Shantae(シャンティ)

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Shantae(シャンティ) - (2018/06/30 (土) 21:38:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/08/17 (木) 19:31:40
更新日:2023/07/13 Thu 18:49:20
所要時間:約 7 分で読めます




●概要

Shantaeとは、アメリカのゲームメーカーWayForwardが開発したアクションゲームのシリーズ。

ジーニー(いわゆるアラビア世界の魔神)の母と人間の父の間に生まれたハーフジーニーの少女・シャンティの冒険を描いた横スクロールアクションであり、
新しいアクションやアイテムを入手して進む場所を増やしていくというシステムは、日本でいうゼルダの伝説やメトロイドに近いフォーマットとなっている。

第1作「Shantae」が2002年にGBCで発売。
第2作「Shantae: Risky's Revenge(シャンティ リスキィ・ブーツの逆襲)」が2010年にDSで発売。
第3作「Shantae and the Pirate's Curse(シャンティ 海賊の呪い)」が2014年に3DSで発売。
第4作「Shantae: 1/2 Genie Hero」が2016年にPC、PS4、XBOX ONEなどで同時発売。

このうち2、3作目はSteam及びWiiUでも購入可能で、最近知った日本人ゲーマーでも手を出しやすくなっている。
また、4作目はswitch・PS4向け完全版(DLC完全収録+switch版はHD振動対応)が18年5月31日に発売された。
1作目についても海外ではVC配信されているので敷居が高いものの海外版3DS・ニンテンドープリカさえ入手できれば国内でもプレイ可能。

●登場人物
  • シャンティ(Shantae):
シリーズを通しての主人公で、上述の通りジーニーの母と人間の父の間に生まれたハーフジーニー。
褐色の肌にしなやかな体躯、腰まで届く紫のポニーテールがトレードマークであり、
同時にポニーテールは鞭のように叩きつける武器でもある。首痛くならないんだろうか。
その他にも様々な魔法を扱う事も可能で、特に猿や象などの動物に変身出来るベリーダンスは彼女の最大の特技。
正義感と冒険心の旺盛な明るい少女だが、一度熱くなると周りが目に入らなくなる節があるのが玉に瑕。
ドットでもHDでも動くたびよく揺れるが、実はこれでも作中では小柄で貧乳の扱い(実際他のキャラと並ぶと確かに…と思わせられる)。

  • リスキィ・ブーツ(Risky Boots):
ティンカーバッツ(Tinker Bats)という手下を率いる女海賊で、シャンティの宿敵。
血色が悪いというレベルじゃないほどの真っ青な肌だが、一応これでも純粋な人間…らしい。
財宝や兵器に目が無く、それを巡っては何かとシャンティと衝突しているが、
ハーフジーニーである彼女と真っ向から勝負しても不利なのは理解しているようで、大抵は人質や騙し討ちなどの搦め手を用いる。
海賊らしく義理人情を重んじる…という事は全く無いが、3作目でシャンティと共闘した際は単に冷酷で狡猾なだけじゃない顔を見せた。
なお、3作目のEDによるとシャンティの母親と面識があるようなので案外シャンティよりそこそこ年上のようである。
バンダナや帽子で隠れてることが多いが実はロングヘアーですっごい美人。作品によっては道中のイベントや終盤で髪を下した姿も見れる。
巨乳なのでシャンティが相対的貧乳になる原因の一人。

  • ミミック(Mimic):
シャンティの伯父で育ての親。
発明家にして遺跡探検家でもあり、2作目によると発掘してきた遺物を定期的にオークションに出品しているらしい。
シャンティの理解者ではあるものの、彼の発明品や発掘品にリスキィが目をつけ、街を襲撃された挙句奪われるのが殆どお約束となってしまっている。
そしてその後始末の冒険に姪が出かけるのもお約束である。

  • スカイ(Sky):
シャンティの親友である鷹匠の少女。やっぱり巨乳。
相棒の鳥・レンチ(Wrench)*1と共にシャンティをサポートし、特に4作目では彼女無しではまともにステージ移動も侭ならない。
2作目までは下半身はパンツと長い脚が丸見えの腰巻だけという大胆な恰好だったが
3作目以降は白いスキニーパンツになっている(こっちはこっちでエロいが)
3作目にて実は婚活に励んでいる事が判明し、それに伴って両親も登場。
しかし両親は娘の婚活を快く思っていない…というか、
何の躊躇いも無く娘のボーイフレンドを呪いで石化する父と、そんな夫の凶行を顔色一つ変えず見守る母の姿は何処とない狂気を感じさせる。

  • ボロ(Bolo):
シャンティの幼馴染であるフリーターの青年。
シャンティに体術を教えたのはどうやら彼であるようで、その事が魔力を失った3作目で大きな意味を持つこととなった。
女性陣ばかりが目立つ事を内心不満がっているが、
女性に対する免疫の無さからリスキィの色仕掛けに引っかかったり、シャンティの見ていないところで事件に巻き込まれていたりと何かと三枚目的な印象が目立つ。

  • ロッティトップス(Rotty Tops):
ゾンビの美少女で、名前を直訳すると「腐った頭」。あんまりだ。
生きた人間顔負けの能天気な性格で、第1作で顔を合わせて以来、シャンティを食べてしまいたいほど惚れこんでいる。
…ゾンビジョークなどではなく文字通りの意味で。
アブナー(Abner)とポー(Poe)という二人の兄がおり、彼らが言うには「自分達はコーヒーを飲んでいるから他のゾンビと違って理性を保っていられる」んだとか。
ドットでもHDでも魅惑的な腰と腋と胸の持ち主。

  • スカットルバット(Scuttlebutt):
シャンティ達が住む「スカットルタウン(Scuttle Town)」の市長。
一応街の責任者なのだが、第2作と第4作では「リスキィから街を守れなかった」として一時はシャンティを街の警備から解任してしまったり、
3作目では街の権利書をアモ・バロンに売り渡してしまったり(しかも権利書を売った金はチョコレートにつぎ込んでしまったらしい)、
終いには街外れの岬でシャンティに食べ物を集ったりと、どうにも頼りない(そもそも街の名前に自分の名前を付ける時点で…)
というか1作目のオチは世界を救った代償として半魔人であることが露見したシャンティに向かって「半魔人だから給料も半分で良いよね」というオチなので素で人格的に問題があると言わざるを得ないが
しかしそれでもシャンティ及び町民から見放されない。何故。

  • ホーリー・リンガービーン(Holly Lingerbean):
第4作にて、スカットルバット市長がシャンティの代わりに連れて来たハーフジーニー。
シャンティよりも長身で、オレンジ色のツインテールが特徴。
父親はただの人間ではなく魔術師だったとの事で、それゆえ自分のほうがシャンティよりも優秀だと言い張り、徹底して彼女を見下す。
しかしホーリーが街に来てそう間を置かずに町民達が記憶喪失に陥り、共に原因を探ろうと協力を持ちかけるシャンティを一笑に付して何処かへ消えるが…?
「ライバルジーニー」として出資者デザインが募られたキャラだが、実際の劇中での扱いはかなり不遇だった。

  • スクイッド・バロン(Squid Barron):
シークィン・ランド(Sequin Land)の有力者・バロンズ(Barons)の一角。
ワープ能力を持つ種族・ワープスクイッド(Warp Squid)の親玉で、赤い体色と八本の足を持つ見た目はイカ(Squid)というよりタコ(Octopus)。
自分がボスキャラである事を誇りに思っていると同時に、ストーリーの中核に関われない1ボスキャラ出しかない事を嘆いており、
登場するたびにシャンティをも巻き込んでのメタ発言を繰り返す。
しかし日本でシャンティシリーズが発売されたのは、彼の二度目の出番である第3作の3DS版。初見の人はワケが分からなかったのでは?

  • アモ・バロン(Ammo Barron):
バロンズの一角。
サイクロプスの私設軍を束ねる単眼の大男で、シークィン・ランドの覇権を狙っている。
目的の為なら軍事力の行使も辞さない一方で、スカットル・タウンの所有権委譲は正式なスカットルバットとの交渉に基づくものであり、
アモ・タウンに街を改名した後は町民全員に自分の軍と同じ権利を与えることを考案するなど、最終的にクーデターを国に仕掛けるつもりだという点を除けば割かし穏健な思考をしている。
ちなみに母親からのプレゼントは戦車。第3作の冒頭でシャンティに破壊されるが。

  • トゥイッチ&ヴィネガー(Twitch & Vinegar):
3作目より登場する金髪美女コンビ。
眼鏡っ娘の方がトゥイッチでショートの方がヴィネガー。巨乳なのはどっちも同じ。
初登場時はバカンスに訪れた際にプールに水が無いと怒っており、「ある方法」でシャンティが水を満たすことになるのだが・・・。
4作目では中ボスとしてシャンティの前に立ちはだかることとなる。
スタッフのうっかりで初登場作である第3作ではゲーム中に名前が登場せず、後にSteamで配信されたおまけの壁紙で正式発表された。

  • ブランゾン(Bran-Son):
3作目に登場する専用BGMまで持つ一発ネタキャラ。
『HE-MAN』*2のパロキャラ……なのだが、日本での『HE-MAN』の知名度がいかせん低いため知らないとポカーンとするかただの変態にしか見えない。
本国のシャンティファンサイト曰く、『HE-MAN』自体ゲイっぽいシーンが多いためネット上で弄られやすく、『HE-MAN』本人よりもネット上でホモキャラ扱いされるミームとしての『HE-MAN』の方を意識したパロキャラ(意訳)とのこと。
なおさら日本人には分かりにくい。

  • ギガマーメイド:(Giga Mermaid)
4作目に登場するボスキャラ。
敵に洗脳されてシャンティと敵対することになる。
シナリオ上は特にセリフもないのだが、特筆すべきはその容姿。
でっかい美少女人魚というフェチズム要素満載の見た目をしており、たまたまネットで見た彼女のスクショやR-18絵を経由して本作に辿りついたというプレイヤーも。
巨乳過ぎてシャンティが貧乳枠になってしまう要員...ちゅーかサイズだけなら作中最大クラスのおっぱい。

  • パイレーツ・マスター(Pirate Master):
かつてジーニー達に封印された大海賊の亡霊。
リスキィの師であり雇い主でもあったが、ジーニーによる封印の場で「給料の払いが悪かったから」という理由で離反され、
彼女にティンカーバッツの支配権と自身の頭蓋骨を持ち去られた。
その後第2作のラストにてリスキィがシャンティの魔力を奪い、各地に飛散させたのに呼応して覚醒、第3作にて肉体と魔力を取り戻す為の暗躍を始める。
この共通の敵の存在を前にしてシャンティとリスキィは一時休戦、共闘する事態となった。

●余談

画像や動画を検索して頂ければ分かると思うが、このゲーム、日本のサブカルからかなり影響を受けている。
特に第3作以降はかなり顕著であり、これは開発者曰く「日本の漫画やアニメに触れて育ってきたから」との事で、
さらに日本風のキャラデザインに近づける為、当時ファンアートを投稿していた日本人イラストレーター・矢部誠(KOU)をメイングラフィックに採用している。

またシャンティが変身するマーメイド(Mermaid)やアラクネ(Spider)、ハーピー(Harpy)、
敵として登場するマーメイドやその女王ギガマーメイド(Giga Mermaid)、ナーガ(Naga)、スライムギャル(Slime Gal)、ボーンレッグ(Bone legs)などそっち方面の需要にも応えた内容である。

上述した通り、幸い今シリーズは第1作を除いて、日本国内でもかなりプレイしやすい状態になっている。
もし機会があったら洋ゲーの女性キャラだからといって食わず嫌いせず、一度触れてみてはいかがだろうか。


追記・修正はベリーダンスをマスターし変身してからお願いします。

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