登録日:2011/08/24 (水) 01:43:31
更新日:2024/03/31 Sun 16:44:19
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実績とは、文字通り実際に現れた功績や成績のことだが、
ここではゲームにおけるやり込みに関するシステム「実績」について解説する。
ゲームにおける「実績」と「実績システム」について
キャラクター全員のレベルMAXや隠しボス撃破など様々なやり込み要素があり、その多くは新たなアイテムが手に入る、エンディングが変化するなどゲーム内で変化が生じる事が多い。
またそれ以上のやり込みの場合は自分で目標や条件を設定したタイムアタックや縛りプレイなど、自らとの戦いになることが殆どであった。
そのようなやり込み要素としての目標をメーカーが明確にし、ハードにシステムとして組み込んだものが「実績システム」である。
実績はゲーム攻略の上では何の役にも立たず、ゲーム内に直接的な変化があるわけでもない、あくまでも自己満足のための要素である。
が、その性質ゆえ、通常のやりこみ要素ではできない無茶苦茶な条件や、そのゲームの世界観を壊しかねない内容を仕込みやすいのがメリット。ある意味、今までのやりこみ要素以上に過程を重視したシステムであるといえる。
またメーカー側からしても、プレイしているユーザーの傾向などを調べるツールとして使うことが出来る。
例えばRPGの場合だと、ストーリー進行に関する実績がどの程度どこまで解除されているか、などを知ることによって、どのあたりでユーザーが遊ぶのをやめているのか、その原因を知る手がかりとして参考に出来るなどのメリットがある。
「実績システム」のもう少し具体的な説明
共通事項
1つのソフトにつき複数の実績が設定されており、条件を達成すると小さなポップなどでアナウンスしてくれる。条件を達成したかどうかの判断は各ソフトに委ねられており、条件を満たした瞬間に教えてくれるものや、対戦などでは条件を満たした試合が終わってから教えてくれるものなど様々。
「秘密の実績」として名前も解除条件も分からない状態で実装する事もできる。こちらは通常の実績よりもさらに難しい要素や、実績の内容自体がストーリーなどのネタバレになるのを防ぐときに用いられる場合が多い。条件を自分の手で見つける楽しみもある反面、条件がシビアすぎて本当に秘密のままでしばらく放置される事もある。
また追加コンテンツにも実績を付与する事が可能。こちらに秘密の実績が含まれているケースも。
近年では実績ごとに解除率が見られるようになっており、全プレイヤーのうち、どれくらいの割合でその実績を解除しているかがパーセンテージで表示される事が多い。
任天堂ハードには
Nintendo Switchに至るまで実装されておらず、今でも一部のソフトそれぞれが個別に実績を用意している。(例:カービィのエアライドの「クリアチェッカー」、スマブラシリーズの「クリアゲッター」など)
以下、主な実績を実装しているシステムによる違い。
Xbox
実績システムが搭載されたのは
Xbox360が初であり、Xboxサービスになってからは
Windows10にも実装された。実績はそれぞれに数値が振られている(単位は「G(ゲーマースコア)」)。
最低5つ以上用意されている実績それぞれにスコアが振り分けられており、全ての実績をコンプリートするとソフト1本につきたいてい1000Gほど獲得できる。
オンライン接続時に達成するとその日時が記載され、オフラインで解除した場合は日付が記載されないか、次にオンラインに接続された際に一斉に解除される仕組みとなっている。
解除率が10%未満の実績は「レア実績」として扱われ、Xbox One+Windows 10以降のハードでレア実績を達成すると解除時のアナウンスが若干豪華なものとなる。
以前はゲーマースコアの合計値が一定以上のプレイヤーに対し、オンラインでの買い物が若干値引きされるなどのリワードが設定された事もあった。
PlayStation
「トロフィー」の名称で実装されている。こちらは
PlayStation3発売後、少し間をあけてから
BIOSアップデートで
実装された。
基本的にはXboxの実績と変わらないが、こちらはゲーマースコアのような数値が振り分けられていない代わりにトロフィーの色によってそれぞれの希少性や難易度が認識しやすくなっており、取得率も色毎に計算されている。
国内&アジア産ゲームは、伝統的にプラチナトロフィー用に「実績コンプリート時に得られる実績」を設定している。
Steam
Xboxと同じく「実績」の名称で実装されているが、
ゲーマースコアやトロフィー色のような実績ごとのランク付けは一切存在しない。
実績の最少制限数はなく、今でも実績の実装有無はまちまち。レトロゲーの移植ならぬ再録とか、そもそもゲームでもないソフトとかあるしね!
以前は1つの作品に10,000個以上の実績が搭載されている粗製濫造ソフト(後述の実績スパム)が出回るような世紀末な状態だったが、現在は様々な対策が講じられた結果、実績の上限は100個までと定められている。
別実績
タイトルの中には地域や機種によって実績が別物として扱われるゲームがある。
地域の場合は表現規制の違いなどから、サーバーが同一に出来ない時や実績内容に変化が生じる場合に見られ、
機種間ではプラットフォームそれぞれでXbox ONE版が全ソフト1000G以上でスタートのため、Xbox360のLiveアーケード版などが別実績扱いになったりする。
また非常に稀だが、パッケージ版とダウンロード版が別実績の作品も存在している。
実績が別=同名タイトルでも別のゲームとして扱われるので、同じ実績でも再度解除ができる。またセーブデータやオンラインサーバーは別となる。
タイトルによっては日本・米国・ヨーロッパの3地域でそれぞれ別実績という場合や、Xbox360版・Xbox ONE版・WindowsPC版それぞれが別実績というケースもある。
特に顕著なのは以下の2つ。
- Scene It? Bright Lights! Big Screen!(Xbox360・日本未発売)
北米・カナダ・イタリア・ドイツ・スペイン・フランス・その他EUの7地域すべてが別実績扱い。
ゲーム内実績があるが、基本的にセーブデータ毎の管理であり、それぞれ機種毎に別実績扱いでもある。
更にXbox ONEやSwitch版などは初期に配信されたものと、後から配信された統合版(Windows10版などと共通)があり、それぞれでも別実績扱い。
ちなみに派生作品であるStory Modeも同様に、それぞれが別実績扱い。
問題点
このように新たな要素として登場したシステムだが、問題も色々あったりする。
バグやオンラインサーバーの閉鎖などにより、ソフトによっては解除できない実績がある。
前者はアップデートで修正される可能性はあるが、後者は一度閉鎖したサーバーが開かない限り二度と解除が出来ない。
苦労してやっと条件を満たしたのにバグなんかで解除できないと判明した時の精神的ダメージは計り知れない。
自分で目標や条件を自由に設定できるやり込み要素とは違い、実績は開発者側が条件を指定してくる。
その中で数をこなす条件の実績も多数存在しているが、指定された数が多すぎると一気に作業となる場合も多い。
特にオンライン対戦モードでの撃破数など、容易に数を増やせないものに関してはプレイに支障が出るレベルの苦行になることも。
元々は
Steamにて登場した、簡単な操作で実績が大量に解除されるゲームのような何かを指す。フェイクゲームとも。
Steamでは最近では減少傾向にあるが、逆に言うと他のプラットフォームでも出しやすい環境になりつつあり、実際Xboxでは実績コンプリートの容易さを売りとしたようなソフトを配信しているメーカーも僅かながら存在する。
数十時間かけて解除する1000Gと10分足らずで解除できる1000Gを同じ目で見る事に否定的な人もいれば、純粋にゲーマースコアが増えるからと肯定的な人もいて賛否両論。
実績の難易度
上記の実績スパムを抜きにしても、実績の難易度はメーカー側に判断が一任されているため
実績のコンプリートが非常に簡単なゲームもあれば、そもそも解除するのが凄まじく高難易度の実績もある。
ただし、システムが登場してから年月が経過した近年では理不尽な難易度の実績は減少傾向にあり、XBOX360やPS3の頃ほど無茶な要求をしてくる実績・トロフィーは以前ほどは見かけなくなった。
実績コンプリートが簡単なゲームの例
ヒロインを攻略する、所謂ギャルゲーと呼ばれる作品を指す。エロゲーの移植とか言うな
ヒロインの個別ルート突入やクリア、オプションなどの画面を開く項目など簡単なものが多く、
テキストをスキップすれば数時間でコンプリート出来る。ストーリー?知らんがな。
ただし中には各ヒロインの誕生日にゲームを起動させるなど一筋縄ではいかないものも。
ゲーム内の行動に紐づけるのが難しいのか、スコア獲得やステージクリアなどの実績に偏っている事が多い。
また途中セーブの機能を搭載している作品も多く、それを使っても実績がブロックされない場合、ミスしてもすぐにフォローが出来るので失敗を気にせずコンプを狙える。
+
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特にコンプリートが簡単とされるソフトの例 |
- Avatar The Burning Earth(Xbox360・国内未発売)
そのあまりのコンプ難易度の低さにアバター神と名付けられたソフト。
最初のステージの端に移動して遠距離攻撃を打ち続けるだけというお手軽さ。
ソフトの起動からカウントしても早ければ2~3分で実績コンプできる。
ボクシングゲーム。オプションで反則負けをOFFにして、ひたすら膝蹴りを連打してKO勝ちを繰り返すだけ。
いやそれボクシングじゃねぇから
- DOOM64(PlayStation、Xbox、PC)
NINTENDO64で発売された当時のチートコードを使っても実績が解除できる。無敵やら弾薬無限やらステージセレクトやらやり放題。
- ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!(PlayStation3)
ケツマヨアナログスティックを回して料理にマヨネーズを掛けるだけ。
初見プレイでも10分もすればトロフィー全てを獲得できる。
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解除が難しい実績の例
サイコロの出目など実力だけでは絶対にどうにもならない、100%運頼みの実績がある。
とにかく時間がかかる。50とか100ならまだしも、数万~数百万という目を疑うレベルの数を要求される事も。
凄まじく難易度の高い目標の達成を要求される。生半可な腕じゃ絶対無理。
ネット対戦があるならともかく、そのサービスが終了していたり、ローカル対戦限定だったりしたなら…
+
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特にコンプリートが難しいとされるソフトの例 |
麻雀ゲーム。
役満以外の通常役を全て1回以上アガる実績があるが、通常役の中に「人和」が含まれているのが問題。
海外の実績まとめサイトを見る限り、発売から15年以上経過した現在でも世界でコンプしているのはたったの2名だとか…。
- ボコスカウォーズII(PlayStation、Xbox)
戦略シミュレーション。
元々クセの強い挙動でユニットの扱いが難しいうえ、マップがランダム生成のため、大抵の場合は途中で詰む。
また戦闘の勝敗もランダム要素が絡んでいるため、有利なユニットでも負ける場合があるなど全体的に凄まじく運を求められる。
そして途中セーブなどもなく、ゲームオーバーになると強制的に最初からやり直しとなる鬼畜仕様。
そもそも、このゲームのクリア者自体がPSとXBOX合わせても30人くらいしかいないと思われる核地雷。
- Car Mechanic Simulator(Xbox、Steam)
車修理シミュレーション。
技術的な難易度こそ低いものの
ラジオから流れる曲10,000曲再生やネジを500,000個緩める
など無茶苦茶な数字が並び、コンプまで数百時間はかかる。
ちなみにPS版も存在するのだが、こちらは上記のような時間がかかる類のものが殆ど削除されており、コンプリートは幾分簡単になっている。
- ロストプラネット2(PlayStation、Xbox、PC)
TPS。
本作には称号のようなものとして「通り名」というものがあり、それをほぼ全て集める必要があるのだが、
その中に
いずれかの項目で世界ランクで一位になる
という、狂気の沙汰としか思えない条件の通り名が混ざっている。
発売からかなり時間の経った今から解除するのはまず不可能なレベル。
特にPC版は上位をチーターのスコアが占めているため、もう絶対に解除が出来ない。
- CAVEシューティング全般(Xbox360,Steam)
2D視点のシューティング。
ただでさえ上限難易度が滅法高い弾幕シューティングにおいて、険しい条件でのみ到達できる2周目の一番最後に控える隠しボスなど
生半可な腕前では一生拝む事すら出来ないボスを撃破する実績がほぼ確実に含まれている。
ただし中には該当する実績が無い、撃破さえ出来れば他の条件は問わない(ノービスモードでも良い)など、一部例外もある。
- 地球防衛軍シリーズ(PlayStation、Xbox,Steam)
TPS。
条件自体は非常にシンプルだがそのうち「ミッションクリア100%(各難易度×兵種毎に存在)」「武器コンプ100%」
ただでさえミッション数が膨大なうえに、各兵種それぞれで難易度Infernoを完走するのは凄まじい長丁場の地獄であり、
そこから
全兵種の
武器集めまで考えるとなると、コンプできるのは廃人レベルの隊員のみであろう。
- ダライアスバースト クロニクルセイバーズ(PS4、Steam)
こちらも2D視点シューティング。
オリジナルEXモードの最難関であるQ-U-Zルート
ノーダメージクリア
なる実績がある。
ノーミスではない、ノーダメージである。
アームへの被弾すら許されないという廃人レベルの漁師のみ開放可能なこの項目。
2021/12/9現在、Steam版の達成者は全購入者のたった0.5%。売上予測は10万本以下とのことなので、達成者は500人も居ない計算である。
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実績が解除されたら追記、修正お願いします。
- 実績の解除が隠し要素の開放条件になってたりすると・・・ -- 名無しさん (2014-09-14 18:38:17)
- ↑ドリームクラブとかね。 -- 名無しさん (2015-04-08 07:50:34)
- 魔女ノ旅団シリーズでの実績(というかトロフィー)の使い方が非常にうまい -- 名無しさん (2021-12-05 14:49:58)
- 各難易度で達成率100%とか武器100%と書いてあることは極めてシンプルなのに実際やるとクソ地獄なEDFシリーズよ -- 名無しさん (2021-12-05 15:33:57)
- PS3とか360で時々あった「特定の日時に起動する」ってのめっきり見かけなくなったな。個人的には大助かりだが。 -- 名無しさん (2021-12-09 16:03:44)
- ゲーム内に称号という形で実績があるイルルカ もうできないコラボやすれ違いがないとコンプ扱いにならないのが難点 -- 名無しさん (2022-04-12 12:06:43)