ジュラシック・パークⅢ(映画)

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ジュラシック・パークⅢ(映画) - (2016/06/19 (日) 17:29:00) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2015/08/12 (水) 23:23:42
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){&bold(){未だ見たことのない世界があった…}}




*概要

01年に公開された米映画。
パニック映画『[[ジュラシック・パーク>ジュラシック・パーク(映画)]]』のシリーズ第3弾。

前2作の監督スティーブン・スピルバーグは製作に回り、
監督は『[[キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー]]』のジョー・ジョンストンに交代。
また、今回からマイケル・クライトンの原作から離れ、映画オリジナルのストーリーとなる。

今作は上映時間は1時間半とコンパクトにまとまっており、
[[前作>ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)]]までの遺伝子科学の要素は省かれ、[[恐竜]]たちがひしめく孤島でのサバイバルアドベンチャーに終始している。
また、ホラー要素よりも冒険要素の方が高く、単体でも楽しめるのが特徴。




*物語

生きた恐竜の生息するテーマパーク「ジュラシック・パーク」の事故から数年。
パーク本島であるイスラ・ヌルブラと研究島イスラ・ソルナは恐竜の生息する「失われた世界」と化していた。

そんな中、ジュラシック・パークの事件の生存者、アラン・グラント博士は実業家を名乗るカービー夫妻から、
イスラ・ソルナ周辺の飛行ツアーのガイドを依頼される。
研究資金の提供と、「周辺を飛ぶだけ」との説得と相まって、グラントはそれを了承。

しかし、ツアー当日、周辺を飛行するだけのはずだった飛行機は島へと着陸。
憤るグラントだったが、その直後森の中で恐竜に遭遇した彼らは慌て、緊急離陸の衝撃で飛行機は森の中へと墜落してしまった。

実はその8週間前、カービー夫妻の息子エリックがイスラ・ソルナ近海で、セーリング中に行方不明になっていた。
今回のツアーもエリックを探すためのものだったのだ。
脱出不可能になったグラントたちは肉食恐竜たちの魔の手から逃れながら、島を彷徨い歩いていく。

だが、今まで見たことのない種類の恐竜たちは彼らの想像を超えていた…。



*登場人物

●&bold(){アラン・グラント}
演:サム・ニール/吹き替え:小川真司
第1作目からお馴染みの恐竜博士。
エリーとは破局したが相変わらず恐竜の研究を続けている。
ジュラシック・パークでの体験を汲まれてお騒がせ夫婦の子供を探しにあの忌まわしい恐竜の島へと舞い戻ることに。
恐竜の恐ろしさについては身をもって体験済みであり、不慣れな他メンバーを統率していく。
子供の扱いにも大分慣れたようだ。

●&bold(){ポール・カービー}
演:ウィリアム・H・メイシー/吹き替え:納谷六朗
自称会社を経営している実業家。
…というのは嘘で実際は小さなタイル塗装屋。
見た目からして頼りないヘタレ親父だが、息子のピンチに体を張って立派な父親に成長する。

●&bold(){アマンダ・カービー}
演:ティア・レオーニ/吹き替え:[[渡辺美佐]]
ポールの妻。
繊細な美人だが神経質でヒステリック。
作中は絶叫しっぱなしで典型的なお荷物ヒロイン。

●&bold(){ビリー・ブレナン}
演:アレッサンドロ・ニヴォラ/吹き替え:内田夕夜
グラントの教え子の一人で、グラントに同行し島へと向かう。
明るい好青年だが密かに野心を抱いており、欲望に負けて島で発見したラプトルの卵を持ち帰ろうとし、
一同をラプトルが追跡されるきっかけを作り、グラントに激しく叱責される。
プテラノドンに襲われるエリックを救うために身を挺して彼を庇い、姿を消すが…?

●&bold(){エリック・カービー}
演:トレヴァー・モーガン/吹き替え:北尾亘
ポールとアマンダの息子。12歳。
母親の知り合いとコスタリカ沖でクルージングを楽しんでいたが、パラセール中に恐竜に襲われイスラ・ソルナに遭難してしまう。
そのまま8週間も島で独力でサバイバル生活を過ごし、恐竜から逃げる術を身につけた。
捜索部隊と合流した後は、グラントやビリーに懐いていた。

●&bold(){ナッシュ}
演:ブルース・A・ヤング/吹き替え:辻親八
飛行機の機長。衛星携帯電話ごとスピノサウルスに喰われる。

●&bold(){ユデスキー}
演:マイケル・ジェッタ―/吹き替え:佐々木敏
飛行機の副機長。ラプトルに襲われ、死体を罠として利用される。

●&bold(){クーパー}
演:ジョン・ディール/吹き替え:落合弘治
銃撃のプロ。飛行機に乗り遅れて飛行機の前に飛び出した瞬間スピノサウルスに喰われ、それと同時に飛行機が恐竜に衝突し墜落した。

●&bold(){エリー・デグラー}
演:ローラ・ダーン/吹き替え:安藤真吹
グラントの元助手で元恋人。現在は一児の母。
旦那様は外交官で、国務省に勤務しており玉の輿に乗った。




*登場恐竜

●&bold(){スピノサウルス}
今回初登場の肉食恐竜。背中の大きなヒレが特徴。
T-レックスに代わる大型恐竜として、キービジュアルに採用されるなどプッシュされている。
体長17メートルと、T-レックス以上の巨体を持ち、大きな顎で敵を噛み砕く。
水陸両生で、陸上だけでなく水中から敵を襲い、双方の意味で一同を苦しめた。
なお、後の研究では魚食性で恐竜はあんまり喰わず、チャンスはあればたまに喰うくらいらしいことが判明している。

ちなみに顎の咀嚼力でいうとT-レックスには及ばず、
体重も一説によると華奢で4tから6tとサイズの割に軽めらしいのでタイマンでやりあうと実際は不利であろうと言われている。
(少し小さいティラノが約5~6tなので、体格との割合ではティラノの方が重い)
同時期に同じ地域に住み同じくらいのサイズだったカルカロドントサウルス的要素もあったのだろうか。

これらのことは公開当時から恐竜学者や恐竜マニアの間では既に広く知られており、製作スタッフも承知の上だった。
なのでパンフレットにも、&b(){&font(#ff0000){「作中でスピノがティラノを倒しているのはあくまで演出で、実際に戦ったらティラノの圧勝です」}}という内容の、身も蓋もない解説が書かれていた。
いわば&bold(){公式で主人公補正宣言されている恐竜}。


●&bold(){ヴェロキラプトル}
ご存知、恐竜の中のハンター。
恐竜の中でも高い知能を持っていることで定評があるが、
今回は仲間同士の会話や罠を使って敵をおびき寄せるなど、頭と統率力の良さに拍車がかかっている。
そして終盤、グラントとの知恵比べが繰り広げられる。
制作されていた頃には羽根が生えている恐竜としての側面も言われ始めていたが羽根は生えていない。
[[次作>ジュラシック・ワールド(映画)]]でも生えていないのでいよいよ本物のヴェロキラプトルから乖離しつつある。


●&bold(){[[プテラノドン>プテラノドン(古代生物)]]}
肉食の翼竜。前作ラストでチラ見せしたが、今回満を持して本格登場。
谷底に巣を作り、無数の群れで上空から鋭いくちばしで獲物を狩る。
ラプトル以上に数の暴力で厄介な存在。

なお、40kgはある少年をぶら下げて飛んだりしていたが、骨格などから推定される体重は最大で20kg程度。
とてもじゃないが物を掴んでの飛翔は無理である。
そもそも飛行スタイルも気流を捉えて滑空するアホウドリスタイルなので、
あの環境で力強く羽撃いていた本作のプテラノドンはファンタジーの住人に近い…のかも。

この点もちゃんとパンフレットでは解説されており、&b(){&font(#ff0000){「実際にはプテラノドンは人間を捕まえたまま飛ぶことはできません、勘違いしないように」}}というやはり映画の余韻ぶち壊しな解説がしっかり書かれている。
&bold(){公式で主人公補正宣言されてる奴その2}。


●&bold(){[[ティラノサウルス・レックス>ティラノサウルス(古代生物)]]}
肉食恐竜の王者(…のはず)。
今回はスピノサウルスの前に現れ一対一の勝負を挑むが、敢え無く敗退した。
平たく言えば、&bold(){スピノの噛ませ犬にされただけの出番だった}。


●&bold(){ブラキオサウルス}
大型雷竜。長い前脚と鶏冠のある頭がトレードマーク。


●&bold(){アンキロサウルス}
背中を硬い骨板で覆われている鎧竜の最終進化形。


●&bold(){コンプソグナトゥス(コンピー)}
小さいが怖い肉食恐竜。


●&bold(){パラサウロロフス}
長い鶏冠が自慢の草食恐竜。
一作目から出てるのに影の薄い奴ら。


●&bold(){コリトサウルス}
よーく注意してみるとパラサウロロフスの群れに混じっているのがわかる。
シリーズ初登場の割にすごく影が薄い。


●&bold(){ステゴサウルス}
前作に引き続き登場。


●&bold(){[[トリケラトプス>トリケラトプス(古代生物)]]}
ティラノ、ラプトルと並んでシリーズ皆勤賞。今回もメインストーリーには絡まないものの名脇役っぷりを見せる。


●&bold(){ケラトサウルス}
水辺のシーンでちょっとだけ登場。
れっきとした大型肉食恐竜なのだが、人を襲うわけでもなく、見せ場を貰えなかったかわいそうな奴。






「僕の見立てだとWiki籠りには2種類いる。新規作成タイプか追記修正タイプだ」


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- スピノサウルスの知名度を上げた作品かな?  -- 名無しさん  (2015-08-12 23:32:27)
- 家族で映画館に見に行ったけど、「え、これで終わりなの?」って思った  -- 名無しさん  (2015-08-12 23:42:41)
- 必死なのは分かるが、あの母親はマジで邪魔だった。危機感がなさ過ぎる  -- 名無しさん  (2015-08-12 23:44:05)
- 8週間もサバイバルした息子ぱねぇ  -- 名無しさん  (2015-08-12 23:55:01)
- それだけサバイバルしてりゃ逞しくもなるわなwしかもTレックスの小便を採取するほどだし  -- 名無しさん  (2015-08-12 23:59:27)
- ちなみにワールドでTレックスがブチ破ったのがスピノの骨格標本  -- 名無しさん  (2015-08-13 00:08:57)
- 日本のメディアだとスピノの噛ませ率高いよね  -- 名無しさん  (2015-08-13 00:49:47)
- まあ実際にティラノと戦ったらスピノの負けになるって研究が出てきたしね…  -- 名無しさん  (2015-08-13 01:17:39)
- 映画の作られる前からスピノサウルスは魚食性ってのは知られてたと思うけど? なんでコイツが人襲うねんって言われてたし  -- 名無しさん  (2015-08-13 01:52:48)
- 確か、これ前二作の原作のうち、使われなかった恐竜の場面をツギハギして作ったんだっけ。  -- 名無しさん  (2015-08-13 01:58:26)
- エリックと『エイリアン2』のニュート(エイリアンのひしめく施設内でたった一人生き延びた幼女)はどんな世界でも生きていけると思った  -- 名無しさん  (2015-08-13 03:16:50)
- シルエット的にはスピノのほうがティラノより遥かに(復元骨格とかマジで)でかいから、威嚇し合ったらティラノが退く可能性は大いにある。喧嘩になったら映画と真逆の結果になるだろうが  -- 名無しさん  (2015-08-13 04:24:20)
- いつも着信音聞こえる→一同後ろ振り向く→スピノが佇んでいるの所でクスッとなる  -- 名無しさん  (2015-08-13 07:59:52)
- ここでT-レックスを噛ませにしたからこそ、詫びとしてワールドでのオオトリの役目もらえたのかも。…美味しい処(物理)はさらにデカいのが持ってったけどw  -- 名無しさん  (2015-08-13 09:21:23)
- この映画でのスピノは特異固体ってコトで  -- 名無しさん  (2015-08-13 10:29:18)
- ワールドではまさに王者の風格だった  -- 名無しさん  (2015-08-13 10:30:39)
- 本来のスピノはティラノと出くわせばペコペコと頭を下げて逃げるやつだよな それと冒頭のボートを襲った奴ってプレシオとか翼竜か?  -- 名無しさん  (2015-08-13 12:12:26)
- 最近のスピノの復元図は四足歩行でみるに耐えないね。ドラえもん映画はこれのアンチテーゼだったな  -- 名無しさん  (2015-08-13 13:29:27)
- 邪推だけど、ティラノとスピノでタイマンさせたのは、前年に発売された「ディノクライシス2」のギガノトサウルスの登場シーンを真似たかっただけじゃねーのかと今でも思ってる  -- 名無しさん  (2015-08-13 17:41:15)
- なあに第一作の所でも書かれているがいざとなったら「カエルの遺伝子が入っているから」で全て説明できる  -- 名無しさん  (2015-08-13 17:45:39)
- カエル万能説か…真理だな() そういえばドラえもんのほうのゲームのコミカライズでスピノの仲間のスコミムスでのび太が戦い挑んでたっけな  -- 名無しさん  (2015-08-13 18:04:41)
- こいつにカエルじゃなく何かしらの遺伝子が入ってるにしても確かに変化はあってもおかしくないか。ある意味、ワールドの混血種に繋がるものがあるな  -- 名無しさん  (2015-08-13 20:10:51)
- NCもこれをレビュー。当然、アマンダはネタにされていた。  -- 七資産  (2015-08-14 10:51:43)
- ラプトルは羽こそ生えていないが、頭にとさかのような羽毛が生えたデザインに一新されているぞ。あと、オス・メスによってカラーリングも違う。オスは石灰色、メスは茶色だったかな。  -- 名無しさん  (2015-08-15 02:06:21)
- これに出てくるスピノサウルスとインドミナスレックスはどっちが強いのかな?  -- 名無しさん  (2015-08-19 19:16:33)
- 体格はあっても監督公認で頭の悪い(実際フェンス壊せるのに木製の小屋に手こずるし、グラント達追いかけて木の隙間に頭突っ込むし…)スピノサウルスと、パワーと残忍さと霊長類顔負けの狡猾さを備えたインドミナスでは勝敗は見えてる  -- 名無しさん  (2015-08-19 19:28:29)
- そもそもインドミナスにタイマンで勝てる恐竜が果たして存在するのか・・・  -- 名無しさん  (2015-08-19 21:23:04)
- ティラノもテリジノサウルス譲りの長い鉤爪付きの腕で間合い取られて大苦戦だったからな ただ、Ⅲの主人公補正のかかったスピノならリーチ面でも劣らないし水場を使えばワンチャン…  -- 名無しさん  (2015-08-20 01:52:19)
- 恐竜を立派な生き物の一つとして捕らえながらパニック物やってたのがよかったのに、2,3と進んでいく内に恐竜がどんどんパニックギミックにみたいになっていくのが嫌だった  -- 名無しさん  (2015-08-24 10:27:20)
- カルノタウルス「俺なんかディズニーの恐竜映画でラスボスに抜粋されたけどそんときのラスボス補正凄いぞ。12メートルにまで伸ばされたわ」  -- 名無しさん  (2015-08-27 01:38:35)
- 個人的に着信音が聞こえるから仲間が近くにいると思ったらスピノだったというシーンは怪談でよくある人間だと思ったら妖怪だったみたいな感じで好き。でもその後の分厚い鉄檻を容易く破壊して薄い鉄扉は破壊できず帰るというのはどうゆうこっちゃ?  -- 名無しさん  (2015-11-04 18:48:38)
- 直接的にかませにしすぎたのは確かに不味かったと思うけど、三連続ティラノメインはちょっと食傷気味だしフォルムの差別化がしっかりできて水場でも活動できるスピノを抜擢したのは正直言われてるほど悪いチョイスじゃなかったと思う(あくまで個人的には)。インタ見る限り現実のものとの乖離はスタッフも重々承知だったみたいだし。  -- 名無しさん  (2016-02-26 01:55:03)
- こちらのヴェロキラプトルは次作の事を考えるとデルタのように鳥類の遺伝子が入れてある可能性もある。鳴き声、首の動きなど生々しくより鳥らしい行動が見られ、人間との意思疎通などオーウェンの研究に貢献したはず。  -- 名無しさん  (2016-03-06 18:37:50)
- ときどきこのシリーズのスピノやヴェロキは当時の学説のそれらによく似た全く異なる未知の種なんじゃねーのかと思う 蚊から遺伝子採るのに復元するまでどの恐竜かわからないだろうし  -- 名無しさん  (2016-06-19 17:29:00)
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