MEMORY ERROR/消えゆく記憶(エースコンバット3)

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MEMORY ERROR/消えゆく記憶(エースコンバット3) - (2016/04/28 (木) 22:58:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/04/28 (木) 21:45:59
更新日:2022/04/23 Sat 14:24:23
所要時間:約 5 分で読めます







わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。
あぁぁぁぁぁぁっ!!





『MEMORY ERROR』 はフライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 3 electrosphere』に存在するミッション(ゲームステージ)の1つ。
MISSION ナンバーは37。公式ガイドブックの日本語名は 『消えゆく記憶』
ゼネラル・ウロボロスルートのミッションで、エスコン史上最大のメイ台詞「挟まっちまった!」の初出。


※以後、ウロボロスルート全般のネタバレが存在するので注意※



前史

全人類の電脳化(サブリメーション)―人格・思考・記憶の全てをネットワーク上にコピーし、肉体を捨てた存在へ昇華させる―を標榜して決起したクーデター組織「ウロボロス」。
その首魁・元GRDF(General Resource Defense Force)飛行部隊長のアビサル・ディジョンに誘われたプレイヤーはウロボロスへ移籍。
ディジョンと共にニューコム、そしてUPEOの戦力を壊滅させ、革命の成就は目前に迫った……かに思われた。

プレイヤーは突如としてディジョンに牙を向く。ディジョンの子飼いの女パイロット、プレイヤーとはかつてUPEOで共に飛んだこともある紘瀬玲名
プレイヤーは彼女の駆るエアロコフィン(戦闘機)「ナイトレーベン」にクラッキングを仕掛けたのだ。
特別な人工神経を使用しているレナは、一般のエアロコフィンよりも密に機体と繋がっているため、万が一電子防御を掻い潜られた時のリスクも桁外れに高い。
最悪、脳神経が焼き切れてしまうかもしれない。

だがプレイヤーは一息に彼女を殺さなかった。
彼女の記憶を根こそぎ読み取り、そしてバッサリと消去したのだ。
本当の意味で幼児退行を起こしてしまったレナは、自分が何者なのか、何故こんなことになっているのか、何もかもがわからなくなってしまう。

彼女の体そのものであるナイトレーベンは暴走を始める。
ディジョンは、「最後のテキ」はUPEOでもニューコムでもゼネラルでもなく、これまで自分が目をかけてやり、共に新世界を作ろうとしていた、プレイヤーだったことを理解する。



――と、ここまでが前ミッションまでのお話。
何を言っているか分からない? 多分リアルタイム世代で初プレイ時に何が起こったのか理解できた人いないんじゃないかな……?



1次攻撃

DISION:
レナ! オマエ、彼女から私のき、記憶を消したなっ!
KEITH:
オマエら仲間割れか。いいタイミングだったようだな!
ディジョン! ならば、ここで俺のケリをつけさせてもらうぞ。
DISION:
キースか! ふざけるな……消えろ!
そうだったのか。貴様の目的は最初からコレだったんだな……。なぜだ?! 誰なんだ!
KEITH:
どこまで俺をナメル気だ!



ロッキー諸島、海上移動都市メガフロートの沈没地点上空。
空中空母スフィルナとの合流を図るディジョンを、プレイヤー、そしてかつてのディジョンの盟友であるキース・ブライアンが追撃する。
プレイヤーの搭乗機は前回のミッションから引き続き、ゼネラルリソースルート最上位機種のXFA-36Aゲイム(ウロボロスカラー)で固定される。

ディジョン機のUI-4054オーロラと、UI-4053スフィルナは攻撃不可の無敵状態になっている。オーロラはキース機が相手をしてくれており、プレイヤーを狙うことはない。
ターゲットはX-49ナイトレーベン。パイロットが人格崩壊寸前とはいえ、その動きはなおも衰えていない。
通常の敵機ならミサイル2発で撃墜だが、ナイトレーベンは8発命中させないといけないのも面倒なところ。

スフィルナはナイトレーベンとの会敵地点からは結構離れた位置を飛んでいる。
このスフィルナの周囲には計10機の直掩機が飛んでいる。彼らはミッションを通した通常エネミーとして登場し、プレイヤーを攻撃してくる。
いずれも各ルートの最上位機種を駆る強者揃い。まずはナイトレーベンを後回しにして彼らを叩いておきたいが、スフィルナに寄りすぎると一方的に撃たれるので注意。あと、最初から通常エネミーを叩き過ぎるとディジョンがプレイヤーを攻撃してくるようになるので要警戒。


ナイトレーベンを初めとする1on1の空戦で有効なのがヘッドオン戦法。一気に距離を取り、反転して再加速。全速ですれ違う時に全弾を叩き込む飛び方だ。
自機の速度と、装備するミサイルに応じて発射タイミングを調節しよう。CPUはヘッドオン対処が不得手なので、必中タイミングさえ掴めば面白いように弾を当てられる。
ノーマルミサイルでは近すぎると当たらない。勘ではなく、HUDから機動(マニューバ)を読み取れ!
短距離ミサイルでは遠すぎると追尾が追い付かない。もっと、ぶつけるつもりでいい。
(というかプレイヤー側としてもやられると非常にきついため、敵CPUは積極的にヘッドオン戦法を狙わないように調整されているのだが)


一定ダメージを与えると長めのデモシーンに移行する。


RENA:
わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。あぁぁぁぁぁぁっ!!
KEITH:
邪魔だっ! なんだ?!
DISION:
レナ……くそっ。
キース! 貴様に何がわかる!
KEITH:
わかりたくもない……。
俺は、オマエとオマエの全てにっ!


かつての友への叫びと共に、白いゲイムが飛ぶ――



伝説のデモ

先にナイトレーベンを叩き落とすことにしたのか、そちらへ飛ぶキース。
ナイトレーベンはふらふらと飛んでいる……かに見えたが、突然レーザーキャノンを怒涛の6連射。キースは最後の一発を貰ってしまう。


KEITH:
くそぉ!

反撃のミサイル4連射。しかしギリギリで回避される。右へバンクするナイトレーベン、左バンクしてそれを追うゲイム……機影が重なる!!
後に残ったのは両機の残骸、ではなく、激しい黒煙を上げながらも辛うじて飛んでいる物体。


それは左主翼の間に裏向きで突っ込んできたゲイムを、そのまま挟みこんでしまったナイトレーベンだった。
……何を言っているか分からないというひとは、とにかく動画サイトで「挟まっちまった」と検索してみてほしい。



KEITH:
ふっ、ははははは! 挟まっちまった! 笑えるじゃねぇか! まったく俺らしいなぁ。
おい、聞こえてるか……相棒! ディジョンの始末は、オマエに托す。
俺を狙え! 今ならこの化けモノにロックオンできるはずだ!
早くしやがれぇっ!


自嘲の笑いからコンマ数秒も立たずに、自らの撃墜を命じるキース。
デモ終了後はナイトレーベンを撃墜しないと先へ進めない。撃墜までの間、ナイトレーベンはもがき苦しむようにレーザーを乱射し続けている。
哀しいが、ミサイルを3発叩き込もう。


KEITH:
……相棒。
それじゃあ、またな。



最期の通信をよく聞くと、後ろでシステムボイスが「CAUTION PULL UP」を発し続け、「PULL……」で突然切れる。切ない。

余りにシュールかつ悲しいイベントと、断末魔とか最期のセリフがないので、ユーザーからの印象を全部持って行かれたレナ涙目



1次攻撃終了~2次攻撃

キースの通信後、2次攻撃が無機質極まりなく開始される。
新たにスフィルナがターゲットに追加されるが、オーロラへは攻撃不可のまま。根こそぎ奪った最後に狩るということか……。

スフィルナは計4か所のターゲットポイントを沈黙させないと撃墜できない。
向こうはプレイヤー機の倍近くの射程距離を持つミサイルと、弾が異常に散る対空機銃の二段構えの防御を行う。
基本はミサイルの誘導を交わせるよう、微妙に角度をつけながら全速で接近。ロールしていつでも逃げられる体制を作り、ロックオンしたら即ミサイルを発射して離脱する。
そのまますれ違って逃げようとすると弾雨に突っ込んで致命傷を受けるので絶対に避けるべし。

全ターゲットポイントを沈黙させるとミッションクリア。最終話の「ELECTROSPHERE/エレクトロスフィア」へ連続する。
本作戦におけるAランククリア条件はスフィルナを除く敵機撃墜数が10以上。スフィルナ撃沈までに最低9機の通常エネミーを片付けてからナイトレーベンにかかろう。



DISION:
レナ……ナイトレーベン。
ウロボロス……ヨーコ。
全て……




追記・修正はどうにかして複葉機の翼に挟まりながらお願いします。


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