登録日:2012/03/01(木) 01:55:08
更新日:2023/09/17 Sun 20:21:41
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『鉄男』とは1989年公開の映画作品。
監督である塚本晋也が結成した劇団『海獣シアター』が制作した初の劇場公開作品。
塚本晋也氏は監督の他脚本・美術・撮影照明・特撮を1人で手がけている。
シリーズに92年公開の『鉄男U BODY HAMMER』や2010年公開の『鉄男 THE BULLET MAN』が存在するが、どれも作品間のストーリーの関連性はない。
本編が10分長いFIRST CUT Ver.が存在する。
音楽は日本の
インダストリアル・ミュージックの先駆者、石川忠。
彼の作る無機質でありながら躍動感のある音楽は映画の雰囲気と完全に融合しており、これ以後も度々塚本映画に参加している。
わずか1000万円の製作費に廃材を使ったSFX、撮影の殆どが4畳半のアパートの一室という映画ながら、その無機質で不気味な雰囲気に、本作が映画初主演である田口トモロヲの怪演も手伝い、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞している。
現在でも伝説のカルト映画として人気がある。
■あらすじ■
平凡なサラリーマンである主人公は自分の頬に金属のニキビのようなものを見つける。
その日から彼らの日常は狂い始めた。
駅で謎の女に追いかけられ、女に追い詰められた時、彼の中で何かが爆発。女を殺害する。
そして彼の体は徐々に金属に蝕まれていく。
そして自宅の一室にて恋人を殺し、全身が鉄に覆われた時、『ヤツ』 から電話がかかってくる…
■登場人物■
□男□
「痛ぁい…(泣)」
今作の主人公。平凡なサラリーマンだったが、徐々に金属に体中を蝕まれていく。
全ては彼が起こしてしまった『事故』が始まりだった…
ムスコがドリルになったり、アナルにチューブみたいなのをアッー!されたり、ホモになったり忙しい人。
演じるのは後に名脇役と評されたり、『プロジェクトX』のナレーションをする田口トモロヲ。
□ヤツ□
「死ねぇぇっ!!鋼鉄のケダモノッ!!!ウハハハハッ!!!ウハハハハハハッ!!!!!」
主人公が金属に蝕まれるようになった原因。
速く走る事に執着し、自らに改造手術を施すが、傷口に蛆が発生した事によりパニックを起こしてしまい、外に飛び出し交通事故に遭う。
その事故で金属が頭に刺さり『NEW WORLD』という力を得る。
演じるのは本作の監督でもある塚本晋也氏。
後半では初期ヴィジュアル系みたいな髪型にメイクをして、服はランニングというシュールな姿に。
□男の恋人□
「大概の事には驚かないからさぁ…」
名の通り主人公の恋人。やや派手な印象で色々エロいが、寂しがり屋というか男に依存しがち。
男とは過激な濡れ場を演じ、淫猥かつ世界一マズそうな食事風景を見せる。
演じるのは、本作のカメラマンも務めた藤原京。
□メガネの女□
駅のホームで本を読んでいただけの地味な女性だが、ヤツに操られ左手が金属に蝕まれた状態で男を追いかけ回す。
□浮浪者風の男□
「坊や…」
終盤突然現れ、ヤツの邪魔をする謎の男。本作の謎のひとつ、というか存在意義が謎。
塚本監督の創作ノートによると、子供時代のヤツに金属への執着心を植え付けた張本人らしい
演じるのは、名優・石橋蓮司。
□医者□
「きっと芸術的な刺さり方をしているんだろうなぁ…」
頭に金属の刺さったヤツを診察した医者。ヤツの回想に登場。
DVDの特典映像やFIRST CUT Ver.の内容から、殺害された模様。
演じるのは、六平直政。
「俺達の愛情で、世界中を追記・修正してやるっ!!」
「ああ...それはいいなぁ...」
「やーりーまーくーるーぞーッ!!」
- この映画だと割と端正な顔立ちをしてる塚本監督だけど、他の監督作品で回を重ねるごとにだんだん普通のオッサンになってゆく…w -- 名無しさん (2013-12-12 23:46:39)
- コマ撮りの教科書みたいな作品 -- 名無しさん (2014-03-07 10:57:54)
- 戦闘シーンは普通にかっこよかったりする -- 名無しさん (2015-07-27 14:24:52)