燐隊長(ゴルゴ13)

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燐隊長(ゴルゴ13) - (2021/08/20 (金) 10:43:15) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/08/01(日) 01:18:28
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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#center(){&font(#ff0000){極地法など登山家の恥だっ!!}}


燐隊長は『[[ゴルゴ13>ゴルゴ13(漫画)]]』第398話(単行本119巻)「白龍昇り立つ」に登場する人物。
[[デューク東郷>デューク東郷/ゴルゴ13]]と対決した好敵手たちの一人であり、ある意味(後述)一番有名なゴルゴキャラ。


【あらすじ】
中国政府の弾圧下に置かれるチベット自治区。
共産党は大きな影響力を持つチベット仏教の活仏(宗教指導者、「転生」によってその地位は引き継がれる)、
パンチェン・ラマことラモン少年を拘束。
政府の言うなりになる偽の活仏を擁立してチベット人民を洗脳しようと目論む。

ゴルゴはダライ・ラマの依頼により偽パンチェン・ラマの式典を狙撃で妨害、
式典の失敗を見た民衆が、仏が偽パンチェン・ラマを受け入れず怒っていると信じ込むように仕向けた。
その騒動の隙にチベット人たちはラモン少年を救出しヒマラヤ山脈へ逃走するが、その背後には共産党の刺客・中国山岳部隊が迫っていた…
 

【作中での活躍】
燐隊長はヒマラヤ山脈を活動の場とする中国山岳部隊の創設者にして隊長である。
党からラモン殺害の命を受けて出撃。チベット人グループを易々と全滅させてラモン少年にも銃を向けるが、不意の雪崩により取り逃がす。
その後少年と合流したゴルゴ13と世界最高峰・チョモランマを舞台に対決することとなった。
並みの人間は愚か、プロの登山家ですら少し判断を誤れば命がいくつあっても足りないチョモランマにおいて、
その豊富な登山経験と鍛え抜かれた肉体により、淀みない判断力を発揮し消耗をごく最小限に抑えていた。

燐隊長は多くの部下を失いながらもゴルゴを追撃、
銃撃で手傷を負わせたばかりか負傷と厳しい環境による消耗でM16すら使用不可能なまでに追い詰めた。
最後は消耗の激しい部下を全滅させないために下山させ、もしもの場合に備えてラモンをクレバスに隠し単身で行動していたゴルゴと「世界で最も高いゴミ捨て場」サウス・コルにて一対一で対決。
流石のゴルゴも消耗が激しく、正面からぶつかって勝てる相手と状況ではなかった。
しかしゴルゴが銃を使えないことに最後の最後で油断して罠に足を踏み入れてしまい、トラップを利用して酸素ボンベを破裂させて起こした雪崩に巻き込まれて消息を絶った。

 
【燐隊長の魅力】
全ての台詞が名言である。

&font(#ff0000){「ふふふ、共産党は仏より上にあるのさ」}

まずはチベット人を射殺し、この台詞とともにラモンに銃口を向ける。冷酷な軍人ぶりを見せるが

「極地法など登山家の恥だ!!」

燐隊長は軍人であると同時にプロの登山家としての誇りを持っていた。
20人以上のサポートを受けてたった2人が頂上に上り、大量のゴミで山を汚す極地法を批判する。

「酸素ボンベは雪洞に置いてきた……助かる術はない!」
「(許さんっ!!許さんぞっ!!)」

ゴルゴの罠にはまって重い高山病にかかった部下を自ら射殺する。
他の部下たちの手前、冷淡さを装っていたが、彼らに見られないように唇を噛みしめて怒りを燃やす。
部下たちもこの行為に驚きはしたものの、高山病で苦しみながら死ぬよりはと彼の措置に理解を示し反発しなかったあたりも隊長の統率力の高さを伺わせる。

「眠れぬ絶望の夜を過ごしたか……」
「登山家でもないお前がよくここまでやった!そのプロ根性はたいしたものだ!」
「最期は楽に死なせてやる!」

あのゴルゴですら衰弱を隠せない極限環境をものともしない「超人」燐隊長。
ゴルゴの素性を知る以前からその力量を一目で見抜き、ホームでの戦いながら慢心や油断とは無縁であった。


「白龍昇り立つ」はチベット弾圧という現在進行系の重いテーマを扱いながら超一流のプロ同士の純粋な戦いを描いて鮮やかな読後感を残す名作である。
119巻は同時収録の「[[間違われた男>間違われた男(ゴルゴ13)]]」「臆病者に死を」も評価の高い作品なので手にとって損はない。


【燐隊長の近況】
現在はもっぱら2ch各地にAAとなって出没。あちこちのスレに単独登頂を果たしている。
ゴルゴを読んだことがなくても燐隊長の顔は知っているという人も多いのではないだろうか。


単行本197巻収録の第532話「震える修験者」では、彼の元部下だった「墨櫓順」という人物が登場した。
新兵の時に山岳部隊に配属され、上記の任務に同行していたという。
そんな彼も現在は中国の特殊部隊の隊長で、中国の覇権の為だけではなく、積年の恨みと&font(#0000ff){燐隊長の無念も晴らすべく}ゴルゴを狙う。一部始終を見守っていたマンディ・ワシントンも、墨の素性を知った際に"尊敬していた隊長の弔い合戦"かと評していた。
燐隊長の事を「鬼人の様な方だった」と回想している。
ただし燐隊長とは違い自分の部下に対する扱いは悪く、「所詮部下は使い捨ての駒、だ」と明言している。


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- まさかの再登場記念に追記してみました  -- 名無しさん  (2013-05-02 19:10:05)
- あそこにボンベが無かったらゴルゴは負けてたな  -- 名無しさん  (2013-05-06 22:45:45)
- 惜しむらくはその優れた人格が部下に受け継がれなかったことか…  -- 名無しさん  (2014-01-07 11:46:14)
- ↑あの隊長 修験道とか小馬鹿にしてたし極地法バンバンしていくタイプな見える  -- 名無しさん  (2014-01-07 12:17:40)
- ↑2 逆に考えるんだ。やはり燐隊長ほどの人物は中国共産党にも滅多に生まれない貴重な人材だったということが浮き彫りになったと。  -- 名無しさん  (2014-05-20 15:24:41)
- 震える修練者で前隊長たる燐隊長を尊敬してた部下は手負いのゴルゴすら仕留められないという。隊長が超人すぎる  -- 名無しさん  (2014-05-24 17:32:27)
- 本当の意味で後一歩まで追い詰めていた、ゴルゴのプロ根性に慈悲を見せず容赦無く撃っていれば勝っていた   -- 名無しさん  (2014-11-24 19:34:34)
- 最初は撃とうとしていたけど、途中からラモンのことを「ただの子供じゃない」と高く評価していたり、(あの子も凍死だな…)と呟いてたりしてるなど、本当は優しい心の人なんだなと思った  -- 名無しさん  (2014-11-24 23:54:40)
- ↑そして部下想い、先に部下達を下山させたおかげで山岳部隊壊滅していないのだよね  -- 名無しさん  (2014-11-25 00:48:13)
- 燐隊長の強さ、厳しさ、登山家としてのプライドがカッコ良かった。 7千メートル以上の高地という「自分の土俵」とはいえ、ゴルゴを嘔吐させるまでに追い詰めた、ライバルとしても印象的。用意周到に準備したライリー戦ですら、ゴルゴにとってはただ長期戦なだけで大してピンチじゃなかったし、もしチョモランマでライリーと燐隊長が戦ったら、燐隊長が間違いなく勝つだろう。  -- 名無しさん  (2014-12-03 23:07:36)
- 「厳しい環境による消耗でM16すら使用不可能なまでにゴルゴを追い詰めた。」 って書いてあるけど、雪山でゴルゴが持ってたのはスコープ付きの拳銃だったと思う。  -- 名無しさん  (2014-12-14 18:01:50)
- ↑AR-7だよ。  -- 名無しさん  (2015-02-12 12:38:53)
- ↑×3 長期戦で感覚をピークに上げる&相手を疲弊させる必要あったからピンチだったろ。反応速度で負けてて撃ち合いで不利だったのにびっくりしてたし  -- 名無しさん  (2016-04-05 21:03:00)
- ライリーが強く見えないのは身体能力と薬物だけのゴリ押しだからだな、身体能力と技量の描写があった燐隊長の方が強く見えてしまう。  -- 名無しさん  (2016-05-12 16:56:15)
- 意外とゴルゴって寒さ耐性だけは相当タフだとはいえ人間の範疇なんだよね、砂漠の極限サバイバルは自力で生還できるのに  -- 名無しさん  (2018-03-01 17:33:26)
- この話は寒さよりも酸素の問題が大きい。隊長も言ってるように平地で幾ら鍛え上げても隊長と同じ体になるのは不可能だしこればっかりはどうしようもない  -- 名無しさん  (2018-03-01 20:39:54)
- 得意分野でゴルゴを上回るタイプは結構いるけど燐隊長もその類だね  -- 名無しさん  (2018-10-07 17:42:14)
- 「あちこちのスレに単独登頂を果たしている」って  -- 名無しさん  (2021-03-15 18:27:35)
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