クレーン(作業機械)

「クレーン(作業機械)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

クレーン(作業機械) - (2013/12/06 (金) 18:41:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/11(月) 18:51:18
更新日:2023/06/20 Tue 12:15:55
所要時間:約 3 分で読めます




クレーン(crane)とは主に建築の工事現場や、港湾に見られる荷を動力により吊り上げ、それを水平に移動させることのできる作業機械である

名称の由来は、本体から伸びたブーム(ジブとも言う)が鶴の首のように見られることから、鶴の英語名称のcraneと呼ばれるようになった
●クレーンの種類
1.固定式クレーン
読んで字のごとく、固定された敷地から移動しないクレーン

1.1.タワークレーン
高層建築の現場でよく見られるタイプ
規模や方式によって、ビルマンクレーンやクライミングクレーンとも呼ばれる

1.2.トンボクレーン
建築の資材置き場やあまり高層ではない建築現場で見られるタイプ
特徴として水平にブームがついていて、そこを吊り上げ装置が自走する
最近ではあまり見かけられなくなっている

1.3.デリッククレーン
主に港湾で使用されているタイプ
形式としてはマストと呼ばれる垂直の柱を立て、その先端からブームの先端をワイヤーで繋ぎ、ブームを上下させる構造をしている
軍艦等の水上偵察機を引き揚げる装置としてよく使用されていた

1.4.門形クレーン
資材置き場や工場等でよく見られるタイプ
外見が漢字の「門」の字のように見えるので、門形と呼ばれる
両端にレールを設置して、その上を直線的に移動
本体上部の吊り上げ装置がレールに対し直角に移動して作業を行う
橋型クレーンとも言う

1.5.天井クレーン
主に工場で見られるタイプ
門形クレーンを建物の天井に貼り付けた


2.移動式クレーン
自走して敷地外に移動可能なクレーン
街中を走ってるのもコレ

2.1.クローラークレーン
本体に取り付けられたクローラー(キャタピラ)により自走可能なタイプ
割と初期の高層建築現場で見ることができる
移動式に分類されるが道路交通法上、公道は走行できない

2.2.ラフテレーンクレーン
通称ラフター
本体に巨大なタイヤをつけた自走可能なタイプ
街中をよく走ってるのもコレ

2.3.トラッククレーン
トラックの荷台にクレーン本体を設置したタイプ
トラックの運転台とクレーンの運転台が分かれいるのが特徴

2.4.カニクレーン
クローラークレーンを小型化したようなタイプ
名前はカニだが見た目はクモ


●クレーンによる事故
時々ではあるがクレーンが倒れる事故が報道されることがある
素人には理由が解らないだろうが、実はクレーンは物凄く倒れ安い
これは天秤の原理を利用して荷物を吊り上げている為、少しでもバランスが崩れると簡単に倒れてしまう
クレーンにはそれぞれ最大吊り上げ加重が設定され、その数値がクレーンの名称として使われている(最大吊り上げ加重が25tなら25クレーン)
この最大吊り上げ加重は、ブームを全く伸ばしていない状態で吊り上げることが可能な重量であって
ブームを伸ばせば伸ばすほど減って行く
これを勘違いして、25ならどこまでも25t吊り上げれるだろうと指示を出し、結果クレーンが倒れる事になる
もちろんこういった事故防止の為、安全装置はついているのだが
時々いるガンコな人が「いいからやれ」「大丈夫だからやれ」「倒れたら責任持つ」など強要して
いくら断っても聞かない為、ワザと倒す場合もあったりする
こういった技術者はもぐりで三流以下であり、犯罪者と同等な人間と言っても差し支えない
技術者とは人の為に尽くす者であるので、技術者倫理が備わっていればほぼ確実に上記のような事故は防げるはずである。強要などは技術者として犯罪行為同等である

尚、報道されるものは規模が大きかったり、周りに被害が出たものだけで
実はよく倒れている





追記・修正よろしくお願いします



この項目が面白かったなら……\ポチッと/


名前:
コメント: