錆白兵

登録日:2010/04/17(土) 02:50:47
更新日:2024/03/21 Thu 18:52:07
所要時間:約 6 分で読めます




「拙者にときめいてもらうでござる!」



「───かっ…かっこいい…」












さびはくへい


声:緑川光


テーマ曲『虚無の華』

刀語第四話『薄刀・針』の登場人物で薄刀『針』の所有者である。


女と見まごうような総髪の美少年で、名誉で動く生粋の侍である。
とがめ曰く、生まれてくる時代を間違えた男である。
年齢二十、身長五尺三寸、体重十一貫五斤、趣味剣法。


日本最強と謳われる剣士で、とがめが刀集めを決行するにあたって、真庭蝙蝠の次に雇った。
『弱さ』にこだわった刀『薄刀・針』を扱う姿は男女問わずときめいたに違いない。


まずは錆の動向について書かせていただく。

【物語が始まる前の錆】

錆は真庭忍軍の真庭蝙蝠が幕府を裏切り、絶刀・鉋を持ち去ってしまったことに頭を抱えていたとがめに雇われることになった。

錆はとがめの期待に応え、越後の傷木浅慮から最も難度の高い薄刀・針を入手することに成功した。
どうでもいいが、脆過ぎる『針』を代々所持してきた者達はどう管理したのだろうか
途中で折れてしまうと思うのだが…



だが、生粋の剣士で、あり過ぎるが故に、錆は四季崎記紀の刀の毒を色濃く受けてしまう。
その結果、刀の魔力にとりつかれた迷い人となり、薄刀・針を所持したまま行方をくらましてしまった。

ここから、彼独自の刀探しが始まった。


一方、錆に裏切られて権威が失墜したとがめは愛に生きる男鑢七花を雇うことを決意した。


【本編での錆の活躍】

ここではアニメ準拠で説明する。
斬刀・鈍では風が舞い上がる草原にて刀を狙う男に遭遇する。
前述した
「拙者にときめいてもらうでござる」
と述べて男を斬り捨てた。
男は死ぬ間際に「───かっ…かっこいい」と述べていた。

流石錆、男をもときめかせるなんて…


続く千刀・鎩では、橋で若い娘がチンピラに絡まれていたところに現れた。ちなみに、この若い娘はどう見ても赤い請負人以上のあの娘。

チンピラ一人を傘で倒し、残り二人のチンピラに対して
「拙者にと(ry」
と述べて、爆縮地を使用した上で斬り捨てた。
チンピラ達は死ぬ間際に「───かっ…か(ry」と述べた。

それどころか娘までもときめかせて去っていった。
この娘の心も斬っちゃったんですね…。

間違いなく視聴者もときめいたであろう。



【第四話での錆】

卯月某日───錆は刀の収集に勤しむも一本も獲得に成功していなかった。
そんな状況で、錆はとがめが出した密偵に気付いた(わざと錆は気付いていないふりをしていたかもしれないが…)のである。

錆はあろうことか堂々と、果たし状を渡してしまったのである。

その内容は錆の果たし状の内容はとがめ曰く
『四季崎記紀の刀を賭けて勝負だ』
という内容だったらしい。

よほど刀が欲しいのだろう。



決闘場所は巌流島


刀語史上最大の勝負!!


とがめの奇策炸裂!














※一応物語の核心部分も含むので注意




誰もが望んだ虚刀対日本最強。
誰もが期待して読んでいた。
だが、原作では戦闘が描かれておらず代わりに姉ちゃんこと鑢七実が真庭忍軍の真庭忍軍虫組をフルボッコにするところしか描かれていなかった。

姉ちゃんの天才っぷりもとい無双っぷりがわかった話であった。

というか、原作にいたっては錆白兵が直接登場する描写は全巻通してただの一行も無い
西尾さん…いくらなんでもこれはないでしょ…

また、アニメでは予告で激しく動いていたが、やはり予告詐欺であった。
やったらやったで面白かったと思うのだが…


そんな錆だが、後の物語でも影響力は高かった。

七花をときめかせ、百花繚乱を喰らって死ぬ間際に四季崎記紀についての情報を述べた。

鑢七花が四季崎記紀の『遺品』であること、『記紀の血統』、錆自身が四季崎記紀の作品で出来損ないの失敗作であること、そして鑢七花が『束縛』されていることを述べた。

余談だが

全刀・錆


棒状の物ならなんでも刀として使うことができる




【使用技】
  • 爆縮地
→→←←蹴

七花の『杜若』よりも自由な足運びで、七花を驚愕させた。


  • 逆転夢斬
↑(溜)↓斬

刀の柄と鞘を利用した技。
錆はこの技を会得して剣聖の称号を得たらしい。
元ネタは『逆転無惨』か。


  • 速遅剣
←左下↓突

刀の刃渡の伸縮を自由自在にできる妙技。
間合いがはかれないため虚刀流にとっては脅威だったらしい。
アニメ予告では鮫を斬った。


  • 刃取り
←左下↓右下→斬+突

受け技。
体格が大きい七花の手刀を完全に見切った。


  • 一揆刀銭
←左上↑右上→

宇練銀閣の零閃とは全く趣が異なる独自の居合い抜き。
七花は奇跡的にかわした。
元ネタは『一騎当千』だろう。


  • 薄刀開眼
斬斬斬(連打)

薄刀限定奥義。
薄い針の利点と特性を利用した「錆」、「針」、出合うべきして出会った二振りの刀が成せる技。
どんな技なんだ…
元ネタは『白兎海岸』。
物語に謎を残し、自身の謎をも残して散った日本最強の剣士───錆白兵。

西尾維新ひいては様々な作品においてもある意味伝説の剣士と言えよう。
ちなみに彼を最強に据えたのは次の話から登場する否定姫である。
彼女が暗躍するきっかけを与えたのはある意味では錆の死であろう。
決闘後、巌流島は半分になってしまった。

アニメでは原作よりは役目が多い上に緑川全開のいい男だった。
視聴者はときめいただろう。
もし格ゲーが出たら強キャラになることは間違いない。

以下台詞

「邪魔だ。どくでござる」

「刀は見世物ではない───斬るものにござる」

「───拙者は錆にまみれた折れた刀でござる」







【虚刀・鑢での錆家】
彼の母親と思われる人物が登場。
名前は錆黒鍵

歴史上最強の剣士であり剣聖・死神の異名を持つ。
見た目は5歳程の幼女だが実年齢は30過ぎのロリバb……
既に出産経験もあるが、語尾に『にゃん』とつけて話す。


彼女は虚刀流と対をなす全刀流の使い手であり【全刀・錆】という一本の刀。
その特性は、棒状の物ならそれが木の枝だろうと丸めた紙だろうと、刀として扱うことが出来る。
奥義は『完全刀一』


実力は作中最強クラスで、歩いて何日もかかるような距離から、素振りするだけで全てを吹き飛ばし爆心地を作り出す斬撃を繰り出したり、突きで遠距離精密狙撃することが出来る。
後の剣士がやる気を無くすので、本来なら記録に残されるはずの無い剣士であった。


作中では尾張幕府側の人間ではあるが『否定的なあの方』(恐らく四季崎)の思惑を踏まえて鑢六枝暗殺の為に動いている。

出雲では戦闘中の六枝と飛騨鷹比等目掛け斬撃を繰り出すも千刀流の少女に奪刀されて失敗。

今度は因幡砂漠で砂漠の外から、中心部にいる六枝を狙撃し腕を吹き飛ばすも、二発目を鑢七実に妨害される。

その後七実とのやり取りで彼女が生涯で唯一、全力を出して戦える相手だと知り変な語尾を止めて真面目に戦うと宣言。
およそ半年に渡り『大乱よりも大乱らしい戦い』を繰り広げた。


オトナ力は相当高い




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最終更新:2024年03月21日 18:52