大谷日堂(鉄鍋のジャン)

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大谷日堂(鉄鍋のジャン) - (2020/04/19 (日) 18:10:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/12(木) 01:03:54
更新日:2024/02/29 Thu 11:08:00
所要時間:約 4 分で読めます





ハハハ――な~~~んやみんな怖い顔やな
そんなに自分らの料理のネタがバレるのが嫌なんか?んん~~~!?

まっなんやね~~
ワシに――この大谷に味をみてもらいたいんやったらもっともっと腕を磨く事やね!

なにせワシは日本一の食通や 日本一やで!
たいていのモンは見ただけでわかるし匂いを嗅げばもう百発百中で当ててしまうのや!!

ハハハハハハッ!


大谷日堂とは『鉄鍋のジャン!』の登場人物である。風貌はふとましい体格にパンチパーマに眼鏡、顎髭を生やし和服を着ている。
年齢は番外編より逆算すると66歳。

関西弁を話し、とは作中最初から最後まで何度も対決する事になる、言わばライバル役である。
性格は非常に傲慢にして強欲な野心家。
そして最大の特徴はどんな料理に使った食材も言い当てる神の舌の持ち主であり、半端な料理などは箸を付ける前からメタメタにこき下ろす。しかも執念深い。
五番町弥一曰く「料理界広しと言えどもあれだけ腐った心とあれだけ最上の舌を持ってる奴は二人といない!」









と、ジャンのライバルとは言ったものの、彼の本業は料理評論家である。要は審査員役
金を払えばどんな料理も褒めると本性もかなり汚い。

前述の勝負にしても非常に傲慢且つ執念深く

  • 五番町飯店に乗り込み料理人をけしかけジャンを辞めさせようとする
  • ジャンを観客達の前で負けさせる為だけに中華料理人全国大会を開く
  • ジャンごと五番町飯店を潰しに掛かる
  • 勘で覚えるタイプのジャンを潰す為全国大会の予選としてクイズ問題を出す
  • いっその事ジャン含め料理人全員潰れるようにわざと難しい料理の課題を出す(サメ、ダチョウ等)
  • ジャンの料理が低い点数だと全力で罵倒する
  • その後挽回して高得点、しかもジャンにより自分の発言のせいで他の参加者を落とす結果になりジャンをマウントで殴る
  • 全国大会ベスト3(楊、ジャン、キリコ)よりも自分が優位である事を示す番組を放映
  • 低得点を取ったジャンを土下座させ頭を足でグリグリ踏み付けめっちゃイイ笑顔

等の行為を働く。まさに外道。
……とは言ったものの驚き役の宿命か色々酷い目に遭っている事も確かである

  • 初登場時ジャンの茶碗蒸しで何も言えなくなる
  • 血のデザートで何も言えなくなる
  • その後キリコを勝たせるもジャンの一撃を喰らい昏倒、しかも他の審査員からは「多目に見ましょうか……」
  • 雇った料理人(五行)にノド輪を受け、ビンロウ子(覚醒剤の一種)を飲まされ昏倒。起き上がった時には何もかも滅茶苦茶に
  • 前述の番組では3人の料理に対し的外れな発言を連発。ジャンに至ってはわざわざヒントをあげられると屈辱を味わう。
  • お玉一杯になみなみと注がれたラー油を飲まされる。*1
  • 雇った審査員に「神の舌は裏切るな」と諭されジャンの料理に高得点を付けざるを得なくなる。
  • ダチョウに顔面を蹴られる
等々中々に散々な結果である。

そもそも何故これ程までにジャンに執着するかと言えば、ジャンの祖父とキリコの祖父に9歳時の誕生パーティーを台無しにされたから
何故こんな事をしたのかと言うと日本軍である父親、大谷月堂が息子共々中国に滞在しており、駐在していた村に上海蟹を用意しろと言いそこにたまたま二人が居合わせた為。
余談だがこの時の大谷日堂は目茶苦茶可愛いショタっ子である。
年月に換算すると約60年前の事になる。
他にも何かありそうな気もするがこれだけでも立派に怨んでそうな性格なので気にならない。

ただし睦十に関しては階一郎ほど恨んではおらず、その死には素直に賞賛し(もっともいつも通り腹黒い考えもあったが)墓参りにきている。


上記のとおり初期は金さえ払えばいい料理も虚仮にし、悪い料理を褒めちぎって持ち上げ、どうしても見るだけでは分からない料理は隠し持っていたスプーンで味を見ていた様な下衆だったが、
第二回中華料理人全国大会の中盤からは、己の舌にはプライドを持つ人物になっていく。本人曰く「人を裏切る事は出来ても神の舌は裏切れん」
当初はジャンの料理には最低点を付けていたが、第二回中華料理人全国大会で自らが選んだ審査員の一人にこのことを煽られ、以降は真面目に点を付けだした。
その後は開き直り正々堂々ジャンを叩き潰すことを決意している。
終盤では舌を裏切ってジャンを蹴落とすか、ジャンの優勝になるが舌を裏切らずに点を付けるかで本気で葛藤したことも。

ちなみに本人が「神の舌」と豪語する舌自体は本物であり、僅かなミスも見逃さないし塩や水など細かい食材も見抜く。
知識も非常に豊富であり、他の審査員がわからなかったような珍しい物まで解説できる。
ただしそれでも上記のように、ジャンやキリコに出し抜かれることも多い。


『R』ではジャンが修行中再び返り咲くが、戻ってくるや否やいつものポジションになった。
自分の客受けを上げる為とは言え{「舌は裏切らない」と堂々と言い放ち八百長を断ったり、
ジャンに勝たせたくはないが舌は裏切れず迷ってる最中「きっかけ」を与えられると嬉々として最高点を付けたり、悔し涙を流したりと性格は最初期から比べると結構マシになった。

養子の大谷水月(美人で巨乳、とんでもない怪力)からは「パパ」と呼ばれて懐かれている。
料理人であった水月の父親が亡くなった際も葬式に来ており、「お前の父親はいい料理人やったが経営は下手やった」と死を惜しむようなことも言っている。
その後、怪力を見抜き借金を肩代わりした上で養子にした。*2

この時は「なんやこのおっさん!」と水月は思っていたが、その後は「うちのパパはいい男や」と言っているため、意外と私生活では良い父親なのかもしれない。
少なくとも水月のコスプレには呆れて「料理人なら料理で勝負せい! わが娘ながら情けないわ!」と苦言を呈しているため、甘やかしてるわけではないのは伺える。

またジャンの父と祖父・階一郎が遺した料理のレシピ「秋山ノオト」には「何としても見たい!!」と非常に興味を示していた。
今は亡き憎むべき敵ではあるものの、やはりその実力は認めていたのだろう。

ライバルキャラとしては欠かせないためか2ndにも登場。ちなみにこの時点で80を超えているだろうに今までと変わらず大層元気である、やってる事もほとんど変わってないのもどうかと思うが…。
ただ自らがプロデュースした店ではしっかり自分の舌で吟味した食材を使用させていたり、甥の大谷千年が勝手にその材料を変えた事で二代目「秋山醤」に負けた件に関してはその点を叱り付けて鉄拳制裁をするなど、
料理への真摯さはRの時と同じように比較的真っ当になっていることがうかがえる。



追記・修正は醤達の料理を食べる前に見抜いてからお願いします。

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