登録日:2016/04/28 (木) 21:45:59
更新日:2024/10/18 Fri 18:24:11
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わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。
あぁぁぁぁぁぁっ!!
『MEMORY ERROR』 はフライトシューティングゲーム『
ACE COMBAT 3 electrosphere』に存在するミッション(ゲームステージ)の1つ。
MISSION ナンバーは37。公式ガイドブックの日本語名は
『消えゆく記憶』 。
ゼネラル・ウロボロスルートのミッションで、エスコン史上最大のメイ台詞「
挟まっちまった!」の初出。
※以後、ウロボロスルート全般のネタバレが存在するので注意※
前史
全人類の
電脳化を標榜して決起したクーデター組織「
ウロボロス」。
その首魁・元GRDF(General Resource Defense Force)飛行部隊長の
アビサル・ディジョンに誘われたプレイヤーはウロボロスへ移籍する。
プレイヤーはディジョンに言われるがまま、共に
ニューコム、そして
UPEOの戦力を壊滅させ、もはや革命の成就は目前と思われたその時、異変は起こった。
ディジョンの子飼いの女パイロット、プレイヤーとはかつてUPEOで共に飛んだこともある紘瀬玲名。
何者かが、彼女の駆る戦闘機「ナイトレーベン」にクラッキングを仕掛けたのだ。
特別な人工神経を使用しているレナは、一般の戦闘機よりも密に機体と繋がっているため、万が一電子防御を掻い潜られた時のリスクも桁外れに高い。
ウイルスを送られれば脳神経に異常が生じたり、最悪神経を焼き切られてしまう。
彼女の体そのものであるナイトレーベンは暴走を始める。その狂態を見せつけられたディジョンは「最後のテキ」の存在を確信した。
UPEOでもニューコムでもゼネラルでもなく、これまで自分が目をかけてやり、共に新世界を作るため戦った、プレイヤーであったことを……。
――と、ここまでが前ミッションまでのお話。
何を言っているか分からない? たすけて?
……むしろ、事前情報無しでのプレイ時に何が起こったのか理解できた人は多分いないだろうから安心して欲しい。
全ルートクリアすればここで何が起こってたのか(分かりたくなくても)分かるから。
1次攻撃
DISION:
レナ! オマエ、彼女から私のき、記憶を消したなっ!
KEITH:
オマエら仲間割れか。いいタイミングだったようだな!
ディジョン! ならば、ここで俺のケリをつけさせてもらうぞ。
DISION:
キースか! ふざけるな……消えろ!
そうだったのか。貴様の目的は最初からコレだったんだな……。なぜだ?! 誰なんだ!
KEITH:
どこまで俺をナメル気だ!
ロッキー諸島、海上移動都市メガフロートの沈没地点上空。
空中空母UI-4053スフィルナとの合流を図るディジョンを、プレイヤーが、もはや死に体のGRDFからたった一人で出撃してきたかつての盟友、キース・ブライアンが追撃する。
プレイヤーの搭乗機は前回のミッションから引き続き、ゼネラルリソースルート最上位機種のXFA-36Aゲイム(ウロボロスカラー)で固定される。
ターゲットはX-49ナイトレーベン。パイロットが人格崩壊寸前とはいえ、その動きはなおも衰えていない。
通常の敵機ならミサイル2発で撃墜だが、ナイトレーベンには8発も命中させないといけないのも面倒なところ。
ディジョン機のUI-4054オーロラと、スフィルナは攻撃不可の無敵状態になっている。
オーロラはキース機が引き受けてくれるため、プレイヤーを狙うことはない。スフィルナはナイトレーベンとの会敵地点からは結構離れた位置を飛んでいる。
スフィルナ周辺からは計10機の増援機が飛んできて、ミッションを通した通常エネミーとしてプレイヤーを攻撃してくる。無論、全機が各ルートの最上位機種。
まずはナイトレーベンを後回しにして通常エネミーを叩いておきたいが、スフィルナに近寄りすぎるとあちらから一方的に撃たれるので注意。
更に、最初から通常エネミーを墜とし過ぎるとディジョンがプレイヤーを攻撃してくるようになるので要警戒。
ナイトレーベンを初めとする1on1の空戦で有効なのが
ヘッドオン戦法。一気に距離を取り、反転して再加速。全速ですれ違う時に全弾を叩き込む飛び方だ。
自機の速度と、装備する
ミサイルに応じて発射タイミングを調節しよう。
CPUはヘッドオン対処が不得手なので、必中タイミングさえ掴めば面白いように弾を当てられる(というかプレイヤー側としてもやられると非常にきついため、敵
CPUは積極的にヘッドオン戦法を狙わないように調整されているのだが)。
ノーマルミサイルでは初速が遅くて近すぎると当たらない。
勘ではなく、HUDから機動を読み取れ!
短距離ミサイルでは遠すぎると追尾が追い付かない。
もっと、ぶつけるつもりでいい。
多弾頭ミサイルだと? 今の私にそんなものなど、ない
一定ダメージを与えると長めのデモシーンに移行する。
RENA:
わたし、だれなの? たすけて!
わたし、むかし、むかし……。あぁぁぁぁぁぁっ!!
KEITH:
邪魔だっ! なんだ?!
DISION:
レナ……くそっ。キース! 貴様に何がわかる!
KEITH:
わかりたくもない……。俺は、オマエとオマエの全てにっ!
かつての友への叫びと共に、ゼネラル正規カラーである灰色のゲイムが飛ぶ――
伝説のデモ
先にナイトレーベンを叩き落とすことにしたのか、そちらへ飛ぶキース。
キース機と向かい合う形になったナイトレーベンは、突然レーザーキャノンを怒涛の6連射。最後の1発がキース機を捉えた。
反撃の
ミサイル4連射。しかしギリギリで回避される。右へバンクするナイトレーベン、左バンクしてそれを追うゲイム……機影が重なる!!
後に残ったのは両機の残骸、ではなく、激しい黒煙を上げながらも辛うじて飛んでいる物体。
それは左主翼の間に裏向きで突っ込んできたゲイムを、そのまま挟んじまったナイトレーベンだった。
……何を言っているか分からないというひとは、とにかく動画サイトで「挟まっちまった」と検索してみてほしい。
KEITH:
ふっ、ははははは! 挟まっちまった! 笑えるじゃねぇか! まったく俺らしいなぁ。
おい、聞こえてるか……相棒! ディジョンの始末は、オマエに托す。
俺を狙え! 今ならこの化けモノにロックオンできるはずだ!
早くしやがれぇっ!
自嘲の笑いからコンマ数秒も立たずに、自らの撃墜を命じるキース。
デモ終了後はナイトレーベンを撃墜しないと先へ進めない。この間、ナイトレーベンはもがき苦しむようにレーザーを乱射し続けている。
そして、キースの「俺を狙え!」の言葉通り、ロックオンシーカーはキース機に合わせられ、ナイトレーベン自体は攻撃不可状態になっている。何もこんなところまで芸を細かくしなくても……。
心苦しいが、
ミサイルを3発撃ち込もう。
キース諸共火達磨となり、墜ちていくナイトレーベン。
最期の通信では、後ろでシステムボイスが「CAUTION PULL UP」と喋り続けているが、「PULL……」で突然ぶつ切りになる。
余りにシュールかつ悲しいイベントと、断末魔とか最期のセリフがないので、ユーザーの印象を全部持って行かれたレナ涙目
1次攻撃終了~2次攻撃
キースの通信後、2次攻撃が無機質極まりなく開始される。
新たにスフィルナがターゲットに追加されるが、オーロラへは攻撃不可のまま。
築き上げたモノ全て、根こそぎ奪って最後に狩れということか……。
本作戦におけるAランククリア条件は敵機の全滅。最低9機の通常エネミーを墜としてからスフィルナにかかろう。
また、意図的に狙わないとまず起こりえないが、ミッション開始から大体20分が経過するとスフィルナが作戦エリアを離脱する。こうなるとミッションクリアを諦めるしかなくなる。
スフィルナは計4か所のターゲットポイントを沈黙させないと撃墜できない。
向こうはプレイヤー機の倍近くの射程距離を持つ
ミサイルと、弾が異常に散る対空機銃の2段構えの防御を行う。
基本は
ミサイルの追尾を躱せるよう、微妙に角度をつけながら全速で接近。ロールしていつでも逃げられる体制を作り、ロックオンしたら即
ミサイルを発射して離脱する。
そのまますれ違って逃げようとすると弾幕に突っ込んで致命傷を受けるので絶対に避けるべし。
全ターゲットポイントを沈黙させるとミッションクリア。最終話の「ELECTROSPHERE/エレクトロスフィア」へ連続する。
なお最終話は電子空間に逃げたディジョンとのドッグファイト、「オマエは…さいもん…だったのか…!!」という台詞などこちらも初見では意味不明な要素が盛り沢山である。
DISION:
レナ……ナイトレーベン。
ウロボロス……ヨーコ。
全て……
追記・修正はどうにかして複葉機の翼に挟まりながらお願いします。
- あまり時間をかけすぎるとスフィルナが作戦空域外に出てしまうが、それはミッション開始後18分経過してからなので気にする必要なし。攻略自体は意外と難しくもないので「挟まっちまった」をぜひ堪能(?)してほしい。 -- 名無しさん (2016-04-28 22:38:15)
- ↑18分じゃない21分ぐらいか?ちょっと試して来る。 -- 名無しさん (2016-04-28 23:03:50)
- ストーリー的には全く笑えないシーンのはずなんだが……挟まっちまったのインパクトは強すぎるよなぁ -- 名無しさん (2016-04-28 23:34:57)
- ↑×2 いつもながらの追記ならびに検証乙乙です。ニューコム製の家庭用イーオン・ジェネレーターを進呈させて頂きます。 退行したレナの台詞でノーズアップしてしまう駄目な私 -- 名無しさん (2016-04-28 23:56:22)
- 一次攻撃のBGM「Revelation」がまた名曲なので必聴。↑ニューコム派なのでニューコム製おいしいです。 -- 名無しさん (2016-04-29 00:29:18)
- 当時プレイしていて全く状況が理解できなかったがすげーことになってたんだなぁ -- 名無しさん (2016-04-30 07:47:09)
- 何気に作中の事件はともかく、ゲームそのものの裏側に近づけるのはゼネラルルートだけなんだよね。一応UPEOルートの最後でも示唆はされてるけど、あれこそ初見じゃまず解らないし…… -- 名無しさん (2016-04-30 09:34:46)
- キースの「またな」は「地獄で会おうぜベイベー」的な意味かそれとも・・・ -- 名無しさん (2016-12-11 22:35:38)
- どうして主人公はレナへトドメを刺すのにクラッキングを使わなかったんだろう。というかそもそも最初にクラッキングした時にそのまま…ではダメだったんかね? -- 名無しさん (2016-12-24 22:36:32)
- ↑ ジオペリアにもやってたし、できるならやってるだろうから…ナイトレーベンの機体制御システムの防御プログラムが強固だったとか? -- 名無しさん (2016-12-25 00:24:54)
- ↑2 ナイトレーベンは有人機だから、レナの存在自体がシステムの脆弱性そのものだったとか?記憶消去でとどめたのはその場で素早くできるのがそこまでだったとかかな -- 名無しさん (2017-06-15 23:42:35)
- 自分はこの時のレナの声が一番かわいいとおもうけどシュチュエーションのこともあって複雑な気分になる -- 名無しさん (2017-08-01 22:45:01)
- ↑2 単に面白半分で痛めつけてるのかも。ディジョンを殺すだけならナイトレーベンをキースに押し付けてもいいし、スフィルナまで落とす必要はないのにわざわざ落とすし。 -- 名無しさん (2021-01-28 03:02:09)
- ネモが面白半分でやったんじゃなくて、ディジョンがネモを通して勘付いた『彼』が復讐鬼になってたからだろう -- 名無しさん (2022-04-23 14:24:23)
- プレイヤーとしては「俺が俺自身を制御できないたすけて」とパニック状態なのだが、それはそれとして元相棒のキースに託されたのでウロボロスを滅ぼす責任は発生してしまっている気がするのが面白いストーリー采配 -- 名無しさん (2024-10-18 08:52:47)
最終更新:2024年10月18日 18:24