小説家になろう

「小説家になろう」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

小説家になろう - (2021/03/07 (日) 10:03:51) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/06/05 Sun 06:07:30
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

「あぁ、○○な小説ないかなー。そうだ、自分で書くか。携帯小説とか最近よく聞くし。でもどこに投稿すればいいんだろー」

なーんてこと、考えた事ありませんか。

そんな人達に、手軽に投稿でき、かなりの人が来て、出来次第では文庫化できる素晴らしいサイト「小説家になろう!」をご紹介します。


**★概要
小説家になろうとは自作の小説を投稿するサイトである。
姉妹サイトとして18禁小説を投稿する「ノクターンノベルズ」(男性向け)、「ムーンライトノベルズ」(女性向け、BL・NL両方含む)と、
「ミッドナイトノベルズ」(官能を主目的としない大人向けの作品…要するにグロやインモラル描写の区分)が存在する。

昔は二次創作作品も投稿されていたが、現在は権利元の許可がある一部作品の二次創作のみが許されている。

また検索タグがつけられるので、その時求めているジャンルや個人の嗜好なども割と簡単に検索できる。

[[ツンデレ]]、[[ヤンデレ]]などの有名所や、[[異世界>異世界モノ]]、[[ハーレム>ハーレムエンド]]、主人公最強などのシチュエーション・設定。
また作品の文字数や読了時間まで細かく検索が可能であり、どう探したらいいか判らない。ということはあまりないだろう。

サイト名どおり、''投稿した作者の中からプロ入りした''者も多く、アニメ化などに至った作品も存在する。
電撃文庫でデビューした『[[魔法科高校の劣等生]]』の佐島勤氏等が有名な例であろう。
最初から一定の人気が見込めること・新規イラストや加筆訂正といった「追加要素」で既存ファンも呼べること((特にアリアンローズとGCノベルズは「一章分描き下ろし」が珍しくないレベルで追加要素が多い。))などから、
最近では書籍化を巡って出版社が上位作品の争奪戦を繰り広げている状況になりつつあり、
もはや現在では書籍化に参入していないラノベ系出版社はないくらいのバブル状態になっている。
一般文芸にも飛び火しており、ついには&bold(){本屋大賞ノミネート}や&bold(){映画化}を成し遂げる作品まで出た。

アース・スターノベルを始めとしてなろうの書籍化のみと限定したレーベルが多く、
また、既存のラノベレーベルでも講談社ラノベ文庫→Kラノブックスのようになろう専用のレーベルを立ち上げる事も。
フロンティアワークスのように男性向けはMFブックス、女性向けはアリアンローズとブランド分けする場合もあるが、
カドカワBOOKSのように女性向け男性向けをブランド分けしないレーベルも存在する。
読者層の違いからか、文庫版では無く少し大型の四六判の書籍が主流だが、モンスター文庫のように専用レーベル(Mノベルズ/四六判)立ち上げ後も、文庫版で出版する場合もある。

またノクタやムーンの書籍化もされている。
こちらの場合電子版のみが出る場合もあるので要注意。

しかし、プロになっても''一気に売れっ子作家で億万長者!とはならず、そう甘くないのが現実''。
プロになる事で周りの目も当然厳しくなり、一層魅力的な作品を創作するセンスが求められる事になる。
そもそも、なろう内ですら出版社の目に止まるレベルを目指すなら、
''まず毎日投稿出来るだけの根性と筆の速さ、それを可能にするだけの時間的な余裕と生活環境が無ければ、スタートラインにすら立てないという極めてシビア世界である''。

せっかく商業デビューに繋がっても書籍なので売上が悪ければWeb版でPVを安定して稼いでようと打ち切りされる。
最悪な場合は打ち切られたショックでそのままWeb版の更新意欲を失ってエタったり削除というパターンも。
通常のラノベ以上に打ち切りにはシビアで、1冊だけ出して2巻を出さず打ち切りという本もとても多い。

一方存続は決まったが作者のスランプで1年以上新刊が出なかった…なんてパターンもある。
これまで趣味として「楽しみながら」作品を作っていた所を、商業デビューしてしまった事で「仕事」として作らなければならなくなってしまった結果、
納期に追われて時間的にも精神的にも完全に余裕が無くなってしまい、以前のように楽しみながら自由に作品を作れなくなってしまった…なんてケースも珍しく無いのだ。
この点、Youtuberと同じく「&bold(){ラクして好きなことだけやって儲かる世界ではない}」のである。

ジャンルは異世界ものやVRMMOまで幅広いが、主に&bold(){主人公による『俺最強!』ものが流行っている。}
ランキングの上位を占めるのが大体このテの作品である辺り、テンプレだが読者の心をつかむのだろう。
逆にそういった小説は、出所に関係なく「なろう系」「最低系」とカテゴライズされる。
(実例としては、投稿サイトArcadiaの[[幼女戦記]]や[[ゲート>ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり]]などの
 「ウェブ小説全般」もひとまとめに「なろう作品」として呼称・誤解されるケースが多い)

また、最強ものが流行りすぎた結果
逆に『主人公最強なんてご都合主義!現代人が異世界で活躍できるわけねーだろ!』みたいな作品もテンプレとして流行っている。

なお、ある統計によると&bold(){実際は『俺最強!』やら『異世界!』『VRMMO!』以外の作品の方がはるかに多い}のだが、
ポイントが流行のものに集中しているのでほとんどランキングに上がってこないようだ。
商業の需要を無視して自由に書けるはずのウェブ投稿サイトだが、やはり需要のない作品は読む人が少ないのが現実らしい。

その他、作品投稿に際して定められている規約を故意に破った場合、運営からアカウント削除などの制裁が成される場合もある。
実際に起きたケースとしては、出版社から書籍化までされたとある作品が、全年齢対象としての掲載だったにもかかわらず
&b(){明らかにR-18相当の濡れ場・性的描写}を度々挟んでおり、数度の警告に対しても著者が態度を改める様子を見せなかったため、
運営の判断で作品もろともアカウントが消されるに至った事例が発生している。
特に、&font(#ff0000){盗作は最もやってはいけない行為です! バレないわけがないので絶対にやめましょう!}

類似サイトとしては「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ツギクル」などがある。
ただ、複数サイトに並行して投稿される作品も多い。自分が見やすいと思うレイアウトのサイトで読めばいいと思う。

*★利点と問題点(読者視点)

**☆利点
1.退屈な時間の暇つぶしに最適。
2.食傷気味でも、割と新鮮。
3.無料かつ作品数が膨大なので、いくらでも好みの作品を探し続けられる

**☆問題点

1. 作者の技量の差が大きい
作者によっては、プロに匹敵するクオリティの作品もあるのだがその逆も然り。
中には「実は別名義でノベルゲームのシナリオライターやってます」という野生のプロも潜伏している場合もある一方で、
小説書くのは初めてなんて人物が勢いだけで投稿している場合もある。
ほぼ誰でも投稿できる仕様なので、仕方のないこと。気に入らなければ他をあたろう。
自分の気に入らない作品にぶち当たったらそっとブラウザバックすべし。
 
また、昔は「マイナーすぎるジャンルがカバーされていない」という問題もあったが、
近年では作品が多様化したため、質と探す手間さえ問わなければいろんな作品を見れるようになった。
もっともそれらの作品も作者の技量の差が大きいのは変わらないため、母数が少ないとヒット数も下がるのは同じだが…

しかし、思いのほかお目当ての系統に同志が多く、更に運良く高レベルな作品を見つけることができたとしても……。

2. &bold(){「エタる」}

多くの作者はプロではない((お金を稼ぐ必要がないので責任を持つ必要が無い、それ以前に仕事や学業や生活を最優先すべきなのは当たり前の話なので、忙し過ぎて執筆活動に割く時間さえ確保出来ないなんて事はザラ。))ので、作品の続きが来ない、ということはザラである。
ある意味これが最大の問題点である。((体感・統計など違いはあるが、なろう小説がエタる確率を計算している人達もいて、大体が7割超と算出している。実に4本に3本の小説がエタっている事になる。))。
//特定の名前を出さないように
//単に色んな人がエタる確率計算して投稿してるよ~ってのは特定の名前に該当するのだろうか?
やはり仕方がないというところなのだが、妙に自分と波長が合う作品だとなかなか落ち込む。

また、一話完結形式ならともかくストーリー重視の連載作品だとヤキモキが止まらない。
完結済みか否か。最終更新日はいつかを先に調べておくと幾らかダメージ軽減できる。
まあ、こういった問題点はここに限った話では無く投稿サイトでは当たり前ではあるが……。

ただ、エタるだけで済めば過去作品を読み返すことはできるのでまだマシなのである。
突然&bold(){作品を消して失踪する者も少なくはない}のだから。
(作者がサイトを退会すれば投稿作品は&bold(){すべて消滅する}。しかもわざわざ引退宣言をするものはそういないので、本当に突然消える)
戻ってくる例は本当にごく稀なので、読み返したいほど気に入った作品はこれまた姉妹サイトである「タテ書き小説ネット」などを使って保存しておくことを推奨する。

以上の点があるが、最初からそういうものだ、と割り切れば面白い作品はいくらでもある。

というか、大抵はアマチュアなのでそれはしょうがない事なのだ。


**★主ななろう出身作品(アニヲタwikiに項目がある作品)
分類は書籍版の出版社別。

&b(){アルファポリス}
-[[シーカー>シーカー(小説)]]
-[[とあるおっさんのVRMMO活動記]]
-[[のんびりVRMMO記]]

&b(){オーバーラップ文庫}
-[[世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)]]
-[[異世界迷宮の最深部を目指そう]]

&b(){KADOKAWA}
アスキー・メディアワークス
-[[魔法科高校の劣等生]](電撃文庫)
-[[魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~]](電撃文庫)
エンターブレイン
-[[ログ・ホライズン]]
-[[オーバーロード>オーバーロード(小説)]]
-[[辺境の老騎士]]
角川書店
-[[この素晴らしい世界に祝福を!]](角川スニーカー文庫)
富士見書房
-[[痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。]](カドカワBOOKS)
メディアファクトリー
-[[Re:ゼロから始める異世界生活]](MF文庫J)
-[[盾の勇者の成り上がり]](MFブックス)

&b(){GA文庫}
-[[ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか]]((元はArcadiaで連載されていたが、少しして小説家になろうでも並行連載されるようになった。デビューはweb連載を改題しGA文庫大賞に応募し大賞を受賞したもので、厳密にはなろう出身とは言い難い。))
-[[スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました]]

&b(){ホビージャパン}
-[[ウォルテニア戦記]](フェザー文庫の刊行終了に伴い移籍)
-[[クラスまるごと人外転生 ―最弱のスケルトンになった俺―]]

&b(){一迅社}
-[[乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…]](一迅社文庫アイリス)
-[[王太子妃になんてなりたくない!!]](一迅社文庫メリッサ)

&b(){GCノベルズ}
-[[転生したら剣でした]]
-[[「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい]]
-[[賢者の弟子を名乗る賢者]]

&b(){ヒーロー文庫}
-[[異世界食堂]]
-[[理想のヒモ生活]]
-[[ナイツ&マジック]]
-[[薬屋のひとりごと]]

&b(){ダッシュエックス文庫}
-[[若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!]]
-[[パワハラ聖女の幼馴染と絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~]]

&b(){アーススター・ノベル}
-[[冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた]]
-[[領民0人スタートの辺境領主様]]

&b(){その他レーベル}
-[[異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件]](TOブックス)
-[[幻想グルメ]](スクウェア・エニックス)

&b(){未書籍化作品}
-[[シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~]]

**★なろう二次創作禁止令
当初のなろうは多数の二次創作も投稿されているサイトだった。
しかし2012年3月15日、「にじファン/NOSからの極めて重要な知らせ」により今後、

&font(#ff0000){権利者側が二次創作展開を許可していない作品の投稿が禁止}

となった。
途方もない数の作品が削除されることに……

後に、二次創作を発表できる場を求めた有志が「ハーメルン」を立ち上げ、
SSの書き手はハーメルンを含んだほかのサイトに移住することになった。
一方なろうはそれで衰退するかと思いきや、「なろう系」なるテンプレが成立して妙な進化を遂げていくことに…。

2016年9月からは書籍化したものを都合によりダイジェスト化する行為が禁止((つまり、なろうであらすじのみ、あるいは序章のみ掲載して“続きは書籍を買ってね♡”というような行為が禁止された))され、再び多くの作品がなろうから消えていった((これらの作品は残っていたところでなろうでは全文を読めないため、なろうの運営的にも読者的にもほぼ無価値な存在だった))。
アルファポリスは書籍化したものの全文掲載を認めていないため、なろうで連載していたが、アルファポリス・レジーナブックスから書籍化されたためダイジェスト掲載→このルールに引っかかって削除 というパターンが多発した。
現在ではなろうからアルポリで書籍化された場合「○月○日でこの作品を削除します」と予告される場合が大半。
アルファポリスも自社で投稿サイトを用意しているが、こちらも書籍化されると冒頭の試し読み部分と、書籍化されていない部分しか無料では読むことが出来ないと徹底している。



投稿は計画的に。
追記・修正は完結さ

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,36)
}
#include(テンプレ3)

コメント欄が荒れたため、コメント欄は撤去しております。
相談なくコメント欄を復活させるのは規制対象になる可能性があります。
解除の相談をするのであれば[[総合相談所>http://aniwotawiki2.bbs.fc2.com/]]でお願いします。