タリア・グラディス

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タリア・グラディス - (2021/11/13 (土) 22:20:59) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/02/17 (金) 11:46:19
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#center(){
&font(#994c00){あなたは行きなさい}
&font(#994c00){この人の魂は私が連れて行く}
}

『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の登場人物。

CV:[[小山茉美]]
人種:[[コーディネイター>コーディネイター(ガンダムSEED)]]
年齢:29歳
身長:170cm
体重:52kg
生年月日:C.E.44年4月8日
所属:ザフト軍・FAITH


ザフトの新鋭艦・ミネルバの艦長に選ばれた女性士官。
的確な指示で幾度も無く艦の危機を救ってきた優秀な艦長で、決断力にも優れている。
戦術面においては作中屈指の士官と言っても過言ではないだろう。

反面、戦力が減った状況でも補給や人員の要請をせずに命令を受理し作戦を行ったせいでピンチに陥っており、
艦内での出来事を把握していないなど、戦術面以外は優秀だとは言えない。
ただし、性格面は善良な方である。それでいて軍務ならそれはそれとおく(当然非人道的な行いは許可しない)公私をバランスよく分ける理想とも言えるタイプ。
副艦長のアーサー・トラインとは漫才のようなやり取りをしていたが、タリアのやり方を見たりそのやりとりのおかげか立派な指揮官に成長した。

実は[[ギルバート・デュランダル]]とは元恋人。
彼の遺伝子調査で「子供ができない」と判明した時には、「子供が欲しい」という理由で一度彼と別れた。
…とはいえその後も関係は続いており、序盤には事後を披露した。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){もちろん、BPOに引っかかったのは言うまでもない。}}

中盤でデュランダルの手引きで[[アスラン・ザラ]]が復隊し、自身がFAITHに任命されてからは、
世界の混乱や戦乱を望む素振りを察知したのか、そのやり方に疑念を抱くようになり、長く迷うこととなった。
とは言え[[ロード・ジブリール]]は難有りの人物であることや、艦長という立場もあって好き勝手するわけにもいかず、最後以外は行動を変えることには繋がらなかった。

度々問題行動を起こす部下の[[シン・アスカ]]には手を焼いており、彼がFAITHに選ばれた際には能力的な面で疑問を感じていた。
これはデュランダルと[[レイ>レイ・ザ・バレル]]がシンを自分たちの剣とするための工程という意味合いが強いものなので、その疑問も当然だった。
しかもFAITHとはただの名誉階級ではなく、独自行動許可・作成立案・指揮権までもある通常の部隊指揮官より上の特別な階級なので、
アスランは経緯が複雑で命令も無難に従っていたので問題にならなかったが、
この時のシンにつけることはタリア達からすると指揮系統を公的に崩される恐れがあり、FAITHに相応しいとか以前の話でかなり危険だった。
シンが権限を行使しようとしなかったのは幸いと言えるだろう。

デュランダルが[[デスティニープラン]]導入開始を宣言した時には、
周囲が概ね驚きの表情を見せるなか、デュランダルのことをよく知っていたことや彼との関係から色々と察したためか、
一人やや苦渋の表情を浮かべていた。(そしてタリアの様子がおかしいことに気付くアーサー。)
タリアはここで既にデュランダルの真意に気づいたと思われる。


自分と同じ「艦長」でしかも激戦の中艦を落とすことなく戦い抜いた[[マリュー・ラミアス]]には尊敬の念を抱いていたが、立場の違いから最終的には敵対関係に。
[[カガリ>カガリ・ユラ・アスハ]]から好意で助けてもらったことがあったり、、マリューの人柄やデュランダルがお題目の裏で何か企んでいることを知っていたからか、
命令には従ってもオーブなどへの悪感情は持っていなかったりと、かなり出来た人間性を見せている。
オーブにも騙し討ちに遭ったこともあるがこれは政治の問題(セイラン家やその裏のジブリール)と捉えていた模様。
ただ理解がある分だけ、アークエンジェルへの対処については初動対応に少々遅れが生じてしまったとも取れる。


終盤のメサイア防衛戦ではアークエンジェルによってミネルバが航行不能になると、全クルーに退艦命令を出し、
アーサーに全てのことを任せると、単身でメサイアに向かった。

メサイアに到着してみると、デュランダルは部下の[[レイ・ザ・バレル]]に撃たれた後だった。
そこでタリアはあることを決意し、居合わせた[[キラ・ヤマト]]に、「いつか、自分の子供に会って欲しい」というマリューへの伝言を頼む。
キラが去った後…彼女はレイを抱き締め、労いの言葉をかける。



#center(){&font(#994c00){レイ、こっちにいらっしゃい。あなたも良く頑張ったわ}}


#center(){&font(#ffdc00){……おかあ、さん…}}


そしてタリアは、&bold(){デュランダルとレイが望んだ「家族」の一員として、崩れゆくメサイアと運命を共にした。}
それは皮肉にも、先の大戦で「家族」を失ったシンやアスランとは正反対の構図だった……。



ちなみに子供は本編終了時には10歳の男の子で名はウィリアム。非常に丁寧で理知的な良い子である。

夫はとっくの昔に他界していたとのことや、レイのことを完全に知っていたかは不明だが(何となく想像出来る状況ではあった)、
デュランダルの関係はもちろんこうなった経緯なども知っていたため、
そういった事情から衝動的にこのような行動に出たのだろうが、「子供を残して死ぬのは母親としてどうなんだ」という批判の声も少なくない。
声をあてた小山茉美にもツッコまれている。

小説版ではそのことが「無責任」な行動であるとタリア本人も自覚をしていた模様。


後のドラマCDにて語られた、上記の後日談がある。
ミネルバ艦長となった元副艦長のアーサーがウィリアムの下へタリアの遺品を渡しに行く。が、事情を伝え聞いていた彼は
「息子も軍人としての自分も、何もかも捨てて男と心中した母にとって、息子である僕は大切なものではなかったのでしょう」
と努めて冷静で礼儀正しい態度で淡々と語り、
「そんな母の遺品は、持っている意味がありませんから寄宿舎に行く前に全て処分します」
と告げた。
十歳に似つかわしくない聡明さが禍して、ウィリアムは半ば自暴自棄になっていた。

そんなウィリアムを放っておけないお人好しのアーサーは
「タリア艦長は確かに息子を愛しており、彼女が遺した中で一番大切なものは、仲間として好きだったタリアの息子であるウィリアムだ」
「タリアが何を考えていたかはもう誰にも分からないが、だからこそウィリアムのタリアへの不満も含めた内の思いを吐き出せて、見守る人間が必要だ」
との旨を伝えて、自分を彼の後見人にして欲しいと頼み込む。

天然入ったアホっぽさはありながらも善人であるアーサーをウィリアムも徐々に受け入れ、良好な関係を築ける兆しが見えた。

タリアはあの世でアーサーに頭が上がらないだろう。



【他作品での活躍】

◇[[スーパーロボット大戦Z]]
終盤までは味方で、[[ifルート>ifルート(スーパーロボット大戦)]]に進むとフラグ次第で生存する。
ifルートでは[[ブライト>ブライト・ノア]]達に自分の意思でZEUTHに残ったシンとルナマリアを託し、AA勢とアクシズの言葉に耳を傾けるよう頼む。
自軍に復帰した際は、アーサーの台詞もかなりカッコイイので必見。

◇[[スーパーロボット大戦L]]
ミネルバが母艦扱いなので、最後まで味方として生存。
デュランダルとの関係も不倫の描写もなく、「元恋人」に落ち着いている。
デスティニープランに対しても「ウィリアムの未来はウィリアム自身の手で自由に決めさせてやりたい」と母として断固拒否の考えを示した。
そしてメサイアでデュランダルと対峙した際には、&color(red){「未来は私達のような大人ではなく、若い世代が作っていくもの」}と説得した。
これは[[クワトロ>クワトロ・バジーナ]]の名言のオマージュで、同じ声のデュランダルに向けられていると思うと感慨深い台詞でもある。

◇[[機動戦士ガンダムSEED SEED Club 4コマ]]
聖ミネルバ学園の教師。
髪型はボールが刺さるくらい頑丈で、ドラグーンにもなっている。
もう髪型が独立しているようにしか見えない。



【余談】
小山茉美はデュランダル役の[[池田秀一]]に、&color(red){「最後はデュランダルの顔をバズーカでぶっ飛ばしたい」}とインタビューで冗談交じりに言っていた。

これは『機動戦士ガンダム』にて小山演じるキシリア・ザビを、池田演じる[[シャア・アズナブル]]がバズーカにて殺害したため。
その時のリベンジを果たしたかったからだとか。
まぁ…なんか分かる気がする。



#center(){&font(#994c00){アーサー、この項目の追記・修正をしてちょうだい。}}

#center(){&font(#808080){え、えぇぇぇぇ!??}}

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- 叩きネタには持って行かないでね。  -- 名無しさん  (2014-03-29 13:47:05)
- 最後にいくらテロメアが短かったりこの後責任上処罰されるからと言っても、レイには『生きなさい!』と言うべきじゃないのか?  -- 名無し  (2014-04-28 13:11:19)
- 自分の子供よりも好きだった男か・・・・。  -- 名無しさん  (2014-04-28 13:36:15)
- ↑息子を確かに愛していたと言っても、遺す言葉も思いも伝えなきゃどうしようないだろうに。  -- 名無しさん  (2014-04-28 14:11:36)
- アーサーが大好きになった  -- 名無しさん  (2014-04-28 15:13:27)
- 後日談の台詞が10歳の少年の口から出るモノじゃねぇwww  -- 名無しさん  (2014-05-17 16:27:03)
- ↑この幼さで母親にとっての一番が自分でないと理解できてしまう聡明さが仇となって、何らかのトラウマが残りかねない……やっぱタリアは母親に相応しいとは思えない。  -- 名無しさん  (2014-05-17 18:47:44)
- シンやレイのFAITH任官に疑問を抱いてたが、ワリ喰わされたり負債補正下の描写除けば、何故かタリアが動けば少しはマシになる状況で孤軍奮闘するシン、二人で独自にフリーダムの対策して撃破、周りのフォローしながらデストロイの群れと戦い、せめてオーブは自分が討って早く戦闘終わらせようと権限使って出撃するシン……タリアの素行と比べ、おだてて使いながらでもどちらが軍人として真面目に戦ってるか明白な図は酷過ぎる。  -- 名無し  (2014-05-22 00:07:41)
- ↑シンはやってることは結果的に軍人だけど、動機が復讐と、かなり複雑かつ陰湿な理由(故郷への未練とそれへの反発心)が主だからな。タリアからすれば、能力は高くても特に感情処理に難のあるシン(事実それが原因であっさりアスランに破れたし)が軍司令を越える権限を有することにはハッキリ反対だったんだろう。  -- 名無しさん  (2014-06-11 15:32:00)
- 髪型がカニとあるが、某FLASHサイトではエビ扱いだったような  -- 名無しさん  (2014-06-11 15:59:30)
- 結局、何をどう取り繕っても、息子より昔の男をとった事実は変わらないんだよね。  -- 名無しさん  (2014-07-31 17:42:28)
- 漠然としたイメージだけど、こいつの貞操観念てプラントではそれほど珍しくないのかも。子供をつくる相手と愛する相手は違う。みたいな?  -- 名無しさん  (2014-07-31 17:56:21)
- 色々言われてるが前作の艦長よりは格段にマシなんだよな…  -- 名無しさん  (2014-07-31 20:26:09)
- ↑2 &br()まあ、婚姻統制なんてムチャやってるしね(笑) &br()個人的にコーディネイターが婚姻統制してまで実子を生むシステムにしてるのか分からん。 &br()精子卵子バンクへの提供義務化自由婚姻で子供はバンクから受精卵もらって遺伝子操作のほうがいいんでないのかと思う &br() &br() &br()遺伝子操作してる連中が血のつながりに固執する社会制度にすることもあるまいとも思う &br()  -- 名無しさん  (2014-08-02 17:45:40)
- 『ウィリアムの下へタリアの遺品を渡しに行く。』の所を「ヘタリア!?」と読んでしまったwww  -- 名無しさん  (2014-11-09 23:17:28)
- どこをどうしたらマリューみたいなどうしようもない輩を尊敬できるかが疑問  -- 名無しさん  (2014-11-19 17:01:38)
- ↑2 遺伝子操作を行うからこそ、逆に家族や血縁を大事にしてる、とか?  -- 名無しさん  (2014-11-19 17:13:47)
- 息子のウィリアムの父親は、実はデュランダルっていうのを見た記憶があるのだが、実際はどうだったんだろう?  -- 名無しさん  (2015-04-06 02:11:35)
- ↑今となっては分からない。だが、もしそうならデュランダルのディスティニープランはとっくの昔に破綻していた事になる…  -- 名無しさん  (2015-04-06 20:45:32)
- ↑2 おいじゃあタリアの旦那は他人の息子を自分の息子だと思って育ててたわけで、息子も父親と思っていた人間が実は血縁のない他人だったてのか。最低最悪じゃねえか! やだよそんな設定!  -- 名無しさん  (2015-04-06 21:04:20)
- ↑2 プランの破綻を気にするよりまずタリアの人間性の破綻を気にするべきじゃないかね  -- 名無しさん  (2015-04-06 21:25:01)
- たぶん  -- 名無しさん  (2015-11-21 21:56:21)
- タリア本人も知らなかったんじゃない?  -- 名無しさん  (2015-11-21 21:57:27)
- もしそうなら息子の遺伝子操作の時点で判明しなければおかしいのでウィリアムがデュランダルの息子の可能性はまずありえないと思われる。  -- 名無しさん  (2015-11-21 23:43:42)
- ↑遺伝子操作を受けるのは第一世代だろう。まあ、別に第二世代でも出来ない訳じゃないだろうけど  -- 名無しさん  (2015-11-22 00:59:36)
- ↑コーディネイターの設定は遺伝子調整をしなければ親がコーディエイターでもナチュラルorハーフ扱い  -- 名無しさん  (2015-11-22 01:07:27)
- ↑だとすると前提であるウィリアムが実はデュランダルの息子っていうの自体が成り立たないような  -- 名無しさん  (2015-11-22 01:25:40)
- ↑つまりそういうことかと。だからタリアの最低限の名誉は保障された。  -- 名無しさん  (2015-11-22 01:36:45)
- 海老だっ・・・  -- 名無しさん  (2016-01-02 21:47:21)
- タリアがバラライカみたいになってたらどうなるんだろうwアスランとか脱走前に殺されてそうだw  -- 名無しさん  (2016-04-14 21:49:55)
- キシリアだったころ、自分を殺したシャアの中の人がやっていたデュランダルの死に目を看取るとは、運命の皮肉を感じるな。小山さんもやっぱりその皮肉とその温かさを感じていたのかな?  -- 名無しさん  (2017-01-24 20:30:08)
- 種シリーズって基本パトリックやキラとカガリの実父を筆頭にどうしようもない親の方が多いからなぁ。  -- 名無しさん  (2018-03-24 00:38:31)
- 今更だが遺伝子調整を親がしてるなら子どももコーディ扱いなのにこの界隈デマを言う輩多いな  -- 名無しさん  (2018-03-24 00:53:14)
- ↑×2それ言うならガンダムシリーズなんて最初からそうだよ。1stのテム・レイからして息子の子育てよりガンダムの研究に没頭する毒親だし。  -- 名無しさん  (2019-12-11 12:42:32)
- ヤマト夫妻はぐう聖だし生みの親より育ての親よ  -- 名無しさん  (2020-05-15 15:51:36)
- 精子バンクじゃいかんかったんか?アーサーいなかったらジョナサン以上に歪むぞ。アーサーはコブ付きで結婚難しくなるし  -- 名無しさん  (2020-06-03 12:43:59)
- 小山さんの演じたガンダムキャラには珍しく、首チョンパと全く縁がなかった。  -- 名無しさん  (2020-09-10 01:49:44)
- ↑5 コーディネイターからはナチュラル(遺伝子操作受けてない)扱い・ナチュラルからはコーディネイター(弄った遺伝子受け継いでる)扱いでどっちにも組せない扱いだった気が  -- 名無しさん  (2021-01-05 02:22:50)
- ↑7 種・種運命は「原因としての親」と「結果としての子供」という構図が基本構造に織り込まれてるから、「あの状況の原因になる様な親」なんだから当然それなりに難のあるキャラが増えるのは仕方ないはず。タリアの場合はミネルバ艦長という疑似的な親としてのシンに対する育児放棄状態とか、デュランダルとの関係に対するレイ≒義理の子供も心中に巻き込む(子供の未来を優先しない)とかも含めて「親になり切れない」キャラだったのかな、とか。レイに関しては他の要素も多いからタリアだけに帰着する話じゃないけど  -- 名無しさん  (2021-01-05 02:24:21)
- 後日談のドラマCDについて初めて知ったが、なんというか蛇足感でいっぱい。元カレを優先した母親によって、息子は取り残されたで十分。下手にフォローするのは嫌かな。  -- 名無しさん  (2021-06-11 03:32:57)
- アーサー居なかったらウィリアムが新しい火種になってそうだな  -- 名無しさん  (2021-09-25 15:04:31)
- 議長の首をすっ飛ばすより、股間を思いっきり蹴る方が仕返しにならない?  -- 名無しさん  (2021-11-13 21:32:48)
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