ポイズンファラオ(ロックマンエグゼ)

「ポイズンファラオ(ロックマンエグゼ)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ポイズンファラオ(ロックマンエグゼ) - (2021/04/21 (水) 22:26:26) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2009/12/30(水) 06:19:52
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----


[[ロックマンエグゼシリーズ]]に登場する[[P.A(プログラムアドバンス)]]のひとつ。
初登場はエグゼ2。以降シリーズ常連のP.Aである。

【バトルネットワーク ロックマンエグゼ】の時代から[[毒]]という対策の難しい凶悪な強さを誇る「[[ポイズンアヌビス>毒属性/病気属性]]」。
それがP.Aとなって、より凶悪になった。
見た目はまんまファラオマン。


対インビジブル性能、ガード無効、バリア貫通などなど、かなり凶悪性能。
乗っていればダメージ半減のホーリーパネルさえ気休めにもならない。
&bold(){ぶっちゃけ対策のしようがない。}

手持ちチップではどうしても破壊できずひたすら耐える選択肢しかない場合、非常に厳しい。
なので、やられる前にファラオ像を破壊するしかないのだが、ファラオ像の耐久力はかなり高めに設定されている。
エリアの最奥に置いてしまえば、ほとんどのナビは手出しできないまま毒殺される。


【バトルネットワーク ロックマンエグゼ】

ポイズンファラオの元となる「ポイズンアヌビス」はすでに存在していたが、この時期のポイズンアヌビスのHP現象速度は&u(){実は後のポイズンファラオ並}。
たった1枚のチップで後のポイズンファラオ級の速度で削ることができるため、強チップと認識されていた。
しかしこの時期はそもそもルール自体が未熟ということもあり、対戦での強さはあまり知られていない。エグゼ1にのみ存在する「リペアー」はほぼアヌビス対策。
インターラプトは強いというよりも&bold(){無制限にしていたらゲームにならない}ので真っ先に規制がかかるが、これを規制したら今度は30秒無敵のライフセーバーとか出てくるし。


【[[バトルネットワーク ロックマンエグゼ2]]】

「ポイズンアヌビスよりさらにおそろしいどくのファラオをおく」
  
ポイズンマスク:U・W
ポイズンフェイス:U・W
ポイズンアヌビス:U・W

毒ゲー・ファラオゲーと揶揄された時代。そのダメージは驚異の&font(b,red){60ダメージ/秒}。
エグゼ2での[[ロックマン>ロックマン(ロックマンエグゼ)]]の最大HPは1000であるため、&font(b,red){17秒以内に破壊できなければデリート確定}である。
「ポイズンアヌビス」をフォルダに5枚も積めるため、破壊できても次のがすぐに沸いてくる。
「エリアスチール」「パネルスチール」を連発されて自陣の最奥にこれを置かれたらほぼ詰み。
これでなす術もなくデリートされた人はかなり多いはず。

対策には「ポルターガイスト」が有効だが、対戦限定の隠しチップのため……友達のいない人は泣いていいんだぜ

もしくは[[ナイトマン>ナイトマン(ロックマンエグゼ)]]のチップ(自分の周囲にブレイク攻撃)
ただ貴重なナビ枠に入れるのは勿体ない。


……と解説されているのだが、実際に対戦環境を見て見るとこのポイズンファラオをめぐるメタゲームは結構複雑だったりする。

まず[[プリズムコンボ>プリズムコンボ(ロックマンエグゼ)]]だ[[ゲートマジック>ゲートマン(ロックマンエグゼ)]]だダークメシアだというバランスブレイカー系統に一切の制限をかけないルール無用の無制限ルールの場合、
こんなもん使って相手が死ぬのを待っている間に相手があっさり逆転してくることは想像に易い。そのためこの時点ではまったく強くない。
そこでこれらの即死系を&bold(){ルールで禁止しながら、一方で対抗策を考える}ことになる。

エグゼ2は防御手段も非常に充実しており、主に使われるのが「ドリームオーラ3」「カゲブンシン3」「ユカシタ」など。
他にも「テンジョウウラ」「インビジブル3」「サンクチュアリ」「ドリームオーラ2」などが存在しており、防御手段は規制されることが少ない。
これらの防御手段で即死系コンボを対処することになるのだが、この防御手段をどう対処するかというのが問題になってくる。
なにせメガクラスチップなんて概念すらない時代、ドリームオーラ3を5枚突っ込める環境なのだ。

そこで冒頭の説明を見ていただきたい。「対インビジブル性能、ガード無効、バリア貫通」……つまりこれらの防御手段に対する絶好の答えがこのポイズンファラオなのである。
たとえばエグゼ2の公式大会のルールや、それに準拠した非公式オフ会のルールではフォルダ構築に制限があり、

・*コードは5枚まで
・ナビは1種類につき1枚まで(例:[[ゲートマン>ゲートマン(ロックマンエグゼ)]]V2をフォルダに入れている場合、それ以上ゲートマン、ゲートマンV2、ゲートマンV3、ゲートマンSPをフォルダに入れることはできない)
・P.A.の発動回数は1回まで

という厳しい構築ルールが課せられている。ここにさらに「プリズムコンボの禁止」「フルカスタムの規制」「P.A.の発動回数の緩和」などの追加ルールが加わることになる。
基礎ルールの時点で使用パーツが*2枚+ナビチップのゲートマジックは当然のこと、[[トードマン>トードマン(ロックマンエグゼ)]]連打ハメやフォルテにプラスパーツをつけての即死狙いといった強力な戦術も使えない・使うのが難しくなる。
一方で防御系のチップはせいぜい「インビジブルやカゲブンシンの*」が規制されるにとどまるため、必然的に防御優位の環境となる。
この防御優位の環境に対する答えが、パーツに一切の規制がかからない上に様々な防御面を貫通する「ポイズンファラオ」というわけだ。

公式大会に準拠していなくても、どんなローカルルールでもたとえば「プリズムコンボ禁止」みたいなローカルルールができていくわけで、そうなると必然的に上のような流れを辿りファラオという答えに行きつく。
そしてファラオを破壊されないためにエリアスチールやパネルスチールを用いるようになっていく。小中学生も勝つために頭を使うのだ。
とはいえぶっちゃけ「ファラオゲー」になるのはこのようにある程度環境が煮詰まった状況、無制限で遊んでいたらこんなもん置くためにエリスチを打った返しに何かしら飛んできて死ぬ。エグゼ2とはそういうゲームである。

ちなみに対策として有名な「ポルターガイスト」は通信限定のシークレットチップの中では入手が難しく、他のチップの半分程度でしかドロップしない。
つまり&bold(){友達がいても時間と電池を使わせちゃうから、十分な枚数を確保するのが難しい}。&s(){ところでチップ増殖って裏技があって…}


【[[バトルネットワーク ロックマンエグゼ3>バトルネットワーク ロックマンエグゼ3/BLACK]]】

「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ポイズンマスク:A
ポイズンフェイス:A
ポイズンアヌビス:A
  
コードこそ違うが同じ組み合わせで発動。相変わらず凶悪な性能ではあるが、「ポイズンアヌビス」がメガチップになりフォルダに1枚しか入れられなくなったため、戦闘中に一度しか発動できなくなった。
そのため手早く対処できれば安心できる。「ポルターガイスト」が通常プレイで入手可能になったため、友達のいない人でも対策が可能になった。

[[ナビカス>ナビカスタマイザー(ロックマンエグゼ)]]登場によりロックマンの最大HPも1000以上に増やせるようになって耐久型カスタマイズにも余裕が出来始め、
メイン戦法としてもより凶悪な「プラズマボール」が流行ってたのでそこまで怖くはない。
自陣最奥に置かれたファラオさんも、プラズマボールやグリーンロープ、メタルマンなどで破壊可能である。


……と書かれているのだが、エグゼ3はすさまじい陣取りゲーであり、エリアスチールやパネルスチールのほかにも「3種類存在するスチールゼリー」「置くことで相手のエリスチを無力化できるルーク」が存在し、
さらに陣取り次第では最後列に行ける上に「スチールパニシュ」系のチップで陣地を取り戻せないので陣を取りっぱなしである。2で猛威を振るったと書かれている「最後列ファラオ」はやりやすさだけならこちらの方が断然上。
これを知っているかいないかでエグゼ3の対戦環境は天と地ほどの実力差が生じてしまう((エグゼ3はたびたび良環境のように言われるが、この陣取りを覚えてやることがハメか後述のクソフォルダかなのであんまり楽しいわけではないし、BLACK版の発売は「完全に伏せられた状態で発売から3ヶ月後」で後述の人権チップがバージョン限定だった。そのため先に通常版を買ったプレイヤーとの間には極めて深い溝があったのだ。))。

そしてエグゼ3はBLACK版に限ってあるギガクラスチップが存在する。フォルダリターンを使えばプログラムアドバンスの素材チップを再利用できるので、ファラオを一度使えるってわけ。
しかしフォルダリターンや同一P.A.の発動回数に制限をかけたルールもあるので、そもそもファラオリターンコンボが成立しないことがある。

ここで挙げる限定ギガクラスというのはフォルダリターンではなく、10秒程度の間に&bold(){威力300未満の攻撃をすべてシャットアウト}する「&color(#F54738){ダークネスオーラ A}」。&bold(){あろうことかチップコードが同じAなのである}。
ついでにレギュラー+5を使えばレギュラーチップ指定も可能で、ぶっちゃけ1回フォルダリターンを使うだけで十分に戦力が回復する始末。

これによってエリスチやパネスチで最後列にポイズンファラオを置いたり、自分自身がそこに立つことで各種オーラやカワリミマジックを用いて耐え続けて与ダメ判定勝ちを狙う「A逃げ(毒逃げ)」という戦法が存在する。
バグスタイルによる開幕無敵、ギガフォルダ+1でのフォルダリターンとの合わせ技を用いながら徹底的に攻撃をシャットアウトして陣取り合戦を制していく姿は&bold(){&u(){理不尽}}の一語。

ちなみにこのA逃げ戦術には致命的な弱点があり、アイスステージ+プラズマボール3やらプラントマンV4やらを擁するPハメを相手に僅かでも防御を切らすと途端に猛攻が飛んできて敗北する。
特にアイスステージ+電気属性チップは、ダークネスオーラは無理だが&bold(){下位種のドリームオーラくらいなら平然と引っぺがしてくる}。
けっきょく Pハメが いちばん つよくて すごいんだよね


【[[ロックマンエグゼ4>ロックマンエグゼ4 トーナメントレッドサン/ブルームーン]]】

「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ダークホール:*
ダークライン:*
ポイズンアヌビス:A

5大暗黒チップの一角「ポイズンアヌビス」を絡めたP.A。
[[ジャンクマン>ジャンクマン(ロックマンエグゼ)]]、[[ジャンクソウル>ソウルユニゾン]]のチャージがポルターガイスト効果なので、フォルダに該当チップを組み込んでおくのもアリ。

使用チップが変更された。うち2枚がメガチップのためフォルダにかなり組み込みにくい。
余談だが、[[シェードマン>シェードマン(ロックマンエグゼ)]]戦で設置しておくと、何故かシェードマンにダメージを与えてもコウモリに分裂しなくなるので、倒しやすくなる。
ただしシナリオでの戦闘イベントではやっぱり倒せない。


【ロックマンエグゼ5】

「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

バグボム:A
デスマッチ3:A
ポイズンアヌビス:A

使用チップがまた変更。&s(){バグボムなんてまともに使う奴いるのか}
カーネル版ならカーネルソウルやナイトソウルであっさり無力化、ないし破壊可能なのであんまり怖くなくなった。
放っておけばみるみるHPが減っていくのに勿論変わりはないのだが、猛威を奮ったABD戦法(詳細は[[究極攻略シリーズ]]を参照)に比べればだいぶ生易しいもんである。


【ロックマンエグゼ6】

「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ポイズンシード:P
ポイズンシード:P
ポイズンアヌビス:P

だんだん書くことがなくなってきt(ry
30秒程度で消滅するので、長期戦が当然になっている通信対戦ではかなり使いにくい。
強いて言えば、[[ダストクロス>クロスシステム(ロックマンエグゼ6)]]中に←+Bで飲み込めるというぐらいだろうか。



シリーズを重ねる毎にチップやロックマン自身の装備・能力が多彩になっていった結果、対策がしやすくなり弱体化したと言える。
だが威力は健在、自陣最奥に置かれたときの絶望と、その後決着がつくまでやたら時間がかかるのも健在。
勝てないと分かったら投了したいもんだが、それをすると相手が白けてしまうので結局どちらかが不愉快になるのがファラオの一番の弱点だろう。
裏を返せばこのファラオの不愉快さを乗り越えた時が、ガチネットバトラーの入口である。



■相性のいいチップ

・「エリアスチール」系のチップ
説明不要の器用さを持つチップ。
相手にファラオ像を破壊させにくくするため、可能ならば相手エリア最奥に設置したい。
深入りしやすさで言えば「パネルスチール」のほうが便利かもしれない。
このカードとの相性の良さは開発側も想定外であり、エリアスチールの効果範囲に制限が入ったのはこのためとのこと。

・「インビジブル」系のチップ
相手のHPがストレスでマッハになる。
逆に相手がインビジ使っても、毒が対インビジなので何の役にも立たない。
  
・ヘビーゲージ
ポイズンファラオを対処するため、あるいはファラオで毒殺されるより素早くHPを削るためにはチップが必要だが、そのチップを引かせないためのもの。
逆にこのファラオ+ヘビゲ対策のためにクイックゲージを入れるというパターンもあり非常に幅広い。
ゲージ系、特にヘビーゲージの使い方は熟達した対戦環境は一人プレイとはまったく違った世界が広がっていることの好例である。


後継作の[[流星のロックマンシリーズ]]にもギガクラスカードで登場する。
1のドラゴンバージョン、2のベルセルクバージョン限定。
3では存在しないが、劣化版とも言える「ドッペルミラー」(設置された列に相手がいる間のみHPが減る)が登場した。
  

ついきしゅうせいを
じっこうさせる
ファラオぞうをおく

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,8)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- ドッペルミラーは絵の悪堕ちスバルがかっこよかった  -- 名無しさん  (2015-06-18 23:17:47)
- ドッペルミラーは範囲狭くなった代わりにHPが減るスピードが異常  -- 名無しさん  (2015-07-31 17:46:36)
- デスマッチ3→サンクチュアリー→ファラオ 相手はやがて死ぬ  -- 名無しさん  (2016-08-13 18:49:55)
- エリスチ×2で相手エリアを1列に↪︎ストーンキューブ↪︎ポイズンシード↪︎サンクチュアリ&ドリームオーラ↪︎ポイズンファラオでブルースFZを嬲り殺した動画はそこそこ有名  -- 名無しさん  (2018-10-08 19:24:39)
- エリアスチールで自陣を根こそぎ奪われた上に残りHPも僅かという死に体まで追い詰めておきながら、友人は俺のロックマンの隣にポイズンファラオを置いていきました。するとどうなるか?絶望を越えて諦念という悟りに支配されます  -- 名無しさん  (2018-10-08 19:45:10)
- 3のメタルマン戦、邪魔くさいメタルギアを壊すのにはブレイクハンマーよりポイズンマスクが便利だった  -- 名無しさん  (2019-03-06 11:50:45)
- なんだかんだで5までは現役だったような覚えが  -- 名無しさん  (2020-02-15 21:27:26)
#comment
#areaedit(end)
}