登録日:2009/12/30 Wed 06:19:52
更新日:2025/01/14 Tue 03:55:15
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概要
シリーズ通して、
ポイズンアヌビスといかにも毒っぽいチップを素材に発動できる。
使用すると目の前のマスに紫のファラオマン像が
ドーン!とかそんな感じの効果音と共に降ってきて、相手エリアに毒を発生させる。
毒はものすごい勢いで相手のHPを減らす上、インビジブルや
バリアなどのほぼ全ての防御手段が無効であるとかなり凶悪性能。
乗っていればダメージ半減のホーリーパネルさえ気休めにもならない。
例外として、緑点滅の
完全無敵状態に限っては毒ダメージすら受けないが、オウエンカ演奏中やレッドフルーツ2発動時、ガッツソウルのガッツマシンガン連射中など、極めて限定的な手段かつ断続的にしかなれない。
ぶっちゃけ対策のしようがない。
なのでとっととファラオ像を破壊するしかないのだが、ファラオ像の耐久力は結構高めに設定されている上に、そもそも相手エリアの最奥に置いてしまえばごく限られた手段でしか破壊できなくなる。
最悪の場合、死を待つ以外何もできなくなるなんてことも…
ファラオマン自身はエグゼ2までの登場だが、召喚されるファラオ像としてはエグゼ6まで続投した。
歴史
【バトルネットワーク ロックマンエグゼ】
ポイズンファラオの元となる「ポイズンアヌビス」はすでに存在していたが、この時期のポイズンアヌビスのHP減少速度は実は後のポイズンファラオ並。
たった1枚のチップで後のポイズンファラオ級の速度で削ることができるため、強チップと認識されていた。
しかしこの時期はそもそもルール自体が未熟ということもあり、対戦での強さはあまり知られていない。
インターラプトは強いというよりも無制限にしていたらゲームにならないので真っ先に規制がかかるが、これを規制したら今度は30秒無敵のライフセーバーとか出てくるし。
「ポイズンアヌビスよりさらにおそろしいどくのファラオをおく」
ポイズンマスク:U・W
ポイズンフェイス:U・W
ポイズンアヌビス:U・W
毒ゲー・ファラオゲーと揶揄された時代。そのダメージは驚異の
60ダメージ/秒。
エグゼ2での
ロックマンの最大HPは1000であるため、
17秒以内に破壊できなければデリート確定である。
「ポイズンアヌビス」をフォルダに5枚も積めるため、破壊できても次のがすぐに沸いてくる。
「エリアスチール」「パネルスチール」を連発されて自陣の最奥にこれを置かれたらほぼ詰み。
これでなす術もなくデリートされた人はかなり多いはず。
対策には「
ナイトマン」(自分の周囲にブレイク攻撃)や「ポルターガイスト」が有効だが、前者はナビチップのため枠を争い、後者は入手性に非常に難がある。
ただし、エグゼ2では他にも
プリズムコンボや
ゲートマジック、ダークメシアといったバランスブレイカーが複数存在し、ぶっちゃけ
削りきる前にこっちが死ぬ。
一方で、公式大会のルールやそれに準拠した非公式オフ会のルールではフォルダ構築に制限があり、
- *コードは5枚まで
- ナビは1種類につき1枚まで(例:ゲートマンV2をフォルダに入れている場合、他のゲートマン系チップをフォルダに入れることはできない)
- P.A.の発動回数は1回まで
という厳しい構築ルールが課せられている(さらに追加のルールがある場合もある)。
こうした強力な戦法を規制したルールでは前述のような即死は狙えず、その一方で豊富な防御チップは規制されないことが多いため、ポイズンファラオがそれらへのメタとして機能する。
こうした事情から、凶悪なカタログスペックに反してバランスブレイカーとはまた異なるという絶妙な立ち位置にある。
「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」
ポイズンマスク:A
ポイズンフェイス:A
ポイズンアヌビス:A
コードこそ違うが同じ組み合わせで発動。相変わらず凶悪な性能ではあるが、ポイズンアヌビスがメガチップになりフォルダに1枚しか入れられなくなったため、戦闘中に一度しか発動できなくなった。
そのため手早く対処できれば安心できる。「ポルターガイスト」が通常プレイで入手可能になったため、友達のいない人でも対策が可能になった。
またユカシタ状態だと毒が通らないため、ユカシタモグラが有効な対抗手段でもあった。
ナビカス登場によりロックマンの最大HPも1000以上に増やせるようになって耐久型カスタマイズにも余裕が出来始め、
メイン戦法としてもより凶悪な「プラズマボール」が流行ってたのでそこまで怖くはない。
自陣最奥に置かれたファラオさんも、プラズマボールやグリーンロープ、メタルマンなどで破壊可能である。
ただしエグゼ3はエリアスチール系のチップがやたら豊富であり、さらに奪い返しを阻止する「ルーク」まで存在するため、最後列ファラオのやりやすさだけで言えばこちらが上。
さらにBLACK版ではチップコードが一致し、50秒程度の間に威力300未満の攻撃をすべてシャットアウトする「ダークネスオーラ A」が存在し、レギュラー+5を使えばレギュラーチップ指定も可能。
これによって最後列にポイズンファラオを置き、自分自身がそこに立ちながら防御チップで耐えて与ダメ判定勝ちを狙う、通称"A逃げ"(毒逃げ)という戦法が存在する。
バグスタイルによる開幕無敵、ギガフォルダ+1でのフォルダリターンとの合わせ技を用いながら、徹底的に攻撃をシャットアウトして陣取り合戦を制していく姿は理不尽の一語。
ちなみにこのA逃げ戦術には致命的な弱点があり、アイスステージ+プラズマボール3やらプラントマンV4やらを擁するPハメを相手に僅かでも防御を切らすと途端に猛攻が飛んできて敗北する。
特にアイスステージ+電気属性チップは、ダークネスオーラは無理だが下位種のドリームオーラくらいなら平然と引っぺがしてくる。
正直ギガフォルダ1で発生する「歩いたパネルが毒沼化するバグ」とか、アイスステージを消せるメリットとしか思えない。
逆にダークネスオーラを相手に使われても、ポイズンファラオさえ置けば貫通して毒ダメージが入る。
また同じコードAにはダークネスオーラと組み合わせて600未満を無効化できるサンクチュアリ、相手にオーラを使われても吹き飛ばしてしまえるスーパーキタカゼも揃っており、攻守ともに隙がない。
「てきエリアにどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」
ダークホール:*
ダークライン:*
ポイズンアヌビス:A
5大暗黒チップの一角ポイズンアヌビスを絡めたP.A。
使用チップが変更された。うち2枚がメガチップのためフォルダにかなり組み込みにくい。また3枚とも悪専用チップなため、善では単独運用できず腐りやすいデメリットはあるが、それを差し引いても採用するだけの価値はある。
ジャンクマン、
ジャンクソウルのチャージがポルターガイスト効果なので、フォルダに該当チップを組み込んでおくのもアリ。
今作からユカシタ状態でも貫通して毒ダメージを受けるようになった。また、毒発生中はそもそも敵がインビジブル状態にならなくなる。
ダメージを与えた後のショートインビジも強制的に無くしてくれるため、本来なら連続で当たらない攻撃でもどんどん当てられる。
置物のHPを全回復するチップ「リペアー」も登場したので、どうせなら活用したい所。
余談だが、
シェードマン戦で設置しておくと、何故かシェードマンにダメージを与えても
コウモリに分裂しなくなるので、倒しやすくなる。
ただしシナリオでの戦闘イベントではやっぱり倒せない。
【ロックマンエグゼ5】
「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」
バグボム:A
デスマッチ3:A
ポイズンアヌビス:A
使用チップがまた変更。
バグボムなんてまともに使う奴いるのか
やはりユカシタ、もとい潜水状態でもダメージが通る。
カーネル版ならカーネルソウルやナイトソウルであっさり無力化、ないし破壊可能なのであんまり怖くなくなった。
放っておけばみるみるHPが減っていくのに勿論変わりはないのだが、猛威を奮ったABD戦法(詳細は
究極攻略シリーズを参照)に比べればだいぶ生易しいもんである。
【ロックマンエグゼ6】
「目の前にどくをはっせいさせるファラオぞうをおく」
ポイズンシード:P
ポイズンシード:P
ポイズンアヌビス:P
またまた使用チップが変更。同じチップを2枚使うP.Aはエグゼ3の「マザーズクエイク」以来。
今作では30秒程度で消滅するので、長期戦が当然になっている改造カードありの通信対戦では生き残られる事も出てきた。
それ以外だと、
ダストクロス中に←+Bで飲み込めるというぐらいだろうか。
ポイズンアヌビスが全てのメガクラスを集めなければ入れないグレイブヤード2でしか手に入らないため、使用できるのも必然的に終盤となる。
しかし
これの発動がクリア条件となる依頼はVC版だと早い段階から受けられる可能性があり…
性能そのものはほぼ同じだが、シリーズを重ねる毎にチップやロックマン自身の装備・能力が多彩になっていった結果、対策がしやすくなり相対的に弱体化していった。
だが威力や自陣最奥に置かれたときの絶望と、その後決着がつくまでやたら時間がかかるのは初期からずっと健在である。
相性のいいチップ
説明不要の器用さを持つチップ。
相手にファラオ像を破壊させにくくするため、可能ならば相手エリア最奥に設置したい。
深入りしやすさで言えば「パネルスチール」のほうが便利かもしれない。
このカードとの相性の良さは開発側も想定外であり、エリアスチールの効果範囲に制限が入ったのはこのためとのこと。
ファラオを置いたら自分は(ほぼ)無敵でひたすら逃げよう。そのうち相手は死ぬ。
逆に相手がインビジ使っても、毒が対インビジなので何の役にも立たない。
ポイズンファラオを対処するため、あるいはファラオで毒殺されるより素早くHPを削るためにはチップが必要だが、そのチップを引かせないためのもの。
逆にこのファラオ+ヘビゲ対策のためにクイックゲージを入れるというパターンもあり、非常に幅広い。
後継作の
流星のロックマンシリーズにもギガクラスカードで登場する。ただし、フィールドの仕様上手出しできない場所に置くことは不可能になった。
1のドラゴンバージョン、2の
ベルセルクバージョン限定。
3では存在しないが、劣化版とも言える「ドッペルミラー」が登場した。これは設置された列に相手がいる間のみ、
30ダメージ/秒を与える効果になっている。
ついきしゅうせいを
じっこうさせる
ファラオぞうをおく
- ドッペルミラーは絵の悪堕ちスバルがかっこよかった -- 名無しさん (2015-06-18 23:17:47)
- ドッペルミラーは範囲狭くなった代わりにHPが減るスピードが異常 -- 名無しさん (2015-07-31 17:46:36)
- デスマッチ3→サンクチュアリー→ファラオ 相手はやがて死ぬ -- 名無しさん (2016-08-13 18:49:55)
- エリスチ×2で相手エリアを1列に↪︎ストーンキューブ↪︎ポイズンシード↪︎サンクチュアリ&ドリームオーラ↪︎ポイズンファラオでブルースFZを嬲り殺した動画はそこそこ有名 -- 名無しさん (2018-10-08 19:24:39)
- エリアスチールで自陣を根こそぎ奪われた上に残りHPも僅かという死に体まで追い詰めておきながら、友人は俺のロックマンの隣にポイズンファラオを置いていきました。するとどうなるか?絶望を越えて諦念という悟りに支配されます -- 名無しさん (2018-10-08 19:45:10)
- 3のメタルマン戦、邪魔くさいメタルギアを壊すのにはブレイクハンマーよりポイズンマスクが便利だった -- 名無しさん (2019-03-06 11:50:45)
- なんだかんだで5までは現役だったような覚えが -- 名無しさん (2020-02-15 21:27:26)
最終更新:2025年01月14日 03:55