SCP-1945-JP

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SCP-1945-JP - (2018/05/02 (水) 06:28:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/11/16 (水曜日) 00:09:10
更新日:2024/04/20 Sat 09:49:25
所要時間:約 8 分で読めます





我らは我らを捧げよう。神よ、我らを救いたまえ。


SCP-1945-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「The SCP Foundation」の日本支部によって生み出されたオブジェクトの一つである。
項目名は『オノゴロ-45協定に基づく共同管理対象』。オブジェクトクラスは「Keter→Euclid」と変化している。

SCP-1945-JPは、ある儀式の一連の手順を総称したものだ。

この儀式が実行されると、参加者の肉体は物理的に融合した上で再構築され、巨大な人型の怪物が顕現することになる。

…と書いてしまうと、この怪物は顕現した途端に自重でぶっつぶれてしまいそうに思えてしまいがちである。
しかし、この怪物は顕現する際に参加者たちの衣服や周囲の建造物などを【繋ぎ】として取り込んでいるため、
実際には自重で潰れるどころか近代兵器による物理攻撃にすら余裕で耐え切ってしまうという極端な頑丈さを獲得してしまっているのだ。

この様に、とんでもない代物を顕現させてしまうことになるSCP-1945-JPであるが、
その儀式手順自体はいたって単純であり、その気になれば子供ですら実行することが可能となっている。
その為、よっぽど需要があったのか、儀式と儀式によって顕現する怪物にまつわる情報は日本各地の伝承や古文書の中にのこってしまったのだった。

その結果、第二次世界大戦後に財団が日本に進出してくるまで日本各地の異常な物品を管理していた組織である『蒐集院』は情報そのものの統制に失敗し、
儀式の手順を全力で隠蔽することにより儀式がこれ以上普及してしまうのを水際で防ぐ方法をとるしかなかったのである。

勿論、我らが財団はその様な生易しい手段は用いなかった。
財団は、日本各地に残る古文書から伝承、関係者の記憶に至るまで徹底的な情報の操作を行い、
遂に蒐集院が出来なかった儀式の存在そのものを隔離し、収容することに成功したのである。

ただ、無理やり儀式の情報を抜き取った後遺症として、各地の古文書や伝承の内容に微妙な歪みが生じてしまっており、
財団は近々アフターケアとして情報操作の第二弾を実行する予定になっている。

そして、万が一儀式の手順が再発見され、くだんの怪物が再びこの世に舞い戻ってしまった時に備えて『オノゴロ-45協定』が制定され、
これ以上の余計な手間を増やさないためにもSCP-1945-JPに関する研究は未来永劫凍結されることになったのだった。



なお、このSCP-1945-JPはSCP財団日本支部の『1000JPコンテスト』応募作品として制作されたものの一つである。

追記・修正は面白がって怪物を顕現させない方にお願いします。


SCP-1945-JP - オノゴロ-45協定に基づく共同管理対象
by broken_bone
http://ja.scp-wiki.net/scp-1945-jp
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