バルカン人

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バルカン人 - (2019/02/03 (日) 23:21:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/05(月) 01:17:03
更新日:2023/10/01 Sun 12:07:45
所要時間:約 4 分で読めます





 バルカン人とは、ドラマシリーズ、スタートレックに度々登場する異星人種族。

●概要

 惑星連邦の前身である惑星連合創設から加盟している、銀河でも最も繁栄していると言われる種族。
 論理による理性を重んじ、感情を制御することが社会的な通念になっている。

●生態

 Dr.マッコイ曰く、「論理的な耳」、「緑の血のクソったれ」。無論、悪意のない(?)冗談である。
 痩身で背が高く、尖った耳をもつ。眉毛はややつり上がっており、真っ直ぐに切り揃えた前髪が特徴的。
 血液の主成分は銅であり、色は緑色。
 母星のバルカンは、地球人にとっては過酷で、そのような環境で育つせいかバルカン人の筋力は、地球人の約3倍である。

 種族特有の能力として、テレパスを持つ。相手の頭部に触れ記憶を読む、記憶に自分を投影する、または自らの記憶を見せる等が可能。多少の訓練は必要らしいが、バルカン人皆が持つもの。さらには魂(カトラ)と肉体を分離し、再統合もしくは保存することすら可能。
 また他の種族に出来ないものとして、相手の神経を圧迫し、ものの数瞬で気絶させる、バルカン・タッチ(バルカン・ピンチ、バルカン殺人拳とも)がある。


●常に論理的に【IDIC】

 バルカン人の大きな特徴は、その頑ななまでの論理への執着である。
 本来は地球人以上に感情の強い種族であり、地球暦4世紀頃には核戦争によって滅亡寸前にまで至ったことすらある。
この時期に哲学者スラクが提唱した、IDIC(イディック)という思想によりバルカン人は感情を抑制し、論理による平静と秩序を重んじる種族となったのである。ちなみにそれに反対した者も多く、彼らはバルカンを離れた後にロミュラン帝国を建国するが、それはまた別の話。
 そのせいか23世紀以降のバルカン人も保守的な者が多く、また感情的な種族を、未熟と捉える向きもある。ただし情熱的な種族と見る節もあるため、特別他の種族を蔑視するわけではない*1

 論理的でないことには否定的で、争いも嫌うため、前述の力を行使するのはあくまで自衛手段のみ。映画11作目ではスポックがカークをボコボコにしていたが気にしてはいけない*2

地球人にも年中発情している者はいるが、バルカン人には7年に一度の発情期があり、このため彼らは7歳(バルカン暦)の時にパートナーの異性が決定される。
 ポンファーと呼ばれ、この時期のバルカン人は少々危険。たが感情の発散を行わない場合、最悪死亡することもあるため、必ず発散させる儀式を行う。
 主な手段は子作り、ホロデッキでのVR体験*3、もしくは婚姻に異議のある者との決闘。無論だが、彼らはもちろん大真面目である。
 ポンファーが過ぎればもとのバルカン人に戻る。

●種族形態

 バルカンの科学力は相当なもので、早い段階でワープ航法を開発している。
 バルカン人の教育は典型的な詰め込み教育で、休みなく問われる問題に答えていく形式。バルカン人が総じて理知的で、どこか天才臭がするのも頷ける。
 前述の通り保守的なところがあり、地球人の宇宙探査にも強く反対していた。

 バルカンの挨拶、バルカン・サリュートはトレッカーならば誰もがやるもので、手のひらを相手にむけ、親指と人差し指、中指と薬指の間をあけて、
「長寿と繁栄を」ヽV
というもの。

 できない人も多いらしい。


●主なバルカン人

 ちなみに、以下の名前は通称である。正式なバルカン名は発音できないためにつけられた、仮の名前である・・・という設定もあるのだが、バルカン語のセリフでも明らかにそのまま発音している

  • スポック
 ご存知、我らがエンタープライズ副長。
 地球人とのハーフであり、バルカンの理性と地球人の感情に悩むことも。Dr.マッコイとは度々口論するが、仲が悪いわけではない。
 色々あって父親や義姉とは折り合いが悪く、長く顔さえ合わせなかった。
 一度死んだり過去に飛ばされたり悪夢を見て自分から精神病棟に入ったと思ったら脱走したりと忙しい。
 口癖は「おもしろい」、「それは非論理的です」。
 父親はバルカン人、母親は地球人。義理の姉(養子)と継母も地球人。あと異母兄もいる。


  • トゥボック
悪魔艦長の艦、ヴォイジャーに乗船する黒人バルカン。
 ニーリックスはお友達。
 実は23世紀にエクセルシオールにも乗船していたが、そのあとで一度除隊していたらしい。



 なお、余談ではあるが野球において「バルカン・チェンジ」と呼ばれる変化球がある。
これはボールをバルカンサリュートの形で挟み、指の間から抜きながら投げることで比較的速いスピードで落ちるボールである。日本ではグライシンガーが持ち球にしている。









追記・修正は論理的にお願いします。


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