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大谷日堂(鉄鍋のジャン)

登録日:2012/04/12 Thu 01:03:54
更新日:2026/10/03 Sat 17:41:57
所要時間:約 20 分で読めるで!






このスープの中身やけどね~~~まずスッポンが入っとるで 見んでも香りで分かるわ ウン
そして山薬・龍眼肉・万能ネギ・ショウガの香りもするなあ
調味料は紹興酒・塩・コショウか――芸ないなァ ハハハーーーッ

そしてこっちはもっと簡単 見ただけで分かる
タラに片栗粉で衣をつけて油通しし葱油と清湯スープで煮立ったらソラ豆を入れて炒めたんやね
どんな味かもう想像ついてしもうたなァ

ハハハ――な~~~んやみんな怖い顔やな
そんなに自分らの料理のネタがバレるのが嫌なんか? んん~~~!?


まっなんやね~~
ワシに――この大谷に味をみてもらいたいんやったらもっともっと腕を磨く事やね!

なにせワシは日本一の食通や 日本一やで!
たいていのモンは見ただけでわかるし匂いを嗅げばもう百発百中で当ててしまうのや!!

ハハハハハハッ! アッハッハッハッハッハァッ


大谷日堂(おおたににちどう)とは『鉄鍋のジャン!』の登場人物である。
CV:天田益男


【概要】

「神の舌」「日本一の食通」「戦う料理評論家」などの異名を持つ料理評論家。
風貌はふとましい体格にパンチパーマに眼鏡、短く顎髭を生やし和服を着ている。年齢は番外編より逆算すると初登場時66か67歳*1で、アニメでは初登場時に66歳と明記された。

主人公ジャンとは作中最初から最後まで何度も対決する事になるライバル。
ただし、彼のポジションは審査員役である。
半端な料理人をとことん見下し虚仮してへこましていく姿がかえって視聴者の人気を集めている有名人でもあり、地味に主演のTV番組迄持つ。
料理評論家ながらフードコンサルティング業も営み、各種食品会社や外食業界、マスメディアにも広く顔が利く権力者でもあるが、反面コンサル料金は「ワシの相場は一皿百万やで!」と威張り散らすほどに超高額となっている。

後にレストラン経営も行っていたことが明かされており、続編の『R』『2nd』に登場する『極東中華厨房(ファーイーストチャイニーズキッチン)』は彼がオーナーを務める中華料理店となっている。


神の舌


神の舌を持つ男!明日の料理界の支配者!!
男一匹 大谷日堂ここにありじゃあ!!!ブハハハハーーーーッッ


「日本一の食通」「超一流の評論家」の自負や社会的評価の根幹を支える人並外れて鋭敏な味覚。
その鋭敏さは料理に使った食材を隠し味も含めて言い当て、僅かなミスも見逃さないし塩や水など細かい食材も見抜く。
食通らしく知識も非常に豊富であり、他の審査員がわからなかったような珍しい物まで解説できる。
とはいえ、それでも常識に囚われない発想で料理を作るジャンやキリコに出し抜かれることも多い。
初期の頃は凡百の料理人の食事しか食べてなかったせいか知識の研鑽を怠ってたかのような素振りもあり、第二回中華料理人全国大会までだとジャン・キリコ・楊の料理を食べても、隠し味が思い当たらずまともに分析できなかったりと、評論家として醜態を晒すことも多々あった。

一方で、味覚が鋭敏過ぎて本当に美味いものを食べると身体の制御が利かなくなり、自分の意思とは無関係に食べたものを素直に味わって食い、大げさなリアクションも取ってしまう癖もある。大谷自身が持つ強欲な性格もこの悪癖を助長している様子。
ジャンに対して度々憎まれ口を叩きながらも素直に食事を完食してしまうのもコレが理由。特にジャンの料理に対しては認めたくないのにその美味さに屈して
  • アヘ顔になる
  • 悔しそうに或いは我を忘れて無意識のうちに料理を貪り食う
  • 複数人盛りの大皿料理を無意識のうちに1人で平らげる
など、まるで快楽堕ちする女騎士のような姿を晒していた。終盤では無意識のうちに味の細かい解説・賞賛までうっかりしてしまったレベルに至っている。
他にも「神の舌」の自負とプライド、普段のビッグマウス故に、他人に食べた料理の旨さの秘訣を問われると嘘やごまかしを言えない点も彼の悪癖。
『無印』ではこの悪癖をジャンに突かれ、度々狂言回しの猿扱いされた挙句ジャンの得点や評価を高める利敵行為に渋々走ってしまう事が多々あった。

…と此処まで書いたが、それはさておき「美味いと素直にリアクションしてしまう事」と「美味いと感じた料理を真っ当に採点するか」は全くの別問題なのが大谷の面倒臭い所。
特に不倶戴天の敵と看做したジャンに対しては、無印終盤まではジャンを勝たせたくないあまり、大会の場では試食拒否や採点拒否を繰り返し、無理矢理ジャンの料理を0点と貶めて採点する様子が多々あった。
「神の舌」としてのプライドを再自覚した無印終盤ではその傾向は改善したものの、『R』でもジャンの優勝にリーチが掛かった途端、ジャンを優勝させたくないあまり自分の舌を裏切ってでもジャンの料理を0点にしようか葛藤する場面が発生している。


こんな姿から、読者からは本作の真のヒロインとさえ呼ばれる。こんなカバみたいなヒロインいてたまるか。
アニメ化に当たって作者から記念に書かれたイラストでは霧子たちに隠れて「アホどもめ!真のヒロインはワシじゃい!」と密かに脳内で呟いており、とうとう公式化してしまった。


  • スプーン
(生意気なヤツ!)
(ワシにわからん料理を作るだと?ケッ この大谷日堂をナメとんのか!)
(ワシにわからん料理なんかないわい)

皿裏に龍のイラストが、つぼ部分に「神の舌」の文字がデカデカプリントされた大きな食事用スプーン。曰く「神の舌の分身」。
一見しただけでは味が読めない料理の味を盗み取るために用いる、所謂カンニングアイテム。
使用する際は着物を死角にTVカメラや観客から見えないよう懐から取り出し、TVスタッフや観客、料理人にもバレないよう何食わぬ顔で接近。こっそり調理中の料理材料に忍び寄って味見する。
大袈裟な着物はスプーンを覆い隠す用途もあった様子。

「料理は食べずとも見ているだけで味が分かる」という普段のビッグマウスに泥を塗らないための小細工であり、無印中期までの大谷の根性の下劣さを象徴する小道具。
ただし大会の場では一切使う素振りを見せておらず、あくまで自分のホームグラウンドである自分主役のTV番組内のみ利用する小道具な様子。
大谷の言動を鵜呑みにすると味のカンニングの常習犯だったようで、「(味を盗む時にはいつも使ってきた)」「(今まで何人もの料理人がこいつで味の秘密を盗まれて泣きをみてきたんやで!)」と武勇伝感覚で誇らしげに振り返っている。

当然バレた際は、霧子やセレーヌからゴミを見るような殺意の籠った目線を向けられているのだが、大谷自身は「(あの女めなんちゅう冷酷な目でワシを見るんや!?)」と寧ろ自分を睨んで来たことに対して憤慨していた。
その後立て続けに料理の味を読む事に失敗し、挙句ジャンに思いっきり煽られたことでカチキレ。分身と騙ったスプーンは大谷によってぶん投げられ以後出番を終えた。


【人物】

笑い声は「ブヒャヒャヒャ!」。
関西弁を話し、「料理界の支配者」を自称するほど非常に傲慢かつ強欲な野心家。
また半端な料理などは箸を付ける前からメタメタにこき下ろす腹黒い毒舌家でもある。しかも日本一の料理評論家という自負から非常にプライドも高くとことん執念深い。
初期では金を払えば例え不味い料理も褒めると言われている*2と本性は下衆そのもの。五番町弥一が「料理界広しと言えどもあれだけ腐った心とあれだけ最上の舌を持ってる奴は二人といない!」とこき下ろしたのもそういった理由から。
性格上凄まじく声もデカく、長年積み上げた実績や知名度、権威を悪用して審査員を口車で丸め込み審査を捻じ曲げようとする所業をすることにも躊躇いはなく、自分の発言を「ワシの声は神の声」と騙る傲慢さも特徴。
そもそも自分の口車に乗る人間を等しく小馬鹿にして見下している部分もあり、自分の口車に惑わされた会場の観客を内心でバカ扱いする辺りとことん性悪。
プライドゆえに付け入るスキが無いと黙るしかできなくなるという一面もあるものの、「嘘」にならない範囲であればセコい真似をやりまくっているため美徳と言えるかはかなり微妙。

前述の勝負にしても非常に傲慢且つ執念深く
  • 五番町飯店に乗り込み、尾藤をけしかけジャンを辞めさせようとする
  • ジャンを観客達の前で負けさせる為だけに中華料理人全国大会を開く
  • ジャンの料理が低い点数を取るや否やここぞとばかりに全力で罵倒する
  • その後半戦でジャンが挽回して高得点を出すと、試食もしない内から他の参加者の料理を持ち上げて勝負に水を差す
    • しかも自分の発言のせいで他の参加者を落とす結果になりジャンをマウントで殴る
  • 自分の意にそぐわない味の評価をした審査員は公然の場だろうと罵倒し、審査員失格と誹謗して退場させようと目論む
  • ジャンの優勝が確実になると「日本中の料理人達に「あいつのような料理人になれ」と言えるんかい」と料理の味と無関係な人格面の欠点を持ち出して他の審査員を扇動し、ジャンの優勝を潰す
  • テレビ局と共謀してジャンごと五番町飯店に悪評を吹聴して潰しに掛かろうと目論む
  • 全国大会ベスト3(楊、ジャン、キリコ)よりも自分が優位である事を示す番組を放映
  • 勘で覚えるタイプのジャンを潰す為全国大会の予選としてクイズ問題を出す
  • ジャンへの嫌がらせのために特別審査員枠で我と癖の強すぎる栄養学・香り・美的センスのプロフェッショナルを招集
  • 低得点を取ったジャンを土下座させ頭を足でグリグリ踏み付けめっちゃイイ笑顔
  • ジャンの料理に限って試食拒否や採点拒否を行使して実質0点評価にする*3
  • いっその事ジャン含め料理人全員潰れるようにわざと難しい料理の課題を出す(サメ、ダチョウ等)
等の行為を働く。まさに外道。
……とは言ったものの驚き役の宿命か色々酷い目に遭っている事も確かである。
  • 初登場時ジャンの茶碗蒸しで美味さのあまり何も言えなくなる
    • そもそも初登場時は悪名高い評論家としての登場ゆえに霧子からも思いっきり目の敵にされており、霧子の茶碗蒸しの正体すらも完全に明かすことが出来ず、ジャンの方については霧子からもヒントを出されていることを示されて煽られた
  • ジャンの全く新しい未知の味たる鳩の血のデザートで何も言えなくなる
    • ならばと楊のデザートをヨイショしたら食材のカエルの輸卵管を言い当てたせいで「デザートに相応しくないゲテモノ料理」という欠点を逆に晒し、自分の博識で墓穴を掘る
      • さらにヨイショを煽られて*4ブチギレてジャンをぶん殴り、退場処分となる。
  • その後退場処分を受けたのに再乱入してキリコを勝たせる*5も、とうとう頭に来たジャンの一撃を喰らい昏倒。しかも他の審査員からは「多目に見ましょうか……」「殴って殴られてこれでおあいこ」
  • 五行にノド輪を受け、覚せい剤レベルに改造されたビンロウ子*6を口に押し込まれ昏倒。起き上がった時には何もかも滅茶苦茶に
  • 前述のジャン、キリコ、楊よりも優位であることを見せつけるためだけに仕込んだ番組では3人の料理に対し的外れな発言を連発。ジャンに至ってはわざわざヒントをあげられると屈辱を味わう
  • クイズ問題でジャンが不正解したと知り悦に入ったら正解の選択肢より優れたものを作られて「いい加減な問題を作るな」と煽られる
    • そもそもジャンは正確な数量を指先やお玉で測れる人間なので、数値で出したら間違うという目論見すら外れた可能性が高い
  • お玉一杯になみなみと注がれたラー油を飲まされる*7
  • 雇った審査員に「神の舌は裏切るな」と諭されジャンの料理に高得点を付けざるを得なくなる
  • ダチョウに顔面を蹴られる⇒顔にダチョウの足形がつき、大会中はずっとそのまま*8
    むしろダチョウのキック力を考えるとよく跡がつくだけで済んだな……
  • さらにはジャンに仲間を殺されて恐怖に怯えたダチョウたちが決勝戦審査中に暴走、蹴とばされるジャンを見て嘲笑うがダチョウはアホなので恐怖からの暴走故に人の区別がつかず自分も思いっきり蹴られまくって気絶
等々中々に散々な結果である。まあだいたい自分の悪意・悪行が帰ってきただけの因果応報なのだが。

そもそも何故これ程までにジャンに執着するかと言えば、ジャンの祖父とキリコの祖父に10歳の誕生日パーティーを台無しにされたから。
何故こんな事をしたのかと言うと日本軍である父親・大谷月堂が息子共々中国に滞在しており、駐在していた村に(季節外れの)上海蟹を用意しろと無理難題を言い、そこにたまたま二人が居合わせた為。余談だがこの時の大谷日堂はめちゃくちゃ美少年である。*9
年月に換算すると約60年前の事になる。
他にも何かありそうな気もするがこれだけでも立派に怨んでそうな性格なので気にならない。
ただし睦十に関しては階一郎ほど恨んではおらず、その料理人としての生き様には素直に賞賛し*10墓参りにきている。
また同じく睦十の墓参りを望む黄蘭青には自ら道案内を買っており、何だかんだで面倒見のいい一面も見られた。

上記の通り初期は
  • 「金さえ払えばいい料理も虚仮にし、悪い料理を褒めちぎって持ち上げる」と言われるほど品性下劣
  • どうしても見るだけでは分からない料理は隠し持っていた愛用のスプーンで味を盗み取る
    • で、味の盗み取りを楊に妨害されて軽蔑の視線を向けられても「(なんちゅう冷酷な目でワシを見るんや!?ワシがなにをしたって言うんやアホめ〜〜〜〜!)」と内心全く反省せず開き直る
  • ジャンを勝たせたくない一心で判定すら捻じ曲げる
等々の悪行を働く下衆だったが、第二回中華料理人全国大会の中盤からは、己の舌にはプライドを持つ人物になっていく。本人曰く「人を裏切る事は出来ても神の舌は裏切れん」。
当初はジャンの料理には最低点を付けていたが、第二回中華料理人全国大会で自らが選んだ審査員の一人にこのことを煽られ、以降は真面目に点を付けだした。
その後は開き直り正々堂々ジャンを叩き潰すことを決意している。
終盤では舌を裏切ってジャンを蹴落とすか、ジャンの優勝になるが舌を裏切らずに点を付けるかで本気で葛藤したことも。
なお、第二回大会では崔会長という目上の人間がいたせいか、ジャン以外の料理はどんなに平凡だろうと貶すことなく真面目に審査してくれている。

また、肥満体型かつ初登場時から結構な高齢なのだが、地味に肉体が頑強。
ジャンの策略で胃腸の弱いものなら即嘔吐するほど胃もたれする料理になってしまった大前孝太の料理を食べても平然としているなど、食通だけに胃腸の強さは言うに及ばず。
単純な腕力・パワーも強く、敗北したリュウジを一方的に杖で叩きのめして制裁し、第一回大会決勝でジャンに煽られた際には(ジャンが打たせるがままにしてたのもあるが)マウントを取ってタコ殴りにした*11末、退場を命じられるものの最後に自分の持ち点を霧子に入れるために数人がかりで取り押さえられながらも運営スタッフを引きずって現れた。
後述するようにさらに20数年後の『2nd』では90代(推定)にして20代の親族を鉄拳でボコボコにしている。千年がひ弱なだけかもしれないが、彼の退場直前には思いっきり足を上げて顔面にストンピングを叩きこんでおり、どう考えても90代の老人の動きと体力ではない。
さらに睦十の墓参りに行く際に黄蘭青を道案内したが、ずっと若い黄の方がへばっており彼を「若いクセに体力ないで」と叱責していたほど。
耐久力もジャンに料理でボコボコにされる前提の為かあるいはギャグ補正の類か異常に高く、五行に猛烈な薬効を持つビンロウ子を食わされてしばらく動けずにいたのが最終戦の終わり際には回復して復帰しており、上述したようにダチョウに蹴られてもせいぜい気絶するだけで済んでいる。


【続編では】

『R』ではジャンが修行中再び返り咲くが、戻ってくるや否やいつものポジションになった。
自分の客受けを上げる為とは言え「舌は裏切らない」と堂々と言い放ち八百長を断ったり、ジャンに勝たせたくはないが舌は裏切れず迷ってる最中「きっかけ」を与えられると嬉々として最高点を付けたり、悔し涙を流したりと性格は最初期から比べると結構マシになった。

養子の大谷水月(美人で巨乳、とんでもない怪力)からは「パパ」と呼ばれて懐かれている。
料理人であった水月の父親が亡くなった際も葬式に来ており、「お前の父親はいい料理人やったが経営は下手やった」と死を惜しむようなことも言っている。
その後、怪力を見抜き借金を肩代わりした上で養子にした。*12

この時は「なんやこのおっさん!」と水月は思っていたが、その後は「うちのパパはいい男や」と言っているため、意外と私生活では良い父親なのかもしれない。
少なくとも水月のコスプレには呆れて「料理人なら料理で勝負せい! わが娘ながら情けないわ!」と苦言を呈しているため、甘やかしてるわけではないのはうかがえる。

実は水月の容姿は先述の9歳時の大谷に結構似ている。血縁上は遠縁の親戚に当たるのだが、いわゆる隔世遺伝なのかもしれない。

またジャンの父と祖父・階一郎が遺した料理のレシピ「秋山ノオト」には「何としても見たい!!」と非常に興味を示していた。
今は亡き憎むべき敵ではあるものの、やはりその実力は認めていたのだろう。

ライバルキャラとしては欠かせないためか『2nd』にも登場。
この時点でおそらく90超えている*13だろうに今までと変わらず大層元気である、やってる事もほとんど変わってないのもどうかと思うが……。
ただ自らがプロデュースした店ではしっかり自分の舌で吟味した食材を使用させていたり、甥の大谷千年が勝手にその材料を変えた事で二代目秋山醤(ジャンJr.)に負けた件に関してはその点を叱り付けて鉄拳制裁をするなど、料理への真摯さは『R』の時と同じように比較的真っ当になっていることがうかがえる。
なお『R』の時点で顕在化していた美味いものを食べると素直なリアクションを取ってしまう悪癖はより強烈になってしまっており、粗探し出来ないような美味い料理を食べた場合無意識のうちにその料理をベタ褒めしてしまうようになってしまった。やっぱ歳か……?

ジャンの息子に対してもいい感情は持っていないものの、0点をつけるのではなく他のメンツを高得点にすることで優勝を阻むようにするなど、多少は態度がましになっている。
また、五番町葉六(キリコの父親)がジャンの両親を殺したと知った時は因縁の相手の仲間割れを嘲るそぶりも見せず驚愕している辺り、一族丸ごと嫌っているわけでもない様子。

後に、五行を主人公としたスピンオフ作品にて、驚きの事実が語られた。*14
なんと元々50代前半ぐらい*15まではスタイリッシュな体型で、五番町葉六と会っても敵視してはいなかった。
しかし、寿命が延びることをテーマにした料理勝負で、葉六が「人間の肉体で不老不死は実現不能だから肉体そのものを変化させる」という某暗黒神話みたいな理屈で今のようなでっぷりボディに変貌させたことで激昂させてしまったのだ。
すると大谷はまさしく人間をやめていることになり、年齢にそぐわぬ超パワーもそれが原因なのかもしれない
結果、五番町家はもちろんモットーや外見がそっくりなジャンにまで矛先が向くというとばっちりを受ける羽目になった。
しかし、上記の通り年を食ってもたくましく生き延びていることから、その効果は証明されていくこととなった。あと五行の料理を食べ続けてるのか崔会長もしっかり生き延びてる*16。


【大谷一族】

大谷日堂の親類縁者から成る若手料理人達。
初出は『R』だが正式に大谷一族と命名されたのは『2nd』。
全員大谷が経営する『極東中華厨房』の料理人であり活動拠点は主にアメリカのニューヨーク。一癖も二癖もある面々だが実力はピンキリ。
大谷千年を敗北させ自身の店にも泥を塗ったジャンJr.を潰すために日堂に招聘されている。

ウチは“力”で料理界を制したるわ!!

【料理はパワー】
『R』に登場した最初の大谷一族。
大谷日堂の正式な義理の娘で、初登場時は16歳。
女子らしからぬ並外れた怪力を誇るファザコン少女。
詳細は個別項目を参照。


  • 大谷千年(せんねん)
料理は「心」でも「中身」でもない
料理は「ルックス」さ!!それをわからせてやるよ

【料理はルックス】
『2nd』に登場した大谷一族の1番手。
日堂の甥で25歳。丸メガネとボリューム感のあるピンクのアフロヘアーが特徴。初登場時は控えめだったのが回を重ねるごとに縦にボリュームアップして最終的に顔の数倍の大きさになっている

派手でキレイな盛り付けを重視しており、『2nd』に出てきた大谷一族の中でも実力はそれなり。
なお昆虫食のようなゲテモノ料理に対してもそれなりに研究していた経緯を持つ。

当初は日堂の経営するスープ餃子専門店『チャオチャオ』の店長を務めていたが、独断での小麦粉の変更や多忙故の質の悪化をジャンJr.に看破され、それによって店長から便所掃除係に格下げされた。
良くも悪くもプライドだけはいっちょ前に高い若者であり、自分に屈辱を与えたジャンJr.へのリベンジに拘り続けたが、最終的に『全日本中華料理王決定戦』の大会でジャンJr.に敗北。
当初の大谷の計画を千年にブチ壊され*18、ジャンにまたも敗北するというダブルパンチでブチ切れた大谷に顔面を蹴り飛ばされた挙句、「ドアホ」「この大谷一族のツラ汚しめ!二度と顔を見せるなァァ」と罵倒され遁走した。


  • 大谷帯刀(たてわき)
オレはデブでも困ってねーし!そもそも“料理は体力”だし!
お前はデブの力を甘く見ているタワシチビだ!!

【料理は体力】
『2nd』に登場した大谷一族の2番手。大谷への呼称は「ボス」。
2m近い背丈と割腹の良い大柄な体格の持ち主。だがジャンJr.からは「デブ」呼ばわりされていた*19。
体力には絶対の自信を持つものの、主水からも「体力だけしか自慢出来ないノロマヤロー」とボロクソに言われるなど実力は低い。
ジャンJr.に刀削麺の早作り勝負を挑むも惨敗。
さらに大会では自分より巨大な荀有明と対決することになり*20、しかも彼はジャンJr.との対面前にケチをつけに行った東洋楼の跡取りだったこともあって意趣返しとばかり目の敵にされ、料理すら描かれずあえなく敗北。
ジャンJr.を倒すどころかそもそも戦うレベルにすらなってない不甲斐なさを日堂に失望され、主水ともども「もはや便所掃除すらも生ぬるいわ! クビやクビ!」と切り捨てられてしまった。
なお彼が作った刀削麺はジャンが無印で作った高速回転刀削麺とほぼ同じモノ*21である。


  • 大谷主水(もんど)
お前等は日本の田舎町でいじけた料理を作ってろ
N.Y.で一番の中華料理人の主水様を超えるヤツはいないぜ

【料理は斬新】
『2nd』に登場した大谷一族の3番手。
眼鏡を着用してモヒカン状のヘアスタイルをした筋肉質でチンピラ寄りのビジュアルな青年。
打倒秋山ジャンJr.の案としてジャンJr.が負けた姿をインターネットに吹聴して赤っ恥を世界に晒すことを立案し他の大谷一族から賛同を得ていたが、結果として偶然通りかかったジャンJr.の意趣返しを食らっていた。
「全てにおいて斬新な新しい料理こそが客が喜ぶ」と考えており、流儀に則りイタリア料理風の七色刀削麺を作るが、中華料理というよりもイタリア料理という評価を受けジャンJr.とマリオに惨敗する。
大会では熊源の娘・阿武隈美沙と対決。その美貌を見て「楽しい勝負になりそう」と喜んだが、どんな料理を出したのかすら描かれずに敗北。帯刀ともども日堂から切り捨てられてしまった。



  • 大谷水蓮(すいれん)
ペラペラとうるさいのよ!評論家気取りの金沢人
わたしはうるさい客ってキライなの 試食係なら黙って試食してなさい

『2nd』に登場した大谷一族の紅一点。28歳で木琴の姉。『極東中華厨房』のワシントンD.C.店勤務。
青みがかったショートヘアの黒髪を持つ釣り目の美女。
流儀・心情は不明だが薬膳料理に精通しており、薬膳の知識を利用した料理の作り手。腕前も大谷に木琴と並んでジャンJr.打倒の切り札と看做されていた。

異性への愛嬌ゼロの神経質かつ無愛想、苛烈な性格で、口うるさい客を黙らせるために独自の薬膳料理で強制的に会話できなくさせる冷酷さの持ち主。
同大会に出ていた伍行姫を強くライバル視していたが、準決勝にて木琴共々ジャンJr.に敗北を喫した。


  • 大谷木琴(もっきん)
私はお前のオヤジに勝つために努力してきた
そしてこれからも努力を怠るつもりはない サボらず弛まず努力を積み重ねるしかも天才
それが私「大谷木琴」だ!!

【料理は努力】大前と被ってね?*22
『2nd』に登場した大谷一族の1人。26歳。『極東中華厨房』のワシントンD.C.店勤務。
長いストレートの長髪に着物姿の美青年。大谷への呼称は「日堂のオジキ」。
只管努力して腕と技術を鍛え上げたことに誇りを持つストイックな気質の持ち主。
大谷からも水月と並び別格扱いして信頼されており、実力は『2nd』に登場した大谷一族の中でも随一。

このシリーズ特有の自らを天才と公言する高慢な自信家だが、上記の通り性格自体はストイック。
高校生の頃に秋山醤(父)の料理に感銘を受けると同時に料理人として怖れを抱くと同時に対抗意識を燃やし続けて今の地位にまで登り詰めており、ジャンJr.は父親に劣るとの評価を出して子ども扱いしていた。
なお本編で息子の方のジャンを「ジュニア」呼ばわりしたのはこの男。

『全日本中華料理王決定戦』にて一度はジャンJr.を超える点数を叩き出して勝利を収めるも、以後はジャンJr.の事を完全に見下していたことが災いして彼の作る料理の本質を見誤り敗北。
ジャンJr.に姉の水連共々内心大谷日堂と彼の味覚を心から信用していなかったことを見抜かれてしまい、大谷からも「味の新しさへの追及が足らんかった」「そして『信』がなかった…それが2人の敗因…!!」と結論付けられていた。


【余談】

作者のXによるとモデルは独特のキャラクターで人気を博した今は亡き男性タレント・中尾彬氏だという。



まっなんやね~~
ワシに――この大谷に項目を読んでもらいたいんやったらもっともっと内容を充実させる事やね!

なにせワシは日本一のWiki篭りや 日本一やで!
たいていのモンは見ただけで追記できるし要点を押さえればもう百発百中で修正してしまうのや!!

ハハハハハハッ! アッハッハッハッハッハァッ

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最終更新:2026年10月03日 17:41

*1 番外編で睦十及び階一郎が18歳で大谷は9歳でその3日後に誕生日を迎えて10歳。本編開始時に睦十は75歳なのでそこから9or8歳マイナスした年齢

*2 ただし、実際に「金を対価に美味くない料理を褒める」シーンは存在しない。後述のように打算で過剰に料理を褒めたたえることはあるが、いずれも味のレベル自体は高く、あからさまにまずい料理を美味いと嘘をついた描写もない。

*3 このため終盤まで実質ジャンの点数の上限値は100点中90点だった

*4 と言っても「ナイスフォロー」とヨイショをネタにしただけで別段酷い煽りと言う訳でもない

*5 退場処分を受けていた為大谷が点数を入れておらず、その結果大谷抜きでの得点がジャンとキリコで同点であったのを乱入して自分の点を全てキリコに入れた

*6 主にアジア圏で利用される噛みたばこ的な嗜好品の一種。

*7 ジャンのラー油を超大量に使用したチャーハンを「そんな激辛チャーハン喰ったら舌が壊れる」と審査員全員を煽って総出で拒否した為、「直で飲める程なので舌が壊れる事はない」事を身をもって証明させられた。

*8 試合開始前にジャンを打ちのめせる絶好の材料としてダチョウを見ていたため、その悪意を感じ取ってキレたダチョウに顔を蹴られた。

*9 作者曰く、少年期の大谷のモデルは漫画『ポーの一族』の主人公エドガー・ポーツネルとのこと。

*10 もっともいつも通り腹黒い考えもあったが

*11 アニメ版では拳が燃えて衝撃波を放ちながら殴るなど、演出がパワーアップしている。

*12 ちなみに日堂以外の親戚は店の借金と水月を押し付けられることを嫌って葬式に来なかった。

*13 無印開始時点で66歳。無印終了時及び『R』時点では初期から4年経過しているので70歳。『2nd』はそこからの時間経過が濁されているが次世代の人物の年齢を考慮すると約20年は後と推察されるので、少なく見積もっても90歳以上になる。

*14 ただこのスピンオフだと葉六が爆とコウを殺害した経緯を知っているような台詞がある(誰もお前が殺したと思ってないとフォローしている)他、崔会長共々当時の百蘭王と出会っている(無印本編では「聞いたことはある(※要は出会ったことはない)」)など、本編と矛盾する描写になっている。

*15 時期は明言されてないが、葉六が当時34歳で弟の弥一が無印で45歳ということ、この時に爆とコウを殺害したという話からジャンが生まれた後であることから、無印の12~16年前の出来事となり、大谷は50~54歳となる。

*16 『2nd』では100超えてなおバカンスを楽しむほどピンピンしており、何時までもそのポジションに居座ることから大谷には「さっさとくたばれ」と悪態を吐かれていた。

*17 実際、1点差まで縮まっているのはジャンJr.が「使用食材を自分は珍しいと思っていたが、観客の地域では普通の食材で新しさが無かった」という読み間違えをしたのが大きい。他の地域で作っていれば観客からの点数で大差をつけられた可能性がある。

*18 本来はクジを操作して木琴と水蓮をジャンJr.にぶつけて倒す目算だったが、水蓮が取るはずだったクジをジャンJr.を倒したいがために千年が取ってしまった。

*19 ジャンJr.を「チビ」と呼ぶのに重ねる形で「デブ」と言われ煽られた。ジャンJr.曰く「チビは遺伝だがデブは自己管理ができてないだけ」で、それに対する反論が前述の台詞。

*20 この時「体がデカいだけじゃいい料理は作れないぜ」ととんでもないブーメラン発言をして強がるものの、「そうかな? フフッ」と軽くあしらわれてしまった。

*21 厳密には頭の上に麺生地を乗せて2つのカッターで削り出す高速回転刀削麺。無印のジャンは片腕で生地を抱えて1つのカッターで削りだすものなので、単純な速度だけなら帯刀の方が倍速になる。まあ階一郎は頭に乗せて2枚刃で後ろ向きにでも削ることができたぐらいだから、レベルアップしてるだろう『2nd』のジャンなら帯刀と同じことが普通に出来そうだし、ジャンJr.は片腕で生地を抱えて4枚刃で削ることでさらに倍速にするという技を繰り出したのであっさり負けたが。

*22 一応、大前は本人の口からは言っておらず、楊の主義を聞いた際に霧子が「今までいろいろなポリシーの料理人がいた」として大前の場合は努力と当てはめたものである。

*23 産卵鶏として仕事できなくなった鶏の卵巣から取れる、殻に包まれる前の未熟な卵の素のこと