フレイムバーン・ドラゴン

登録日:2011/08/06(土) 09:21:03
更新日:2025/07/11 Fri 17:58:50
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熱き闘志が、敵を打ち抜く弾丸となる!




フレイムバーン・ドラゴンとはデュエル・マスターズに登場するクリーチャーである。
4本の腕に灼熱の刀剣を携えた勇ましい姿のドラゴンであり、そのカッコいい名前とイラスト、そして使いやすい能力から中々人気の高いカードだった。

DMC-33「エッジ・オブ・ドラゴンデッキ」で初収録され、その後も複数回に渡って再録されている。

概要

フレイムバーン・ドラゴンP(C) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体、破壊してもよい。

除去能力を持った中量級のドラゴン。
派手さはないものの、サポートが豊富な種族であることに加え、能力も極端に腐ることがないもので、ドラゴンデッキの中継ぎとして優秀なカードであった。

初期の5、6マナ帯のアーマード・ドラゴンといえば準バニラも同然の《ガザリアス・ドラゴン》や《ハンドレッドバレル・ドラゴン》、デメリット持ちの《ブルーザー・ドラゴン》といった具合に碌なカードがなかった。
超竜バジュラ》や《龍炎鳳エターナル・フェニックス》の進化元としてやむなくそれらのカードを使っていた者たちにとってこのカードの登場は非常に大きかった。

除去能力を持ったドラゴンという点でも、このカードの登場時には除去できる範囲が狭いために腐りやすい《ガルクライフ・ドラゴン》や《クリムゾン・バーク・ドラゴン》といったものくらいしかいなかったため、パワー4000以下なら無条件で破壊できるコイツは非常に便利。
特に《紅神龍バルガゲイザー》を使った「連ドラ」デッキにとって、デッキ内のドラゴン比率を減らさず除去ができるこのカードは待望の1枚だった。

4000以下破壊の火力もなかなかバカにならず、火文明の天敵《電脳聖者タージマル》をはじめ、《雷鳴の守護者ミスト・リエス》、《予言者マリエル》、《光波の守護者テルス・ルース》といった厄介なシステムクリーチャーを破壊できる。

コストの都合上《コッコ・ルピア》やブーストからつなげやすい点も優秀。
相手の小型獣を焼きつつ、殴り返しをちらつかせることで速攻デッキへの牽制を行うことができる。
自身のパワーがそこそこあり、クリーチャーの確保と除去が同時に出来るので、6マナが苦にならない構成のビートダウンでは相手を追い詰める主戦力になりうる。


まとめると「重くて強いが扱いづらい」という従来のドラゴンのイメージとは全く違う器用さを誇るカードといえる。
序盤の攻防から進化元にまで幅広く役立つため、ドラゴンデッキには4枚フル投入されるのがザラという時代もあった。















そして時は流れ















ボルシャック・スーパーヒーロー R 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ハンター 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、パワー3000以下のサイキックではないクリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のサイキック・クリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー

爆竜 バトラッシュ・ナックル P 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド 6000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。

熱血龍 バトリベンジ UC 火文明 (6)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 5000+
リベンジ・チャンス-各ターンの終わりに、相手がそのターン、クリーチャーを1体、自身の超次元ゾーンからバトルゾーンに出していた場合、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んでもよい。そのクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+2000される。

インフレの波はフレイムバーンにも容赦なく襲い掛かった

いずれも6マナのドラゴン。スーパーヒーローは若干範囲が狭くなっているものの全体除去、かつサイキッククリーチャーに対してはフレイムバーン以上の範囲となっており、相手次第で大きくアドバンテージを稼ぐことができる。
ナックルとリベンジはバトルによる除去が可能なうえ、そのパワー自体もフレイムバーンより高い…つまり実質的にフレイムバーン以上の火力範囲を持っている。
一応ヒーローは味方も焼いてしまうし、ナックル達はスレイヤーに対しては相打ちになってしまうが、だからと言ってフレイムバーンのほうが優れているとは言い難い。

非常に残念なことだが、今現在のデュエル・マスターズにおいてこのカードが活躍することは難しくなってしまった。



しかし、ドラゴンデッキの縁の下の力持ちとして多くの子供たちと共に戦ってきたその功績だけは、決して色褪せることはない。

そしていつか、再びこのカードに注目される日がくる…かも知れない。

チャンスはいつだって、ピンチの後にやってくるんだ!


関連カード

龍装者 レイバーン C 火文明 (5)
クリーチャー:ドラゴンギルド/ビートジョッキー 3000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、破壊してもよい。

フレイムバーン・ドラゴンの骨を身に纏ったクリーチャーであり、一種のリメイククリーチャーともいえる存在。
トリガー持ちかつ5コストであることから革命チェンジとの相性はなかなか。
【赤緑ハムカツ団】や【ドグライーター】などであれば、一応採用の余地はあるといえるか。

ドープ <フレイムバーン.Star> R 火文明 (4)
スター進化クリーチャー:ビートジョッキー/アーマード・ドラゴン/レクスターズ 7000
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。

《ドープ "DBL" ボーダー》がフレイムバーンの力を継承した姿。《チャラ・ルピア》《一番隊 チュチュリス》から最速3ターンで着地し除去耐性も持つなどインフレの恩恵をしっかりと受けている。4000以下破壊も見事に継承しており、当時とはまた違った活躍が期待できるだろう。

揚紅月 フレイムバーン UC 火文明 (3)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/超化獣 5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
ハイパーモード 8000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
上記2枚と異なり、フレイムバーン・ドラゴン自身が新たな能力「ハイパーモード」を引っ提げて帰還。
元カードと比べ半分のコストで除去可能ラインも上がっている。
攻撃時に効果でバトルし、ハイパー化で打点とバトル能力を増強する。
通常環境では使い物にならないアンコモンらしいカードだが、カードプールの狭い2ブロック構築の【青赤マジック】などでは実用水準の除去として使われた。


そして……


新たな力を得て、熱き闘志が再び燃え上がる。

ヨビニオン・フレイムバーン VR 火文明 (4)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 4000
スピードアタッカー
ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。
揚紅月に続き、新たな能力「ヨビニオン」を得たフレイムバーン・ドラゴン。
フレイムバーン自身が新たな力を得て帰還した。
山札上から3コスト以下のクリーチャーが出るまで捲って出し、ついでに手札を1枚捨てて2枚引くSAドラゴン。

4コストヨビニオンには同弾トップレアの《ヨビニオン・マルル》がいるものの、こちらは火のドラゴンであるため差別化は十分できている。
こちらは《天災 デドダム》ではなく《ボルシャック・栄光・ルピア》を相棒とすることで、4マナで「マナ+2手札±0墓地+1」というマルル+デドダム同様の出力を叩き出せる。
手札の自由度などでは劣るものの、赤緑のドラゴン染め基盤で扱えるので実用性は高い。

フレイムバーンは蘇った。そう。チャンスはいつだって、ピンチの後にやってくるんだ!

デュエル・マスターズ プレイス

フレイムバーン・ドラゴン UC 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000
バトルゾーンに出た時、相手のパワー4000以下のクリーチャー1体を破壊する。

DMPP-06 第6弾「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」にて収録。レアリティがアンコモンに変更された。
能力面も微妙に調整が行われており、火力除去が強制効果に変更された。
つまり能力的には本当に気が付きにくい変更点だが劣化している。プレイスは本家における任意効果が基本的に強制効果に変更されるのでしょうがないのだが。

DMPP-06時点の基準で見れば本家と同様に優秀だが、現在は上記の上位互換カードが全て登場しており無事インフレの波に飲み込まれた。無念。




熱き追記、修正が、敵を打ち抜く項目となる!

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最終更新:2025年07月11日 17:58