Detective Comics: The Victim Syndicate

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Detective Comics: The Victim Syndicate - (2018/04/04 (水) 18:11:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/04 (水) 18:11:25
更新日:2022/02/18 Fri 11:22:03
所要時間:約 11 分で読めます




『Detective Comics: The Victim Syndicate』は2016年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Detective Comics Vol.1』#943~#949
発売 2016年10月から
脚本 ジェームス・タイニオンⅣ、マーガリート・ベネット(#948~#949)
作画 アルバロ・マルティネス(#943、#947)、エディ・バロウズ(#944、#946)、アル・バリオンエボ(#945)、
   カルメン・カルネロ(#945)、ベン・オリバー(#948~#949)、シモン・クドランスキー(#949)

日本では未邦訳。

ジェームス・タイニオンⅣによるバットマン・サーガの第2巻。
バットマンとヴィランの戦いの犠牲者『Victim Syndicate』と『バットファミリー』の戦いを描いた作品。
『Victim Syndicate』との戦いを通して自警団としての活動の是非を描いている。
またスポイラーにスポットを当て、父がヴィランだったという以外に戦う理由が無かった彼女に新たな道を与えている。
後半の2話は2017年2月から始まった『Batwoman Vol.3』の序章となっている






『Detective Comics Vol.1』#943~#947



【物語】

ヒューゴ・ストレンジの怪物たちとの戦いから1か月、バットファミリーは『The Colony』との戦いで受けた心の傷から立ち直り切れずにいた。
そんな中、警察の新装備発表パーティを謎の集団『Victim Syndicate』が襲撃する。彼らは自分たちをバットマンの戦いの被害者であると主張し、
今後バットマンたちが活動を辞めない限り彼らを支援するものを襲撃すると宣言し姿を消す。
彼らの出現がチームに更なる悪影響を与えていると判断したバットマンは恩人の街医者レスリー・トンプキンスを招きカウンセリングを行うが、
その隙をつきレスリーのクリニックに『Victim Syndicate』が現れる。


【登場人物】

≪バットファミリー≫

『The Colony』との戦いからしばらく経つが、その際負った精神的ダメージを癒せないままでいる。
警察の新装備発表パーティに参加し、バットウィングを新メンバーに迎え『Victim Syndicate』に立ち向かうも取り逃す。
その後、彼らと接触したスポイラーとクレイフェイスに異変がみられたためレスリーのカウンセリングを行う。
そしてレスリーのクリニックに向かい『Victim Syndicate』を追い詰めるが……。

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ティムを失ったショックから最近はチームから距離を置いて単独行動をとっていた。
バットウーマンからチームの精神的サポートを行うよう進言されても乗り気ではなかったが、
『Victim Syndicate』と接触したスポイラーとクレイフェイスの話の聞き手としてレスリーを招く。
その後、チームを率いてレスリーのクリニックに向かい『Victim Syndicate』と戦闘になりFirst Victimを相手取る。

  • スポイラー(ステファニー・ブラウン)
B級ヴィランのクルーマスターの娘で紫色のコスチュームに身を包み自警活動を行っている。電子技術の才能が武器。
ティムを失ったショックをもっとも引きずっており、戦えば戦うほど傷つく日々に戦う意義を見失いつつある。
パーティでの『Victim Syndicate』との戦いで倒れレスリーのクリニックで治療を受けていたが、First Victimの接触を受ける。
その際の会話を聞き出そうとするバットマンにいら立ち、レスリーとのカウセリングも盗み聞きしていた彼に怒りをぶつけ任務から外される。
その後、ティムの擬似人格コンピューターに本心を語りある決意を固める。

  • バットウーマン(ケイト・ケイン)
バットマンのようなコスチュームを着た女性ヴィジランテ。元軍人でレズビアン。ブルースの従姉妹にあたる。
チームの指揮官としてバットマンにチームの精神的サポートを行うよう進言するが、彼女も父ジェイコブと向き合えずにいる。
またレッドロビンの穴を埋めるよう求めたが、新たなメンバーがセレブとして知られるバットウィングだったため苛立っている。
レスリーのクリニックでの戦いではMadame Crowと戦い勝利する。

  • オーファン(カサンドラ・ケイン)
凄腕の暗殺者で戦闘の知識のみを与えられ育てられた少女。高い戦闘力を持つが簡単な単語しか喋れない。
迷いを抱えるスポイラーとクレイフェイスをハグで慰める。レスリーのクリニックでの戦いではMuteと戦い勝利する。

  • クレイフェイス(ベイジル・カルロ)
泥のような体をして様々な物に変形できる元役者。変形が脳に悪影響を与え善悪の分別が出来なくなるため、悪影響を抑制する腕輪をつけている。
自分の中の悪に悩んでおり、その犠牲者であるMudfaceと再会しショックを受ける。
レスリーとのカウセリングではMudfaceとの過去や自身の変形、過去の犠牲者について語り、バットマンが自分のチーム入りを認めた不安を吐露する。
レスリーのクリニックでの戦いではMudfaceに接触し彼女を確保する。

  • バットウィング(ルーク・フォックス)
ウェイン産業のCEOルシアス・フォックスの息子。父譲りのメカニックとしての才能とそれを活かして作ったアーマーで戦う。
メカニックの才能を買われレッドロビンの後釜としてチーム入りを認められるが、
絵にかいたようなセレブな性格と自警活動を自身の製品のプロモーションのように振る舞うためバットウーマンから嫌われている。
自身の製品を採用した警察のパーティで『Victim Syndicate』を取り逃した後、コンピュータやチームのスーツのアップグレードを行う。
レスリーのクリニックでの戦いではMister Noxiousと戦い勝利する。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンと共にFirst Victimの正体を推理しバットマンとしての一番最初の夜が関わっていると思うが
詳細を思い出せなかった。


≪Victim Syndicate≫

バットマンたちの戦いでゴッサムや市民が傷つくことを憂い、バットマンたちの自警活動中止を求める集団。
バットマンとヴィランの戦いで体質が変化した人間で構成されている。自警活動を辞めさせるためバットマンたちの支援者を狙っている。
ウェイン社の警備員を襲撃した後、警察のパーティに現れ『バットファミリー』と対峙する。
そこで自分たちの意思を表明した後、レスリーのクリニックを襲撃し『バットファミリー』と戦闘になる。

  • First Victim
『Victim Syndicate』のリーダー。性別から過去の素性まで全てが不明だがバットマンを憎悪している。
拘束具のような服を着て頭から腕にかけて赤い液体に覆われている。特殊なエネルギーでバリアを作りビームを発射する。
警察のパーティ襲撃後、スポイラーに接触し彼女の迷いを強めた。その後、レスリーのクリニックでバットマンと戦う。

  • Madame Crow(Abigail O'Shay)
スケアクロウとなったジョナサン・クレイン教授の卒業生。ヴィジランテについて研究していたが、
バットマンに使うためのスケアクロウの恐怖ガスの実験台となり長い間『アーカム・アサイラム』で治療を受けていた。
様々な薬品を使い特に使った相手の恐怖を消し洗脳する薬品が強力。レスリーのクリニックでバットウーマンと戦うが
スーツの機能で薬品を無効化され敗北する。

  • Mister Noxious(Guy Mandrake)
ポイズン・アイビーに洗脳された株式売買人。長い間彼女の毒にさらされ続け体質が変化し彼自身も様々な毒を発するようになった。
レスリーのクリニックでバットウィングと戦いナノロボットで毒を無効化され敗北する。

  • Mute(Virgil Myers)
ジョーカーの笑気ガスの犠牲者となったジョークグッズ店主。ガスにアレルギー反応を起こし気管を切除した。
その影響からか周りの音を消す力を得た。レスリーのクリニックでオーファンと戦い笑気ガスで死亡した妻のメッセージを聞かされ戦意を喪失する。

  • Mudface(Glory Griffin)
クレイフェイスことベイジル・カルロの大ファンだった映画スタッフ。クレイフェイスとなった彼の正気を取り戻させようとして、
彼の攻撃に巻き込まれ体質が変化し常に顔が泥のように溶け醜くなってしまった。
戦闘能力はないがクレイフェイスを苦しめるために参加しており、彼に接触しクレイフェイスの犠牲者の写真を渡し精神的に追い詰める。
レスリーのクリニックで再びクレイフェイスと対峙し、彼から体質を元通りにする腕輪を渡され隙を見せたところを確保される。


≪その他≫

  • レニー・モントーヤ
ゴッサム市警の女刑事。レズビアンでケイトの友人。物語冒頭、ウェイン社襲撃事件をバットウーマンと捜査する。
警察でのパーティでは新装備を用いて『Victim Syndicate』に立ち向かう。

  • ルシアス・フォックス
ウェイン・エンタープライズのCEO。物語冒頭のウェイン社襲撃事件に巻き込まれた。

  • ジェイコブ・ケイン
ケイトの父親でアメリカ特殊作戦軍の大佐。バットマンの技術と軍隊の理論を組み込んだ特殊部隊『The Colony』の指揮官。
バットファミリーとの戦いに敗れ他の『The Colony』のメンバーと共に捕らわれている。
バットマンから尋問を受けても何も話さず、娘に会わせるよう要求する。

  • ハーパー・ロウ
ブルーバードとしてバットファミリーと共に戦った学生。現在は自警活動を辞め学校に通いながらレスリーのクリニックのボランティアをしている。
ティムを失い傷ついたステファニーを慰め一緒にパーティに出席する。パーティでの戦いでバットファミリーをサポートした後、
クリニックに戻りジャン・ポールと礼拝堂で語り合う。『Victim Syndicate』が現れると患者の避難活動に徹しステファニーに援護を求める。

  • ジャン・ポール・バレー
『悲哀の鎧』と呼ばれる赤いコスチュームに身を包み、炎を発する剣や刃を出す手甲を武器とする元『聖デュマ騎士団』の戦士、
アズラエルとして活動する青年。治療を受けた縁でレスリーのクリニックで働いている。
ステファニーのことで悩むハーパーと礼拝堂で語り合い、『Victim Syndicate』が現れると剣を取って立ち向かう。

  • レスリー・トンプキンス
ホームレスなど経済的に困窮している人たちを治療している街医者。両親を失った直後のブルースを支えた恩人で彼がバットマンだと知っている。
ハーパーやジャン・ポールと共にストレンジの怪物の犠牲者たちの治療を行っている。
スポイラーの治療をバットマンから任されると未だに子供を戦いに巻き込んでいることを非難する。
その後、クレイフェイスとスポイラーのカウンセリングを任される『Belfry』を訪れるが、その間にクリニックを襲撃されてしまう。

  • レッドロビン(ティム・ドレイク)
バットマンの3代目相棒。『The Colony』との戦いで決死の行動をとり死を覚悟するが、ミスター・オズに救われ捕らわれている。
『ファミリー』からは命を落としたと思われており心に暗い影を落としている。
チーム結成の前にバットマンと共にゴッサムに更なる平和をもたらせると語り合っていた。
また自分の外見と思考をコピーした擬似人格コンピューターを残しており、発見したスポイラーの話を聞き彼女を後押しする。



『Detective Comics Vol.1』#948~#949



【物語】

バットマンから連絡を受けたバットウーマンはストレンジの怪物を研究する政府機関『ARGUS』の施設を訪れ、
『The Colony』のColony Primeが施設から『怪物血清』を盗み出したことを知る。そしてジェイコブを逃がすため
Colony Primeが『Belfry』に侵入したことを知った2人はすぐに駆けつけColony Primeに挑む。


【登場人物】

  • バットマン(ブルース・ウェイン)、バットウーマン(ケイト・ケイン)
バットファミリーの中心人物で従姉弟同士。『ARGUS』から『怪物血清』を盗み出したColony Primeに挑むも『Belfry』を乗っ取られ追い詰められる。
2年前に初対面していた。

  • Colony Prime(Simon Samuels)
『The Colony』の上級士官。ジェイコブから信頼されている実力者で特殊なスーツを身に着けている。
『ARGUS』から『怪物血清』を盗み出した後、ジェイコブを解放するため『Belfry』に侵入しバットマンとバットウーマンと戦闘になる。
『Belfry』の機能を掌握し2人を圧倒する。

  • Victoria October
ヒューゴ・ストレンジの生み出した怪物の遺体が残る『Monster Town』で、『怪物血清』について研究する『ARGUS』の科学者。
バットマンとは前々から知り合い。『怪物血清』が盗み出されたことをバットマンたちに伝え回収に協力させる。

  • ジェイコブ・ケイン
ケイトの父親でアメリカ特殊作戦軍の大佐。バットマンの技術と軍隊の理論を組み込んだ特殊部隊『The Colony』の指揮官。
Colony Primeと通信で会話し脱走に協力しないで構わないと言うが聞き入れられなかった。
2年前のバットマンとバットウーマンの接触を危惧しながら見守っていた。



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