寿美)
ゼノビアの侍女でキール&ギーラと同じ格好をしたシッポ兵。


・進化獣
カー将軍がプログレッサーで作り出す、人工的に進化させた生物。
プログレッサーには地球に生命が誕生した際に生じた「生命のスープ」を濃縮した培養液で満たされており、
カー将軍の声紋と共に進化の系図が点灯し、生命・物質が歩んできた35億年の進化の過程を一気にたどり、更なる未来へと進むことで進化獣を誕生させる。
基となった動物の特性だけでなく、人間並みの知能・言語を併せ持ち、生命の窮地に陥ると「ビッグバン・プログレス」という細胞増殖現象が発生し超進化獣へと巨大化する。その際、足が巨大化する。
名前は○○シンカ。


・メカシンカ
33話で最強の進化獣であるマンモスシンカが敗れたことにより、その対抗策としてカー将軍が新たに作り出したメカプログレッサーで生物細胞に金属原子を融合・合体させて強化した進化獣で、その姿は動植物にメカを合成したデザインになっている。 
スーパーダイナマイトが通用しない強敵だがその代償として、進化獣と違い自力で巨大化できずグランギズモから発射されるビッグバンビームを浴びて再生し超メカシンカに巨大化する。その際、超進化獣同様に足が巨大化する。
名前は動物名+モチーフとなった物の名前。


・&color(green){シッポ兵}
今作の[[戦闘員>戦闘員(スーパー戦隊)]]で、一本の尾を持ったトカゲにも似た容姿を持つ。
叫び声は「テール!」で、人間にも変装する際は尾を引っこめて活動する。
装備は電撃を放つ長剣とライフルで、26話では水中銃を所持していたこともあり、31話では電撃を放つ鎖鎌を使用していた。
白タイツを履いた科学班や人間に化けて地上でスパイ活動を行っていた者も存在する。



[[ダークナイト>ダークナイト(科学戦隊ダイナマン)]](声:飯田道郎)
40話から登場した謎の剣士。詳しくは上記項目参照。



**◇ジャシンカのメカニック

・グランギスモ
ジャシンカの本拠地である怪獣の頭をした空中要塞。

・ギズモスキート
シッポ兵が操縦する戦闘機。



**【余談】
スーパー戦隊シリーズ35作「[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]」では第11話にてゴーカイチェンジ。
しかし、ダイナマンの[[大いなる力>大いなる力(海賊戦隊ゴーカイジャー)]]を手にしてない時期だったのか、相まみえたザンギャック行動隊長[[デラツエイガー]]にニュースーパーダイナマイトを一蹴されてしまい、かつてのファンは悔し涙を流した。
映画「[[ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦]]」ではレイがレンジャーキーを通してゴーカイジャーとゴセイジャーを励まし、ゴーカイジャーに大いなる力を与える。
映画冒頭部では、ゴーカイジャーがゴーミンの群れを一網打尽にする際にゴーカイチェンジ。

#center(){&blankimg(ダァーイナマン!!.jpg,width=336,height=189)
↑
上写真のように名乗りポーズの後ろで巻き起こる
&bold(){&color(gold){カ}&color(blue){ラ}&color(red){フ}ル&color(pink){な}}
&big(){&b(){&color(red){「爆発!!」}}}}

長年「名乗りの際に起こる爆発で敵を倒せばいいのに」とツッコまれ続けてきたダイナマンであったが、今作でとうとうそれが実現する格好となり、観客の腹筋を崩壊させた。

[[第50話>決戦の日(海賊戦隊ゴーカイジャー)]]では[[ゴーカイオー]]がゴレンゴーカイオーの状態でダイナマンの大いなる力『ゴーカイスーパーダイナマイト』を使用、[[ジェットマン>鳥人戦隊ジェットマン]]の大いなる力『ゴーカイジェットフェニックス』と併用してザンギャック艦隊を吹き飛ばした。

この戦いの2年後、[[獣電戦隊キョウリュウジャー]]のキョウリュウグリーンの両親に星川とレイに似た者がいるが、ダイナマンとの関連性は定かではない。


追記!(追記!)修正!(修正!)ダイーナマイトー♪


#right(){画像出典:科学戦隊ダイナマン、ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
© 1983 東映
© 2011 「戦隊199ヒーロー」製作委員会 テレビ朝日・東映ビデオ・東映・東映エージェンシー・木下工務店}


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- 名乗りでジャシンカ殲滅できるよね絶対  -- 名無しさん  (2014-02-02 19:49:57)
- ゴーカイジャーの名乗りでゴーミンを吹っ飛ばすシーンは爆笑した。  -- 名無しさん  (2014-02-02 20:01:38)
- 星川さんと立花さんがご結婚して現在のソウジのご両親って・・・・すごいわね。(現実では南郷さんと立花さん、どちらにしろ戦隊結婚)  -- 名無しさん  (2014-02-02 20:17:41)
- ジャシンカって、カー将軍が死んだ時点で敗北確定だったよねえ  -- 名無しさん  (2014-06-02 13:52:01)
- あのゼノビアの死に様は自業自得とはいえトラウマ物だった。  -- 名無しさん  (2014-06-02 21:05:23)
- 稲妻重力落としは戦隊シリーズ最強のキメ技  -- 名無しさん  (2014-07-14 18:53:06)
- カー将軍の有能さがすごい 皇子の教育、組織運営、兵器開発、前線指揮すべてこなして戦闘力も高い  -- 名無しさん  (2014-09-18 21:56:46)
- トゲアリシンカは「ジャシンカの東大生」と名乗ってたけど、こいつら地上人を下等生物と見下してたろうに。下等生物の通ってる学校の名前なんかなぜ得意げに名乗ってるんだ?  -- 名無しさん  (2014-09-18 22:17:17)
- 女王キメラの手ブr  -- 名無しさん  (2015-03-25 20:25:12)
- ゼノビアざまあwww  -- 名無しさん  (2015-03-26 12:40:52)
- OPだけで13回も爆発…これだけでも全50話合わせたら650回も爆発してる。  -- 名無しさん  (2015-05-03 13:37:16)
- ジャシンカ幹部の共通点は尻尾だけでなく、頭に角付き兜を被ってる  -- 名無しさん  (2015-08-08 07:05:38)
- ダクナイとゼノビアに濡れ衣を着せられた際、すぐにそれがゼノビアの仕業と気づくカー将軍は流石である  カー「謀ったな!ゼノビア!!」  -- 名無しさん  (2015-08-15 11:30:20)
- アトンの9本尻尾は九尾の狐から連想したのだろうか?  -- 名無しさん  (2015-08-15 21:19:30)
- ↑10ニコ動で何度も見てます  -- 名無しさん  (2015-08-16 10:20:19)
- OPで37回も爆発してるwww  -- 名無しさん  (2015-12-23 14:29:55)
- 大爆発!!  -- 名無しさん  (2015-12-24 12:28:26)
- ↑×11 逆に言えば、カー将軍がいないとジャシンカはまともに成り立たないよね  -- 名無しさん  (2015-12-24 13:36:11)
- 爆発オチ担当として特撮MADで使われること多数  -- 名無しさん  (2016-03-16 16:36:43)
- ダイナマンと相性がいい仮面ライダーって本郷と一文字と合ってますよね?ダイナブラックの春田純一さんはスタントマン時代、初代仮面ライダーに出演していますし。  -- 山本悠介  (2016-04-12 10:19:13)
- メカシンカみたいな怪人がジュウオウジャーにも登場したらいいなあ  -- 名無しさん  (2016-04-12 10:21:13)
- ダイナマン以前の怪人たちはグロテスク、あるいはコミカルな見た目のものが多かったが、出渕氏の手により洗練されさらにカッコいいデザインの怪人たちが生み出された。  -- 名無しさん  (2016-05-13 15:31:04)
- タイムジェットも振動で揺れるくらい爆発してる。  -- 名無しさん  (2016-08-10 14:51:53)
- ビッグ!バン!ビーム!!  -- 名無しさん  (2016-11-04 00:42:14)
- カー将軍が死んじゃった時点でジャシンカは完全に詰んでしまったよね  -- 名無しさん  (2016-12-26 21:56:41)
- アトンの過ちはメギドを放逐(しかも洞窟)したこととカー将軍を死なせるような采配をしたことだな。  -- 名無しさん  (2017-10-26 10:10:01)
- 昭和の頃の戦隊は(前作のゴーグルファイブがそうだったように)良くも悪くも模範的というかキチンとした大人ばかりで構成されているイメージがあったが、ダイナマンは意外とそうじゃない…というか5人全員やたらとノリが軽くておバカなのが笑えるw当時の特撮モノとしてはトップクラスにコメディ寄りの作風だったんじゃないだろうか?  -- 名無しさん  (2017-12-29 18:55:03)
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