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ポイズンファラオ(ロックマンエグゼ)

登録日:2009/12/30 Wed 06:19:52
更新日:2026/09/16 Wed 19:02:20
所要時間:約 10 分で読めます





ロックマンエグゼシリーズに登場するP.A(プログラムアドバンス)のひとつ。
初登場はエグゼ2。以降シリーズ常連のP.Aである。


概要

シリーズ通して、ポイズンアヌビスといかにも毒っぽいチップを素材に発動できる。
使用すると目の前のマスに紫のファラオマン像がドーン!とかそんな感じの効果音と共に降ってきて、相手エリアに毒を発生させる。

毒はものすごい勢いで相手のHPを減らす上、インビジブルやバリアカワリミといったほぼ全ての防御手段が無効と、かなり凶悪性能。
乗っていればダメージ半減のホーリーパネルさえ気休めにもならない。
例外として、緑点滅の完全無敵状態に限っては毒ダメージすら受けないが、オウエンカ演奏中やレッドフルーツ2発動時、ガッツソウルのガッツマシンガン連射中など、極めて限定的な手段かつ断続的にしかなれない。
ぶっちゃけ対策のしようがない。

なのでとっととファラオ像を破壊するしかないのだが、ファラオ像の耐久力は結構高めに設定されている上に、そもそも相手エリアの最奥に置いてしまえばごく限られた手段でしか破壊できなくなる。
最悪の場合、死を待つ以外何もできなくなるなんてことも…

ファラオマン自身はエグゼ2までの登場だが、召喚されるファラオ像としてはエグゼ6まで続投した。


歴史

【バトルネットワーク ロックマンエグゼ】

ポイズンファラオの元となる「ポイズンアヌビス」はすでに存在していたが、この時期のポイズンアヌビスのHP減少速度は30ダメージ/秒*1
後のポイズンファラオの半分とはいえ、ナビチップでもないたった1枚のチップで持続させられるダメージ量としては充分驚異的。
ファラオマンSPをバスティングレベルSで倒すか、チップトレーダーSPからの排出と、強力なぶん入手方法もかなり限られている。

しかしながら、1作目でそもそもルール自体が未熟ということもあり、対戦での強さはあまり知られていない。
インターラプトは強いというよりも無制限にしていたらゲームにならないので真っ先に規制がかかるが、これを規制したら今度は30秒無敵のライフセーバーとか出てくるし。


バトルネットワーク ロックマンエグゼ2

「ポイズンアヌビスよりさらにおそろしいどくのファラオをおく」

ポイズンマスク:U・W
ポイズンフェイス:U・W
ポイズンアヌビス:U・W

毒ゲー・ファラオゲーと揶揄された時代。そのダメージは驚異の60ダメージ/秒
ロックマンの最大HPは1000であるため、17秒以内に破壊できなければデリート確定である。
更にエグゼ2の構築ルールとして、同じチップはフォルダに5枚まで積める。勿論ポイズンアヌビスだって例外ではないため、破壊できても次のファラオがすぐに沸いてくる。
「エリアスチール」「パネルスチール」を連発されて自陣の最奥にこれを置かれたらほぼ詰み。
これでなす術もなくデリートされた人はかなり多いはず。

ポイズンアヌビス入手にはファラオマンV3をバスティングレベルSで倒す必要がある。
通常ドロップはコードUだが、更にファラオマン撃破時にロックマンのHPが半分以下だと、入手できるコードがWに変わる。
なお今作から、ポイズンアヌビスのダメージ量は10ダメージ/秒と激減してしまった。性能を考えればそれでも充分強いのだが…

対策には「ナイトマン」(自分の周囲にブレイク攻撃)や「ポルターガイスト」が有効。
だが前者はナビチップの採用枠を争い、後者は隠しチップのため入手性に非常に難がある。
+ ポルターガイスト入手がどのくらい茨の道かと言うと
お互いにスタート画面の星が3つ以上あるデータで、通信対戦の「ほんばん」ルールで勝利すると、リザルトで32分の1の確率で入手可能。
ただしバスティングレベルが高い場合に限る。
しかも条件を満たしていても、出現するのは隠しチップ10種類のうち、ランダムでいずれか1枚。
この隠しチップ10種類をコンプリートすると、タイトル画面に紫の星がつく。

1種類につき1/32とすると、単純計算で10種類ぶんのチップ1枚あたりの排出率は1/320。百分率表記すると0.3125%である。
そこらのソシャゲのレアガチャじゃあるまいし。
逆に言えば、この0.3125%を引き当てなければタイトル画面の紫の星はつけられない。
まず何十戦何百戦としなければならないため、必要最低限の時間でGBA2台とソフト2本と通信ケーブルを用意して一人で粛々とボタン連打で作業したとしても、控えめに言って苦行。

ただし、エグゼ2では他にもプリズムコンボゲートマジック、ダークメシアといったバランスブレイカーが複数存在し、ぶっちゃけ削りきる前にこっちが死ぬ

一方で、公式大会のルールやそれに準拠した非公式オフ会のルールではフォルダ構築に制限があり、
  • *コードは5枚まで
  • ナビは1種類につき1枚まで(例:ゲートマンV2をフォルダに入れている場合、他のゲートマン系チップをフォルダに入れることはできない)
  • P.A.の発動回数は1回まで
という厳しい構築ルールが課せられている(さらに追加のルールがある場合もある)。
こうした強力な戦法を規制したルールでは前述のような即死は狙えず、その一方で豊富な防御チップは規制されないことが多いため、ポイズンファラオがそれらへのメタとして機能する。

こうした事情から、凶悪なカタログスペックに反してバランスブレイカーとはまた異なるという絶妙な立ち位置にある。


バトルネットワーク ロックマンエグゼ3

「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ポイズンマスク:A
ポイズンフェイス:A
ポイズンアヌビス:A

コードこそ違うが同じ組み合わせで発動。
相変わらず凶悪な性能ではあるが、チップのクラス分けに伴ってメガクラスチップに変更されたポイズンアヌビスがフォルダに1枚しか入れられなくなったため、こちらのPAも戦闘中に一度しか発動できなくなった。
ポルターガイストも通常プレイの範疇で入手可能になったため、友達のいない人でも対策しやすくなった。
それに自陣最奥に置かれたとしても、プラズマボールやグリーンロープ、メタルマンなどで破壊可能。

ナビカス登場により、ロックマンの最大HPも1000以上に増やせるようになった事もあり、耐久型カスタマイズにも余裕が生まれ始めた。
またユカシタ状態だと毒が通らないため、ユカシタモグラが有効な対抗手段でもあった。
メイン戦法としてもプラズマボールを主軸にした、いわゆるPハメ戦法が流行っていたため、脅威度としては二の次といったところ。

ただしエグゼ3は従来のエリスチ・パネスチに加え、スチールゼリーが1~3まで存在。各4枚ずつ積めるため、陣取り系のチップに関してはやたら豊富。
さらに奪い返しを阻止する守りの要「ルーク」まで存在するため、最後列ファラオのやりやすさだけで言えばこちらが上。

そしてBLACK版では、約50秒間*2威力300未満の攻撃をすべてシャットアウトするギガクラスチップ「ダークネスオーラ A」が存在。
…そう、コードAなのである。あろうことかポイズンファラオとチップコードが一致している。しかもレギュラー+5を使えばレギュラーチップ指定も可能。
これによって最後列にポイズンファラオを置き、自分自身がそこに立ちながら防御チップで耐えて与ダメ判定勝ちを狙う、通称"A逃げ"(毒逃げ)という戦法が存在する。
バグスタイルによる開幕無敵、ギガフォルダ+1でのフォルダリターンとの合わせ技を用いながら、徹底的に攻撃をシャットアウトして陣取り合戦を制していく姿は理不尽の一語。

ちなみにこのA逃げ戦術には致命的な弱点があり、アイスステージ+プラズマボール3やらプラントマンV4やらを擁するPハメを相手に僅かでも防御を切らすと、途端に猛攻が飛んできて敗北する。
特にアイスステージ+電気属性チップは、ダークネスオーラは流石に無理でも、下位種のドリームオーラくらいなら平然と引っぺがしてくる
この凶悪コンボであるPハメを多少なりとも崩せるという点においては、ギガフォルダ1で発生する「歩いたパネルが毒沼化する」バグですら、アイスステージを消せるメリットの方が上回るまである。

逆にダークネスオーラを相手に使われても、ポイズンファラオさえ置けば貫通して毒ダメージが入る。
また同じコードAにはダークネスオーラと組み合わせて600未満を無効化できるサンクチュアリ、相手にオーラを使われても吹き飛ばしてしまえるスーパーキタカゼも揃っており、攻守ともに隙がない。
+ お互いにA逃げ戦法同士で対戦したらどうなる?
先述の通りファラオを破壊する手段はそこそこあるが、それに比べてダークネスオーラを消せる手段はあまりない。
うってつけのスーパーキタカゼも、エグゼ3のルールでは、バリアよりもインビジブルやカゲブンシン、ユカシタモグラといったそれ以外の防御チップが優先される。
あるいはシールドやリフレクト、メットガードなどでも(タイミングさえ合えばだが)キタカゼは防御可能。
つまりなにがしかの防御さえ発動していれば、キタカゼが吹いてもダークネスオーラは吹き飛ばせない。
大抵の場合、両者ともダークネスオーラの耐久力300を破れないまま攻撃が通らない15ターン経過を待つことになる。
勿論カスタマイズ次第ではあるのだが、お互い逃げの一手だと塩試合…というか結構な虚無。


ロックマンエグゼ4

「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ダークホール:*
ダークライン:*
ポイズンアヌビス:A

5大暗黒チップの一角ポイズンアヌビスを絡めたP.A。
使用チップが変更された。うち2枚がメガチップのためフォルダにかなり組み込みにくい。
また3枚とも悪専用チップなため、善では単独運用できず腐りやすいデメリットはあるが、それを差し引いても採用するだけの価値はある。
ジャンクマンジャンクソウルのチャージがポルターガイスト効果なので、フォルダに該当チップを組み込んでおくのもアリ。

今作からユカシタ状態でも貫通して毒ダメージを受けるようになった。また、毒発生中はそもそも敵がインビジブル状態にならなくなる。
ダメージを与えた後のショートインビジも強制的に無くしてくれるため、本来なら連続で当たらない攻撃でもどんどん当てられる。
毒を撒くだけならアヌビスでも可能なのだが、上記の通りアヌビスは悪専用チップのため、ソウルユニゾン等の善専用要素とコンボしたいならファラオにする必要がある。
置物のHPを全回復するチップ「リペアー」も登場したので、どうせなら活用したい所。
またスチールゼリーは"列ごとの相手エリア最前列"に降ってくる仕様になり、パネルスチール的な効果も併せ持つようになったので、やはり有用。

余談だが、シェードマン戦で設置しておくと、何故かシェードマンにダメージを与えてもコウモリに分裂しなくなるので、倒しやすくなる。
ただしシナリオでの戦闘イベントではやっぱり倒せない。


【ロックマンエグゼ5】

「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

バグボム:A
デスマッチ3:A
ポイズンアヌビス:A

使用チップがまた変更。バグボムなんてまともに使う奴いるのか
リベレートミッションの中でも最難関、ネビュラホールエリア5のリベレートミッションを目標16フェイズ以内にクリアすると報酬として入手可能。
まさかのオフィシャルから支給される悪専用チップである。それを言いだしたら今作では、ブラックウイングもムラマサブレードも同様に、オフィシャルからの支給品なのだが。

ちなみにロックマン以外のチームナビはダークチップこそ使えない*3が、善/悪状態限定チップに関しては縛りが無いため、アヌビス単品でもムラマサブレードでも普通に使用可能だったりする。
ただでさえ制限時間の厳しいリベレート中にアヌビスなんぞ悠長に置いてられるか?という気はするが、必中の全体攻撃かつインビジ・ガード諸々を貫通する性能は案外バカにできない。
補助として採用するには全然アリ…そもそもアヌビスが手に入る時点でリベレートミッション全部終わってるよ!というツッコミはさておき。

やはりユカシタ、もとい潜水状態でもダメージが通る。
カーネル版ならカーネルソウルやナイトソウルであっさり無力化、ないし破壊可能なのであんまり怖くなくなった。
放っておけばみるみるHPが減っていくのに勿論変わりはないのだが、猛威を奮ったABD戦法(詳細は究極攻略シリーズを参照)に比べればだいぶ生易しいもんである。


【ロックマンエグゼ6】

「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」

ポイズンシード:P
ポイズンシード:P
ポイズンアヌビス:P

またまた使用チップが変更。同じチップを2枚使うP.Aはエグゼ3の「マザーズクエイク」以来。
今作では30秒程度で消滅するので、長期戦が当然になっている改造カードありの通信対戦では生き残られる事も出てきた。
それ以外だと、ダストクロス中に←+Bで飲み込めるというぐらいだろうか。

ポイズンアヌビスが全てのメガクラスを集めなければ入れないグレイブヤード2でしか手に入らないため、使用できるのも必然的に終盤となる。
しかしこれの発動がクリア条件となる依頼はVC版だと早い段階から受けられる可能性があり…


性能そのものはほぼ同じだが、シリーズを重ねる毎にチップやロックマン自身の装備・能力が多彩になっていった結果、対策がしやすくなり相対的に弱体化していった。
だが威力や自陣最奥に置かれたときの絶望と、その後決着がつくまでやたら時間がかかるのは初期からずっと健在である。


相性のいいチップ

  • 「エリアスチール」系チップ
説明不要の器用さを持つチップ。
相手にファラオ像を破壊させにくくするため、可能ならば相手エリア最奥に設置したい。
深入りしやすさで言えば「パネルスチール」のほうが便利かもしれない。
このカードとの相性の良さは開発側も想定外であり、エリアスチールの効果範囲に制限が入ったのはこのためとのこと。

  • 「インビジブル」系チップ
ファラオを置いたら自分は(ほぼ)無敵でひたすら逃げよう。そのうち相手は死ぬ。
逆に相手がインビジ使っても、毒が対インビジなので何の役にも立たない。

  • ヘビーゲージ
ポイズンファラオを対処するため、あるいはファラオで毒殺されるより素早くHPを削るためにはチップが必要だが、そのチップを引かせないためのもの。
逆にこのファラオ+ヘビゲ対策のためにクイックゲージを入れるというパターンもあり、非常に幅広い。


後継作の流星のロックマンシリーズにもギガクラスカードで登場する。ただし、フィールドの仕様上手出しできない場所に置くことは不可能になった。
1のドラゴンバージョン、2のベルセルクバージョン限定。
3では存在しないが、劣化版とも言える「ドッペルミラー」が登場した。これは設置された列に相手がいる間のみ、30ダメージ/秒を与える効果になっている。


ついきしゅうせいを
じっこうさせる
ファラオぞうをおく

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最終更新:2026年09月16日 19:02

*1 リメイク版の『オペレートシューティングスター』のポイズンアヌビスは7.5ダメージ/秒と、かつての猛毒っぷりが見る影もないほど大幅ナーフされている。

*2 ヘビーゲージ換算で約3ターン、クイックゲージ換算で約10ターン

*3 送信しても手札として使おうとした瞬間に煙になって消えてしまう