レッドホーン(ゾイド)

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レッドホーン(ゾイド) - (2019/11/11 (月) 09:51:24) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/02/21 Sun 04:46:12
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&font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます

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#center(){&sizex(5){&font(b,red){「装甲の厚さなら、このレッドホーン! どのゾイドにも負けはせん!!」}}}



レッドホーンとはトミー(現:タカラトミー)の展開する商品『ゾイド -ZOIDS-』に登場する機体。


**【基本性能】

型式番号
EPZ-001(ゼネバス帝国)
EZ-004(ガイロス帝国)

所属 ゼネバス帝国・ガイロス帝国
分類 スティラコサウルス型
全長 20.8m
全高 7.6m
全幅 7.2m
重量 94t
最高速度 130km/h

武装(旧)
大口径三連電磁突撃砲
接近戦用ビーム砲×2
連装突撃ビーム砲×2
高速キャノン砲×2
中口径加速ビーム連装対空砲
全天候自己誘導ミサイルランチャー
発煙弾発射機×4
高圧濃硫酸噴射砲
グレートランチャー×4
大型赤外線・レーザーサーチライト
全天候3Dレーダー
 
武装(新)
クラッシャーホーン
地対地ミサイルポッド
対ゾイド3連装リニアキャノン
高圧濃硫酸噴射砲
80mm地対空2連装ビーム砲
TEZ20mmリニアレーザーガン×2
AEZ20mmビームガン×2
全天候3Dレーダーアンテナ×4
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー 


**【開発経緯】
かつて、ヘリック共和国から独立して、デルポイ大陸西部に勢力を張った&bold(){ゼネバス帝国}。
歴史の必然として、東西の両国は戦争体制に入った。

機体そのものは古く、初期のゼネバス帝国軍においては兵装も装甲もより簡易な「アーリーモデル」が運用されており、モルガやゲーター(これまた初期型)((コトブキヤのHMMシリーズでは旧ヘリック王国(こちらのシリーズでは、ヘリック共和国以前に中央大陸を武力制覇した王国があったという設定)以来の[[旧式ゾイド>骨ゾイド]]が建国初期のゼネバス帝国の主力機となっており、レッドホーンは地球人来訪後に共和国軍のマンモス等に対抗して開発された機体となっている))とともにゼネバス帝国の前線を担った。
その後はZAC2029年に地球人が飛来し、その技術によってアップデート。ほぼ外観も一新されたみんなの良く知るレッドホーンがZAC2030年に完成した。
同年にはモルガやゲーターをはじめ、帝国の初期小型機も一斉にアップデートおよびロールアウトを果たしている。地球人とゼネバス帝国驚異のメカニズム。

この時点で、攻撃力・防御力・機動力のバランスが非常に取れており、ただちにゼネバス帝国の主力ゾイドとして生産・運用された。
同時期に例によって地球の技術でアップデートされたゴジュラスやゴルドスへの対抗機としての側面も併せ持っており、戦闘力・電子戦能力ともに当時としては申し分ない。
しかしゴジュラスのパワーアップが予想以上に高かったため、レッドホーンは戦力比にして3:1の劣勢を強いられることとなる。
結局、その役割は&bold(){[[アイアンコング>アイアンコング(ゾイド)]]}や&bold(){[[デスザウラー>デスザウラー(中央大陸)]]}に譲ることとなった。

ただ、ゴジュラスの打倒はかなわなかったものの、レッドホーンが攻防ともに非常にバランスの取れた傑作機であることには変わりがなく、&font(b,#ff0000){一般部隊に大量に配備された}。
実際、その攻撃能力・防御能力は、ゴジュラス以外の大型機であるマンモスや[[ゴルドス>ゴルドス(ゾイド)]]ではやはり手に終える相手ではなく、
(のちにゴルドスやマンモスはゴジュラス用のバスターキャノンを装備して大きく火力を引き上げたが、それはかなり後のことである)
レッドホーンも同様にMk-2装備を施したパワーアップがなされることもあったが、より小型でコンセプトが類似したブラックライモスが導入されると、中央大陸戦争後半には前線を退いていく((コトブキヤのHMMシリーズではゼネバス帝国を併合する前からダーク・ホーンを開発した設定となっており、暗黒大陸本土攻撃後にダーク・ホーンが登場するバトルストーリーとはやや設定が異なる))。


また、かなり後の第二次大陸間戦争においても、ガイロス帝国はレッドホーンを主力ゾイドとして大量に配備。
&font(b,#ff0000){もっとも多く生産された大型ゾイド}とまで言われた((ただしこれは戦闘用の大型ゾイドに限った話であり、厳密には両軍を通じてより普及したグスタフが存在する))。
開戦当初、ゴジュラスが大きく数を減らしてその顔を見せず、シールドライガー部隊の投入が遅れたこともあり、開戦当初は&font(b,#ff0000){共和国軍を大破し、圧倒的な快進撃}を見せつけた。


**【機体性能】

豊富な武装と分厚い装甲を持ち、&font(b,red){「動く要塞」}と言われた、100t級の大型ゾイド。
バランスの良さと完成度の高さに加えて、発展性も高いため、非常にバリエーションに富み、数多くの派生機が存在する。
同じ外見をしていても時期によりバージョンアップされていることもある。

真っ先に目を引くのが、全身をカバーする&font(b,#ff0000){赤い重装甲}。
ゴジュラスなどと比べてみるとその差は歴然で、ほぼ全身をカバーしている。
(グローバリーⅢの技術革新以前はここまでではなく、頭部も共和国と同じくキャノピーがむき出しだった)
小型ゾイドではこの突破はまず不可能とさえ言われており、中型ゾイドの攻撃でも容易ではない。
にもかかわらず、&font(b,#ff0000){意外なほど軽量}でもあり、重量は94t。[[シールドライガー>シールドライガー(ゾイド)]]よりわずかに上回る程度しかない。
もっとも、それだけにというか限界はあるようで、ゴジュラスやシールドライガーの攻撃には耐えられない。

攻撃面では、背面部に搭載された&font(b,#ff0000){各種砲塔}が主力。
この砲塔は360℃どの方向にも向けることができ、対空迎撃さえ可能とする。
旧大戦タイプでは角もビーム砲だった(漫画版でも角から砲撃している)が、
新シリーズでは角の砲塔をレーダーに代えることで、索敵能力と指揮管制能力を引き上げている。
また砲塔の横には小型ビークルも搭載されており、補助として様々な用途に使う。

その外観と重装甲から砲撃用と思われがちだが、実際は突撃戦も得意で、機体先端の「&font(b,#ff0000){クラッシャーホーン}」で敵ゾイドを粉砕する。
最高速度は130km/hとやや遅めではあるが、突撃できるという表記からすると、現在はもうちょっと早く走れるのかもしれない。


このように、全般として万能機と呼ぶにふさわしい性能であり、特に中型ゾイドや小型ゾイドに対しては圧倒的な優位性を誇る。
反面、同クラス以上のゾイドには不覚を取ることが多い。パイロットの腕次第で逆転する、という活躍が少ないようだ。

ゾイドの旧式化の進んだ西方大陸戦争時もガイロス帝国の主力として前線に配備され、多数の派生機を誕生させた。
  




**【派生バリエーション】
-ダークホーン
ゼネバス帝国の吸収後、接収したレッドホーンをガイロス帝国(暗黒軍)の手によって改修した機体。

暗黒大陸特有の鉱物・ディオハリコンを摂取させる事で細胞の合成作用によって発光し、それをエネルギーに変える特性を持つ((HMMシリーズではディオハリコンがゾイドコアを狂暴化させる物質に改変されている。))。
これによって機体性能が向上するだけでなく、火器類の威力も増強されている。主兵装のハイブリッドバルカンは中型ゾイド2機を同時に貫通する威力を秘めている。

西方大陸戦争時代以降は財政上の問題から多くの機体がレッドホーンに再改修され、現機としてダークホーンはあまり残されていない。

カール・リヒテン・シュバルツ氏のお気に入り機体の一つ。同形状のガトリング砲(ビームガトリング砲)は専用のアイアンコングやセイバータイガーにも装備されている。


-レッドホーンBG
西方大陸戦争以降のレッドホーンにビームガトリングガンを装備したバリエーション。
同時代ではディオハリコンは喪失しているが、レッドホーン本体のエンジン出力が向上しているために性能面ではダークホーンと遜色がない。


-レッドホーンGC
上記の機体からさらにエンジンを強化したタイプ。ダークホーンと見た目はほとんど変わらない。
第二次大戦では、当初は[[ジェノザウラー>ジェノザウラー(ゾイド)]]とのコンペに敗北して生産が遅れたものの、やがてそれなりの数が配備された。
なお、カラーリングを黒くした機体が「ダークホーン」と呼ばれる場面がある。


-ダークホーンWB
アニメでは、ガトリング砲を二門搭載したタイプも存在している。
&bold(){[[レイヴン>レイヴン(ゾイド)]]が乗ったときにはアイアンコング二体を瞬殺した。}


-レッドホーンBL
PSゲーム『ZOIDS2-ヘリック共和国VSガイロス帝国-』に登場する改造機。
[[アイアンコング>アイアンコング(ゾイド)]]Mk-Ⅱ限定型のビームランチャーを装備した。その反面、リニアキャノンが取り除かれている。
ボーイズラブ言うな。
  

-レッドホーンMk-Ⅱ
レッドホーンBLにさらにAZ対空ミサイルを搭載した発展機。
登場作品はBLと同じく『共和国VS帝国』

  
-レッドホーンSS
レッドホーンに今度は高機動スラスターを装備した。
明らかにコンセプトが合っておらず、移動力以外はあまり長所は無い。
登場作品はBLと(ry


-レッドホーン2
[[機獣新生紀ゾイド-ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜]]に登場。
レッドホーンを全面改良し、ウイングベースや二連電磁砲といった武器を追加装備した改良機。
能力のバランスがよく、非常に使いやすくなっている。


-アサルトホーン
機獣新生紀ゾイド-ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜に登場。
レッドホーンにパルスキャノンを装備させた改造機。
いちおうレッドホーンの改造機なのだが、原型を全くとどめておらず、能力や武器もノーマル機に比べかなり弱体化しているため、改造機といえるかは微妙な機体である。


-ダークホーンHS
&font(b,#ffdc00){「圧倒的な攻撃と機動性。まさに、王者にふさわしいゾイドだ……!」}

テレビアニメ『[[ZOIDS新世紀/0]]』の登場人物、ハリー・チャンプ専用機。
三連リニアキャノンやハイブリッドバルカン、ビームキャノンや高機動スラスターといった豪華な装備をつけまくった改造機で、性能はノーマル機をはるかに上回る。

#center(){&font(#ff0000){…が、}}

各要素は優れているものの明らかに用量を度外視したため機体がついていけなくなってしまい、実戦ではあまり活躍しなかった(ぶっちゃけリノンの[[ガンスナイパー>ガンスナイパー(ゾイド)]]と同じ)。
むしろハリーが真価を発揮するのはアイアンコングPK。最終戦でも彼はPKコングに乗っていた。


-クリムゾンホーン
元はゼネバス帝国末期に開発されていたレッドデッドホーンであったが、ガイロス帝国に接収されたあと旧大戦直後に改造された。磁気嵐吹き荒れる環境に対応させた仕様変更がなされており、磁気嵐をエネルギーに変換でき、キングゴジュラスに使用されたオーバーテクノロジーを応用した当時最強のゾイドであった((HMMシリーズの設定では磁気嵐が収まった後は歩くことすらままならない無用の長物と化した機体となっている。元々はゼネバス帝国時代から設計されていた機体であるので、仕様変更を指し戻せば動けるはずなのだが…))。
襟巻の三連電粒子砲、背面の格闘用隠し腕突き三連キャノンが特徴。


-グリーンホーン
旧中央大陸戦時、共和国軍が帝国軍から奪取し、そのまま自国のゾイドとした、共和国仕様のレッドホーン。
後にマッドサンダーに搭載される反荷電粒子シールドの原型が装備されていた。

ヘリック共和国は新シリーズにおいても、鹵獲し、識別コードを変更した機体をグリーンホーンとして運用している。




テレビアニメでは『/0』以降は出番が減少しフューザーズで数話のみの登場だが、それまでは意外と出番は多い。
  



追記・編集は突撃してお願いします



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- なお、あまりに傑作機すぎて後継の新型機が中々開発されなかった模様  -- 名無しさん  (2013-07-07 00:59:47)
- ↑ それだけの名機って事だな  -- 名無しさん  (2014-06-10 22:04:28)
- 拡張性と量産性に優れた帝国初の大型ゾイド。既に共和国にゴジュラスが存在していた為中々活躍の機会には恵まれなかったものの、性能自体は優秀で、幾多の近代化改修を経て長らく前線に留まった。  -- 名無しさん  (2015-05-29 16:22:32)
- 最初期の人気機体 素の性能は見た目程高くないが、様々な改造機が存在し、それらは一線級  -- 名無しさん  (2015-06-27 23:25:37)
- ↑ジオンで言うザク見たいなものかな  -- 名無しさん  (2016-07-02 16:08:24)
- リアルで言えばF-4や  -- 名無しさん  (2017-06-19 21:07:40)
- リアルで言えばF-4やMiG-21みたいなもんか。  -- 名無しさん  (2017-06-19 21:09:03)
- 70年前に設計した兵器が主力張っててその後も100年単位で使われてるとか凄い  -- 名無しさん  (2017-10-27 20:11:18)
- バトストでレッドホーンBGがジェノザウラーに惨殺されたけど、旧大戦のダークホーンだったらジェノザウラーと戦えたのかな?  -- 名無しさん  (2018-05-24 12:46:05)
- PSゲーム版だと1では強化セットによる足回り強化や、武装のバランスの素晴らしさ、素で山歩き可能な点もあって帝国軍ゾイドの中では最高に使える。2ではさすがに改造機にしてかないとラストまでいくのは辛い、というか素のままだとブレードライガーと殴り合う辺りで「あ、きつくなってきたわ」という感じになる、息切れを感じさせるゾイドだった。  -- 名無しさん  (2019-05-25 14:34:44)
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