放課後のプレアデス

「放課後のプレアデス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

放課後のプレアデス - (2022/03/14 (月) 14:55:35) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/08/25 (木) 03:09:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
&bold(){ こんな夜は、星空を見上げて、肩を寄せあって、囁くような星たちの輝きに、そっと耳を傾けてみませんか。}













「放課後のプレアデス」とは、ガイナックス制作の[[魔法少女]]ものアニメーション作品である。
ガイナックスと富士重工業(スバル)のコラボレーションアニメであり、2011年にwebアニメ版がYou Tubeで配信され、2015年にはテレビアニメ版が新規に制作されて放送された。
通常のノベライズ版の他、児童文学レーベルからもノベライズが出ており、web版・テレビ版・ノベライズ版・児童文学版と4通りの物語が存在する。



ストーリーは、平凡な女子中学生・すばるがある日突然魔法少女にスカウトされ、
仲間たちと共に「エンジンのかけら」なるものを探すという、一見王道というかテンプレっぽい設定。
自動車メーカーとタイアップしている関係上、ヒロインたちの使う魔法ステッキ「シャフト」は自動車のドライブシャフトをモデルにしており、発信音は車のエンジン音を模している。
だが、


・何かと百合が優先されがちな昨今の魔法少女ものではかえって珍しいボーイ・ミーツ・ガールもの
・派手なバトルをすることがむしろデフォルトとなった昨今の魔法少女ものにおいては珍しく、バトルが本筋ではない
・主人公がそこまで特殊な才能を持っているわけでは無く、主人公加入のメリットも「魔法陣が安定する」という程度

など、昨今のアニメの流行とは違う道を行くストーリーが特徴である。


そして、最大の特色が&bold(){ガチすぎるSF考証}である。
タイトルからもわかるようにそもそも天文をテーマとしているアニメなのだが、
単に舞台背景やキャラクターの性格付けの一部で使うというようなレベルではなく、スタッフのSF考証に対する&bold(){凄まじいこだわりようが垣間見える}。

五話における木星の渦巻き模様や(&bold(){木星表面の模様を世界で初めて正確にシミュレーションした映像作品}と言われる)、
[[ジーンダイバー]]以来とも言える最終話の先カンブリア紀の海岸の再現率などは、この分野に興味がある人なら誰もが感嘆の声を上げるであろう。
もちろんストーリーもSF的な魅力が満載である。
ちなみに&bold(){水着回の舞台は深海底}。

他にも最終話のタイトルが&bold(){「渚にて」}であったり、随所にSFファンへのサービスが織り込まれている。
そして&bold(){ノベライズの執筆者は菅浩江}。
もうSFファンへの愛に溢れまくっていた作品と言っていい。

あまりにマニアック過ぎた上に上記のように昨今のアニメの流行とは違う作風だった故か、知名度はやや低めだが、最終回まで見続けた視聴者の間での評価は極めて高い。
また、2016年度の星雲賞映像作品部門にも公式サイトでリストアップ(事実上のノミネート)された。
惜しくも受賞は逃したものの、知名度を考えればノミネートだけでも快挙と言えるだろう。

本当にハマる人はとことんハマるアニメであり、&bold(){万人受けするとは言い難いが、SF・宇宙・天文などに興味がある人なら絶対に見て損はない作品}と言えるだろう。

なおその性質故か、知名度の割にはファン活動が極めて盛んな作品である。
また公式の活動も、テレビ版終了後も定期的にイベントなどを行っており、
このクラスの知名度の深夜アニメとしては非常に恵まれていると言えるかもしれない。



***登場人物
webアニメ版・テレビアニメ版・ノベライズ版・児童文学版で異なっている部分も多いが、以下は主にテレビ版を中心に記述する。
&bold(){以下ネタバレ注意}




なお、主要人物のほとんどには、幼少期に流星雨を見たという共通の記憶がある。

・すばる(声:[[高森奈津美]])
主人公。髪は外はねピンク。
天文が大好きな中学生の少女。
それが高じて、中学では&bold(){1人で}天文部を維持しているほど。
幼馴染のあおいから「どんくさい」と評される通り、どこか抜けている面が否めないが、自分でこうと決めたことには突き進む強さを持っており、
そのことがみなとや他の登場人物の運命を変えていく。

テレビ版では、それぞれ別の世界線からやってきた後述の4人と知り合い、会長のエンジンのかけら集めに協力することになる。
なお、この5人はエンジン集めの隠れ蓑として「コスプレ研究会」を設立している。

ドライブシャフトはスバル・レガシィ(web版:5代目 BM/BR系 テレビ版:代目 BN系)。
名前の由来は「スバル自動車」から。

・あおい(声:[[大橋歩夕]])
ボーイッシュだが可愛いモノ好き。髪は青髪短髪。
すばるとは幼馴染で、彼女のことを気にかけている。というか溺愛してる。
「謎の少年」の正体を知った時には「すばるの心を弄びやがって~!!」と激怒していた。
主要登場人物では唯一家族の詳細が不明。
ドライブシャフトはweb版ではスバル・インプレッサ(3代目 GE/GH系)、テレビ版ではスバル・WRX VA。
名前の由来はインプレッサのスバルブルーから。

・いつき(声:立野香菜子)
胸担当その1。髪は黒髪ロング。
良家のお嬢様といった風貌で、内面もその通り。
幼少期に自分が怪我をしたことで兄を傷つけた経験から、自己主張を控えるようになった。
だが、吹っ切れてみると意外と&bold(){武闘派}。
おでこアッタクにはノックアウトされた人も多々。
ドライブシャフトはスバル・フォレスター(web版:3代目 SH系 テレビ版:4代目 SJ系)。
名前の由来はフェレスター→フォレスト→樹
……フォレストと樹の間に森とか林とかある気はする。

・ひかる(声:[[牧野由依]])
ツインテール・貧乳担当。髪はオレンジツインテール。
風貌の割にはそこまでツンデレではない。
絶対音感の持ち主で、音楽の天才的な才能を持って生まれたが、そのことで心にひっかかりを抱えていた。
天才肌故にやや周囲から浮きがち。
彼女の両親は娘のよき理解者であり、実に立派な親である。
ドライブシャフトはスバル・トレジア。
名前の由来はトレジア→トレジャー→ひかりもの。

・ななこ(声:[[藤田咲]])
乳担当その2。髪型は紫ロングウェーブで、常に左目が髪で隠れている。
よく魔法使いのような格好で校内を徘徊している。
実質的にコスプレ研究会の会長。
中学生離れした謎めいた雰囲気に相応しくやたら博識。
そして会長の唯一の通訳。
両親の別居に伴い、父親と二人暮らし。
この経験から厭世的な考え方が身についてしまった。
&bold(){土星まで生身で往復して帰ってきた}ことがある。
ドライブシャフトはweb版:スバル・エクシーガ テレビ版:エクシーガ クロスオーバー7。
名前の由来はエクシーガが7人乗りであることから。

・会長(プレアデス星人)(声:藤田咲)
7年前に自分たちの宇宙船が大破してしまい、その時失ったエンジンのかけらを集めるためにすばるたちに魔法少女の力を与えた、本作のマスコット的存在。
緑色のクラゲというかタコというかみたいな風貌をしている。
実は相手の心に合わせて姿を変えることが出来、この姿なのはななこが「宇宙人とはこういうものだ」という先入観を持っていたため。
ちなみに姿が見えるのは上の5人だけ。

立場的によく[[こいつ>キュゥべえ]]と比較される。

以下更に重大なネタバレ

&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){彼らの種族はその昔、「莫大なエネルギーと引き換えに任意の可能性を一つ選び取る」、つまり原理的に「少しでも可能性があるなら、どんなことでも成しえる」技術を手に入れる。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そして生き延びるために母星を捨て、宇宙空間に旅立った。……が、上記の技術をもってしても、彼らが生き延びる可能性は残っていなかった。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){そこで七年前、滅びないために「何も選ばない」ことを決める。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){すばるたちが「これから何者にでもなれる」可能性を秘めているのと対照的に、「何者になることも放棄した」存在でもあった。}}}

&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){なお、幼少期のみなととも出会っており、その時はショタ形態であった。}}}

・みなと(声:[[桑島法子]])
すばるが校内で偶然迷い込んだ温室で出会った不思議な少年。
姿を消したと思ったら転校生として現れたり、「君はいつも○○だな」と見透かしたようなことを言ったりと、ただものでは無い雰囲気を漂わせる。
女子のような長髪の美少年だが、ジャージに麦わら帽子がよく似合う園芸少年。

事実上、この物語のもう一人の主人公……というか&bold(){ヒロイン}。
ノベライズ版では正式な主人公。

以下更に重大なネタバレ

&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){幼少期から重病を患っており、ずっと病院暮らしだった。この頃にすばると一度出会っている他、会長とも出会っている。}}}
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){すばるが出会った彼の正体は「謎の少年」の別人格としてのみなと}}}

・謎の少年(声:桑島法子)
すばるたちが行く先々に現われては、エンジンのかけら集めを妨害するライバル。

以下更に重大なネタバレ

&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){大体の人は察しがつくだろうが、みなとの別人格である}}}




追記・修正は星空を見上げて、肩を寄せあって、囁くような星たちの輝きに、そっと耳を傾けてからお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 行動するたびにボクサーサウンドが響く魔法少女アニメ  -- 名無しさん  (2016-08-25 04:57:13)
- 記事作成ありがとう。本当にありがとう。SFについては素人だったがすっげえはまったのを覚えてる。  -- 名無しさん  (2016-08-25 07:30:29)
- 魔法少女ものに見えるけど、魔法と見分けがつかないレベルにまで発展した科学の力を使っているのでSFに近い  -- 名無しさん  (2016-08-25 11:00:47)
- むしろまだ記事無かったんか。SF方面からじゃないけど、OPも素敵なので是非一度見て、聞いてみて欲しいね  -- 名無しさん  (2016-08-25 11:18:58)
- それまで培った友情や恋愛を全否定するオチ←本編内での時間軸は確かに居心地がいいだろうけど、そこで友情や恋愛を築けたのは自分が自分だったからだと元居た時間軸に戻っていくラストはすごい綺麗だと思うんだ  -- 名無しさん  (2016-08-25 12:46:14)
- SFはよくわからんし話の内容もちんぷんかんぷんだったけど全体的に綺麗な雰囲気の作品で好きだった  -- 名無しさん  (2016-08-25 17:47:25)
- 事実上ガイナックス最後の作品  -- 名無しさん  (2016-08-25 19:47:56)
- まどマギ見た俺としては衝撃的だった、懐かしさすら感じる。魔法少女のあり方を考えさせられる作品で、これが本来の魔法少女だと思うくらいだ  -- 名無しさん  (2016-08-26 00:35:42)
- YouTube版の公開時期がまどマギの本放送と同時期だったので、ピンク主人公の魔法少女ものということでネタ被りだとネタにされていた。蓋を開けてみればあちらはご覧の有様だったが。  -- 名無しさん  (2016-08-26 09:22:41)
- 最終話までが本当に否定されてたら、あのエンディングにはならず、1話が繰り返されるだけだろう。  -- 名無しさん  (2016-08-26 12:56:30)
- 魔法少女ものとして実に王道だった、SFに詳しくなくてもなんとなく理屈や流れはわかるようにされていたと思うんだけどなあ。うおおお!ってなるような盛り上がりはないけどしっかり心に沁み込んでくる作品だった。あと培った友情や恋愛がちゃんとすばる達の成長に繋がってのあのラストなんだから「否定しているとも言えなくもない」なんて寂しい事言わないでほしいなあ。  -- 名無しさん  (2016-08-26 18:56:39)
- 天才肌のひかる、アクティブないつき、可愛い物好きなあおい等、TVアニメに際してギャップ萌え要素が取り入れられたが、故にようつべ版を知る人ほど驚きの大きい仕様になっている  -- 名無しさん  (2016-08-27 19:29:19)
- 某エイラーニャみたいな百合要素を期待して観てみたら、9話のすばみなというノマカプ要素に引きこまれ、さらに10話のみなとくん&エルナトのショタ要素に開眼してしまった人もちらほらという、何気に罪深い作品(苦笑)。  -- 名無しさん  (2016-08-27 19:33:40)
- 申し訳ないが天文に疎い人間としてはGAINAXならではのケレン味溢れるストーリー、ネタ性強い上に真剣すぎるパロディ、そしてエロスがなくて物足りんという印象しかなかった  -- 名無しさん  (2016-08-28 10:53:16)
- ↑あのこだわりの腋描写をエロスがなくて物足りんと申すのか。  -- 名無しさん  (2016-08-31 20:31:27)
- 4話や5話、8話といった個別回の完成度の高さが実に素晴らしい。そして最終話のラストにすべての人物の後ろ姿が揃うくだりが神がかっている。ひとりとして無駄なキャラがいないんだよな。  -- 名無しさん  (2016-08-31 20:53:30)
- かつてフォローしてたブログ(コピペ無し、今は閉鎖)が胸くそ展開にしろとかいうふざけたレビューしたのが、絶交したくないためにそれに反論しなかった当時のオレを恨む  -- 名無しさん  (2016-09-26 21:33:56)
- ようつべ版を経て、劇場版企画が上がっていたのだが紆余曲折(スバルの企画担当者が退社、ガイナスタッフの大漁離脱)を経て、ワーナー側からの「勿体無い」の一言で、TVアニメに落ち着いた経緯がある。まあようつべ版の尺の短さではポテンシャルを発揮しきなかった感もあるので、これで良かったのか。  -- 名無しさん  (2016-11-09 23:26:50)
- 一見萌えアニメに見えてその実はSF天文学アニメ。目閉じて見れば頭文字D。万人受けはしないが綺麗な背景とBGMが素晴らしい良作アニメ。こういう作品こそ後世に残したい。  -- 名無しさん  (2017-10-23 11:53:22)
- まさか監督自身が執筆した第4話の小説が読めるとは思わなんだ。このまま全話執筆してほしい。  -- 名無しさん  (2018-07-31 22:58:31)
- まどマギよりは「ロボットを抜いて萌え要素を足したSTARDRIVER」って印象があった  -- 名無しさん  (2018-07-31 23:19:34)
- 配信で見終えたが、NHKの作品かってくらい暴力描写、エロ描写が少なかったな まあスバルの宣伝っていうNHKじゃ絶対アウトな描写もある訳だけど 深夜じゃなくて土日の朝に流していいくらいの健全さ ちゃんと12話で綺麗にまとめててて、これが本来あるべきアニメだよなとは思った  -- 名無しさん  (2020-10-28 12:28:57)
- ガイナの遺作に相応しい正統派SF(スペース・ファンタジー)だからなー。なんでこんな作品が不遇のままアニメ界に転がってるんだって感じだ。  -- 名無しさん  (2020-10-28 12:47:53)
- ↑下手に続編やら外伝やらメディアミックス作ればいいってものでもないでしょ 続編でグダるなんてよくあることだし 劇場版は欲しかったけど尺的にキツキツになりそう ただノベライズ版が定価の2倍近い値段で出回っているのがな 設定資料集も含めて再販か電子書籍化して欲しいところ  -- 名無しさん  (2020-10-28 20:46:19)
- 国立天文台が協力していたとはいえ漫画版と小説版が国立天文台図書室に蔵書されてるのは草生える  -- 名無しさん  (2020-10-28 21:22:26)
- この作品はトップやEVAよりも、2000年初頭にGAINAXがシャフトと組んで「まほろまてぃっく」「この醜くも美しい世界(佐伯監督の初作品)」とかやってた頃の影響が強い(実際プレアデスにぢたま先生関わってるし)。後にプレアデスYouTube版と同クールに、シャフトは別ベクトルの魔法少女モノである「まどマギ」を作っていたり、かと思えば2020年に佐伯監督がシャフトで「アサルトリリィ」を監督したりと、この作品以前以降の多方面で、何かと見えない縁や繋がりが多かったりもする。  -- 名無しさん  (2021-01-29 15:26:50)
#comment
#areaedit(end)
}