クロノ・トリガー

登録日:2009/06/10 Wed 22:12:30
更新日:2025/05/31 Sat 18:06:47
所要時間:約 5 分で読めます





HRONO
TRIGGER 

クロノ・トリガーChrono Trigger)』とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたロールプレイングゲーム。


【概要】


1995年3月11日にスーパーファミコン向けに発売された作品で、1999年11月にはPlayStationに、2018年11月にはニンテンドーDSにそれぞれ移植されている。
PSへの移植でムービーが追加され、DSへの移植でアイテム、ダンジョン、エンディングが追加された。
さらに2011年12月には携帯アプリ・スマートフォン向けアプリとして配信。2018年2月にはパソコン向けプラットフォームであるSteamでも配信されている。

数回に渡る移植という実績の通り、高い評価を受けたゲームで、特にBGMは未だに神曲とされている曲が多数ある。

鳥山明がキャラクターデザインを担当し、シナリオにはDQシリーズの堀井雄二とFFシリーズの坂口博信が関係している事という、当時としては画期的な布陣で製作されている。
まぎれもなく国内RPGの二大巨頭であったスクウェアとエニックスがタッグを組むという、まさにドリームプロジェクトとして当時のジャンプで大きく宣伝された。

エンディングが10種類以上あったり、つよくてニューゲーム等当時としては様々なやり込み要素も持っていた。


【ストーリー】

ガルディア王国のトルース町に住む少年クロノは、建国1000年を祝う千年祭で、マールという名の少女に出会う。
一緒に祭りを見てまわる事にした二人は、会場の奥で行われていた、クロノの幼なじみであるルッカが発明した『物質転送マシン』の実験に挑戦するのだが、実験の最中現れた空間のゆがみにマールが吸い込まれてしまう。
マールを追いかける形でクロノもゆがみの中へと吸い込まれ、ゆがみを抜けた先は400年前の世界だった。

この事をきっかけに、クロノたちの時空を越えた冒険が始まる……。


【キャラクター】

詳しくはそれぞれの個別項目も参照。

主人公。
真っ赤な髪に鉢巻をまき、日本刀で戦う左利きの剣士。
母一人猫一匹の母子家庭で育ったどこにでもいるような平凡な男の子。
が、劇中では「はい」か「いいえ」しか言わない&言えない、正に昔の主人公
終盤に発生するまさかのイベントは多くのプレイヤーを驚かせた……はず。
エンディングによっては喋る。

メインヒロイン。好奇心旺盛で、行動力もある女の子。
戦闘ではボーガンを使う。
彼女が祭りに来なければこの物語はあり得なかった。
が、出会ったばかりのクロノにいきなり「一緒に祭りまわろうよ?」等々、後先は考えないタイプのようだ。

クロノの幼なじみ。サブヒロインとメインヒロインの狭間にいる。
戦闘ではや発明品で戦う。
彼女の発明が無くてもまた、物語は始まらなかった。
様々なものを作るが、祭りの会場に展示してある歌って戦うロボット、ゴンザレスは時に彼女自身も混ざりながらクロノ達にフルボッコされている。

A.D.600の中世の時代に生きる、一流の剣の腕を持った騎士。
故あってカエルの姿をしていて、カエル嫌いのルッカに引かれたりするが、彼のエピソードは切なくも格好いい。
顔グラフィックを見る限りモデルはトノサマガエルの様だ。

A.D.2300のはるか未来の世界で作られた人型ロボットで、壊れたまま放置されていたところをクロノ達が見つける事になる。
その後発明家ルッカにより修理され、仲間になるのだが、彼のエピソードは涙無しには語れないものばかりである。
基本的にはそのマシンアームで敵を殴るが、体当たりやレーザーを発射する事も出来る。

B.C.65000000の原始の時代に生きる強くたくましい女性。
原始時代の人間だけあって、服はもう服じゃないレベルであり、戦闘は素手噛み付きでこなす(公式イラストでは棍棒みたいな物を持っているのだが……)。
それでクロノやロボ以上のダメージを叩き出す為、昔の人間はすごかったようだ。

中世で出て来る敵キャラクター。
ビネガー、マヨネー、ソイソーの三体の配下を持ち、各属性の上位魔法や一般人には扱えない冥の魔法を扱う。武器は
だが、ストーリーを進めるうちに彼の正体が次第に明らかになってくる。
髪の生え際は某サイヤ人の王子と若干似ている。
続編の『クロノ・クロス』にも彼らしき人物が登場する。


ラスボス。物語の核心となる世界崩壊の原因である。
時代を越えてクロノ達と様々な形で出会い、その中でラヴォスの正体が紐解かれていく。
中世では邪神として崇められているが、現代ではその存在について殆ど伝わっていない。



【舞台となる時代】

B.C.65000000

原始、まだ石器を使っていた頃の人間がいる時代。
人間は弱肉強食の『大地のおきて』に従い、恐竜人との間で激しい生存競争を繰り広げている。

B.C.12000

古代、地表は吹雪が吹き荒れる氷河期の時代。
人間は2つの種類に分かれ、魔法を使える者達は大陸を雲より高い空に浮かせそこに王国を築き、使えない者達は地上の穴ぐらで貧しい暮らしをしていた。

A.D.600

中世、剣と魔法の時代。ガルディア王国の軍と魔族を率いた魔王の軍が戦争をしている。
伝説の宝を求めて奔走する探検家のトマは、クロノたちに情報を売ってくれる。

A.D.1000

現代、物語のはじまりの時代。ガルディア王国は建国1000年を祝い千年祭を開いた平和な日。
しかし王国外のある村では人間に憎悪を抱く魔族の子孫が暮らしていたり、またある町では亡霊の噂が絶えなかったりと、不穏な空気が流れている。

A.D.1999

世界崩壊の日。ある出来事により、世界が終わる日。この時代のみその1日が舞台となる。
またワールドマップの捜索もできない。
好奇心でいきなり行ってしまって死ぬ人が多い。

A.D.2300

未来、世界が崩壊したあとの時代。同じ星とは思えないような景色が広がる。
廃墟にはミュータントと暴走した機械が徘徊していて、シェルターにいる人々は生きる「元気」を無くしてしまっている。
クロゥリーさまがいるのはこの時代。
唯一の天然ダンジョンである「死の山」は、然るべき時に然るべき者でなければ立ち入れないと言われているが……。

 ∞ 

時の最果て、どの時間にも属さない不思議な空間。
僅かながらのエリアに謎の老人と、「戦の神」を名乗るスペッキオのみが存在する。
各時代へのゲートがあり、一行の拠点のような場所。


【余談】

  • ちなみに本企画の発端は『FF4』まで遡り、様々な事情で紆余曲折、途中で一度『聖剣伝説2』に枝分かれした経緯がある。そのため主人公(クロノとランディ)とヒロイン(マールとプリム)のデザインも似ている。
  • 1999年には続編として『クロノ・クロス』が発売された。が、こちらの評価は賛否両論。詳細は当該項目で。
    • また、上記の原型としてサテラビューで配信された『ラジカル・ドリーマーズ 盗めない宝石』というサウンドノベルがある。
  • 他にも、他作品に対して以下のような様々な影響を与えている。
    • ゼノギアス』は当初本作の続編『クロノ・トリガー2』として開発されていた。そのためかルッカがゲスト出演している。
    • 『ファイナルファンタジーレジェンズII 時空ノ水晶』は没続編『クロノ・ブレイク』のプロット案が流用されている。
    • 『いけにえと雪のセツナ』と『LOST SPHEAR』は本作のバトルシステムであるATB2.0を受け継いでいることが公式に明言されている。「アイスガ」「シャイニング」「回転斬り」などの技や魔法、連携攻撃のシステムなども引き継がれている。
    • 一部スタッフが共通する『アナザーエデン 時空を超える猫』では本作と『クロノ・クロス』の両作をオマージュした要素が多い。



ガッシュ「アニヲタWikiは追記に始まり修正に終わる」
ヌゥ「はぅ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • CHRONO TRIGGER
  • クロノ・トリガー
  • ゲーム
  • RPG
  • SFC
  • PS
  • DS
  • スクウェア
  • エニックス
  • スクウェア・エニックス
  • 名作
  • 風の憧憬
  • 時の回廊
  • 魔王決戦
  • 世界変革の時
  • 不朽の名作
  • 王道のストーリー
  • ドリームプロジェクト
  • ヌゥ
  • マルチED
  • 堀井雄二
  • 坂口博信
  • 鳥山明
  • 項目登録日は時の記念日
  • つよくてニューゲーム
  • Steam
  • スーパーファミコン
  • ニンテンドーDS
  • トーセ
  • 中盤は鬱展開
  • 中盤ラストは涙腺崩壊←パーティ構成次第
  • 1995年
  • 光田康典
最終更新:2025年05月31日 18:06