クロノ・クロス

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クロノ・クロス - (2018/08/28 (火) 16:22:36) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/12/09(水) 18:14:59
更新日:2024/02/06 Tue 20:33:47
所要時間:約 4 分で読めます




『CHRONO CROSS』

スクウェア開発・販売のRPG
1999年発売で、ハードはPS
クロノ・トリガー』の続編に当たる


前作はタイムトラベルがテーマだったが、今作では趣向を変えてパラレルワールドをテーマに据えている。

そのため基本的な流れも「過去で何かすると未来が変わる」から
「片方で手に入れたアイテムや情報をもう一方で使う」というように変化している。


また、パラレルワールドと並ぶ本作最大の特徴に仲間が45人もいる、ということが挙げられる。
一人一人が個性的で、それなりの背景を背負っていてなかなかに面白い。

……のだが、各々の個別のイベントが少なく、人物像があまり掘り下げられない、という弊害も生んでしまっている。
また戦闘時の性能も一部を除いて似たりよったりなためメンバーも固定されがち。

しかし固有エレメントや連携技はなかなかに格好よかったり、かなり力が入ったヘンテコなモノがあったりと侮れない。
キャラ毎のレベルが存在しないので、たまにはお気に入り以外のメンバーを使ってみるのも面白いかもしれない。



前作のラヴォスが倒されたことで生まれた時間軸の一つ、
つまりエンディング後の「現代」の20年後であるA.D.1020年のエルニド諸島が舞台となっている。
始めは前作と無関係に見えるストーリーも話が進むにつれ密接に絡んでいき、正にトリガーとクロスした作品になっている。

が、しかし
その背景の設定がなかなかに複雑な上に作中ではしっかりと説明されない部分も多く、アルティマニア等で補完しないとクリアしたのに置いてけぼりになる、なんて事態もしばしば。
またラスボスのHPを0にするとバッドEDで、真のEDは条件がわかりにくく初見で見るのはやや辛いこともこの傾向に拍車を掛ける。


このように良くも悪くも独特な作風に加え、
  • キャラデザが変更
  • クロノ達がほとんど出てこないばかりか○○なことになっている
  • 王道を突っ走った前作と根本的なテイストが違う
etc…

といったように前作と違う点が多くあることもあり、賛否が割りとハッキリ別れる作品である。
どっちも好きな筆者としては残念でならないが、トリガーを愛する余りアンチになる人も多く見受けられるようである。

ただし音楽のクオリティーは前作に続いて高く、こちらは全体的にも高評価。
アンチがかなり入るにも関わらず、2ちゃんの『皆で選ぶゲーム音楽ランキング』ではOP【CRONO CROSS〜時の傷痕〜】が見事一位に輝き、以降もトップ10に入り続けている。

またグラフィックにも力が入っており、背景の表現の美しさは当時としては最高レベル。


○ストーリー
エルニド本島のアルニ村で平穏に暮らす少年セルジュ。しかしある日村から少し離れたオパーサの浜で奇妙な感覚に襲われる。

訝しく思いながらも村に帰るセルジュだが、村の様子がどこかおかしいことに気付く。
幼なじみであったはずの少女から聞かされた事実。それは

セルジュという少年は10年前に死んだ

というものだった…

同じようで人も物もどこか違う、そんな二つの世界を行き来しながら、セルジュは世界と自身の秘密に迫ってゆく…


○用語
  • エルニド
ゼナン大陸の辺境にある多島海域。前作では未登場。
大陸から入植した人々と、龍神を信仰する原住民や亜人が暮らす。

  • HOME WORLD
セルジュの元々いた方の世界。
セルジュの生存により分岐したイレギュラーな存在であり、運命の書が機能していないためアナザーと様々な違いが生まれている。

  • ANOTHER WORLD
セルジュが死亡している本来の世界。
ホームとはBGMも変わり、どこか物悲しい雰囲気が漂う。

  • 凍てついた炎
伝説の宝と言われているが、詳しいことはわかっていない。
実はドリストーンのカケラの一つで、とんでもない力を秘めている。


○主な登場人物
  • セルジュ
主人公。アルニ村で暮らす家事手伝いの少年。つまりニーt(ry
14年前と10年前に事故で死にかけた経験を持つが、どちらも世界の根幹に関わる大きな意味を持っている。
舟のオールを改造したスワローという武器を使う。
…どこの宮本武蔵さんですか? しかもヒロインと二人で騎士団の幹部を撃退するなど実力も高い様子。
実は14年前に凍てついた炎(ラヴォスの欠片)と接触したことでラヴォスとリンクする能力を得ており、絶大な力を得た「調停者」となった。調停者とはラヴォスとのリンクが可能な者を指し、「ラヴォスと星の争いを調停する役割」を持つ。
中盤付近でヤマネコに精神の入れ替えをされてしまい、プレイヤーはかなりの長期間「ヤマネコ」として過ごすことになる。具体的にはラスダンの手前の手前のダンジョンをクリアするまで元の姿には戻れない。ぶっちゃけストーリー中はヤマネコでいる期間の方が長い。

  • キッド
ヒロイン。一人称が「オレ」のオレっ娘。盗賊団ラジカル・ドリーマーズを名乗る少女。凍てついた炎を追っている。
セルジュと同等かそれ以上のキーパーソンで、実はルッカの縁者であることが後に分かる。
貴重な盗み要員。
作中ではロクに触れられないが、実は二重人格。セルジュに刃を向けたり、フェイトが倒れた後でタイム・クラッシュについて語っているのは「もうひとりの人格」である。
「もうひとりの人格」は献身的で生への望みが薄く、無に帰したいという衝動を持つ。

  • ヤマネコ
ネコ科の亜人。各地で暗躍し、目的を達するためにセルジュを狙う。
キッドと浅からぬ因縁があり、命を狙われている。

  • ツクヨミ
道化の少女。ヤマネコの部下だが自身は別の目的を持っているようで、度々セルジュの前に姿をあらわす。
メイクがなければ実はキッドと瓜二つなのだが、開発中に設定変更されたため深い意味はなくなった。

  • アルフ
旅の魔術師。
グリッドの形がとても特徴的。
正体は(ネタバレ)であることを伺わせるイベントがいくつかあるが、自身にその認識は無く作中では明言されないため結局は謎のまま。仲間にしなくても進められるくらいの扱いである。
開発中に仲間の人数が増えたため掘り下げるのを断念した名残らしい。
リメイクされるとしたら是非とも期待したい点である。


○人気のある登場人物
  • レナ
セルジュの幼なじみの女の子。口よりも手が先に出るタイプらしいが、セルジュに密かに想いを寄せている…要するに先取ツンデレ。
固定技や装備が微妙で、やや使いづらくはあるが魔力は高く、回復役に適している。
また彼女とセルジュ、ラズリーの三人は【ミックスデルタ】を使えるので、パーティーを組んだ人も多いのではないだろうか?(やはり使いづらいがw)

勇者の名を名付けられた青年。熱くなりやすい熱血漢な部分が見られるが、セルジュより結構歳上。
腕力が高く武器はセルジュの次に優秀、更に魔剣士の証を装備でき、魔力も基準値を越えるので、大体の人はパーティーに加えるのではないだろうか?
更に更に、彼とセルジュは連携技で【エックス斬り】を使う事が出来る!
条件が整えば、そのダメージは10000〜13000にもなり、当時のRPGには五桁ダメージは少なかったのでプレイヤーを驚かせた。
とある武器を装備すると二刀流になり、固有エレメントのモーション等が変わる。

  • ポシュル
レナのペット。一見犬だがその真偽は不明。人間と会話もできる。
わかりにくいけど雌(女の子)。ケモナー御用達。
首輪の錠前を外すと何かが起こるらしい・・・。

  • ツマル
ルチアナに造られたぬいぐるみみたいな生物。かわいい。育て方しだいで分岐進化できる。

○重要キャラ
  • 六龍
各地に住む龍。

  • フェイト
未来都市クロノポリスの管理コンピュータ。

  • プロメテウス
管理コンピュータの緊急時制御AIプログラム。ルッカがロボ(プロメテス)を参考に設計したもので1300年後に理論が実用化された。

  • ガッシュ
古代王国の三賢者の1人。クロノトリガーでは崩壊した未来に飛ばされたが、ラヴォスが倒されたことで到達先の未来も変わっている。

  • ルッカ
クロノトリガーのメインキャラ。孤児院をやっていた。

  • ワヅキ
セルジュの父親。

  • ミゲル
レナの父親。


余談だが『クロノ・ブレーク(CHRONO BRAKE/米ではBREAK)』なる続編が作られる、との噂があり実際に商標登録もされているが、いつまでたっても出ないのを見るにどうやら企画倒れのようだ。


追記・修正は仲間をできるだけ集めてお願いします。

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