&font(#6495ED){登録日}:2018/07/25 Wed 20:50:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約11分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){確保、収容、保護、破壊。}} SCP-1626-JPはシェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」に登場するオブジェクト(SCiP)のひとつ。JPのコードが示す通り日本支部の管轄である。 項目名は「大蝗害」。オブジェクトクラスはSafe。 蝗害とは、バッタ類が大量発生し、群生して付近の植物を食べつくしてしまう現象を指す。大きなものになると航空機の飛行を妨げる程にもなり、アフリカなどでは災害の一種にまで認定されるほどの大きな被害をもたらす。 勿論項目名が大蝗害なので、このオブジェクトはバッタである。少なくとも見た目は。 サバクトビバッタといわれるバッタに外見が酷似しているが、習性や身体的特徴などは全ての種と異なる未知の生物である。ちなみにサバクトビバッタも蝗害を起こす。 SCP-1626-JPは何も食べなくとも不明な原理で栄養を補給し、生存することが出来る。この特性から寿命は存在しないと思われている。 &bold(){なぁんかキナ臭くなってきたよなぁ?} このオブジェクトの異常性は増殖にある。 このオブジェクトを他者が視認した場合、増殖を開始する。外見を記憶するに従い&bold(){1匹あたり2~3匹/分}のペースで分裂する。 どっからそんな質量が出てきたんだとかそんなことはどうでもいい。このオブジェクトが大規模収容違反してしまえば、凄まじい速度で増えていく。例のケーキやバイバイン問題を彷彿とさせられる、とても危険なオブジェクトである。 幸いにして、外見さえ見なければ問題ない。報告書を見るだけで異常性が発揮するものでもないし、記憶処理で増殖は止まる。 そして、いくら増えようとも破壊すればいいのである。幸いにしてこの手のオブジェクトに多い破壊耐性が無い。踏みつぶせばその辺のバッタと同じだ。 ただまあ全部破壊してしまうのは財団の理念である確保、収容、保護に反するため、一定数を確保したうえでサイト-CN-21の密閉された収容コンテナに収容されている。 &link_anchor(リビジョン2.0){この報告書はアーカイブされています。更なる情報へのアクセスにはレベル4/1626-JP以上を提示してください。} 追記、修正はバッタを踏みつぶしてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(リビジョン2.0,option=nolink){} #center(){&size(16){&bold(){SCiPNET}}} #center(){SCP-1626-JPについての情報を開示します、ログインID及びパスワードを入力してください。} #center(){ログイン履歴は記録情報セキュリティ管理室(RAISA)によって常時監視されており、位置情報についても同時に収集されます。} #center(){警告:&bold(){不正アクセスは厳に禁じられています、保持セキュリティクリアランスレベルに関わらず許可された情報以外にアクセスした場合即座の終了、人格破壊といった不可逆な制裁を与えられる可能性があります。付与された権限外の情報にアクセス可能となっている場合、RAISAにその旨を報告して下さい。}} #center(){職員コード:SiteCN██-26_████} #center(){パスワード:***********} #center(){&bold(){認証を確認しました。ようこそ。担当職員様。}} &bold(){当該報告書の読了確認時もしくは閲覧開始から5分後、 当報告書はコピーを保存した上で自動的に削除されます。} まぁ、最近のJPオブジェクトがこんな簡素に終わるわけがない。仮にも5周年記念コンテストであるベンチャーコンテストへの応募作品でもあるわけだし。 時は20██/██/██。オブジェクトの急激な増殖による小規模な収容違反が発生した。█研究員が&bold(){報告書を閲覧した際}に条件を満たしたのが原因だと思われている。 そう、異常性が強化されたのである。今、このオブジェクトが増殖する条件は以下である。 ・オブジェクトの外見 ・オブジェクトのアイテム番号 ・オブジェクトのオブジェクトクラス なお、&u(){&bold(){外見以外が視認された場合、全個体での一斉増殖を開始する。}}こうなると最早セーフなどと言っていられないため、オブジェクトクラスは&font(#0000ff){収容難易度低から収容難易度中へ}と変更された。 ちなみにオブジェクトは事案後に全て焼却処分され、オブジェクト群は山間部に位置する収容サイト-CN-██へ移管された。 どのようにしてオブジェクトがアイテム番号やオブジェクトクラスを認識するのかは分かっておらず、新たな異常性を発揮されても困る為、報告書にはクリアランスレベル4機密保持が施されており、詳しい調査は中国支部運営委員(O-5やら理事みたいなもん)によって凍結されている。 &font(#0000ff){当報告書の読了を確認しました。プロトコルに従って記事の削除が行われます。} &link_anchor(リビジョン3.0){この報告書はアーカイブされています。更なる情報へのアクセスにはO5権限が必要です。} 追記、修正はバッタを踏みつぶしてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(リビジョン3.0,option=nolink){} &bold(){当該報告書の読了確認時もしくは閲覧開始から5分後、 当報告書はコピーを保存した上で自動的に削除されます。} &bold(){まだ終わらない。}20██/██/██に再度収容違反が発生した。 オブジェクトの急激な増殖によってコンテナがぶっ壊れる程増えたオブジェクトはサイト-CN-██を制圧。当然ながら職員がいるために際限なく増殖していく。 ちょっと想像してほしい。自分の&font(l){聖域}自室がバッタでまみれていたらどうだろうか。私なら気絶する。 それは財団でも似たような感じなようで、&bold(){バッタの大群によって}収容されていた多くのSafe・Euclidクラスオブジェクトが収容違反、サイトは放棄、職員は全て死亡したとみなされ、財団内外への情報隠蔽が実施された。ついでにオブジェクトクラスも&font(#0000ff){収容難易度高へ}と変更。 どうもこの時点でオブジェクトの破壊措置命令の希望が出された模様だが、全破壊したとしても異常性が灰になっても残っていた場合、文字通りのグレイグー・シナリオを引き起こす可能性がある為に却下された。 さらには、シェルター内部で無人で記録された収容サイト-CN-██の監視映像から人員の更なる侵入がないにも関わらず、様々な地点でオブジェクトが増殖していることが確認。 増殖地点の多さと職員の脱出が確認されていないことからオブジェクトの直接視認の可能性は否定されており、O5評議会外部の人員による報告書の閲覧の可能性が浮上している。 &font(#0000ff){当報告書の読了を確認しました。プロトコルに従って記事の削除が行われます。} &link_anchor(リビジョン4.0){ここの報告書はアーカイブされています。次の情報にアクセスしてください。} 追記、修正はバッタを踏みつぶしてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(リビジョン4.0,option=nolink){} さて、ここまでいろいろやらかしてくれたバッタ共だが、20██/██/██に無力化された。Neutralized認定である。 バッタに制圧された区域-CN-██周辺に設置されていた財団監視施設の1つを、身元不明の武装した集団が鎮圧し、監視体制の維持が不可能になる事態に。&font(l){財団ちょっと今回やらかしすぎない?} 遅れて向かった機動部隊の到着時にはすべてが終わっており、何らかの戦闘の跡とともに無力化されたSCP-1626-JP群と衰弱・死亡した職員が発見された。前述した武装集団によるものではないとわかっているが、それにしてもよく生きてたなオイ。 なお、異常性は破壊により無力化されており、この事実を受けオブジェクトクラスがKeterからNeutralizedへと認定された。 収容サイト-CN-██内部の異常存在を無力化した武装集団の身元は、現在も未特定であり、真相は闇の中である。 追記、修正はバッタにまみれながらお願いします。 #openclose(show=財団上層部により機密情報が開示されます){ どうも、&color(whitesmoke){&font(l){アニヲタ}}日本支部の君たちは初めましてかな? 単刀直入に言おう。SCP-1626-JPの無力化は我々の手のものが行った。オブジェクトの大量発生による地球滅亡なんて、我々も看過できないからね。 『確保、収容、保護』、これが君達財団の理念と使命だ。我々はこの理念の存在は勿論の事、この理念のために重大な被害が免れている事例をいくつも知っている。 だが、その理念の徹底は、同時に返って毒へとなり得るだろう。なるほど、我々は被害を免れた事例をいくつも知っているが、それと同時にその理念のために重大な被害を"被った"事例もいくつも知っている――そしてその被害を鎮圧したのは、何時も君達の敵対組織「&ruby(世界オカルト連合){GOC}」だった。 GOCの「徹底破壊」という理念も、君達同様に完璧なものではない。だが君達はその破壊による失態とともに、それによる成功も知っているはずだ。いくつもの要注意団体を巻き込んだパスポートを破壊したのは誰だ?強大な改変者を無力化してきたのは何方だ?重大な即時脅威を影で打ち砕いてきたのは、常に「破壊の理念」だったのは間違いない。 当然ながら、君達やGOCのように、1つの事象を徹底する行為は不適切であるといえる。そのため我々05議会&color(whitesmoke){アニヲタ支部}は、『確保、収容、保護』と『徹底破壊』の両立――それが異常存在に対する最善策であると提言しよう。破壊後異常性が悪化するケースも存在するだろう。だが、君達が今まで収集してきたオブジェクトの中には"確実に破壊しても問題のない実例"が存在するはずであり、それを見分けることは君達には容易い事のはずだ。そうだろう? 異常性の著しい悪化が予測される飛蝗を保護し続けたところで、世界と人類の平和が守られることはないし、また君達の貴重な労力と資産は、その理念の徹底により失われてしまった。我々は君達へ、世界を保護する上ではオブジェクトに対し臨機応変な対応を取ることが必要であることを提言する。 そして私は最後に1つ、君達にこう問おう。君達の行う『確保、収容、保護』の徹底は、本当に最善策なのだろうか? — 05-D、この"D"は"&ruby(破壊){Destruction}"の意 } ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1626-JP - 『大蝗害』 by SOYSOYSOY http://ja.scp-wiki.net/scp-1626-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 }} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - どういう・・・ことだ・・・?普通にわからないので説明誰かください・・・ -- 名無しさん (2018-07-25 23:54:37) #comment #areaedit(end) }