第二次怪獣ブーム(変身ブーム)

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第二次怪獣ブーム(変身ブーム) - (2016/12/20 (火) 09:10:15) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/04/14(土) 23:19:59
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&font(#ff0000){第二次怪獣ブーム}とは1970年代前半から中盤における子供向け番組のブームである。別名変身ブームともいう。
おそらく日本でもっともヒーローと怪獣・怪人が活躍した時期である。

怪獣ブームとあるが、実質的には別名の通り変身ヒーローブームといえるものである。また怪人というカテゴリーが生まれたのもこの頃である。


【発端】
第一次怪獣ブームが『[[ウルトラセブン]]』終了前後で途切れたと考えられ、テレビには『巨人の星』『柔道一直線』等のスポ根ブームが到来していた。
しかし、ゴジラやガメラの新作は製作されており、ウルトラシリーズや『[[ジャイアントロボ]]』等の再放送も好調であった。そして『[[ウルトラファイト]]』がまさかの人気を獲得、ソフビ人形が再び売れるようになった。
 
ブームの再燃を感じ取った円谷プロは&font(#ff0000){ウルトラマン}の新作の製作を決定、また東映は新しい等身大ヒーローとして仮面ライダーを企画した。しかし、いち早く始まったのはピープロの『宇宙猿人ゴリ(スペクトルマン)』だった。


【1971年度】
こうして1971年4月には『帰ってきたウルトラマン』、『仮面ライダー』が開始、上述のスペクトルマン共々当初は苦戦したものの、安定した人気を獲得していった。

特に仮面ライダーの人気は突出しており、後に等身大ヒーローが主流となる切欠となる。

後半には『[[ミラーマン]]』や『シルバー仮面』、『超人バロム・1』といった作品が登場、ブームが決定的となる。

【1972〜1973年度】
ブームがピークを迎え作品は一気に増加。最高で&font(#ff0000){週に10作以上}放送されていた。
この時期には仮面ライダーは続編の『[[V3>仮面ライダーV3]]』で最高視聴率を記録、またウルトラシリーズはウルトラ兄弟を主軸に展開していった。

また、『変身忍者嵐』『魔神ハンターミツルギ』といった時代劇や人形劇との融合、『突撃!ヒューマン』のようにヒーローショーを主体とした作品や『行け!ゴッドマン』『トリプルファイター』のような帯番組等個性的な作品が登場した。
製作会社も東宝等の様々な会社が参入していった。

【1974〜1975年度】
ブーム終焉の時期である。オイルショックによる制作費の高騰やいくつかのスポンサーの倒産により作品数は激減した。
ウルトラシリーズや仮面ライダーは『[[ウルトラマンレオ]]』と『[[ストロンガー>仮面ライダーストロンガー]]』でシリーズ中断、またゴジラも新作製作は終了し、ピープロは『冒険ロックバット』を最後に製作能力を失ってしまった。
 
【その後】
ヒーロー物の流れとしては『[[マジンガーZ]]』から始まったロボットアニメがブームを引き継ぐ形になり、1970年代後半はロボットアニメが主流となった。

円谷プロは恐竜シリーズで新シリーズに挑戦、また前記の作品を含め『プロレスの星アステカイザー』『惑星探索船ポーラーボーラ』等アニメと実写の合成によるドラマや映画を試みたりと1980年前後のブームまで雌伏の時となった。

その後、特撮作品としては東映がNET(現在のテレビ朝日)で『がんばれ!ロボコン』『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』を、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で『[[快傑ズバット]]』『[[スパイダーマン>スパイダーマン(東映版)]]』『宇宙鉄人キョーダイン』等を製作するも、かつての勢いには至らなかった。

例外としては日本テレビが『西遊記』を成功させたが、「変身ヒーロー物」とは異なる為にカウントされない事もある。
また、この時代にようやく『[[チャージマン研!]]』のナックが特撮に乗り出したが…[[お許し下さい!>バトルホーク]]


【ブームを支えた会社】
◆東映
代表作:仮面ライダーシリーズ
    人造人間キカイダー(1972)
    秘密戦隊ゴレンジャー(1975)等
前述の仮面ライダーシリーズを始め、等身大ヒーローを多数送り出した。特に石ノ森章太郎とタッグを組んだ作品は今でも高い人気や知名度を誇る。

◆円谷プロ
代表作:ウルトラシリーズ
    ミラーマン(1972)
    ジャンボーグA(1973)等
巨大ヒーローのパイオニア。高い特撮技術や脚本・演出のレベルは業界トップクラスであった。
ブームや創立10周年に合わせてウルトラシリーズ以外の作品も送り出しており、これらの世界観を統一して[[クロスオーバー]]させる構想もあったが没になっている。
(この構想は数十年後に[[形を変えて実現している>ウルティメイトフォースゼロ]])。
 
◆ピー・プロ
代表作:スペクトルマン(1971)
    快傑ライオン丸(1972)
    電人ザボーガー(1974)等
インパクトや癖が強い作品ばかりだが、他の会社と共にブームを引っ張った。
『冒険ロックバット』(1975年)終了後はスタッフは解散し長期間新作は作られておらず1クールのみでも『[[ライオン丸G]]』まで31年空くことになる。

◆宣弘社
代表作:シルバー仮面(1971)
    アイアンキング(1972)
    スーパーロボット レッドバロン(1973)等
プロダクションではなく広告代理店だが、「月光仮面」を製作したプライドか特撮ヒーローの製作に積極的に関わった。
…しかし1974年の『戦え!ドラゴン』を最後に特撮から撤退。その後に作られたTV作品はなんとたった&font(#ff0000){3本}である。
なお、製作担当は円谷プロから独立した会社が中心であった。
 
◆東宝
代表作:レインボーマン(1972)
    流星人間ゾーン(1973)
    メカゴジラの逆襲(1975)等
ゴジラシリーズを作り続けただけでなく、テレビ作品にも参入した。また、東映まんがまつりの対抗企画として特撮作品を主軸にした東宝チャンピオンまつりを行っていた。

◆大映
代表作:ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971)
    赤銅鈴之介 三つ目の巨人(1971)
この時点ですでに会社は風前の灯火であり、上記の二作を最後に&font(#ff0000){倒産}(ちなみに赤銅鈴之介はガメラの同時上映作品な上に過去の再上映)。ガメラの新作は80年までお預けとなる。

◆ブルマァク
怪獣ソフビを作り続け、ブームを玩具面で引っ張った。ちなみにその後倒産している。

◆バンダイ・ポピー
ポピーは現在のバンダイグループ。主に東映作品に関わり変身ベルトやポピニカ(登場マシンの玩具)がヒットとなった。
 


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- この時期の作品全部とか無理だろ常考……  -- 名無しさん  (2013-12-23 20:28:49)
- 帰ってきたウルトラマンの翌日に仮面ライダーだっけ?  -- 名無しさん  (2014-04-27 21:25:42)
- ゴレンジャーやロボコンはふつうに人気作だったろ  -- 名無しさん  (2014-05-12 23:45:56)
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