どうして私が美術科に!?

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どうして私が美術科に!? - (2018/10/15 (月) 22:00:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/28 Sat 01:37:32
更新日:2022/02/28 Mon 00:49:39
所要時間:約 8 分で読めます





間違えて美術科に入ってしまったなんて あほすぎて言えない・・・!



『どうして私が美術科に!?』はまんがタイムきららMAXで連載している4コマ漫画作品。
作者は相崎うたう。既刊2巻(2018年4月時点)。公式略称は「どうびじゅ」。


◆概要

2016年に連載開始された4コマ漫画作品。

願書提出ミスによって間違って美術科に入学してしまった主人公・酒井桃音が、
愉快なクラスメイトとともに毎回居残りで課題をこなしながら友情を深めていくドタバタコメディ。

まんがタイムきらら系の日常系漫画であるが、「高校の美術科」であり課題が多いため、
主人公たちはまったりした日常を送ることはなく常に課題に追われている
そのため物語の主な舞台は家や教室ではなくほぼ毎日居残りで使う美術室(通称:美術X室)である。
また普通科の生徒とは少し違った将来・進路や家族への悩みを抱えている様子が描かれている。

主人公・桃音が美術初心者である事もあり作中に美術関連の用語や概念はあまり登場せず、美術初心者でも読みやすい。

舞台である"藤納戸"は八王子市がモデル。美術科と普通科を持つ高校も市内に実在する。


作者について

女性。2018年3月まで高校生であったことが判明した。
しかもこのとき同時に「漫画家デビューしてちょうど3年」という発言もしている。
デビュー作は同じくまんがタイムきららMAXにゲスト掲載された「つぼみアレンジメント」であり、第1話は2015年3月に掲載。
つまりこのときまだ中学生である。
高校入学前から漫画家デビューし、高校在学中に連載を勝ち取ったことを讃え、「リアルこみっくがーるずまんが家」と呼ばれるようになった。

相崎も美術科の高校出身で、高校の友人や経験、部活の体験入部先で聞いた話が本作の構想のモデルとなっている。


◆あらすじ

願書の提出ミスにより、間違って美術科に入学してしまった酒井桃音。
当然のごとく居残り三昧な毎日ですが、仲間がいればそれでも楽しい!
力を合わせて目指せ進級&卒業!
きららの次世代を代表する、女の子の尊さがいっぱい詰まった著者の初コミックスです。


◆用語

・美術科
絵画・陶芸・彫刻・塑造などの美術を学ぶ学科。1学年8クラスのうち7組と8組が美術科。なぜかおとなしくて変な奴が集まる。
普通科より課題が多く、部活や遊びにはあまり時間が取れない。

・美術X室
主人公たちがいつも無断で居残りに使っている部屋。
本来の名前は「美術F室」だが、普段使用しない部屋のためFの字の上から×が付けられているためX室に見える。


◆登場人物

◎酒井 桃音(さかい・ももね)
本作の主人公。1年7組。
受験勉強で徹夜した後に願書を書いたために誤って美術科に出願してしまったうえ、
入試で絵を書かされても間違いに気付かず、結果意図せずに美術科に入学することになった。
美術に関しては素人であり、技術も知識も一般人である。
そのため美術の課題は毎回美術X室で居残りしている。
絵を描くとメルヘンっぽくなってしまう癖がある。
一方でそんな技術でも筆記だけで美術科に合格する程度には国数英ができ、純粋な勉強の成績は良い。
得意教科は古典。

性格は明るくポジティブで、間違えて美術科に入ったことから立ち直った後は3年間で少しずつ美術の楽しさを知っていく決心をする。
素直で優しく友達想いでかなりの天然だが意志は固く、美術科に入ったという間違った選択を受け入れ自らの意志で美術科でやっていく事を決心する。
進路に悩む度に、黄奈子を始め仲間と出会えたという結果から自分の選択を肯定する事ができる。

最初に入学ミスのことを話した黄奈子には何かと懐いており、想いを寄せている。
黄奈子にだけは自然と家に上がり込んだり抱きついたりしている。

周りに合わせて明るくボケようとして滑ることが多い。またかなりのビビリである。
黄奈子のことに限らず何かと嫉妬深い一面も。

髪は桃色で制服のシャツも桃色。髪を耳の位置で結んでツインテールにしている。
いつも花形の髪飾りを3つつけており、制服の時は学校指定のベレー帽をかぶっている。
冬服の時は黒タイツも着用。


◎竹内 黄奈子(たけうち・きなこ)
1年7組で桃音の居残り仲間。
クールでジト目。いつも眠そうにしている。
美術科には入りたくて入ったわけではなく絵に対してあまりやる気がない。
普段はクールだが桃音をいじって遊んだり鼻をつまんだりする時は笑顔になる。
いわゆるいつメンの「Xanadu」は黄奈子の命名で、「桃源郷」の意。

両親は美術品の個人輸入商で家をよく留守にしており、家はそこそこのお金持ち。フクロウを飼っている。
両親は美術が好きで黄奈子に美術科に入って欲しくて土下座までしており、入学祝いに黄奈子専用のアトリエルームを作った。
なおアトリエは桃音の部屋より広い。
しかし美術科に入っても両親は相変わらず黄奈子より美術が好きな様子であったため本人は美術があまり好きではない。
よく1人で遊んでいたためゲーセンのゲームが好き。

桃音と出会ったことで美術に対する考えが変わりつつあり、そうさせてくれた桃音に想いを寄せている。
というか事あるごとに桃音の彼氏面をしている。愛が重い。
美術のことは相変わらず好きではないものの、いつか美術が好きになれるまで、美術科に居る理由は「桃音がいるから」。

髪は黄土色で制服のシャツは黄色。髪を後頭部で結んでツインテールにしている。
胸は控えめ。


◎河鍋 蒼(かわなべ・あおい)
1年8組で桃音の居残り仲間。
活発な性格でパワフルな豪快全力暴走ガール。運動が得意で面白いことと食べることが好き。
色々と頭が良くない発言が目立つボケ役でありいつも紫苑に突っ込まれているが、
何も考えていないわけではなく空気は読んでおり無茶な行動はしない。
一見頭の良くない発言や行動も、周囲を気遣い場を盛り上げるためであったりなかったり。

母親は画家のK.Suzunoで、今は桃音たちの高校で働いている。
蒼が小さい頃から母親は絵ばかり描いていたという。なお父親はサラリーマン。
両親が共働きのため黄奈子と同じく1人でよくゲームをしていた。

勉強の方は壊滅的だが、美術の能力は高く 作業スピードは速くてクオリティも高い。
通知表の成績も美術だけは5で、メンバー中最も高い。
しかしいつも途中でふざけるため結局居残りしている。
紫苑曰く「残念なピカソ」

紫苑とは小学生から友達で幼馴染。
髪は青色で制服のシャツも青色。


◎浦上 紫苑(うらがみ・しおん)
1年8組で桃音の居残り仲間。
蒼のツッコミ担当。京都出身で関西弁を話す。
メンバーの中では最も美術に対する情熱が熱く、絵のことになると喋りが止まらなくなる。
画塾にも通っている。なお母親は美術の先生。
キュビズムが好きで作品に影響を受けている。
一見するとまともなツッコミ役だが、常識人ポジではない。

美術に関して翠玉のことを心から尊敬している。
一方で蒼に対しては普段のおどけ具合も相まって嫉妬心や劣等感を抱いている。

蒼とは小学校からの幼馴染だが、中学時代は京都に帰っており学校も別。
蒼の母親であるK.Suzunoに(そうとは知らずに)憧れており、彼女が教員を務めるこの高校に入学した。

髪は黒色で制服のシャツは紫色。
胸はふくよか。


◎菱川 翠玉(ひしかわ・すいぎょく)
1年7組で桃音の居残り仲間。黄奈子の中学の先輩だが、留年したため同級生になった。
美術X室のダルマによく入っており、住み着いている。自称「美術X室の妖精、すいにゃん」。
桃音たちには「すいにゃん先輩」と呼ばれている。
やる夫よろしく語尾に『お』をつけて喋る。ウザかわいい。

漫画家を目指しており画力も高いが、勝手に擬人化しては先生に叱られている。
漫画家を目指している事は親には秘密。

蒼と同じくらいのボケ役で、ムードメーカーかつトラブルメーカー。
よく蒼に肩車されており、2人揃うと非常にうるさくなる。
かと思えば急に冷静になって真顔でツッコミに回る事も。

一方で年上らしくしっかりしているところもあり、周囲の期待に応えたいという想いも強い。
また自分の子どもっぽい振る舞いや性格も自覚しており自己嫌悪に陥ることもある。

実は学園の理事長の娘。

髪は金色でシャツは白色。学校猫耳と尻尾がある黄緑色のフードをかぶっている。
白と黒のハイソックスを着用。
身長が140cmと学校で一番低く髪は腰のあたりまである、幼児体型。
中学時代は髪をポニーテールにしていた。


◎岡本 玄恵(おかもと・くろえ)
1年7組(美術科)の担任。担当教科は美術。髪は黒く真面目な性格。
常にジャージを着用し男っぽい口調で話す活発な先生だが、非常に怖がりであり、
宿直の時は夜の校内の見回りを恐れできる限り生徒と一緒に見回ろうとする。
生徒を恐れている節があり、特に他のクラスの生徒には強く言えないところがある。
しかし生徒からは「くろえちゃん」と呼ばれ親しまれている。

生徒が怖いのに先生になった理由は、美術と教えることが好きだから。
普段は微妙に頼りないが、時に今や未来に悩む生徒を導く助言をすることも。


◎高村 白雪(たかむら・しらゆき)
1年8組(美術科)の担任。担当教科は国語だが美術も教える。
白く長い髪に大きなリボンを着けドレスのような服を着てお嬢様口調で話す先生。
行動には茶目っ気があり、ふわふわした性格。玄恵と特に仲がいい。


◆余談


同じくまんがタイムきらMAXのステラのまほう作者のくろば・Uは本作を絶賛しており、度々Twitter、Youtubeなどで言及している。
さらに2017年のコミケで本作の同人誌(全年齢対象)を制作・頒布した。

2018年5月に行われたWebサイン会では、サイン本として単行本第1巻を100冊事前に販売したが、30秒で売り切れたという。

次に来るマンガ大賞 2018 コミックス部門にノミネートされた。




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