残虐覇王デスカール

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残虐覇王デスカール - (2019/02/24 (日) 14:14:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/05/01(火) 15:59:04
更新日:2023/07/29 Sat 02:22:09
所要時間:約 5 分で読めます




ドラゴンとも拳で語り合える。



《残虐覇王デスカール》とは、デュエル・マスターズ第7弾「闘魂編 第2弾 時空超獣の呪(インビンシブル・チャージ)」で登場したクリーチャーである。
名前からして「残虐」かつ「覇王」であり、フレーバーテキスト(項目冒頭の文)からもドラゴンと同等のスペックと漢気を感じさせるこのカードが弱いはずがない。


そう思っていた時期が僕にもありました。


こちらが実際のスペック↓

残虐覇王デスカール SR 闇文明 (8)
クリーチャー:ダークロード 4000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT−相手の手札から2枚見ないで選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。1枚しかない場合は、相手はその1枚を持ち主の墓地に置く。


残念スペックでした。



毎ターンプレミアム殿堂呪文の《スケルトン・バイス》を撃てる、と言えば聞こえはいいが、このクリーチャーを出して得するためには、召還酔いも考慮にいれて3ターン以上生き残らなければいけない。
だが、このクリーチャーの8マナがたまる頃には、DM-07が出た頃の環境で考えても
  • 出しただけで強力な効果を使えるフィニッシャーが出せる。
  • 闇文明の十八番である確定除去《デーモン・ハンド》が難なく撃てる。
  • そもそも7マナあれば手札を全て捨てさせる《ロスト・ソウル》が撃てる。
と、3ターン残すのが困難などころかこのクリーチャーを出す意味がまあない。

第一、根本的なスペックが酷すぎである。
8コストのくせにパワーはたった4000、W・ブレイカーすらついていない。



お前は一体どのドラゴンと拳で語り合うつもりだったんだ?


探せばいる、と信じて検証してみる。

ボルシャック・ドラゴン》 6000+
元祖ドラゴン相手には軽々負ける。タップトリガーで手札の火のカードを落として無駄に怒らせオーバーキルされるのがオチである。

《ボルガッシュ・ドラゴン》 4000+
8マナ・パワー4000と対等に見える。しかしパワーアタッカー付きなのでデスカールは殴られると死ぬ。
語り合ったことになるの?コレ…
ちなみにT・ブレイカー付きなあたりもデスカールに勝ってる。

《紅神龍オグリストヴァル》 0000+
基礎パワー0で手札の数に応じて強くなる。
タップ能力がぶっ刺さるので一見有利に見えるが、パワーの上昇幅が手札1枚につき+3000とでかいので残り1枚の時じゃないと相討ちにすらなれない。
かと言って手札が1枚も無くなるとデスカールと殴りあうまでも無く勝手に死ぬ。
だから語り合ったことになるの?コレ…

フレイムバーン・ドラゴン》 5000
殴るまでもなく効果で焼かれる。一方的な虐殺が見られる。

《魔龍バベルギヌス》 1000
勝てる。しかし死ぬのが仕事のようなところがあるバベルギヌスに勝ったところで自慢はできない。
というか、《インフェルノ・サイン》で復活できないデスカールを蘇生してくれるバベルギヌスに、デスカールは頭が上がらない。

《G・A・ペガサス》 3000
《G・E・レオパルド》 4000

「いける!!タイマンなら!」

「ゴッド・リンク!」 30004000=7000

「ギャース!!」

《緑神龍アーク・デラセルナ》 6000
《翔竜提督ザークピッチ》 6000
《斬隠蒼頭龍バイケン》 6000
永遠のリュウセイ・カイザー》 8000

「場に出る前にハンデスで潰す!」

「なんだ、ただで出させてくれるのか。ありがたい」
「今のうちにお友達を呼んで手札をガンガン増やすッピ!」
「お礼として貴様を手札に戻してやろう。出直して来るんだな」
「次にお前が場に出ようとしたらタップインだ!ドントスタンド!」

「orz」

ス ケ ー ル が 違 う わ !

《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》 39000
スケールの違う人以上にスケールのでかい最高パワーのドラゴン。殴るまでもなく効果で焼却される。リンク前のパーツにすらかなわない。

《紅神龍メルガルス》 4000
ようやく見つかった効果なしのパワー4000。コイツとならデスカールも思う存分拳で語りあえるだろう。
…逆に効果がないおかげで後々にバニラサポートを受けられるようになったのはデスカールには内緒である。


実際に検証してみると、10年以上の歴史があるデュエル・マスターズで、パワー4000以下のドラゴンは10体くらいしかいない。

よく「ドラゴンと拳で語り合える」なんて言えたな…



こんなスペックながらレアリティはスーパーレア。当然DM-07のハズレア…
というのは、間違ってはいないが、実はこのDM-07、DMの長い歴史の中でもトップクラスの酷いエキスパンションで、スーパーレアはおろかベリーレアにもアタリが存在しない。

さらに言うと、この弾最強のカード《呪紋の化身》に至ってはプレミアム殿堂になっている始末。
つまりこのカードは「ハズレア」ではなく「ハズレ弾のスーパーレア」と言うのが正しい。何のフォローにもなっていないが。

その残念スペックと尊大なフレーバーテキストのギャップから、「デスカールさん」「拳で語り合う人」「七英雄の一人」などと、一部のプレイヤーの方から未だに人気が高い。


その結果…







ゼ ニ ス と も 拳 で 語 り 合 え る 。






なんと《アクア・マスター》や《暗黒の騎士ザガーン》と一緒にブラック・ボックス・パックに再録されてしまった。
しかも、1パックに2枚しか入っていないb側(全110種類)にスーパーレア枠で入っているので、その姿をパックから見えてしまったら…

勿論、ゼニスと拳で語り合おうとすれば一撃で破壊されてしまうのは当然である。(ゼニスは全てパワーが10000以上ある)
が、何とか除去さえすればエターナル・Ωの効果で強制的に手札に戻るためここでようやく拳で語り合えることが出来るのだ。

最も、今のカードプールでは一枚でゼニスを場から離して墓地に落とせるカードがそこそこあるのだが…



〈デスカールさんと相性のいいカード〉

《聖騎士サーベルフィーリー》
《マイキーのペンチ》

タップトリガーのタイムラグを解消できるがデスカールが重過ぎてどうしても先出しになってしまうのでなんとかして一度に出すこと。

《魔龍バベルギヌス》
《死神の蘇生者シュタイナー》
《大邪眼バルクライ王》

《インフェルノ・サイン》では蘇生できないデスカールを蘇生することができる。
ただしシュタイナーはコストを支払う必要があり、バルクライ王は進化元が必要なのが欠点。

《ゲボルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》

クリーチャー面の効果により、デスカールをタップするだけでパワー6000以下のクリーチャーを破壊できる。さらに他ハンデスやこのカードの呪文面をスマッシュ・バーストで使用することによってさらにパワーを下げることができる。
ようやくデスカールがドラゴンと拳で戦える時代が来たのである。


ここからは余談。
デュエル・マスターズ新章「新2弾 マジでB・A・Dなラビリンス!」で登場した呪文。
スチーム・ハエタタキ C 火文明 (1)
呪文
相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
「パワー4000以下」という条件にはちょうどデスカールも含まれてしまっている。
8マナをたった1マナで返されるだけならまだしも、「ハエタタキで死ぬ覇王」という絵面はあまりにもあんまりである・・・
そもそもこのカード自体がコストに対して明らかにオーバースペックではあり、インフレを感じさせるデザインなのだが、いずれにせよデスカールさんのネタキャラぶりに拍車をかける結果となってしまった。
パワーがあと500でも高ければこんなことにはならなかったと思うとなんともやるせない。













この人またザガーンとともに再録されたらしいですよ。



い つ 何 時 誰 と で も 、 拳 で 語 り 続 け る !




残虐覇王デスカール P 闇文明 (8)
クリーチャー:ダークロード 4000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-相手の手札から2枚見ないで選び、捨てさせる。
ロスト・ソウル P 闇文明 (7)
呪文
相手は自身の手札をすべて捨てる。



双極編からの新ギミック、呪文とクリーチャーが一体となった「ツインパクト」に生まれ変わった。
しかも片面は《ロスト・ソウル》である。

はいそこ、ただのロスト・ソウルとか言わない。

デスカールさんのおかげでこのカードはクリーチャーサポートを受けられる。
呪文に比べて回収もサーチも容易なため、何度もこのカードを使い回すのも容易い。

また、《光神龍スペル・デル・フィン》などがいても無駄牌にならずに済む。


フレーバーではドラゴンとかゼニスとかすっ飛ばして誰とでも語り合えると豪語している。
その通り、《ロスト・ソウル》の方を使えば大半のカードと語り合えるであろう。






やっぱり呪文側が本体じゃんとか言わない。






追記・修正はドラゴンと拳で語り合ってからお願いします。



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