SCP-2165

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SCP-2165 - (2016/12/07 (水) 16:21:13) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/07(木) 13:24:32
更新日:2024/04/28 Sun 12:16:48
所要時間:約 4 分で読めます




SCP-2165は、シェアード・ワールドThe SCP Foundationに登場するオブジェクト(SCP)のひとつである。
オブジェクトクラスは「None」、つまりない。
項目名は「Irredeemable(救い難き物)」。


概要

まずコイツ、数あるSCPの中でもトップクラスにわけのわからん代物である。
短い概要であればSCP-2719があるが、こいつはそれほどではない。が、肝心の内容が、

SCP-2165はそれ自体の機器に放置されます。対象はこの言及以外の如何なる形式でも認知されるべきではありません。この言及文書は超時間的かつ超空間的な地点に保管されます。全てはこれまで通りです。全ては何の変わりも無かったのです。

となっている。要するに、この説明以外ではどんな形であっても存在を認められ、知られてはならないということである。が、わかるのはそれだけ。

さらに肝心の概要についても、

SCP-2165は救い難き物です。SCP-2165が知覚力を持つ実体なのか、非知的生物なのか、無生物なのか、形而上学的な概念なのかは不明ですが、収容担当職員は知らなくとも問題ないと見做されています。SCP-2165はある行動もしくは一連の行動を起こした結果、普遍的な総意により赦しを超えた存在であると見做されるようになりました。以来、この行動/行動群の正確な性質は普遍的な総意により因果律から抹消されています。そのため、SCP-2165とそれについての情報は両方とも、これまで他の生物・オブジェクト・力・概念によって認知されたことはありません。

以上。
とにかく「SCP-2165というオブジェクトがあって、収容されている」ことだけはわかっているのだが、肝心な部分が何一つわからない。
補遺もあるのだが、

赦されることはありません。

これで終了。とにかく絶対赦されない何からしいのだが、正体も原因も何もかもが不明尽くし。
しかもSCP-2719と違い、読み解くための手掛かりすら存在しない。
わけがわからんどころか、何を示しているのかすらわからない。というかそもそもこれは報告書として成立しているのか、と言わんばかりの存在全否定っぷりである。


考察

考察と言っても、一体この報告書のどこから何を読み取ればいいのかすらわからない。
曲がりなりにも収容されている(担当職員があるのだからどっかのサイトに収容されているのか間違いない)のだが、オブジェクトクラスまで消される念の入りようである。
しかもこの報告書自体が、時間とも空間とも関係ない場所に保管されているというレベルである。
具体的にSCP-2165が何をしたのか、何でまたここまでのことになっているのかはわからない。しかし、読み取れることがわずかに存在する。

報告書が保管されているのは「超時間的かつ超空間的な地点」。さらに続く言葉は「全てはこれまで通り、何の変りもなかった」。
ここからわかるのは、SCP-2165は時間・空間を含めた全てから無視されるという罰則を与えられており、ゆえにここまで情報が削減されているのだということである。

注目すべきは財団がこの報告書を書き上げて保管していることだが、つまり件の「ある行動」には財団も関わっていたと推測できる。

ただ、具体的に何が起きたのかはさっぱり不明だが。
因果律からも抹消されている辺り、よっぽどのことをしでかしたと思われる。



余談

このオブジェクトは、本家で開かれた「短編コンテスト」に出展された作品である。ルールはSCPの記事を500単語以下で書き上げること。
文字数を極力削ることを考えた結果、オブジェクトに対する説明をばっさり省くことで出来上がったのがこの記事なのだ。

ちなみにコンテストの優勝作品は、文字を一切使わず絵だけで書き上げるという荒業に打って出たSCP-2521である。




SCP-2165が赦されずにいる限り、追記・修正が赦されます。



SCP-2165 - Irredeemable
by Dmatix
www.scp-wiki.net/scp-2165
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-2165(翻訳)
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