SCP-3246

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SCP-3246 - (2019/05/14 (火) 15:25:56) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/01/12 Sat 09:38:05
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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SCP-3246はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)である。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はThaumiel。
項目名は『A Nice Old Lady(素敵な老婦人)』。


*概要
SCP-3246はイギリスはサルフォードに住んでいたアビゲイル・タサムという名前のおばあちゃん。
アルツハイマー型認知症を患っており、財団施設のことを長期介護施設だと思っている。
職員はこの間違いを正してはいけない(つまり介護士を装うように)と指示されている。
加えて、右耳が聞こえないため左側から話しかけないといけない。

基本的に普通のおばあちゃんである。趣味は編み物で、編み物をしていないと片頭痛や抑鬱症状に苛まれる。
そのため職員も毛糸と針を提供し、編み物をさせている。

…まあこの時点で多くの人が気付いたと思うが、&font(b){その編み物がどいつもこいつもどういうわけかアノマリーになってしまうのだ}。
おばあちゃんは会った人にたいして、その人や動物(財団内では職員や生物系オブジェクトということになるが)を想いながら編む。
その結果、その人や動物のニーズに応じた異常性を獲得した編み物ができてしまう、というわけだ。

おばあちゃんが収容される前には、二点の編み物実例が確認され、Anomolousアイテムとして管理されていた。
三点目の実例およびおばあちゃんの収容にともなって、新たにナンバリングをし直しておばあちゃんともどもSCP認定されたわけである。

現在財団は、おばあちゃんが編んでくれたものを実験に用いて、その後異常性によって何かの収容に役立てたり、
職員が自分の私物にしたり、あるいは焼却したりしている。

*実験例

-SCP-3246-A-4
&font(b){説明}:カラフルなカーディガン。着ている間、その人の視界の中にいる人間の脳内にピエロのイメージが投影される。
[[SCP-2170]]の収容サイトで研修を受けていた職員に向けて編まれたものと考えられている。
SCP-2170ってなにかというと、ミーム実体群とかいう、まあ要は[[ミーム>ミーム(SCP Foundation)]]を撒き散らすよくわからないものの集まりで、
まわりの人を精神的に病ませる面倒くさいなにかなのだが、どういうわけかピエロが大ッキライらしく、そのため職員は収容のためにピエロの絵をみている。

つまりこのカーディガンを着ていればみんなピエロを脳内に浮かべることができるねってことで収容のために役立てられないか検討しているというのである。
すごくニッチなニーズに対応してる…。


-SCP-3246-A-12
&font(b){説明}:ビーニーキャップ(ニット帽)。着ているとまわりに鱗翅目(蝶とか蛾とか、要はエーミールが好きなあれ)を出現させる(ただし実体はない)。
現在はキリュウ研究員がオフィスに保管している。私物化第一号。


-SCP-3246-A-14
&font(b){説明}:黒い手袋一組。つけると指が伸びてモグラみたいな爪が生える。
どういうわけかカオス・インサージェンシーのエージェントに盗まれたらしく、彼らは地下にトンネルを掘っていた。
彼らを拘留し、「で?お前らはなんでトンネル掘ってたの?」と尋問するために移送されている。
財団内にスパイでもいたんだろうか。


-SCP-3246-A-16
&font(b){説明}:ワンちゃん用のセーター。着ているとなんだか愛に満たされた気持ちになるらしい。
おばあちゃんが「こういうワンちゃんに着せてあげたいのよ」と言った特徴を財団が解釈した結果
[[SCP-1424]](子犬のパッチ)に着せてあげることにした。このパッチというワンちゃん、子犬らしい振る舞いをするが、
どういうわけか&font(b){内蔵機関は生命の兆候は示していない}うえ、大量にアンモニアを出し続ける厄介な性質を持ち、
眠れず、更に複数の特異な性質を見せる。なんだこのワンちゃん。なんでも、飼い主が安楽死に失敗した模様。

どうやら愛されていないことでストレスが溜まっていたらしいが、セーターを着ると行動は変わらないながらも
移動の際に尻尾をふるようになったという。よかったねパッチ。


-SCP-3246-A-56
&font(b){説明}:靴下のペア。つけると足が変形し、器用さが格段に向上する。この変化に痛みはなく、脱ぐと戻る。
おばあちゃん曰く[[SCP-2338]]-10(未訳。”An Unorthodox Adoption”)に向けて編まれたものらしい。
このSCP-2338-10は子供なのだが、ドラゴンの二人羽織で動かす人形に&font(b){結合}しており、脱げないし手も出せないため意思疎通ができない。
そんな彼が靴下を履くことでなんということでしょう、足で手紙がかけました!SCP-2338-10はおばあちゃんにありがとうの手紙を書きました。
よかったねSCP-2338-10。


-SCP-3246-A-62
&font(b){説明}:セーター。着ていると人に見られているような感覚を覚える。

財団「閃いた」

このセーターは、[[SCP-173]]に着せられました。例の見てないと首へし折るあいつですよ、ええ。
で、彫刻くんは一時期は誰も見てなくても動かなくなった。目の前でDクラスが瞬きしたりよそ見しても動かなくなったのだ。
&font(b){やったぜ!}

…ただ、流石に彫刻くんも嫌になったのか、数週間経ったある日&font(b,red){セーターは排泄物に塗れて無力化していた}。
無力化しているってわかったってことは糞まみれのセーターを誰か着たんだろうか。
それとももうビリビリになっていたんだろうか。


*余談
かつてこのオブジェクトが旧[[SCP-2419]]だったころの項目名は『Cross Stitch』であった。意味は「糸を交差させて編むこと」である。
当時の[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。
しかしただ交互に編むというだけにとどまらず、この項目名は掛詞になっている。

上述の実験記録を見ればわかるが、この編み物、いろんなオブジェクトに対して「クロステスト((複数のオブジェクトを組み合わせた実験。SCP-682が度々やってるやつ))」をされている。
一見普通のオブジェクトに見えるだろうが、実は一時期「クロステストは基本的には忌避されるべき」という風潮があった((単体で危険なオブジェクトを複数組み合わせるとか何事か、という理由である。あるいはlolFoundationへの行き過ぎた反省か、Fishmonger事件の行き過ぎた事後処理のせいか。))。
最近になってGrand Crosslinking(もっとオブジェクト同士の関連性を描こうぜというプロジェクト)がはじまったことがこのオブジェクトの誕生を認めるに至ったとも言える。

このことから、日本語訳名は『交差編み試験』となっていた。

現在はSCP-2419から投稿者削除され、残ったナンバーは別の作品に割り当てられている。
再投稿時にほぼほぼ一部の表現の修正のみに留まっており、オブジェクトの収容難度や危険性は変わっていないはずだが、
オブジェクトクラスがEuclidからThaumielに変更された。
確かにThaumielっぽい気はするけども。


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#right(){
#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){

SCP-3246 - A Nice Old Lady
by Shaggydredlocks
http://www.scp-wiki.net/scp-3246
http://ja.scp-wiki.net/scp-3246

SCP-2419 - Cross-stitch
by Shaggydredlocks
http://ja.scp-wiki.net/deleted:scp-2419

SCP-2170 - The Clown Vaccine
by Sorts
http://www.scp-wiki.net/scp-2170
http://ja.scp-wiki.net/scp-2170

SCP-1424 - Patches
原著者不明
http://www.scp-wiki.net/scp-1424
http://ja.scp-wiki.net/scp-1424

SCP-2338 - An Unorthodox Adoption
by Rimple
http://www.scp-wiki.net/scp-2338

SCP-173 - The Sculpture - The Original 
by Moto42 
http://www.scp-wiki.net/scp-173 
http://ja.scp-wiki.net/scp-173

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
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- [[SCP-2419]]から分離独立させました  -- 名無しさん  (2019-01-12 09:39:12)
- 乙乙。このおばあちゃんは死ぬのかね?  -- 名無しさん  (2019-01-12 10:16:46)
- Fishmonger事件って何ぞ? 本家古参メンバー同士の内紛の様だが  -- 名無しさん  (2019-01-12 12:39:41)
- ↑本当に簡単に言うと、fishなにがしがtaleを書いたが低評価された。怒って悪口を放ち、他の媒体でも他の人に対しても罵倒し続けた。ギアーズ博士によって一時追放された。戻ってきても行動が改まらず、多重アカウントなどを繰り返したので永久追放。  -- 名無しさん  (2019-01-12 12:55:24)
- ↑の続き。心労でクレフ博士が管理者を引退、fish何がしの作品は全て削除。彼の記事は相互に関連する大きなハブのようなものであり、それが消えてから財団世界のギアーズ博士、クレフ博士に対して言及する記事や物語は誰も書くことが許されなかった。以上があらましとなります。  -- 名無しさん  (2019-01-12 12:58:00)
- ↑最後は「ギアーズ博士やクレフ博士の痕跡を消し去るくらい大変だった」って意味では?  -- 名無しさん  (2019-01-12 13:12:41)
- 以前はSafe、今はThaumiel。本来人間系SCiPは「今は財団に協力的でも気が変わるかもしれないからEuclid」のはずだけど、このおばあちゃんは財団を介護施設だと思わせとけば気は変わらないって事かな。  -- 名無しさん  (2019-01-20 22:34:00)
- 人間型Thaumielって超レアだな 普通ならdvかSCP-411-JP-Dレベルの酷い物になりそうだし 他にあるっけ?  -- 名無しさん  (2019-01-30 20:33:18)
- ↑タンホニー提言(死と一体化した男性)、カクタス提言1(子供たち)、あと怪しいが3480-Ω(オリンポス山) "人間"に限るなら他はこれだけしかないはず "人間型"でもこれらに179(太陽近くの警告者)とあと筋肉モリモリマッチョマンの変態スライムが加わるだけ  -- 名無しさん  (2019-01-31 00:48:57)
- ①おばあちゃんや作品の鎮圧・無力化が容易 ②作品は使用しなければ異常性を発揮しない ③ミーム汚染や強制力は一切ない ④財団が作品生成を管理できている…辺りがEuclidを逃れてる原因じゃないかな。おばあちゃん自身は困らせルボットや翼人くらいの脅威でしかないんだと思う。  -- 名無しさん  (2019-05-14 15:22:51)
- ↑Thaumielは危険度だけならKeter並でもThaumielやぞ   -- 名無しさん  (2019-05-14 15:25:56)
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