どろろ(PS2)

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どろろ(PS2) - (2022/01/12 (水) 01:43:19) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/03/06 Wed 08:03:17
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 30 分で読めます

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&tags()
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#center(){&sizex(5){&font(b,iff0000){俺を返せ!}}}


#contents()


*■&color(black,red){どろろ}
『&bold(){どろろ}』とは、2004年9月9日にセガから発売された[[PlayStation2]]用、3Dアクションアドベンチャーゲーム。
CEROレーティング&color(blue){C(15歳以上対象)}。
基本的には1人プレイだが、もう1人が2Pコントローラーを利用してどろろを操作することも可能となっている。&font(l){実は初期状態の百鬼丸より使い勝手が良かったり。}

手塚治虫の『[[どろろ>どろろ(漫画)]]』を題材に、単純明快な戦国時代を舞台とした妖怪退治物にアレンジされているのが特徴。
『どろろ』を題材としたゲームは、これ以前には1989年にPC-8801mkllSR以降の機種対応で発売されたアドベンチャーゲームがあっただけで、本作発売以降には登場していない。

アクションがメインながら、ストーリーも重厚な原作を参考にしている為に評価が高く、更には独自展開として、予想外の人物に重要な役が与えられていたりといった意外性も。

発売された当初は、原作漫画は間違いなく名作で「手塚ファンなら知っていて当然」クラスの作品なのだが古い作品だし、一般的には…という程度の原作知名度であり、大きな話題とはならなかったようだが((豪華キャストで話題となった映画版や、大胆過ぎる改変に賛否が起こった『どろろ梵』よりも以前の発売。))、プレイした人間からの評価は以前より高く、&bold(){隠れた名作}と呼ばれていた。

2019年現在、新アニメが大きな話題となっていることもあってか、以前に動画サイトに投稿されていた本作のプレイ動画が再び脚光を浴びる等、本作への新たな注目と再評価が高まっている。

キャラクターデザインは『[[無限の住人]]』で知られる漫画家の沙村広明。
魔神・妖怪のデザインはアニメーターの前田真宏。
タイトル題字や美術デザインは映画監督の雨宮慶太。
…等が、それぞれに担当しており、その豪華な面々の描いた元のデザインが損なわれずに美麗なCGとモデリングでゲーム中に落とし込まれているのも注目。


*【物語】

&font(b,i){果てることのない争いが続く、戦乱の世。人々は嘆き悲しみ、絶望の中で生きていた。この乱世を操るものが、魔神たちであるとは露も知らずに…。ある時、天に異変がおこった。空に二つの太陽が表れたのだ。一方の太陽は以前にも増し明るく輝き、もう一方は、その影であるかの如く、黒く鈍い輝きを放っていた。あさましい乱世を見るに見かねた天の神が闇の神と分かれたかのようであった。闇の神……すなわち魔神たちは、その現象を不吉と恐れた。魔神の存在を脅かす能力を持った人間が、この世に誕生する前兆であると悟ったからであった。だが、天から遣わされた光の子に、魔神が直接手を出すことはできない。しかし、生みの親と契約を結べば、それも可能になると気付くのであった。魔神たちは、その子の父親となる地方の侍、醍醐景光に甘い言葉を持って近づいた。夢の中で「乱世を治める力を与える」というお告げを聞いた醍醐景光。天からのお告げを賜ったと思った景光は、自らの手で世を平和に出来るなら、と決意しひとり地獄堂へと向かった。四十八体もの不気味な魔神像に囲まれた醍醐景光。乱世を治める力を与える代償として、生まれくる子を要求された景光は、驚き、おびえ、戸惑った。そして、地獄堂に響き渡る魔神像の笑い声が景光の判断を狂わせた。景光は、魔神と契約を結んでしまった。数日後、景光に初子が生まれた。魔神に捧げてしまったはずの子がよもや生まれてくるとは…。思いもよらぬ朗報に景光は喜んだ。しかし、その喜びは次の瞬間、絶望に変わる事となる。生まれたばかりの赤ん坊の周りに次々と黒い影が現れた。禍々しい漆黒の霊体が渦巻き始めると見る間に赤ん坊を包み込む。『お前の子の体、われら四十八の魔神がしかと受け取った。約束通り、お前には乱世を治める力を与えてやろう。この後、お前はどんな戦にも勝てる。そうだ、戦に勝って勝ち続けて、塁々と積み上げられた屍の先にお前の望む平和な未来があるのだ。』四十八の体の部位を魔神に奪われてしまった赤子。景光は、大声でわめき、泣き叫んだ。そして、何かを決意した景光は、その赤子を抱えると必死に止める妻を振りきり、愛馬ミドロ号に飛び乗った。景光は一直線に川へと向かった。}
#right(){語り・小林清志}


*【二人の主人公】
&font(red){※以下の項はネタバレあり。}

**■[[百鬼丸>百鬼丸(どろろ)]]
声-[[杉田智和]]
#openclose(show=四十八の魔神を探す青年。){
本作の主人公。
詳細については、リンク先の単独項目も参照。
ゲームでも四十八の魔神に奪われた肉体を取り戻すべく、次々と魔物共を切り捨てていくことになる。
原作では四十八の足りない部分があるという程度の表現だが、ゲーム中では&bold(){本当に四十八の部位や機能が奪われている}為、プレイヤーも&bold(){どうやって生きてたんだよコイツ}……と、シリアスな展開の中でもツッコまずにはいられないだろう。((後述の設定から神通力が働いていたと思われる。))
スタート時の年齢は18歳で、旧アニメ版同様に原作よりも年齢を重ねた印象の青年として描かれている。
ゲームでは乱世を生む魔神を滅ぼす役目を天に持たされた「[[光の子>仮面ライダーBLACK RX]]」とされており、肉体を取り戻す度に戦闘能力も強化されていくことに説得力を与えている。
本人も&bold(){妖怪絶対殺すマン}としての意識を持っている様で、人間相手にはみね打ち勝負と称した太刀のみ、技無しのハンディ戦にプレイヤーを誘う。
初期段階では全身が作り物であるという設定からか、アクションが不自由になっており、ダウンからの回復が遅かったり、ダッシュが出来ないという制約がかかっている。
この為、能力に制限が掛けられている序盤のボス戦の難易度が高めになってしまっている。
L2ボタンで、両腕の仕込み刀か、腰の太刀か、の二つの戦闘モードを切り替え可能。
攻撃は□ボタンで弱攻撃。△ボタンで強攻撃。
□+△ボタン同時押しで、ゲージ満タン時に百鬼奥義。
連続攻撃はレベルアップすることで回数が増えていき、攻撃力の上昇と合わさり多数の敵を一瞬で切り伏せれるようにもなる。
ただし、本作では防御コマンドが無いのが残念な所で、軽い攻撃でも大声を上げて吹っ飛ばされる。
チュートリアルでは教えてくれないが、L1ボタンで視点を正面玄関口にしている場合は、×ボタンで四方向へのステップが可能。
細かな仕様や設定については後述。


&bold(){【百鬼丸の各パラメーターの解説】}
-&font(b){戦闘力}
>攻撃力の値
-&font(b){耐久力}
>被ダメージの軽減
-&font(b){素早さ}
>連続攻撃の回数増加。動作速度上昇。
-&font(b){回復力}
>バッドステータスからの回復と寿海の薬の所持数増上昇
-&font(b){安定値}
>攻撃力と回復力の率の増加(安定)
-&font(b){代謝率}
>おにぎり入手時の回復率上昇
-&font(b){運}
>スライスの成功のやり易さ、アイテム入手率の上昇…etc.
-&font(b){最大HP}
>ライフバーの上昇


&font(b){【百鬼丸の装備】}

-&font(b){仕込み刀}
>両腕に仕込まれた刀で、威力は低くリーチも短いものの、敵が割り込めない位に素早く、アクロバティックな攻撃を繰り出せる。 
>腕にある時は呼ばれないが、右腕の刀には&font(b){百鬼朱雀}、左腕の刀には&font(b){百鬼玄武}の名称が付けられており、百鬼玄武に関しては中盤から手持ち太刀になる。
>使い込む程にレベルが上がるので、基本的には此方を育てていくのが良いかもしれない。
>左腕を取り戻した後は太刀との二刀流となる。 

-&font(b){太刀}
>腰の一刀差しで、左腕から離れた百鬼玄武以外の太刀は、レベルアップせずに攻撃力が固定されている替わりに、太刀毎にパラメーター上昇や、攻撃または防御の特殊効果が付加されている。
>基本的に仕込み刀よりも攻撃力が高いのが特徴で、リーチも長い。
>一方、振りは豪快だが仕込み刀に連続技のスピードは劣るために、不用意に振るっていると敵の反撃を食らうことも。
>バッドステータスに対抗する防御効果を持つ太刀については、装備しているだけで効果を発揮する。
>ボスには雷やら炎を使ってくる奴が多いので、相手の攻撃パターンに応じて使い分けていこう。
>特定の場所からの入手以上に、雑魚妖怪から入手出来る数の方が多いので新顔を見つけたらタイマンに持ち込んでスライスを決めていきたい。


&font(b){【百鬼奥義】}
所謂ボムとか超必殺技とか。
ゲージ満タン時に□+△ボタンで発動。
奥義書を入手していくことで種類を増やしていける。
豪快な回転攻撃やパワーゲイザー、サンダーブレーク、ファンネル、トルネードアッパー、メテオ、覇王翔吼拳…等、多彩だか使い難い物も少なくない。(大型魔神に対しては初期装備の奥義が効果的だし)


&font(b){【スライス】}
百鬼丸のみが使える特殊攻撃で、強貯め攻撃をヒットさせ、ピヨった相手に対して△ボタン以外の指定されたボタンを順に押してコンボを決めていき、
最後に△ボタンを押すことでフィニッシュとなる。
しかし、押し間違えや他の敵に攻撃されると失敗扱いとなるし、制限時間も限られているので注意。
コンボ数に応じてアイテムが大量入手可能で八回以上斬ると必ずアイテムが出現する。
四十八スライス決めれる腕を磨いておこう。
先述の様に、太刀は概ねこの方法で獲得していくことになる。
コンボを成功者させると、キャラデザの沙村広明が『無限の住人』初期でやってた&font(b){浮世絵フィニッシュ}の様な演出が出る。&font(l){リスペクト…なのかも知れないが作者は黒歴史と発言してたりするが。}


&font(b){【上腕火砲・連射火筒】}
右腕に仕込まれた&font(b){機銃}…何を言っているのかわからねーと思うが…rya
原作からすると室町末期の頃なので、装填式の火器なんて敵でも使ってこないオーパーツで、一発の破壊力は低いが総合的な破壊力は高くなる。
しかし、弾数に限りがあるので使い所は考えたい。


&font(b){【脚部大筒・忍ビ怒雷】}
右足に仕込まれた大砲。…何rya(原作では強酸水鉄砲だが)
いちいちと照準を合わせなくてはならないものの、破壊力も攻撃範囲も広く、ボス戦ではメインの攻撃手段となる相手も居る。
射つ度に杉田が&font(b){「しのびダライ!」}と絶叫する。
強力だが、弾数は限られているので大事な局面まで温存したい所。
終盤に右足を取り戻した後は手持ち武器となり、安定性や使い勝手が増したということなのか、
破壊力と最大弾数が増加し、この状態でないと出会えない隠しボスもいる。


&font(b){【ジャンプ/ダッシュ】}
○ボタンでジャンプ。ジャンプ中に○ボタンで二段ジャンプ可能。&font(l){さらっと言っているが人間業じゃねえ}
R3ボタン(右スティック)を押し込むことでダッシュ。
ただし、百鬼丸は&font(l){二段ジャンプなんか出来る癖に}左足を取り戻すまではダッシュが出来ないので注意。
微妙に操作し難いとの声もあり、オプションで二回倒しに変更も可能。


&font(b){【百鬼丸の入手可能アイテム】}((どろろでも回収出来るが一部を除いては使用出来ない。))

-&font(b){おにぎり(小)}
>HP250回復。代謝値によって変化。
-&font(b){おにぎり(大)}
>HP1000回復。代謝値によって変化。
-&font(b){寿海の薬}
>緑の玉。100個集めるとその場での復活可能。
-&font(b){上腕火砲弾(10~30)}
>右腕の機銃の弾。
-&font(b){怒雷}
>右足の大筒の魂。一発ずつ。
-&font(b){ひょうたん(青)}
>15秒間ダメージ軽減50%。安定性の数値で持続up。
-&font(b){ひょうたん(赤)}
>15秒間攻撃力2倍。安定性の数値で持続up。
-&font(b){ひょうたん(黄)}
>15秒間無敵。安定性の数値で持続up。
-&font(b){ろうそく(青)}
>百鬼ゲージ30%回復。
-&font(b){ろうそく(赤)}
>百鬼ゲージ100%回復。
-&font(b){太刀}
>先述の太刀を参照。
}

**■[[どろろ>どろろ(キャラクター)]]
声-[[大谷育江]]
#openclose(show=自称・天下の大泥棒。){
もう一人の主人公。
詳細については、リンク先の個別項目も参照。
百鬼丸に妖怪に襲われていたところを助けられ、彼に付いていくことにした子供泥棒。
自らを「天下の大泥棒」と嘯いている。
百鬼丸同様に原作よりも年齢が上に設定されている模様。
具体的に言うと五年後に&font(b){美少女に成長する}位。
実は女の子という設定を、声だけでも見事に表現している中の人の演技にも注目したい所。
原作等でストーリーに大きく関わっていた、どろろの両親である大盗賊・火袋と妻のお自夜の存在は&bold(){おまけ要素でようやく語られる位}で、隠された財宝の話題も本編には出てこない。
替わりに、冒険王版の&font(b){どろろは魔神が百鬼丸から奪った部位で戯れに作った存在}という設定が活かされており、本作ではそれが百鬼丸とテレパシーが通じる理由となっている。(原作では単に百鬼丸の超能力によるもの。)
帯同してくるどろろには、○ボタンを押した後に、右スティックで選択することで後述の四種類の行動を取らせることが可能となっている。
馬鹿にされない力を得るために刀を欲しがっているのは原作と同じだが、&font(b){徒手空拳と石ころ投げだけでも、ある程度までの妖怪ならどろろで殲滅可能}であり、何故だかボス戦(対魔神戦)まで用意されている。&font(l){それでいいのか百鬼丸。}
特に、原作でも得意技であった石投げはゲームでも強力で、弾数は無限で妙な強さを誇る。
シナリオ中には、数は限られているが他にも強力な手投げ武器が登場してくる。
また、帯同時のどろろにもHPが設けられており、時には倒れることもあるのだが&font(b){暫くすると何事もなく復活}する。
どろろを操作時には、普通に死ぬので注意。


-&font(b){どろろアッパー}
地上で△ボタンを押すと発動する昇龍拳。
リーチは短いが強力。
戦国時代なのにアッパーはいいのかと小一時間問い詰めたいが、手塚漫画なので正しい用法である。

-&font(b){どろろキック}
空中で△ボタンを押すと発動するライダーキック。
または連続攻撃中にもボタンを押す順番によっては発動する。
大技なのだが隙が少ない。

-&font(b){大声}
似蛭に取り憑かれて敵になった時に使用してくるコエカタマリンの様な攻撃。
「ホゲダラ~!」
リアルな等身のキャラクターでやると間抜けだが、ちゃんと原作リスペクトであり、プレイヤーも使えないのが残念な所。


&font(b){【ジャンプ/ダッシュ】}
百鬼丸同様に、二段ジャンプもダッシュも可能。
また、百鬼丸の例から気付き難いが、どろろは最初からダッシュ可能である。
どろろの活躍する場面ではマリオかクラッシュバンディクーか、というアクションが要求されるので操作に慣れよう。


&font(b){【どろろコマンド】}

-&font(b){攻撃}
どろろも戦闘に参加する。
「どろろパーンチ!」

-&font(b){探索}
マップを移動中には隠れ魔神への道などの怪しい場所を示してくれる。
また、弱点のある魔神についてはボス戦で弱点を教えてくれる。
「兄貴ぃ、ここ怪しいぜ?」

-&font(b){回収}
周囲のアイテムを回収してくれる。
攻撃に専念したい時等に便利。
「がってんだ!」

-&font(b){接近}
どろろを呼び戻す。
基本的には呼び戻さなくても離れたら走って追いかけてくるのだが、マップに引っ掛かって近付いて来れない場合もあり。(離れすぎるとワープしてくるが)
「オイラを忘れんなよ!」


&font(b){【どろろの装備・使用可能アイテム】}
装備している手投げ武器を投げる。
R1が弱攻撃。R2が強攻撃だが弱攻撃でも充分な威力で隙も小さい。

-&font(b){石ころ}
>最初から持っており、無限に投げることも可能。
>弱武器のつもりなのだろうが使い勝手が良すぎて結構なチートである。
>二人プレイの時には本当に助けられるとか。
-&font(b){煙玉}
>煙幕…ではなく、何故か気絶効果もある範囲攻撃。
-&font(b){クナイ}
>ニンジャが使用する武器。特定の壁に刺すと高所への足場になる。
-&font(b){手投げ爆雷}
>最強の範囲攻撃で破格の破壊力を誇る。
-&font(b){毒針}
>たまに相手を一撃で殺せる。
-&font(b){ハート}
>最大HPが上昇。一回毎に報告してくれる。
}


*【その他の登場人物】

**■醍醐景光
声-[[大塚明夫]]
#openclose(show=支配を広げる侍大将。){
醍醐軍の大将にして、百鬼丸の実の父親。
本作でも野望の為に生まれたばかりの子供を魔神に差し出すという展開は変わっていないのだが、
理想の世を追い求めながらも力が及んでいなかったのを魔神に付け込まれたとも思われ、
魔神との契約に際しても本人は嫌がっていたのに、地獄堂に導けたのを良いことに、無理矢理に屈服させられたという展開となっている。
更に、捧げた筈の百鬼丸が生まれてきた時には素直に喜ぶ等、原作やら旧アニメ版、実写映画とは&bold(){真逆}の印象の人物である。
しかし、本作の百鬼丸は五体満足で生まれてから魔神に肉体を奪われるという原作よりも残酷な展開になっているので、
人格者の分だけ景光のショックは相当な物だったと想像できるものになっている。
原作の景光も百鬼丸が息子と知れた後は今更の親心を見せているが、
ゲームの方では最初から百鬼丸を失ったことを気に病んでいたりと、善人であるが故に弱く、弱さ故に魔神に操られたという、哀れさも感じられる人物として描かれている。
実際、多宝丸の発言によれぱ以前は理想の社会を作ろうと熱く語る程の父親であったとのことで、
おかしくなっていったのは百鬼丸の登場に焦る魔神の影響であったようだ。
中の人は、後の新アニメで百鬼丸の&font(l){パパ}養父である寿海を演じることに。
}

**■多宝丸
声-草尾毅
#openclose(show=醍醐景光の子。){
百鬼丸が捨てられた後に生まれた弟。
百鬼丸の年齢に合わせて、大人びている原作よりも更に大人びた青年となっていて、醍醐軍の後継ぎとして働いている。
当初は、原作の通りの敵役になると思われたが、妖怪の存在を見て景光に進言したり、どろろ達の行動も正しく理解するというヒーロー声に相応しい素振りを見せる。
そして、原作では命を落としたばんもんでの戦いでは原作通りに「ノライヌ」発言も飛び出したものの生き残り、百鬼丸を兄と認識するようになる。
更に、焦った魔神達が景光を地獄堂に呼び寄せた一件では、父親が魔神に操られていることを悟り、潜入してきたどろろと共に、捕らえられた百鬼丸を救うのに協力。
その後で百鬼丸に「兄上」と呼び掛け…デレた。
その後、死亡フラグを乗り越えて自分を助けてくれたどろろとも共闘するが、最終的には追い詰められてどろろに乗り移ろうとした魔神の集合体をどろろを庇って受け入れ魔神化。
兄である百鬼丸に、魂だけは救ってくれるように依頼して斬られる。
景光もそうだが、本作では父親と弟の方が百鬼丸と絡むので、母親である縫の方は僅かしか存在が語られない。
}

**■賽の目の三郎太
声-[[関智一]]
#openclose(show=仕官を目指す若者。){
&font(b){優勢な方に与する}という、下衆というか現実的な理由で戦場を目指していた浪人で槍の名手。
ばんもんを前にして百鬼丸と出会い百鬼丸を戦場に招くかの様な発言をした。
以降は、景光に仕える醍醐軍の武将となり、ミドロ号を与えられて百鬼丸の前に立ち塞がる。
常に、景光に百鬼丸の命を狙うように進言する等、百鬼丸への憎悪を隠そうとしなくなっていくが…?
原作では小悪党の野心家といった程度の扱いで、中途半端に退場するが、
本作では、実は&font(b){魔神により生み出された妖人}という独自の設定が付けられ、名実共に百鬼丸のライバルとなっている。
悪役ではあるが、魔神の庇護の下に無ければ生きられない奴隷の身の上の苦悩を語る場面等、印象的なアレンジをされたキャラクターとなっている。
}

**■ミオ
声-牧島有希
#openclose(show=戦の中で子供達を守る少女。){
原作では平仮名でみお。新アニメでは未央。となっている、戦で焼け出された孤児と共に廃寺で暮らしている少女。
原作では百鬼丸が最初に愛した女として、重要な役割にある人物だが、本作では賛否はあるだろうが&font(l){明らかにどろろがヒロインのためか}旅の途中で交流し、哀しい別れをする存在に留まっている。
しかし、それまでの助けられていながら好き勝手なことばかりいう犠牲者達とは違い、その信念に対して百鬼丸やどろろが好感を抱き、生き方に感銘を受ける等、本作でも印象深く、重要なキャラクターである。
ストーリーの途中で、やはり命を落としてしまうものの、彼女が子供達と住んでいた封魔寺に、クリア後に彼女の墓(ミオ之墓)が出現する等、扱いは良い。
}

**■田之介
声-立木文彦
#openclose(show=妖刀の使い手。){
殿様に仕官して期待されるも、砦の櫓を作った後で殿様の命令で大工達を抹殺。
…以降、人斬りの科を心に背負い、拝領した妖刀&font(b){似蛭}に振り回されて辻斬りとなった浪人。
故郷の村の近くで数えきれぬ程の人や犬を斬っており、更に百鬼丸達に襲い掛かった。
彼が通り過ぎた後は、犠牲者ということなのか大量のゾンビやゾンビ犬が出現するのが細かい。
似蛭をどろろに奪われる場面では、ゲームの仕様上とはいえ少し間抜け。
} 

**■美咲
声-鶴ひろみ
#openclose(show=兄の帰りを待つ娘。){
原作等でのお須志。に相当。
田之介の妹で、本作では両親が登場して来ずに兄である田之介に育てられた、との発言がある。
田之介が早く帰ってくるように願掛けしていた猿田神社で、妖刀に操られたどろろに襲われた所を百鬼丸に助けられて感謝を述べていたものの、
原作同様に、やむを得ず百鬼丸が田之介を斬ってしまった後には原作同様に恨み言を言い、更に独自展開として百鬼丸の命を狙って付け回す様になる。
原作では口では文句を言いつつも事情は理解している風だったのだが、此方ではどんなに諌めても絡んでくるため、プレイヤーからの印象が悪い。
中の人は、ばんもんで出会う姉弟の姉も担当している。
}

**■万代
声-幸田夏穂
#openclose(show=万代村の生き神様。){
怪物に襲われていた村人達の前に現れ、復興の為の助力をしてくれた天女の様な美しい女性。
現在の村人の曾祖父の頃から年齢を取っていないとも言われるが、村人達は万代への感謝から疑おうとはしていなかった。
身体が悪いのか、屋敷の奥の御簾の部屋で常に横になっているが……?
}

**■金小僧
声-[[小野大輔]]
#openclose(show=謎の妖怪。){
万代村に近づいた百鬼丸達の前に現れ「やろうかぁ」と呟く。
万代村の人々は、万代屋敷の言い付けもあり、非常に恐れているが……?
現在は、謎のキャスティングが話題に挙がる。(単に新人だったからとかだろうけど)
}

**■寿海/ナレーション
声-小林清志
#openclose(show=百鬼丸の養父){
流された百鬼丸を拾って&font(b){魔改造を施した}神業医師。
実写映画では医者では無理だと判断されたのか、&font(b){呪医師}という怪しげな役職になっていた。
基本的な設定は原作と同様で、本作ではナレーションとしての役割が殆どである。
チュートリアルでは課題をを鮮やかにこなしていくと、ノリノリで百鬼丸を誉めたりする。
}


*【魔神・妖怪】
原作では醍醐景光が祈りを捧げた四十八の魔物は、魔神に妖怪に妖魔、等と呼ばれており、一定していなかった。
しかし、本作では百鬼丸の肉体を奪った四十八の強大な魔物については&font(b){魔神}の呼称のみが用いられており、
それ以外の低級な魔物や配下の魔物である&font(b){妖怪}とは明確に区別されている。
なお、本作の後に作られたリメイクアニメ版では十二体の「鬼神」という上位の妖怪とされ、この方向性を踏襲している。

魔神は、その名の様に邪悪な神と呼ぶべき者であり、人々の負の心を糧にして戦乱を呼んでいる……というのが、本作での『どろろ』の世界観の解釈であり、
その支配を終わらせる為に、天から送り込まれた百鬼丸を恐れた魔神達は、直接の妨害が不可能であることから、策略を立てて父親の景光を利用して力を奪ったのであった。
百鬼丸がそれ自体では機能しないような細かい部位や、チャクラまで奪われているのは、何としても百鬼丸に死んで欲しかったからの模様。&font(l){無駄な努力だったがな!}

手塚治虫は、本編未登場の妖怪(魔神)についてもかなりの数のデザインは残しているのだが、
本作では本編に登場した妖怪以外のデザインについてはオリジナルになっている。
一方、モデリングの使い回しが多い魔神も多く、本作の不満点として挙げられることもあるものの、
細かなモデリングの手間を考えると、ちゃんと四十八体出るだけでも評価出来るとの声も。&font(l){ラスボスなんか後のモンハンやワンダの巨像ばりの大物だし。}

雑魚敵として出てくる妖怪に関しては、餓鬼や河童や塗り壁、等のお馴染みの妖怪が多い。
出現数も多く、[[無双シリーズ]]ばりの爽快なアクションも楽しめる。


**■四十八の魔神
#openclose(show=各章のボスや中ボス。){ 
注:隠れ魔神にはストーリー途中でも戦える魔神が居るが、ストーリー途中では出現場所でもMAP上に反応が表示されない。
また、どろろを連れていた場合、探索モードにしているとフラグとなるオブジェクトに反応してくれる。
クリア後にしか会えない隠れ魔神については、ストーリー途中のフラグも出現していない場合も。


**其乃一『一角』
弱点:角
チュートリアルで出現する魔神。
その名の通り、額の一本角と鋭い両手の爪による攻撃を得意とする鬼。
そっくりさんが多い(棒)。


**其乃二『ぬらりひょん』 
弱点:頭
どろろと出会った直後に出現する魔神。総大将でも何でもない。
どろろを捕まえてる間は炎の息を、手放してからは素早い肉弾攻撃を仕掛けてくる。


**其乃三『妖怪タタリ』
弱点:尻尾・舌
万代村で捕らえられた百鬼丸とどろろの前に出現した、巨大で醜い妖怪。
原作版のガマクジラ。
地下牢では巨体を縦横無尽に走らせての肉弾戦を、竹やぶでは原作同様に、念力で竹を飛ばして攻撃してくる。
万代の尾の変化だが、個別に数えられている。


**其乃四『羅丈門』
弱点:顔
巨体に金棒を手にした、鬼らしい鬼。
竹やぶで金を見つけた後に出現。
魔法陣を張り、炎や雷で攻撃してくる。
そっくりさんが非常に多い(棒)。


**其乃五『夜叉』
弱点:背中
声-幸田夏穂
千年も前から谷に潜んでいた妖怪で万代の正体。
第一章のラスボス。
二度目の妖怪タタリを倒した後に万代の部屋で出現。
原作通りの台詞が聞けるので注目。
雷(光線)を放つ他、衝撃波に飛行してからの光線、回転攻撃に雑魚敵の召喚と、多彩な攻撃を見せる。


**其乃六『夢喰い』
弱点:目
滝の裏の洞窟に潜む隠れ魔神で、目玉と人の腕の様な触腕を持つ不定生物やクラゲの様な姿をしている。
それぞれに雷と炎の効果を持つ、光線や光弾を放つ。


**其乃七『つちくれ』
弱点:頭
万代村の南東に潜む隠れ魔神で、第一章クリア後に反応の出ている場所へ行き、エリア内の不自然な石柱を全て倒すと出現する。
土偶かロボットみたいな姿をしている。
常に低空飛行しており、炎と落下による地震攻撃を仕掛けてくるが、ダメージを負うと四方への炎攻撃と高速突進攻撃を仕掛けてくるようになる。


**其乃八『三顔鬼』
弱点:顔
万代村の北東、万代屋敷の隣の区域にある鳥居の先にある、光る灯籠(ランダムで変化)を壊すと出現する隠れ魔神。
三面三足のユーモラスな姿で、正面に来た顔によって爆弾、またはおにぎり。炎。雑魚敵召喚。の攻撃を仕掛ける他、体当たりもしてくる。


**其乃九『マイマイオンバ』
弱点:なし
声-浅野るり
万代村の北の太古の竹やぶ内の河童沼付近にある、お札を貼られた岩を、右足奪還後の強化された忍ビ怒雷で破壊して進んだ先で出逢える隠れ魔神。
原作、実写映画でも印象的な敵だったが、残念ながらメインストーリーには登場せず。
しかし、原作を意識した台詞が用意されている。
「鯖目様……」
飛行しながら気絶効果のある超音波攻撃。強烈な雷。燐粉攻撃。を仕掛けてくる。
登場は第一章だが、上記の条件により戦えるのは終盤である。


**其乃十『巨大火炎車』
弱点:顔
第二章で、似蛭に操られたどろろを解放した後に村に降りると唐突に出現する魔神。
輪入道の親玉だが顔の方向が違う。
見た目通り、炎を纏った体当たり攻撃を見せる。


**其乃十一『妖刀・似蛭』
弱点:背中
声-上田陽司(現:燿司)
田乃介に取り憑いていた妖刀で、宿主を操って生き血を求めている魔神。
最初から妖刀だっちのか、後から取り憑いたのかについては不明。
第二章のラスボス。
似蛭との最終決戦は場所を変えながら四度行われ、刀だけの攻撃だったものが、邪気や炎を使った攻撃。妖刀を分身させての攻撃。と、多彩になっていくのが特徴。


**其乃十二『魔槍・斬忍』
弱点:頭
初遭遇時に田乃介がもたれ掛かっていた岩を破壊すると出現する。
その名の様に槍を構え、槍を使った攻撃ばかりを仕掛けてくる骨太の隠れ魔神。


**其乃十三『沼和尚』
弱点:頭
第二章クリア後、沼に行くと赤土お化けが涌いているので、これを全て倒すと出現する隠れ魔神。
ぬらりひょんのコンパチで、炎が毒霧に変わっただけ。


**其乃十四『龍魔神』
弱点:頭
強化された忍ビ怒雷で、エリアEのセーブポイント横の岩壁(沼の先のエリア)を破壊して進むと出現する隠れ魔神で、悪しき龍。
恵みの水を与える龍神に対して、龍魔神は強力な火炎で人を苦しめる。


**其乃十五『魔神・美咲』
弱点:背中
声-鶴ひろみ
**其乃十六『無名魔神』
百鬼丸への憎しみを三郎太に利用され、魔神を憑けられた美咲が、遂に魔神に完全に支配された姿。
第二章の猿田神社に出現するが、戦えるのは六章終了後となる。
人間を遥かに越えた動きに、憎悪の炎を纏って攻撃してくる。
無名魔神は人に取り憑いて操る邪悪な存在で、倒れた美咲から出現するのを手早く退治しないと美咲が復活してしまう。


**其乃十七『双刀鬼』
弱点:角
第三章の中ボスで封魔寺に出現。
百鬼丸と同スタイルで両手の刃で戦う他、炎も武器としている。


**其乃十八『火男』
弱点:口
第三章の中ボスで、どんぶり長者の護衛の大男に化けていた。
どろろが捕らえられた長者の隠れ家の入り口に突入しようとすると、正体を現して百鬼丸を阻む。
その名の様に強力な火炎攻撃を使う他、巨体を利用した体当たりも使用してくる。


**其乃十九『ソコナシ』
弱点:頭
菌類を思わせる姿をした、どんぶり長者に取り憑き、だいだら入道に養分を運んでいた魔神。
ストーリー途中では倒しきることが出来ず、第三章クリア後に封魔寺のミオの墓の近くの怪しい根を切り払うと、隠れ魔神として出現する。
腕を伸ばしての攻撃の他、光線に逃げながらの爆弾。と、ユーモラスながら憎たらしい攻撃を仕掛けてくる。


**其乃二十『だいだら入道』
弱点:剥がれた腕・剥き出しの目・心臓
どんぶり長者の村がある&bold(){大多羅山自体に取り憑いた}巨大妖怪。
第四章のラスボス。
ストーリーが進む毎に出現する右腕。左腕。目玉。と百鬼丸が戦っていき、最後には封魔寺に封印されていた心臓。をどろろが滅ぼすことになる。
腕は押し潰しや叩きつけや火炎弾。目は強力なビームと雑魚敵召喚を使う。
心臓は自らは動かないが周囲に雑魚敵が溢れているので注意。


**其乃二十一『獣鬼』
弱点:角
どんぶり長者の村の東の外れの大岩に囲まれたエリアに潜んでいる隠れ魔神。
強力な肉弾攻撃の他、炎を纏う攻撃を見せる。


**其乃二十二『風魔神』
弱点:顔
第三章クリア後に大多羅山の頂上に出現する隠れ魔神。
悪の風神様。
強力な暴風と引き寄せ効果もある竜巻を操り、自身は常に空中に居るという難敵。


**其乃二十三『三尾の狐』
弱点:尻尾
ばんもん前で出現する妖弧を斬り伏せて行くと、ばんもんの頂上で出現。
尻尾から刃と炎を放ち、口からは怪音波を発生させる。


**其乃二十四『六尾の狐』
弱点:尻尾
醍醐の屋敷に招かれた百鬼丸の前に出現。
枯山水の庭というロケーションに加えて、出演したゲームを間違えたかの様な、尻尾からのド派手なレーザー攻撃で人気が高い中ボス。


**其乃二十五『九尾の狐』
弱点:尻尾
声-青野武
ばんもんに取り憑いて争いを起こさせていた妖弧達の親玉。
第四章ラスボス。
空中を飛び回りながら無数の妖弧を召喚。自身は炎を操る他、三尾を思わせる刃。六尾を思わせるエネルギー弾を放つが、属性は全て炎。


**其乃二十六『猫又』
弱点:尻尾
北の町一丁目の立ち木に囲まれたエリアに出現する隠れ魔神。
素早い動きで引っ掻いてくる。


**其乃二十七『死神』
弱点:頭
南の町甲の陣の町で第四章クリア後に同じ町にある、不気味な赤い光を放つ小さな社を壊すと出現する隠れ魔神。
反応の出ている方向とは反対の場所にある社を壊しておかないと僅かに反応が出るだけで魔神は出現しない。
魔法陣を利用して炎と雷を操る他、手にした斧を振るったり、それに乗ってサーフィンの様に突進してくる。


**其乃二十八『猿魔翁』
弱点:頭・腹
第四章クリア後に北の町三丁目の光る狐の像を壊していくと出現する隠れ魔神というか、九尾に破れて封印されていた魔猿の親玉。
高い身体能力を利用した肉弾攻撃を得意とする。


**其乃二十九『爆裂童子』
弱点:背中の箱
乙の陣に向かう方向の黒龍橋の途中にある側壁を壊して入れる橋に出現する隠れ魔神。
手にした包丁(剣)と、背中の箱からばら蒔かれる無数の爆弾を使ってくる。
名鑑では爆弾で獲物を爆殺するのが好きな残酷な性質を持つとのことで、死に様が皮肉。


**其乃三十『四化入道』
弱点:背中
原作では『[[画図百鬼夜行]]』の鉄鼠の姿だったが、本作ではイメージを残しつつ、更に気持ち悪い姿に。
原作での良い人だったエピソードは無くなっている。
百面不動の力を利用して、顔を失った犠牲者を信徒にしていたが、どろろと百鬼丸に邪魔をされる。
雷や自分を構成する動物に変身する。
一度は逃げるが、二度目の対戦にて仕留められる。
順番的には第五章ラスボスだが小物ポジション。


**其乃三十一『百面不動』
弱点:体についている人面
声-柴田秀勝
人々の顔を奪って体につけ、その嘆きや苦しみの声を聞くのが趣味という、悪趣味な魔神。
不動山の主。
四化入道との決着より前に戦うが、第五章のラスボス的な立ち位置。
原作では岩に取り憑いたカビの群れで、自らは動けないとされていたが、本作では台座のまま動きまくって強力な雷や光線。押し潰し攻撃を仕掛けてくる。&font(l){一応、名鑑では動けないとされているのだが…}


**其乃三十二『雷魔神』
弱点:顔
第五章の中ボス。
悪の雷神様。
飛行しながら強力な雷を放ってくるが、戦う場所が狭いので攻撃は当てやすい。
雷を纏っての突進攻撃は階段を登って入り口付近まで逃げれば無傷で回避可能。


**其乃三十三『魔頭』
弱点:頭
第五章クリア後に四化入道の間に進み、更に奥に進んだエリアに潜む隠れ魔神。
つちくれのコンパチで、此方は氷を使う。


**其乃三十四『巨大蒼炎車』
弱点:顔
第五章開始時の侍を相手にしたエリアに再度行くと、次々と地獄跳ね車が出現するので、これを倒していくと出現する隠れてないけど隠れ魔神。
巨大火炎車のコンパチで、ステータスは上がってるが攻撃パターンまで一緒。


**其乃三十五『牛魔王』
弱点:頭
不動山中腹の小部屋から、広場の一角のスイッチに飛び降りることで出現する隠れ魔神。
凄まじい機動力を活かした肉弾攻撃に加えて極太レーザーも放ってくる難敵で、苛烈と呼べる攻撃にステータスも高い、と四十八の魔神の中でも屈指の強敵。
攻略サイトでも挑む前に絶対にセーブを推奨されている程。
十分にレベルを上げてから挑もう。


**其乃三十六『まねき鬼』
弱点:背中の箱
第六章のラスボス。
ミドロ号を倒して町に戻ってきた百鬼丸達に襲いかかる。
爆裂童子のコンパチの為か、他の章のボスより印象が薄い。
爆弾攻撃のバリエーションが減った替わりに雑魚敵を召喚してくる。


**其乃三十七『ミドロ号』
弱点:首
第六章の中ボスで、本作では景光の愛馬であったものが三郎太に拝領された後に、犠牲となった馬の怨念を集められて魔神化された、という設定。
どろろと多宝丸に救われて、地獄堂を抜け出した百鬼丸に襲いかかる。
超音波と高速の突進で攻撃してくる。


**其乃三十八『編み傘無僧』
弱点:頭
地獄堂への侵入を阻む妖魔の森の無限ループを生み出していた隠れ魔神。
しかし、倒しても無限ループは解除されないのでカタルシスが少ない。
相手の動きを止める怪電波が武器で、後は地中を移動する位なのだが、体力が減ると僅かなダメージで逃げるようになるのでじれったい。


**其乃三十九『魔神戦車』
弱点:尻尾
第七章の中ボス。
巨大な牛が戦車に乗っかったような姿をしている。
醍醐城の地下で多宝丸と村人を救出したどろろの前に出現する。
エリアを走り回りながら突進して来たり、強烈な炎や光線を放ってくる。
二度対戦し、一度目は穴に落とすだけでいいが二度目は倒しきるのが目的となる。


**其乃四十『鬼夜叉』
弱点:背中
醍醐城三階の大部屋に出現する第七章中ボス。
夜叉のコンパチで、HP回復が加わっている。


**其乃四十一『賽の目の三郎太』
弱点:背中
声-関智一
醍醐城三階の最後に出現する、魔神に作られた妖人。
[[槍と刀の二刀流>騎士ガンダム]]のスタイルで、更に炎をも使いこなしてくる。


**其乃四十二『ぬえ』
弱点:顔
醍醐城の天守閣に出現する魔神。
原作では、最後に登場した複数の魔神の集合体(ラスボス)であったが、本作では景光を依代として顕現する。
動きは速くないが、強烈な雷を操り光線や波動砲、追尾弾まで使用してくる。


**其乃四十三『魔神・多宝丸』
弱点:なし
第七章ラスボス。
景光を解放されて進退窮まった、それまでに倒されて魂だけとなっていた魔神達が一体化してどろろの肉体を乗っ取ろうとするも多宝丸に阻まれて失敗。
どろろの替わりに多宝丸を魔神と化させた。
二股のナギナタを使った雷属性の攻撃や、強烈な雷を操る他、HP回復まで備える。


**其乃四十四『白神龍』
弱点:頭
醍醐城三階の魔神召喚室に潜む隠れ魔神。
三郎太を倒した場所から炎の石像を飛び越えて入った通路にある小部屋の妖怪を退治すると出現。
龍魔神のコンパチで、此方は氷を使う。


**其乃四十五『鉾鬼神』
弱点:頭
醍醐城四の魔神召喚室に潜む隠れ魔神。
その名の通り鉾が武器で、竜巻まで放ってくる。


**其乃四十六『ガンモウ』
弱点:顔
醍醐城四階の馬洗い所に潜む隠れ魔神。
三顔鬼のコンパチで、ステータスは上がってるが攻撃パターンまで一緒。


**其乃四十七『臓奇虫』
弱点:目
醍醐城四階の空中回廊の上部の魔神召喚室に潜む隠れ魔神。
『夢喰い』のコンパチで、ステータスや攻撃速度は強化されているが目立つ程ではない。



注:第七章終了時点で四十七体の魔神を倒し終えていれば、ラスボスとの戦いを描くエピローグへ。
そうで無ければ、旧アニメ版のエンディングを再現した構図で、&font(b){名曲『どろろの歌』(歌:藤田淑子)}が流れる、ショートエンディングが流れる。



**其乃四十八『荒覇鬼神』
弱点:なし
百鬼丸の右腕を奪った魔神にして、百鬼丸の分身であるどろろに取り憑いて静かに力を蓄えていた最大最強の魔神。
[[FF9>FINAL FANTASY Ⅸ]]版のデスゲイズみたいなデザインである。
本作のラスボスであり、能力も規模もこれ迄の魔神とは桁違いであり、第五戦まで五段階を経て戦っていくことになる。
ライフが尽きないように頑張ろう。
攻略はパズル的な要素もあり、完全クリアまでの最後の難関である。
四十八スライスを決めろ!
}


*■妖怪
本作では、各魔神に使える手下・眷属となっている。
百鬼丸にバッタバッタと斬り伏せられていくが、デザインもモデリングも細かく作り込まれている。
先述の様に、かなりの数が出現する。



*【余談】

-高い原作再現も注目された本作だが、アクションゲームとしてのテンポを考えてか、項目内でも触れた要素の他、百鬼丸が教えを請うた存在である&font(b){琵琶丸}やどろろの両親、更に百鬼丸の母親(お縫い)が僅かに触れられる程度にしか登場しないことは重ね重ね惜しがられている。





追記修正は必要部位を取り戻してからお願い致します。

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- 記事作成乙。個人的にPS2版みおは戦乱の世で生きる百鬼丸とどろろに争いのない平和な世という未来への希望を語って、それが百鬼丸に強い影響を与えるポジションだったと思う。だから哀しい別れを描く為の存在だとは思わなかったな。  -- 名無しさん  (2019-03-06 20:01:16)
- ラスボスはスライスを武器補正なしでやったからしんどかったなぁ。なまくら刀のみで全クリアしたのもいい思い出だ。  -- 名無しさん  (2019-03-07 04:45:53)
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