The Kingdom(DCコミックス)

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The Kingdom(DCコミックス) - (2018/12/08 (土) 17:06:08) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2018/02/28 (水) 17:51:19
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 24 分で読めます

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&bold(){『The Kingdom』}は1998年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

#region(作品情報)
『New Year's Evil: Gog Vol.1』#1
発売 1997年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 ジェリー・オルドウェイ

『The Kingdom Vol.1』#1~#2
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 アリエル・オリベッティ(#1)、マイク・ゼック(#2)

『The Kingdom: Son of the Bat Vol.1』#1
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 ブライアン・アププトフ

『The Kingdom: Nightstar Vol.1』#1
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 マット・ヘイリー

『The Kingdom: Offspring Vol.1』#1
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 フランク・クワイトリー

『The Kingdom: Kid Flash Vol.1』#1
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 マーク・パジャリロ

『The Kingdom: Planet Krypton Vol.1』#1
発売 1998年12月
脚本 マーク・ウェイド
作画 バリー・キットソン
#endregion

日本では未邦訳。

1996年にマーク・ウェイドがアレックス・ロスと組んで生み出した『[[キングダム・カム]]』の続編。本作にはアレックス・ロスは関わっていない。
『キングダム・カム』の重要な出来事『カンザスの悲劇』を引き金に生まれたゴッグとヒーローたちの戦い、
『キングダム・カム』では描き切れなかったサブキャラクターの活躍、そして新たなマルチバース『ハイパータイム』の誕生を描く。
ワンショットで活躍が描かれるヒーローたちはアレックス・ロスの細かい作画でその存在感を発揮していたイブンとナイトスターのカップルや
マーク・ウェイドが長年ライターを務めているフラッシュと縁の深いキッド・フラッシュに加え、
新キャラクターOffspringが選ばれそれぞれ個性豊かな活躍が描かれている。
新たなマルチバース『ハイパータイム』は異才と称されるグラント・モリソンも協力して生み出された。
その後『ハイパータイム』は本作の直後の作品やウェイドとモリソンが関わった作品ぐらいにしか採用されず、
本格的なマルチバースの復活は『[[インフィニット・クライシス]]』を待つこととなった。
その後2016年からの『DC Rebirth』のいくつかのエピソードで『ハイパータイム』が登場している。



&link_anchor(『New Year's Evil: Gog Vol.1』#1){『New Year's Evil: Gog Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom Vol.1』#1){『The Kingdom Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom: Son of the Bat Vol.1』#1){『The Kingdom: Son of the Bat Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom: Nightstar Vol.1』#1){『The Kingdom: Nightstar Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom: Offspring Vol.1』#1){『The Kingdom: Offspring Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom: Kid Flash Vol.1』#1){『The Kingdom: Kid Flash Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom: Planet Krypton Vol.1』#1){『The Kingdom: Planet Krypton Vol.1』#1}
&link_anchor(『The Kingdom Vol.1』#2){『The Kingdom Vol.1』#2}



*&aname(『New Year's Evil: Gog Vol.1』#1,option=nolink){『New Year's Evil: Gog Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
『カンザスの悲劇』から始まった旧世代ヒーローの復活と戦いから20年余り経った2040年のとある世界。
『カンザスの悲劇』の唯一の生存者Williamはスーパーマンに救われた経験を活かし、スーパーマン教とも呼べる宗教を作り日々人助けに励んでいた。
そんな彼を過去に戻り『カンザスの悲劇』を防ぐに相応しい存在と認めた超常の存在達は、ファントム・ストレンジャーを差し向けるのだが……。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){ゴッグ(William)}
マゴッグと新世代ヒーローの引き起こした『カンザスの悲劇』の唯一の生存者。爆発を生き延びたところをスーパーマンに救われた。
その時の経験からスーパーマンを神の様に崇め自分は彼に選ばれたと思い、スーパーマン教の牧師として日々人助けに励んでいる。
デイリー・プラネットの記者オルセンの取材を終えた後、スーパーマンが現れ思いの丈をぶつけるが彼から全てを否定され絶望してしまう。
自暴自棄になっていると突然現れたファントム・ストレンジャーに『カンザスの悲劇』までの歴史を見せられ、マゴッグに似た姿のゴッグに変化する。
そしてスーパーマンの元に向かい憎しみから彼を殺害、さらに歴史をさかのぼり全ての歴史のスーパーマンを殺し
最終的に引退前のスーパーマンの前で『カンザスの悲劇』を起こそうとする。

・&font(b,15px){スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)}
メトロポリスを守る鋼鉄の男。かつて起きた悲劇の贖罪のため人間社会にまぎれ人間の手助けをしている。
『カンザスの悲劇』で救出したWilliamが自分を神の様に崇め活動していることを知り、彼に『カンザスの悲劇』は自分の過ちだったこと、
Williamは特別に選んだ人間ではないこと、そして自分を神の様に崇めるのを止めるよう語り掛け立ち去る。
その後、アメリカとヨーロッパをつなげる橋を建設中に現れたゴッグに焼き殺された。

・&font(b,15px){ファントム・ストレンジャー、シャザム、ガンセット、ハイファーザー、ゼウス}
『クインテセンス』とも呼ばれる超常の存在達。Williamを『カンザスの悲劇』を防ぐに相応しい存在と認め、ファントム・ストレンジャーを差し向ける。
ファントム・ストレンジャーはWilliamに『カンザスの悲劇』が起きるまでの歴史を見せ力を与えるのだが、
彼がスーパーマンを憎み自暴自棄になっていることに気付いていなかった。

・&font(b,15px){オルセン}
メトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの記者。ジミー・オルセンとの関係は不明だが彼によく似ている。
Williamの活動を知り取材を行う。デイリー・プラネットに戻ると同僚にWilliamの危うさを語る。



*&aname(『The Kingdom Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
ゴッグによるスーパーマン殺害が続く中、超常の存在『クインテセンス』は各々の思惑からその事実を看過していた。
唯一ある者だけは事態を重く受け止め、リップ・ハンターにゴッグ阻止を任せる。
そして『キングダム・カム』のエピローグの後、スーパーマンとワンダーウーマンの子供の出産の瞬間にゴッグが現れる。


**&font(#000000){【登場人物】}
***&font(#000000){≪ヒーロー≫}
スーパーマンとワンダーウーマンの子供ジョナサンの誕生を見守り、無事生まれると世界中に伝えて回る。
その直後ゴッグが現れ、多くのヒーローが立ち向かうが歯が立たず過去に取り逃してしまう。
そしてゴッグを追おうとするが『リニアメン』から過去を変えると未来が変わり全てが消滅すると告げられてしまう。

・&font(b,15px){スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)}
メトロポリスを守る鋼鉄の男。ワンダーウーマンの出産を見守り無事息子を取り上げるが、ゴッグの襲撃を受ける。
突然の攻撃で胸にSマークが付けられる重傷を負うが、他のヒーローたちの援護で命は助かった。
彼より未来のスーパーマンが様々な方法でゴッグに殺されているが、何故か時間連続体への影響がなかった。

・&font(b,15px){ワンダーウーマン(ダイアナ)}
平和大使として地上にやって来たアマゾン族の王女。スーパーマンの子供を無事に産むが、その直後にゴッグの襲撃を受ける。
出産直後ということもあってゴッグに軽くあしらわれる。

・&font(b,15px){バットマン(ブルース・ウェイン)}
ゴッサムを守る闇の騎士。ワンダーウーマンの出産はプライベートなこととして直接見届けないが、名付け親を任される。
ゴッグが現れると他のヒーローに遅れて現れ、リップ・ハンターにゴッグ打倒を任せるが失敗に終わる。

・&font(b,15px){リップ・ハンター}
時間連続体を守る監視者で『リニアメン』の一員。他の『リニアメン』と同様に体の一部を機械化している。
『バニシング・ポイント』に位置する基地を修理する他のメンバーを置いて、ゴッグの凶行阻止に向かう。
スーパーマンの息子を人質に取り過去へと向かおうとするゴッグを阻止し、時間を操る力で彼を倒そうとするが失敗する。

・&font(b,15px){リニアメン}
過去と未来を守る時間の警察官。タイムスリップの影響を少なくするため体の一部を機械化している。
メンバーは
天才科学者のマシュー・ライダー
時間活動家のリリ・リー
別時間軸のマシューで時間流を自在に行き来できるウェーブライダー(マシュー・ライダー)
時間連続体を守る監視者リップ・ハンター

ゴッグの凶行を知り阻止しようとするが謎の異変が発生し、『バニシング・ポイント』にある基地の修理に奮闘する。
ゴッグが現代に向かったと同時に時間移動が可能となりヒーローたちの前に現れる。
そしてゴッグを追おうとするヒーローたちに過去の変化で未来の自分たちが消滅すると告げる。


***&font(#000000){≪ヴィラン≫}
・&font(b,15px){ゴッグ(William)}
『カンザスの悲劇』の唯一の生存者。スーパーマンへの尊敬が憎しみに変わり、過去へと戻りながら全ての時代のスーパーマンを殺し
『カンザスの悲劇』を現役時代のスーパーマンの前で起こそうとしている。
赤い太陽光を蓄えた杖と様々な対スーパーマン用の道具で次々にスーパーマンを殺していき、スーパーマンのマークを描くことで過去へとさかのぼる。
子供が生まれた直後のスーパーマンの前に現れ彼を殺害しようとするが、他のヒーローの妨害で失敗しスーパーマンの息子を人質にとる。
人質と持ち前のパワーでヒーローたちやリップ・ハンターを退け現代のスーパーマンの元に向かう。


***&font(#000000){≪クインテセンス≫}
超常の存在達。自分たちの予想と異なり『カンザスの悲劇』を早めようとするゴッグをそれぞれの思惑から見守る方針でいる。
しかしファントム・ストレンジャーに似たある者が彼らを非難し、彼らが勝手な行動をしないよう見張りながらリップ・ハンターにゴッグ阻止を託す。

・&font(b,15px){ゼウス}
オリンポスの神々の主神。『カンザスの悲劇』が早まることで、ヒーローへの信頼を無くし神々への信仰を取り戻すことを狙う。

・&font(b,15px){ガンセット}
宇宙の治安維持組織『クリーンランタン・コァ』の管理者『ガーディアンズ・オブ・ユニバース』の生き残り。
『カンザスの悲劇』が早まることで、『クリーンランタン・コァ』に『カンザスの悲劇』を防がせスーパーマン以上の銀河への影響力を狙う。

・&font(b,15px){ハイファーザー}
惑星ニュージェネシスの指導者。『カンザスの悲劇』が早まることで、かつてのニュージェネシスとアポコリプスの様に
地球の善と悪が分かれることを狙う。

・&font(b,15px){シャザム}
魔法の砦『ロック・オブ・エタニティ』に住む魔術師。ビリー・バットソンにキャプテン・マーベルになる力を与えた。
『カンザスの悲劇』が早まることで、ビリーの死が防がれることを狙う。


***&font(#000000){≪その他≫}
・&font(b,15px){デッドマン(ボストン・ブランド)}
元ブランコ乗りの幽霊ヒーロー。かつては顔があったが今は骸骨になっている。ゴッグに殺されたスーパーマン達を出迎えあの世に送り届ける。

・&font(b,15px){ジョナサン}
スーパーマンとワンダーウーマンの息子。パラダイス島でアマゾン族の協力で無事生まれるが、ゴッグの人質にされてしまう。
そしてスーパーマンを悪と考えるゴッグに連れ去られ、彼のの後継者に選ばれる。



*&aname(『The Kingdom: Son of the Bat Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom: Son of the Bat Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
ラーズ・アル・グールの後継者でバットマンの息子イブン・アル・ズファッシュは大統領お抱えの医師の元を訪れ自分に起きたある出来事を語り始める。
イブンはスーパーマン達による時空改変で起きる現実の崩壊を防ぐため、3人の大悪人を復活させ対抗策を作らせようとするのだが……。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){イブン・アル・ズファッシュ}
バットマンとタリア・アル・グールの息子でラーズ・アル・グールの後継者。その名は『蝙蝠の息子』を意味する。
ナイトスターとは恋人同士。知り合いの医師に自分に起きた衝撃的な事実を語り始める。
時空改変による現実の崩壊を防ぐためにブレイニアック、レックス・ルーサー、ラーズの3名を復活させ『バットケイブ』で対抗策を作らせる。
ボロボロになったウェイン邸でナイトスターとの日々を思い返し、対抗策が出来ず自分に攻撃しようとしたブレイニアックとルーサーを殺害する。
彼らに対して対抗策の完成よりも自分の信頼に応えること期待していたが、失敗に終わり虚しさを感じながら残った祖父との戦いに臨む。

・&font(b,15px){ラーズ・アル・グール}
暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領。イブンを少年の頃から厳しく鍛えていたが彼に殺された。
バラバラにされた遺体はアジアの各地に、心臓だけはイブンの元に隠されていた。
遺体を修復されブレイニアックが再生させた不死を与える泉『ラザラス・ピット』の力で復活した。
イブンの指示には逆らわずブレイニアックとルーサーから距離を置いていた。2人が殺されるとイブンに勝負を挑みある事実を指摘する。

・&font(b,15px){ブレイニアック}
スーパーマンの宿敵の異星の生体コンピュータ。スーパーマンに敗れパーツを隠されていたが、
イブンに回収されスーパーマンの基地『孤独の要塞』にあるスーパーマン・ロボットをベースに復活した。
イブンの指示で『ラザラス・ピット』を再生し、ラーズの復活に活用された。
ルーサーと結託してイブンを罠にはめようとするが失敗し、リモートコントロールされルーサーごと自爆した。

・&font(b,15px){レックス・ルーサー}
スーパーマンの宿敵でかつてイブンとも手を組んだ。『ラザラス・ピット』を活用した薬品によって赤ん坊にされるという強迫を受け
大人に戻された後イブンの計画に協力する。ブレイニアックと共にイブンを罠にはめようとするが失敗し殺された。

・&font(b,15px){ナイトスター(Mar'i・グレイソン)}
レッドロビン(ディック・グレイソン)とスターファイヤーの娘。イブンと付き合っていたが、彼の危険な計画を教えられ彼の元を去る。

・&font(b,15px){Gibson}
ペンタゴンで働く大統領お抱えの医師。イブンとは知り合いで彼から3人の大悪人との間に起きた出来事を聞かされる。
その話よりも時空改変による現実の崩壊に驚いていた。



*&aname(『The Kingdom: Nightstar Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom: Nightstar Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
グリーンランタンの作った宇宙農場へ時空改変による現実の崩壊に絶望したマノタウルが攻撃を仕掛けてきた。
偶然その場にいたナイトスターとレッドロビンは対処に当たる。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){ナイトスター(Mar'i・グレイソン)}
レッドロビンとスターファイヤーの娘。イブン・アル・ズファッシュとは恋人関係。
幼少の頃はスターシャインと呼ばれ、両親の親族が早くに命を落としたことから家族の死を恐れている。
父とは『キングダム・カム』の頃は敵対していたが、現在はある程度和解している。
イブンの元を去った後、グリーンランタンの宇宙農場で暴走する友人の1人であるマノタウルを止めようとする。

・&font(b,15px){レッドロビン(ディック・グレイソン)}
バットマンの相棒ロビンとして活動し、その後ナイトウィング、レッドロビンとして独立したヒーロー。
偶然グリーンランタンの宇宙農場に居合わせ、娘とギクシャクしながらもマノタウル鎮圧に当たる。

・&font(b,15px){マノタウル(Randall)}
新世代ヒーローの1人で牛の頭を持つ獣人。ナイトスターとは友人関係。
時空改変による現実の崩壊に絶望し世界にそのことを伝えようとするが聞き入れてもらえず、自暴自棄となって宇宙農場に攻撃を仕掛けた。
宇宙農場はグリーンランタンの力で作られ木製の物質に弱いため、木の大剣で破壊を試みる。

・&font(b,15px){スターファイヤー(コリアンダー)}
惑星タマランの王女で『タイタンズ』で活躍したヒーロー。チームメイトだったディックと結婚しナイトスターを授かるが、
その後ディックとは離婚し命を落としている。ナイトスターは彼女を慕い地球を離れた彼女の元を訪れていた。

・&font(b,15px){イブン・アル・ズファッシュ}
バットマンとタリア・アル・グールの息子でラーズ・アル・グールの後継者。その名は『蝙蝠の息子』を意味する。
大悪人で結成された『MLF(人類解放戦線)』に所属していたが、彼らの計画を遅らせようと説得していた。
ナイトスターは『キングダム・カム』での戦いで彼と縁を持ち、その活躍や死を乗り越えようとする姿勢が決め手となって付き合い始めた。



*&aname(『The Kingdom: Offspring Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom: Offspring Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
時空改変による現実の崩壊を前に、新生代ヒーローたちは『タイタンズ・タワー』でパーティを開いていた。
そんな中、ミスター・スカーレットとその仲間たちが悪事を企んでいることを知ったプラスチックマンの息子Offspringは
彼らを止めようとするが簡単にあしらわされてしまう。
失意に暮れる彼だったがガールフレンドのMichelineに発破をかけられ、友人のヒーローたちと共にミスター・スカーレットの後を追う。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){Offspring(Luke・オブライエン)}
プラスチックマンの息子。父親同様に変幻自在の体を持つが、父親の様にお笑い担当で終わりたくないと思っている。
『タイタンズ・タワー』でのパーティでミスター・スカーレットの企みを知り止めようとするが、あっさり失敗してしまう。
父に慰められMichelineの元に帰ると、彼女から発破をかけられ友人のヒーローを誘って再びミスター・スカーレットに挑む。
その後、あと一歩のところで取り逃すも彼らの行き先がエジプトと知る。
しかし現実の崩壊を前に仲間たちは諦めようとしてしまうが、涙ながらに頼みエジプトに向かう。

・&font(b,15px){プラスチックマン(イール・オブライエン)}
プラスチックの様に自在に肉体を変化させる力を持つヒーロー。その能力で子供たちやヒーローたちを笑わせてきた。
パーティでバウンサーを務めていたが、ミスター・スカーレットにあしらわれた息子を慰めガールフレンドの元まで送り届ける。
その後、息子とMichelineの会話を盗み聞きし息子が出かけた後、彼に成りすましMichelineの本心を尋ねる。

・&font(b,15px){エイヴィア、ザターラ、ストライプス、スターズ}
Offspringの友人の新世代ヒーローたち。彼とはかつてチームを組んだ仲だったが今は距離を置いている。
しかし偶然Offspringに電話をかけたところ、彼のミスター・スカーレット追跡に協力することとなった。
あと一歩のところで取り逃すと、現実の崩壊が迫っていることとOffspringのやる気の元がMichelineであることを指摘し追跡を諦めようとする。
しかし涙を浮かべて頼み込むOffspringを見かねてエジプトに向かう。

・&font(b,15px){ミスター・スカーレット、ジョーカーズ・ドーター、サンダー、トリックス}
『タイタンズ・タワー』でのパーティに参加していた新世代ヒーローたち。
時空改変による現実の崩壊を知ってある計画を実行しようとする。Offspringの奮闘をものともせずエジプトにたどり着く。

・&font(b,15px){Micheline}
Offspringの子供の頃からのガールフレンド。彼とは同棲中。失意に暮れて帰って来たOffspringを励ましミスター・スカーレット追跡に送り出す。
子供の頃からプラスチックマンに振り回されてきた経験から、Offspringには彼の様になって欲しくないと思っている。
その思いをOffspringに扮したプラスチックマンにぶつける。



*&aname(『The Kingdom: Kid Flash Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom: Kid Flash Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
フラッシュの娘キッド・フラッシュは父親同様に市民を助けるために世界を駆け回っていた。
そんな中、兄のバリーから時空改変による現実の崩壊を知らされ、残された時間をさらに人助けに使っていく。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){キッド・フラッシュ(アイリス・ウェスト)}
フラッシュの娘で超スピードを操る力を持つ。その名は父ウォリーの叔母から取られている。
父親同様に人助けのために駆け回っているが、父親に対しては彼が『カンザスの悲劇』を阻止できなかったことや
いつからか自分に目を向けてくれなくなったことから複雑な感情を抱いている。
いつものように駆け回っていると兄のバリーから時空改変による現実の崩壊を知らされ、残された時間を世界中での人助けに使っていく。
しかし父親が自分ではなく兄に情報を託したことと兄がその情報を得ながら何もしないことに苛立ちを覚え、兄の行方を見つけ出し怒りをぶつける。

・&font(b,15px){バリー・ウェスト}
フラッシュの息子でアイリスの兄。その名はフラッシュとしても活躍した父ウォリーの叔父から取られている。
父親と妹同様に超スピードを操る力を持つが、母親が亡くなって以来享楽的な生き方をしてヒーロー活動をしていない。
父親から知らされた時空改変による現実の崩壊を妹に教え、最後の日々を楽に過ごすことを提案するが拒否され姿を消す。
その後、亀のタトゥーを彫っているところを妹に発見され、生き方を非難されるがある事実を指摘し返す。

・&font(b,15px){フラッシュ(ウォリー・ウェスト)}
超スピードを操るヒーロー。普通の人間では認識できないほどのスピードで動くことで世界を守っている。
娘アイリスの活動を認めておらず彼女がキッド・フラッシュとなってからはほとんど接触していない。



*&aname(『The Kingdom: Planet Krypton Vol.1』#1,option=nolink){『The Kingdom: Planet Krypton Vol.1』#1}


**&font(#000000){【物語】}
現代。ブースター・ゴールドことマイケル・ジョン・カーターの経営するレストラン『プラネット・クリプトン』で働くRose D'Angeloは
ある夜、営業時間終了後の店内に大量のヒーローの幻影が現れるのを発見する。
安らぎを得るため密かに彼らと共に夜を過ごしていた彼女だったが、異変に気付いたカーターが呼び寄せたある人物と遭遇する。


**&font(#000000){【登場人物】}
・&font(b,15px){Rose D'Angelo}
ヒーローをテーマにしたレストラン『プラネット・クリプトン』で働く女性。仕事中はスーパーガールのコスチュームを着ている。
ある夜に戸締りをしていると店内に大量のヒーローが現れるのを発見する。当初は怖がったがすぐに慣れて安心感を覚え、彼らと夜を過ごしている。
ある日、他の従業員が思った以上に立派な人物だと知り劣等感を覚えヒーローたちに自分の過去を吐露する。
彼女の家族は経済的に苦しい立場にあったのだが、ある時彼女は才能にあふれ将来も明るい好青年と出会いプロポーズをされた。
しかし彼女は彼も家族も金銭面でしか繋がりが無いと感じ、プロポーズを断り家族と距離を取り彼らのヒーローになれなかったと感じていた。
それから直ぐにカーターが店内に異変を感じ調査をある人物に頼んだのを知り、その夜現れたバットマンと会話する。

・&font(b,15px){バットマン(ブルース・ウェイン)}
ゴッサムを守る闇の騎士。カーターに頼まれ『デイリー・プラネット』の調査を行う。
レストランに呆れながらもヒーローの幻影を目撃し、記憶にないはずの彼らの姿にノスタルジーを覚えバットウーマンの名を口にする。
その直後、そばにいたRoseを捕まえさらに彼ら以外に実体を持っていたイブン、ナイトスター、Offspring、キッド・フラッシュを捕らえる。

・&font(b,15px){マイケル・ジョン・カーター}
かつて25世紀の未来からやって来たヒーロー、ブースター・ゴールドとして活躍した男性。
ヒーロー活動を休止中でその間にヒーローをテーマにしたレストラン『プラネット・クリプトン』を開店した。
ある日、営業時間終了後の後の店内に異変を発見しバットマンを呼び寄せる。

・&font(b,15px){ヒーローの幻影}
『プラネット・クリプトン』に現れる大量のヒーローの幻影。全て[[ある出来事>クライシス・オン・インフィニット・アース]]をきっかけに姿を消したヒーローたち。
幻影のため物理的干渉はできない。Roseはもちろんバットマンの記憶にもないのだが何故かノスタルジーを感じていた。



*&aname(『The Kingdom Vol.1』#2,option=nolink){『The Kingdom Vol.1』#2}


**&font(#000000){【物語】}
現代に現れたゴッグによる攻撃に気付いたスーパーマンは急行するも、圧倒的なパワーで吹き飛ばされ未来の自分に救われる。
現代と未来のトリニティーは合流し力を合わせてゴッグの凶行を食い止めよとするが、彼のパワーに敵わず追い詰められる。
間一髪のところでリップ・ハンターに救われた6人は『プラネット・クリプトン』に導かれ、ハンターの集めたヒーローたちと共にゴッグに立ち向かう。


**&font(#000000){【登場人物】}
***&font(#000000){≪現在と未来のトリニティ≫}
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンの3人組。現代に現れたゴッグに協力して立ち向かう。
未来のトリニティは現代への影響を最小限にするため、ゴッグの危険性と彼がスーパーマンの息子を確保していることだけ伝えている。
ゴッグをダイヤモンドに閉じ込めスーパーマンの息子を取り戻すも、子供は姿を消しさらにゴッグは復活しピンチに陥る。
危ういところをハンターに救われ『プラネット・クリプトン』に向かい、ハンターの集めたヒーローたちとゴッグに挑む。
それでも追い詰められてしまうが、ハンターが集め『プラネット・クリプトン』に置いてあったアイテムを使い徐々に逆転していく。
しかしゴッグの決死の一撃で大きなダメージを負い、現代のスーパーマンの特攻もゴッグの反撃で敗れてしまう。
だがこのゴッグの攻撃によって『プラネット・クリプトン』に異変が生じ、現代のスーパーマンに導かれ『ハイパータイム』の空間にたどり着く。
そしてハンターに『ハイパータイム』について教えられる。

・&font(b,15px){スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)}
現代のメトロポリスを守る鋼鉄の男。カンザスで起きた謎の爆発を知り、両親の無事を確かめゴッグに立ち向かう。
一撃で吹き飛ばされてしまうが未来の自分に救われ事情を知り、現代のバットマンとワンダーウーマンを呼び出し未来の自分たちと協力する。
何度挑んでも諦めず自分に怒りをぶつけてくるゴッグに追い詰められていき、『プラネット・クリプトン』での戦いで絶体絶命の状況となる。
そして未来のワンダーウーマンから未来の自分とゴッグに何があったのかを知って奮起し特攻するも、反撃にあい壁を突き破るほど吹き飛ばされる。
しかしその一撃で『ハイパータイム』への道が開き、その場にいた全員を『ハイパータイム』の空間へ引き寄せる。

・&font(b,15px){スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)}
未来のメトロポリスを守る鋼鉄の男。ゴッグに吹き飛ばされた過去の自分を救い協力してゴッグに挑む。長年の経験からヒーローたちを導く。

・&font(b,15px){バットマン(ブルース・ウェイン)}
現代のゴッサムを守る闇の騎士。現代のスーパーマンに呼ばれゴッグに立ち向かう。未来の自分には疑いの目を向けている。
カンザスではキャプテン・アトムを救い、『プラネット・クリプトン』ではそこに置かれたアイテムが反撃のために集められたものだと気が付く。

・&font(b,15px){バットマン(ブルース・ウェイン)}
未来のゴッサムを守る闇の騎士。過去の自分たちと協力してゴッグに挑む。何かと口を出す過去の自分をいさめながら戦う。

・&font(b,15px){ワンダーウーマン(ダイアナ)}
現代の平和大使として地上にやって来たアマゾン族の王女。現代のスーパーマンに呼ばれゴッグに立ち向かう。
戦士として迷いなく戦うが、スーパーマンの息子が自分との間にできたと知った時は動揺していた。

・&font(b,15px){ワンダーウーマン(ダイアナ)}
未来の平和大使として地上にやって来たアマゾン族の王女。過去の自分たちと協力してゴッグに挑む。息子を失いショックを受けるも戦い続ける。
『プラネット・クリプトン』での戦いで追い詰められた際には、現代のスーパーマンにゴッグの正体を教え奮起させた。


***&font(#000000){≪ヒーロー≫}
・&font(b,15px){リップ・ハンター}
時間連続体を守る監視者で『リニアメン』の一員。他の『リニアメン』と同様に体の一部を機械化している。
未来のスーパーマン達を現代に送った後、『リニアメン』の基地でファントム・ストレンジャー似のある人物と『ハイパータイム』について語り合う。
その後、ゴッグに追い詰められたスーパーマン達を救い『ハイパータイム』に包まれた『プラネット・クリプトン』に連れていく。
そこで反撃に転じようとするがゴッグの不意打ちを受け敗れた。しかし彼が『ハイパータイム』から用意しておいたアイテムが役に立った。
スーパーマン達が『ハイパータイム』の空間に向かうと、復活し『ハイパータイム』の情報を語りだす。

・&font(b,15px){イブン・アル・ズファッシュ、ナイトスター(Mar'i・グレイソン)、Offspring(Luke・オブライエン)、キッド・フラッシュ(アイリス・ウェスト)}
リップ・ハンターに集められ『プラネット・クリプトン』に待機していた未来のヒーローたち。
ハンターに連れてこられたスーパーマン達と共にゴッグに挑み、『ハイパータイム』の空間にたどり着く。

・&font(b,15px){キャプテン・アトム(ナザニエル・アダム)}
実験で特殊な合金が肌と一体化し強力なパワーを操れるようになった軍人。『カンザスの悲劇』を再現するためゴッグに狙われるが、
現代のバットマンに救われた。


***&font(#000000){≪ヴィラン≫}
・&font(b,15px){ゴッグ(William)}
『カンザスの悲劇』の唯一の生存者でスーパーマンへの尊敬が憎しみに変わり、過去へとさかのぼって復讐を狙っている。
現代にたどり着きカンザスで自分に起きた悲劇と同等の爆発を引き起こし大量の犠牲者とスーパーマンのマークを残す。
そして現れた現代のスーパーマンの前で本当の『カンザスの悲劇』を起こそうとするが、現代と未来のトリニティと戦闘になる。
圧倒的なパワーで彼らを返り討ちにし『プラネット・クリプトン』での戦いでも暴れまわるが、リップ・ハンターの集めたアイテムにはダメージを負った。
それでも命懸けの攻撃でヒーローを薙ぎ払い現代のスーパーマンを倒したかに思ったが、その一撃で『ハイパータイム』への道を開いてしまう。


***&font(#000000){≪その他≫}
・&font(b,15px){リリ・リー、ウェーブライダー(マシュー・ライダー)}
過去と未来を守る時間の警察官『リニアメン』の一員。勝手な行動を取るリップ・ハンターの愚痴を基地で漏らす。

・&font(b,15px){ジョナサン}
スーパーマンとワンダーウーマンの息子。ゴッグに囚われ『クリプトナイト』の箱に閉じ込められていた。
未来のバットマンの活躍で助かり父親に耐性ができていたため『クリプトナイト』の影響もなかった。
しかし過去の変化で未来が変わり姿を消したと思われたが……。

・&font(b,15px){クインテセンス}
超常の存在達。現代のカンザスで大きな被害を出し様々な歴史のスーパーマンが犠牲になっても、
見守り続けるだけでファントム・ストレンジャー似のある人物に非難される。

・&font(b,15px){ハイパータイム}
ヒーローたちがゴッグとの戦いの末にたどり着いた謎の空間でありかつて存在したマルチバースに近い概念。
リップ・ハンター曰く、時空間における最大の謎で彼はその解明に全てを捧げている。
あらゆる出来事によって分岐し続ける歴史の集合体で、分岐した歴史1つ1つがそれぞれに独立した歴史を紡いでいる。
その分岐した世界は本流となる現代の世界に時々影響を与え、それまで記憶になかった人物が突然現れるといったことが起きるとされる。
超常の存在『クインテセンス』によって力を与えられたゴッグに立ち向かうには、その力を上回る『ハイパータイム』の力が必要と判断し
ハンターは『プラネット・クリプトン』を『ハイパータイム』で包み『ハイパータイム』から集めたアイテムを用意していた。
前話でヒーローの幻影が現れたのも『ハイパータイム』が原因。また『ハイパータイム』への突入は並みの人物ではできないのだが、
ある人物だけは自在に可能としており……。



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- ハイパータイムの設定は最近復活したと聞いたけどどうなんだろう?1つのアースから更に無限分岐するような形になってるんだろうか?  -- 名無しさん  (2018-03-02 01:01:10)
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