いろづきチンクルの恋のバルーントリップ

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いろづきチンクルの恋のバルーントリップ - (2018/10/03 (水) 03:18:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/10/3(水) 00:49:05
更新日:2024/05/04 Sat 18:24:30
所要時間:約 4 分で読めます





「35歳独身男に恋の予感。


『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』とは、任天堂から発売されたニンテンドーDS専用ゲームソフト。
ジャンルはアドベンチャーゲーム。
チンクルを主人公とした『ゼルダの伝説シリーズ』のスピンオフ作品で、『ばら色ルッピーランド』『バルーンファイトDS』から続く第3弾。


【詳細】

本作は『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』の続編とされ、チンクルが住む世界も『ばら色ルッピーランド』と同じ。だが、明確なストーリーの繫がりはなく、それぞれ世界観の異なる別々の作品として見てもらっても問題ない。

前作『ばら色ルッピーランド』では「お金(ルピー)」をテーマとしていたのに対し、本作では「女性」や「恋愛」をテーマとしている。
本作ではチンクルと共に旅する仲間達(後述)の特技や、本作最大のシステムである「ラブ・プッシュ」と「バルーントリップ」を活かした謎解きが用意されている。
操作は一部を除いてタッチペンでおこなう。

舞台となる本の中の世界は、チンクルの仲間や世界観を見ればわかるが「オズの魔法使い」をモチーフにしている。


【ストーリー】

これはある男の物語。

あるところに35歳独身の冴えない一人の男がいました。彼は飼い犬と一緒に暮らしていましたが、もちろん「彼女」はおらず、毎日をただ無気力に過ごすのみ。
そんなある日、彼はテレビの通販番組で「読むだけでモテそうな絵本」という怪しげな本を見かけます。
その通販番組に飛びついた彼はすぐさま「その本」を購入し、届くと早速読んでみました。すると、突然本の中に吸い込まれてしまい、気付くとそこは「本の中の世界」でした。

35歳独身男は本の主人公「チンクル」として生まれ変わり、そしてある場所でこんな話を聞くのでした…。「「シティ」で開かれる舞踏会でみんなの憧れのプリンセスと踊ることができたら、本から脱出することができる」と…。

こうしてチンクルの現実世界に帰るための旅が始まるのでした。


【登場キャラクター】

チンクルと仲間達

チンクル
本作の主人公。
元々は飼い犬と一緒に劣悪な環境に囲まれたアパートで生活している男で、「チンクル」という名とは別に本名がある。
テレビでとある通販番組を目にし、そこで見つけた「読むだけでモテそうな絵本」を購入したが、突然本の世界に引き込まれてしまう。
本の中の世界では「チンクル」と呼ばれ、元の世界に帰るべく旅に出ることになる。
旅の途中で様々な女性と出会うが、その容姿のせいでまったく相手にしてもらえず、「痴漢に間違われる」「不審者扱いされる」「子供に泣かれる」など悲惨な目に遭う。
物語の進行上、女性たちの協力が必要になるため、ラブやの協力を得て「ラブ・プッシュ」に挑むことになる。

カカシ
チンクルが旅の途中で最初に出会う仲間。子供の様に小さい案山子。かわいい。
占い師のおばさんのハーブ畑を守って(?)いた。しかし、畑に寄ってくるカラスをうまく追い払えず、まったく案山子としての役目を果たせていなかった。
性格は非常に明るく、仲間の中ではムードメーカー的な存在。だが、頭の中もワラで出来ているので、色々とボケをかます。
占い師のおばさんの助言に従ってチンクルの旅に同行する。

ブリキ
二番目に仲間になる、やや色っぽい女性型ロボット。球体形のカプセルのような乗り物*1に乗っていたが、墜落したところでチンクルとカカシに遭遇する。
性格は冷静沈着で、高度な頭脳で様々な物を分析することが特技だが、優しさや思いやりといった感情は持っていない。
シティに向かうという共通の目的を持っていることから、チンクルの旅に同行する。

ライオン
三番目に仲間になる大柄なライオン。身体は人型で、青い剣闘士のようなコスチュームを着ている。背中には趣味のソーイングセットが入ったウサギ型のポシェットが付いている。
身体は大きいが、非常に憶病な性格。暗い場所や怪談を怖がったり、高所恐怖症だったり……。
見た目通り、仲間の中ではパワーが一番強く、敵との格闘や重いものを運ぶ際などに活躍する。また、他の動物と会話することも出来る。


チンクルが出会う女性たち

プリンセス・エメラ
シティ・エメラレラの城に住むプリンセス。非常に美しい女性で、世界中の男たちが憧れている存在。しかし、性格は少々気が強い。
彼女のラブ・プッシュは作中最高の難易度を誇る。
物語では何者かに毒を盛られ危機に陥るが、危ういところをチンクルに救われる。

イオナ
アオモノ・ビレッジに住む女性。19歳。
家族で種苗店を営んでおり、幻の植物「ガソリンゴ」の研究と栽培に尽力している。
性格はツンデレタイプ。

フローレンス
コーン畑の農夫・ピーターおじさんの介護をしていた女性。ピーターおじさんからは「センセイ」と呼ばれている。シティの出身。
顔にそばかすがあり、性格はおとなしめ。

アズサ
廃駅で出会う鉄道マニアの少女。度の強い大きな眼鏡をかけている。恰好も駅員を意識したもの。
初めて出会った際はチンクルを痴漢扱いした。

ライア
ウソタミ村に住むウソタミ族の巫女。名前は嘘を意味する「LIAR」から。
ウソタミ族の特徴らしく、本来の意味とは逆の言葉を話すため、非常にややこしい。


その他の人物

ラブや
天使の恰好をした脱サラおじさん。本人曰く「愛を与えることに目覚めた」とのこと。
話しかけただけで女性から拒絶されるチンクルを憐れみ、彼の手助けをするべく「ラブ・プッシュ」の指南とそれに必要なアイテムの販売をおこなう。

占い師のおばさん
ふくよかな身体の貴婦人で、占い師をしている。三匹のテントウムシ達と暮らしており、カカシにハーブ畑を守る役目を与えていた。
かつてシティ・エメラレラの建国に貢献した宮廷魔法使いで、チンクルに「バルーントリップ」を与える等して、一行の旅の協力をしてくれる。
実は本作の黒幕であるマジヨの姉。

おじいさんとおばあさん
主人公(チンクル)が本の世界で最初に出会った老夫婦。
この世界では主人公はこの二人の身内(息子?)の立場にあるらしく、主人公に「チンクル」の名とトレードマークの「緑の全身タイツ」を与える。

シグマ・ジェット
シティの宿屋でチンクル一行の隣室に泊っている中年男性。
チンクル同様、モテない独身の中年男で、チンクルを自身の友(同類)
として見ている。

ネタバレせんにん
ゲーム攻略のヒントを授けてくれる仙人。ブタの上で浮遊している。

ブタ
ぐるぐる回りながら宙に浮いているブタ。上でネタバレせんにんが浮遊している。本作の「セーブ」ならぬ「せいブー」担当。
何故か背景が実写写真。

ひろったよこぞう
『ばら色ルッピーランド』より引き続き登場する、丸坊主のキャラクター。拾った地図を販売している。


悪役

セガーレ王子
シティ・エメラレラの隣国「トナリン王国」からやって来た王子。ナルシストな性格。
プリンセスを自分のものにしようとしており、シティを目指すチンクル達の旅を妨害してくる。
だが色々と抜けた面の目立つドジな人物で、作中屈指のヘタレキャラ。
実は本作の黒幕であるマジヨの息子。

ウマーレ
セガーレ王子の相棒とでも言うべき白馬。
主人同様、妙に歯を輝かせる。一方で主人の間の抜けたところには呆れ気味の模様。

ニミ男爵
金髪下膨れの金持ちの貴族。名前は恐らく「ミニ」からで、実際背が低い。本人はけっこう気にしているらしく、「ミニ男爵」と間違って呼ばれることを嫌っている。チンクルをライバル視している。
シティで開催されるダンスパーティのパートナーを探しており、作中ではアオモノ・ビレッジで初登場。
その後もチンクル達の旅に現れ、終盤のダンスパーティーではチンクルとダンスバトルを繰り広げる。
上記のセガーレ王子とは違い、敗北したら潔く身を引いたりする等フェアな一面を持つ。

マジヨ
本作の黒幕にしてラスボス。
セガーレ王子の母親で、表向きはプリンセスの教育係の「ミセス・エム」としてシティに潜伏している。実は(プレイヤーにはバレバレかもしれないが)、チンクルが本を買う切欠になった通販番組の司会と同一人物。
彼女の目的は、モテない男が女性への妄想を抱く際に放出されるといわれる特殊物質「フェロポン」を手に入れること。
フェロポンはマジヨの若さの維持と魔力の源となる物質で、通販番組を通して「読むだけでモテそうな絵本」を販売したのも、それを買って読んだモテない男を本の世界に引き込み、大量のフェロポンを放出させるためであった。
特にチンクルはフェロポンを生み出すのに最も適した「最高の素材」であり、チンクルの妄想を高める為に様々な細工を施していた。

終盤ではプリンセスに化け、チンクルの妄想を極限まで高めることに成功したが正体と目論みを暴かれ、ラスボス「吸精狡猾召喚師マジヨ」・「抗老化中年女おマジヨ」となってチンクル達と戦うが、最終的に倒された。



追記・修正は、ダンスパーティーの相手が決まってからお願いします。

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