四季崎記紀の完成形変体刀一覧

「四季崎記紀の完成形変体刀一覧」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

四季崎記紀の完成形変体刀一覧 - (2021/04/10 (土) 11:10:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/24(水) 17:43:50
更新日:2024/01/11 Thu 23:11:45
所要時間:約 4 分で読めます



この項目は、「内容が少なく単独項目にする必要性が薄い」という理由で削除が検討されています。ご意見は 項目の削除・閲覧制限議論スレッド その3 までお願いします。


刀語に登場する刀にしてキーアイテム。
戦国時代に存在した伝説的な刀鍛冶・四季崎記紀が作った刀は千本、そのすべてが異端の刀であり中でも異端振りが激しいのが、完成形変体刀であり残りの九百八十八本は、すべてこの十二本のための習作と言える。
十二本すべてが何らかの特異性を備えるが、その技術は明らかに時代を超越したレベルにまとまっている。というかもはや刀ではないのが混ざっている。
名前は「○刀・△」で統一。△は金偏の漢字一文字で統一される。
特殊な技術で作られており、一本一本が国一つ変えるほどの価値があるという。
過去、将軍家はこれらの刀を収集したが、この十二本だけは最後まで手に入らなかった。
刀によっては持ち主に強大な力を与えて奪うことができず、その他では刀の形状すらしていないため、発見出来なかったと思われる。

それぞれに特性を生かした必殺技というべき「限定奥義」が存在しており、自身の技術と生き様をそこに反映する所有者こそがそれにふさわしいと言える。

幕府の命により残り十二本の完成形変体刀の収集をもくろむとがめが虚刀流第七代目・鑢七花を訪れ、その所有者を探し求めるのがこの物語のはずである。




以下ネタバレになるので、見ていない人は見ないことを奨める





炎刀『銃』を除いて劇中時点での所有者から回収後、かませ犬家鳴将軍家御側人十一人衆の手にわたっている。











◆絶刀『鉋』(かんな)
世界の何よりも固き、折れず曲がらぬ絶対の刀
見た目は鍔や鞘のない片刃の直刀。
なんでも切れる斬刀『鈍』で切ろうとした場合、単純に完成度が低い方が壊れるらしいと推察されている。
元は美濃の涙磊落という人物が所有していたが、本編前にとがめと組んだ真庭蝙蝠によって奪取された。
最終的には般若丸が所持。

  • 限定奥義『報復絶刀』
折れない頑丈さを生かした突き技。


◆斬刀『鈍』(なまくら)
ありとあらゆる存在を一刀両断にできる、鋭利な刀
普通の日本刀ぽいが真っ黒。
刀身は七花曰く、「なんか普通」
刃にふれた物体の分子結合を切断するという原理であるとのことで、硬さに一切左右されず切断可能らしい。
本編中に七花によって宇練銀閣から奪取され、最終的には鬼宿不埒が所持。
本編前は宇練銀閣の先祖の金閣が所持しており、代々受け継いだようだ。

  • 限定奥義『斬刀狩り』
斬刀の鞘は血で湿ることで摩擦係数が減り、それによって抜刀速度が加速する。
居合いを得意とする宇練金閣が生み出し、刀を狙った幕府の兵を切り続けたという。



◆千刀『鎩』(つるぎ)
いくらでも替えが利く、恐るべき消耗品としての刀
見た目は普通の日本刀だが、文字通り千本全く同じ刀が存在する。
元々は山賊集団が所持していたものの、本編以前に敦賀迷彩がその山賊団を皆殺しにし自身のものとした。
本編中に七花によって敦賀迷彩から奪取され、最終的に巴暁が使用。

  • 限定奥義『千刀巡り』
本編では地形効果と題されており、戦闘を行う場のあちこちに隠した千刀を用いて戦う。
使用者がどちらも戦場に落ちている刀を用いて戦う「千刀流」であったため相性が極めて良い。



◆薄刀『針』(はり)
羽毛のように軽く、硝子細工のように脆い、美しき刀
完全な軌跡で振る技術がないと切ることが出来ず、ただ壊れるだけ。よく今まで残ってたな
本編前に傷木浅慮という人物が所持していたが、とがめと組んだ錆白兵によって奪取され、その後彼と共に行方を眩ませた。
本編中に七花が奪取、最終的に浮義待秋が所持。

  • 限定奥義『薄刀開眼』
薄刀でのみ使用可能な奥義らしく、七花曰く「脆いだけだと思っていた刀にあんな利点があったとは」
戦闘シーンそのものがカットされたため詳細は不明だった。
浮義待秋も『白兎開眼』という似た名前で使おうとしたが、七花の動きに合わせられなかったため、発動せずに砕けた。



◆賊刀『鎧』(よろい)
守りに重きを置いた、巨大な防御力を有する、甲冑を模した刀
模したも何もまんま甲冑。単に丈夫というだけでなく衝撃のダメージを「地面に」受け流す、外側から開けられないといった点でこその堅牢さ。
かなり大柄な人物でなければ身につけることはできない。
元は鎧海賊団に代々伝わるものだったようだが、校倉必がその海賊団を全滅させ奪った。
本編中に七花が奪取し、最終的に伊賀甲斐路が所持。

  • 限定奥義『刀賊鴎』
突進技だが詳細不明。
校倉必が使用した技は全て突進技であったため、この技は他の突進技とどう違うのかわからないままであった。
アニメでは肩のドリルのようなパーツを向け、殺傷力を強化、さらに気迫を高めて突進する様子であった。


◆双刀『鎚』(かなづち)
すさまじい質量のかたまりであり、持ち上げることさえ満足に敵わない刀
見た目は鞘も鍔もなく刃が波打っている大剣。動かす技術でなく力こそが肝要。
元は蝦夷に住む怪力の凍空一族の武器であり、その最後の生き残りの凍空こなゆきが所持していた。
本編中にこなゆきの肉体ごと真庭狂犬に奪われるが、七花が奪取し、最終的に真庭孑々が所持。

  • 限定奥義『双刀之犬』
刀っぽい形をしているだけの単なる超重量の石の棒であるため、柄でも刃でもお構いなしに殴りかかる。
その重さとそれを操る力で打撃を与える。


◆悪刀『鐚』(びた)
所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀
見た目は柄がやたら持ちにくそうな苦無であるが、その使い方は武器どころか所有者に直刺して体を活性化・不死化するだけ。
元は死霊山に祀られ、神衛隊によって守られていたが、鑢七実によって皆殺しにされ奪われる。
本編中に七花が奪取し、最終的に胡乱が使用。

  • 限定奥義『悪刀七実』
七実が自身の肉体に悪刀を突き刺し、強制的に体を活性化させた状態。
限定奥義どころか想定通りの使い方の様に見えるが、七実以前の所有者はこのような使い方をしなかったのだろうか。


◆微刀『釵』(かんざし)
武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀
日和号そのもの。人形であるがゆえに持久力は永遠。
本編開始以前から不要湖を徘徊しており、接近した人間を無差別に襲っていたが、本編中に七花との戦闘で燃料切れにより停止。
最終的に灰賀欧が所有。
設定を変えることで特定人物を襲わない様にも可能にできる。

  • 限定奥義『微風刀風』
足をヘリコプターの様に回転させ空中からの攻撃を仕掛ける。
大技らしく、燃料の消費が早いらしい。



◆王刀『鋸』(のこぎり)
人を正し、心を正す、精神的王道を歩ます、教導的な解毒の刀
見た目は単なる木刀。武器らしい特性すらない。単なる浄化装置。
汽口慚愧の祖先が持ち帰り、以後代々将棋村で受け継がれていたらしい。
本編中に七花が奪取し、最終的に墨ヶ丘黒母が所持。

  • 限定奥義『王刀楽土』
王刀により毒気を抜かれ、精神的に王道を歩んでいる状態。
奥義どころか基本特性でしかない。


◆誠刀『銓』(はかり)
人間の姿勢を天秤にかけるように、人によって受け取り方さえ違う曖昧な刀
見た目は単なる柄と鍔。王刀と同様精神面に作用し、己と向き合わせてその価値をはかる刀。
四季崎から彼我木輪廻が直々に受け取った。
その後、どうして良いか分からず埋めたところそこに城が建ってしまい、城が崩れた後にとがめが発掘した。
最終的に皿場工舎が所持。
所有者とならずとも近くにいると影響を受ける様で、上述の城の主である飛弾鷹比等の謀反を起こすきっかけとなったらしい。

  • 限定奥義『誠刀防衛』
この刀の奥義ではなく、彼我木輪廻がこの刀の名前になぞらえてつけた防御・回避を重視した戦闘スタイルのこと。
相手に己と向き合わせはかる特性を利用し、彼我木輪廻は各地の争いを収めたという。


◆毒刀『鍍』(めっき)
所有すると人が斬りたくなる、刀の毒がもっとも強く内包された刀
一般人が所持しても刀の毒に侵されて発狂し殺人鬼になるだけである。
鞘に収まっているなら所持しても影響は出にくいらしく、持ち運びは可能らしい。

本編中に洞窟の中に封印されていたものを真庭鳳凰が発見し所持。
戦闘中に抜いた状態で記録辿りの力を持つ腕で握ったため、刀の影響をもろにうけ殺人鬼となっただけでなく
人格が四季崎に乗っ取られた。
最終的に呂桐番外が使用。

  • 限定奥義『猛毒刀与』
刀の毒気に所有者が侵されて凶暴化した状態。
王刀と同じく基本特性そのもの。
刀鍛冶であった四季崎の残留思念も強く宿っており、真庭鳳凰は四季崎の人格に乗っ取られた。
呂桐番外は自身の名前が四季崎と言おうとするなど記憶が混乱していた。


◆炎刀『銃』(じゅう)
遠距離からの連続精密攻撃を可能にした、飛び道具としての刀
オートマチックとリボルバーの二丁一対の拳銃でありもはや刀とは名ばかりの物。
本編では否定姫とその腹心の左右田右衛門左衛門が一丁ずつ所持していた。
その後、まにわにとの戦いでは左右田が二丁とも使用。

  • 限定奥義『断罪炎刀』
この刀の奥義ではなく、左右田右衛門左衛門が忍法・断罪円とこの刀を併用した際の技。
なお、忍法・断罪円は、元々は左右田右衛門左衛門の技「不生不殺」を、真庭鳳凰が借用していた間に名付けたもの。
本編では断罪円共々詳細は不明な技であったが、アニメでは炎刀の先端に炎を灯した状態で高速連続攻撃を仕掛ける技と表現されていた。



以下ネタバレ(原作を読んでない人は注意!)

















実は四季崎記紀は予知能力者であり、完成形変体刀だけでなく変体刀千本すべてが予知した未来から逆輸入した技術で作られていた。

さらにネタバレ










その最期の役割は、家鳴将軍家御側人十一人衆を無力化させることであった。
詳細は彼らの項目を見てほしいが、強力でも使いこなせていない武器を渡した状態で一人ずつぶつけるという采配や、相性の悪い刀を渡すなど、そもそも使わない方が良かったのではないかと思わせるほどであった。
最終的に鑢七花によって全て破壊された。


そして、完了形変体刀・虚刀『鑢』を作るための習作であった。

四季崎記紀が作った最後の変体刀、完了形変体刀・虚刀『鑢』とは、本人の技量にすら寄らず敵を斬るもの、すなわち『虚刀流』の技を納めた鑢七花のことである。
その技法の中には変体刀を壊しきるためだけのものも含まれる。
また、虚刀『鑢』を作る過程で、完了形変体刀候補であった全刀『錆』が存在する。
ちなみに似て非なる変体刀も存在する。



◆変体刀・透刀『鉄』
「混物語」の「第刀話 ひていクリア」にて、否定姫が阿良木暦に見せた変体刀。
失礼、噛みました。
直方体のガラスの中に封じ込められていた刀であり、あらゆるものをすり抜けて切りたいものだけを斬れる。
しかし、ガラスの中からの取り出し方を間違えると自動的に消滅する。
作中では暦はガラスを破壊して取り出そうとしたが、正しい取り出し方ではなかったため、消滅した。
羽川によれば、本物の透刀は別に存在しており、暦が見せられたのは、本物によってガラスの中に描かれた絵とのこと。


◆変体刀亜種・嫉刀『咎』
刀語第9話にて登場…もちろん嘘である。
単に9話で汽口と七花の関係に嫉妬しまくりのとがめのこと。


追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/