スライム(ドラゴンクエスト)

「スライム(ドラゴンクエスト)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

スライム(ドラゴンクエスト) - (2017/11/07 (火) 06:13:36) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/01(土) 14:55:38
更新日:2024/02/05 Mon 13:18:05
所要時間:約 6 分で読めます




「いじめないで! ぼく わるいスライムじゃないよ!」



■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■
■■■■
■■■
■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■■■■■■■■■



「スライム」とは、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターの一種。
シリーズ内で最も有名なキャラクターである。


◆概要
「スライム」というモンスターは、海外のファンタジー作品では既にお馴染みであり、
従来のイメージは、ベトベトした不定形のクリーチャーというものであった。
『ドラクエ』のモンスターデザインは、堀井雄二がイメージスケッチを描き、鳥山明がそれを元に原画を描くという工程を経ており、
当初堀井が提出したスケッチも、従来のイメージ通り、ドロドロにおぼろな目と口がついたものだった。


しかし、鳥山明から返ってきたデザインは、そんなスケッチを無視した、
まん丸な目に笑った口がついた玉ねぎボディというものであった。
余人の及ばぬ鳥山のセンスに脱帽した堀井であったが、その愛らしいデザインから人気を得て、
現在は『ドラクエ』を象徴するモンスターとなっている。
その人気たるや、実際に肉まん化されたこともある程。
「スライム」と聞くと、『ドラクエ』シリーズのスライムを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
また、外伝としてスライムが主人公の『スラもり』シリーズや、携帯機の『あるくんです』等が存在する。
わりと単純な見た目をしているが、慣れていない人が描こうとすると、バランスよく描くのが意外と難しい。


戦闘能力としては基本的にザコofザコで、能力的に「スライム」より弱い「ぶちスライム」がいる『VI』を除き、
ゲーム序盤から登場する。
特殊な能力は持たず各能力値も低い為、一人旅でLvが低い時に集団で襲われたりしない限りはまず勝てる。
やっつけると貰える経験値やゴールド(お金)は最低クラスで、少しLvが上がったら町からちょっと離れた所でもっと強い敵と戦いたくなる。
そして、うっかり全滅して再度スライムのお世話になったりならなかったり。


ゲーム内の人物からも雑魚と認識されており、『III』の「へんげのつえ」で他のモンスターに変身した時に剣士に話しかけると、
勇猛果敢な台詞を返されるのに対して、
スライムだと「スライムか、見逃してやる」的な台詞になる。
また、ゲーム内ではプレイヤーと戦う意志のない友好的なスライムがしばしば登場しており、
話しかけると役に立つ情報を教えてくれることがある。
『VII』の「メモリアリーフ」に登場するスライムベスの「ビッキー」によると、
世界にはよいスライムもかなり多いらしい。


『ドラクエ』の顔、マスコットキャラクターとも言える存在で、派生種がかなり多い。
モンスター達を戦わせる『モンスターズ』シリーズではスライム系として一つの系統にまとまっており、
新作の『モンスターズ』が発売される度に派生種がドッと増える。


◆主な種類
  • スライム型
いわゆるふつうの型のスライム。
スライム」、「スライムベス」、「メタルスライム」の御三家は初代から登場。
後に「ぶちスライム」やその派生種「ぶちスライムベス」「ぶちベホマラー」が登場した。
その他「スライムダーク」「スライムスノー」、羽根が生えた「ダークスライム」等色々な派生種がいる。
また、ゲーム内には登場しないが各種グッズで様々な色のスライムがいる。


  • ホイミスライム型
『II』から登場。
スライム特有の頭のトンガリがなく、代わりに下から触手が生えている。
ホイミスライム」、「ベホイミスライム」、「ベホイムスライム」、「ベホマスライム」といった回復呪文の使い手が多い。
他に海洋生物の「しびれくらげ」(『VII』では「しびれスライム」)や、
頭に帽子をかぶり杖を持っている「まどうスライム」等が存在する。
ホイミ系の回復呪文を使える性質上、他のモンスター(主に「さまようよろい」)に呼ばれやすい。


  • バブルスライム型
『II』から登場。
毒を体内に持った事により身体の形が維持出来ずに溶けたスライム。
バブルスライム」と中盤~後半の経験値稼ぎ代表「はぐれメタル」が属する。


  • スライムつむり型
『III』から登場。
スライムがヤドカリのように殻を背負っている。殻を取ると普通のスライムと同じ体形。
海洋生物の「マリンスライム」と陸上版の「スライムつむり」。
後者は出会えるようになった頃に会うと非常に固い。


  • キングスライム型
『IV』から登場。
かなり肥え太った体を持ち、王冠を被ったスライム。
スライムの中には8体集まる事により「キングスライム」になるスライムも存在する。
キングスライム」と経験値稼ぎの王道「メタルキング」が知名度が高い。
他には影が薄いが「スライムベホマズン」や「ダークキング」、
耳が垂れた「ぶちキング」やらがいる。
また、バブルスライム型にもキングがおり、「バブルキング」や「はぐれメタルキング」が存在する。
近年では「クイーンスライム」も登場した。
ちなみに、キングスライムが被っている王冠は「スライムのかんむり」と呼ばれ、
一部作品ではアイテムとして入手できる。
装備ができるほか、錬金素材としての価値が高い。


  • スライムナイト型
『V』から登場。
普通のスライムの上に剣を持った鎧が乗っかっている。
この鎧はスライムの玩具という説やスライムの一部という説やら、様々な噂がある。
スライムナイト」と「メタルライダー」、
ダークナイト」の他、上位種に「スライムジェネラル」等がいる。


  • ゴールデンスライム型
『VII』から登場(初出は『DQM』)。
他のスライムとは違い角ばっている。形状としては宝石のブリリアントカットのてっぺんに顔がついた感じ。
ゴールデンスライム」はゴールド、「プラチナキング」は経験値が他のモンスターの比ではない量が得られる。
またゴールデンスライムは『モンスターズ』ではトップクラスの耐性を持つモンスターである事が多い。
他には「スライムエンペラー」や「スライムマデュラ」がいる。


  • ドラゴスライム型
『VII』から登場(初出は『DQM』)。
スライムに羽根や尻尾が生えている。
ドラゴスライム」、「ドラゴメタル」、「スライムブレス」と、
カラーリングは同じ『VII』で登場したゴールデン系統と同一。


上記以外にもスライム属最強のグランスライムやら、
クレーンゲームの景品のぬいぐるみにしてはちょっと難易度が高い形状のボックススライムやら、派生種はかなり多い。
また、リーファやスノーム、ワンダーエッグといった一見スライム系に見えないスライムも存在する他、
『DQMJ』においてトロデはスライム系。
『キャラバンハート』ではアルーやイイロといった、スライムに近いがスライムではない存在も登場した。


経験値が大量に得られるメタル系が全て属していたり、
仲間としても『IV』でホイミスライムの「ホイミン」、
『V』でスライムナイトの「ピエール」が人気だったりと、作り手からもユーザーからも愛されている存在。
『モンスターズ』シリーズでも最初のモンスターがスライムという作品がいくつかある。
また、『IV』主人公はスライムのピアスをつけていたり、『VII』ではスライムを模した服や鎧の装備品も登場している。


本編でも、外伝でも新たな作品と共に新たな種類が登場するスライム。現実世界でのグッズ化にも恵まれている。
これからも、その可愛さやバリエーションでファンを楽しませてくれるだろう。



「プルプル。追記・修正していってね。」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/